プラズマコイです(^^)
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先日ニュースで「第一生命」の「確定給付型」の年金の予定利率(年利)を「1.25%→0.25」に下げるという内容がありました。
何が起こっているんだ!?
我々の年金はどうなるんでしょう!?
- 何で「確定給付型」の年金の利率が下がっているの?
- 「確定給付型年金」と「確定拠出年金」の違い
- 自分が「年金をいくら貰える見込みなのか?」を調べる方法
企業年金の利率が1.25%→0.25%に減額
第一生命が「確定給付型」の年金の予定利率(運用で約束している利率)を「1.25%→0.25」に引き下げる事を発表しました。
このことから、いま年金の世界で何が起こっているか?を解説していきます。
理由は世界的な金融緩和により「国債の金利が低下したから」
国債から自分たちの利益を引いた額しか保証できませんってことですね。
なぜ予定利率が現象したのかというと、
答えはシンプルで「アメリカの国債の金利が低下したから」だと思います。
今は新型コロナウイルスにより、世界的にお金を刷りまくっています。
そのため、金利がさがっていますね。
具体的に言うならば、
例えば「米国10年国債」の利回りは10/30時点で「約0.83%」です。
2010年〜のここ10年で米国10年国債の年利は「1.5%を切ったことがなかった」ので、先程の第一生命は「最低1.25%は約束できると思っていました」
しかし、これからの見通しは不透明なので「第一生命は保守的な見通しを持っている」ということですね。
「確定給付型」年金の利率が下がった理由まとめ
- 米国の10年国債の利率は「約0.83%」※2020/10/30時点
- 生命保険会社の利益を引く必要がある
- 今後、もっと国債の利率は下がる可能性がある
- 結論:「0.25%」くらいなら保証できると判断
※ざっくりとした概念なので実際はもっと複雑な計算に基づいて出されていると思います。
年率1.25%と0.25では実際の金額がどう違うのか?
ここでは30年間、毎月の積立額を仮に1万円として、年利別に運用した額のトータルリターンを見てみましょう。
年利0%(要は貯金しただけ)
貯金でも実際は微妙に金利がつきますが、誤差なのでゼロとします。
12万円 x 30年=360万円ですね。
年利1.25%で運用した場合
30年間、資産運用を年利1.25%で行った場合、「貯金に比べて77万円増えました」
年利0.25%運用した場合
30年間、資産運用を年利1.25%で行った場合「年利0.25%に比べて63万円減りました」
ちなみに、年利4%運用した場合
ちなみに後述する「確定拠出型の年金」で、
30年間、運用をした場合はトータルリターンの平均が「年利4%になることも期待できます」
つまり資産運用を年利4%で行った場合「年利0.25%に比べて317万円も増えます。」
確定拠出年金の力すごい・・・!
確定拠出年金でも、年利4%を狙える「外国株式」の商品を選ぶ必要があるので、そこは後ほど解説します。
今後企業は「確定給付型年金」→「確定拠出型年金」に移行する
先程「確定給付金型年金」の年利が1.25→0.25%に下がったという話をしました。
これは「生命保険会社に資産運用をおまかせ」するパッケージを買っているということです。
そうではなく、リスクもリーターンも「資産運用を自分で決める」のが確定拠出年金の特徴です。
これであれば「年利3%〜4%」を狙うことも可能になってきます。
確定拠出年金では何を選べば良いの?
僕は5年前に転職して初めて確定拠出年金に出会いました。
その頃は投資もしていなかったので、よくわかっておらず適当に商品を選びましたね。
では、確定拠出年金にはどんな種類があって、何を選べばいいのでしょうか?
僕の会社は三井住友信託銀行のプランに加入しているのでそちらを例に解説していきます。
商品カテゴリ | 商品名 |
---|---|
預金 | 三菱UFJ銀行確定拠出年金専用3年定期預金 |
預金 | 三井住友銀行の確定拠出年金定期預金(5年) |
預金 | 明治安田利率保証年金(5年) |
日本債権 | DC日本債券インデックス・オープンS |
外国債券 | ダイワ・DC外債インデックス |
日本株式 | OneDC国内株式インデックスファンド |
外国株式 | DCダイワ外国株式インデックス |
バランス型 | DCバランス30(株式3割、債権7割) |
バランス型 | DCバランス50(株式5割、債権5割) |
株・債権・REITなど | コアラップA(分散投資コア戦略ファンドA) |
他の会社でも、概ね以下の商品を自分で選ぶ事になります。
確定拠出年金の主な商品
- 外国株式(アメリカを中心とした世界の下部)
- 日本株式(日本の株)
- 預金
- その他、株式、債権、REITをミックスした商品
僕の「確定拠出年金」の年利を公開
冒頭で企業年金の利率が「1.25%→0.25%」に減額という内容を書きましたが、確定拠出年金では4%を狙う事ができます。
未来は不確定ですが「統計的」には株式に投資することが最もリターンが良い方法となっています。
確定拠出年金なら年利4%を達成可能!?
僕の場合は2020年10月30日時点(約5年間の積立)での運用利回りは4.5%です。
では投資商品の内訳はと言うと・・・途中からですが「外国株式に100%」をつぎ込んでいます。
長期運用の年金だからこそ「外国株式」を選ぶ
現状では7割ほど米国株ですので「米国株の値上がりがそのまま利益として反映」されています。
個人的には、運用する期間が長くなればなるほど
「市場平均に近づいていきます」ので「外国株式なら利回りは3%〜5%くらいに収まる」と予想しています。
その3%〜5%の予想の理由ですが「DCダイワ外国株式インデックス」の価格は右肩上がりなので、この後も「大体同じ感じで伸びていくかな?」といったくらいの理由です。
大手生命保険会社より、個人の方が良い生成器を出せるたった1つの理由
先程、確定拠出年金はリスクもリーターンも「資産運用を自分で決める」と書きました。
大手生命保険会社に任せると、
どうしても「外国株式100%」というリスクをとることができません。
それは「企業は短期的に利益を出し続ける必要がある」からです。
株式はどうしても上下が大きいので
「個人なら10年〜30年を我慢して持ち続けることができます」が
「企業は、一定期間で常に利益を出し続ける必要があるから」です。
個人と法人では立場が違う
- 個人…10年〜30年後にその時利益確定すれば良い
- 法人…1年後に確実に見込める利益の確保が優先
個人、法人とそれぞれの立場の違いによって、取れる選択肢が違います。
結局年金はいくら貰えるの?見込み額を調べる方法
年金は基本的には「その積立額を自分が受け取るものではありません」
「働いている人たちの税金」や、先程の「確定拠出年金」などの「運用した利益」から貰える額が決まります。
ねんきんネットで簡単に見込み額を把握できる
ねんきんネットにログインするためには、色々手続きの方法があります。
僕の場合、「定期的に来る通知のハガキに書いてある」情報からインターネットで登録しました。
僕の場合、給料やボーナスなどの収入が計算に入っているので、
見たことがない人は一度見てみると「大まかな老後の収入イメージが見えてきます」
公的年金(基礎年金+厚生年金)は14万円ですね
ねんきんネットで、老後の収入イメージが見えるのは良いですね
企業型の確定年金や、個人型の確定拠出年金(イデコ)を年金で受け取る
先程「年利が1.25%とか0.25%とか4%とかで計算した年金額がありましたよね?」
あれらの企業年金も、選択肢の1つとして「年金として受け取る」事ができます。
- 企業型の年金
- 個人型の年金(iDeCoなど)
これらは、年金を「会社+自分」で積み立てたものですので、
基本的に全額を受け取る事ができます。
仮に「企業型の確定拠出年金+iDeCo」で合計700万円の資産を築いたとしましょう。
「65歳から85歳までの間の20年で取り崩していく」としましょう。
その場合「700万円 ÷ 20年間 ÷ 12ヶ月=2.9万円」
つまり「月額にすると約3万円の年金が貰える」計算になります。
※確定拠出年金は「取り崩す際も運用されていく」ので20年の期間は目安です。
ということで最終的にまとめると、17万円くらい年金がもらえるかな?という何となくの計算ができてきます。
【まとめ】企業型や個人型の確定拠出年金を利用して「将来の年金を増やそう」
この記事のまとめです
- 企業年金の「確定給付型」の年利が1.25→0.25%になった。
- 企業年金の「確定拠出型」の場合、年利が4%も狙える
- 年利が0.25%と4%では「運用益に300万円の差が出る」
- 10年〜30年の長期運用だからこそ、確定拠出年金の商品「外国株式を選ぶ」
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