こんにちはプラズマコイ(@purazumakoi)です(^^)
今回は、高配当株への投資時に候補銘柄としたい
「パラカ」の財務状況をチェックしていきたいと思います。
この銘柄は今買うべき「おすすめ銘柄」の仲間入りを出来るのでしょうか!?
「パラカ」は駐車場の運営会社
「パラカ」の事業内容は、主に駐車場の運営です。
その他、土地活用という観点から、太陽光の発電もやっていますね。
駐車場の需要によって業績が変化しそうです
不動産会社の中でも、マンションといった建物ではなく、
駐車場や太陽光などのインカム収入をメインとした事業モデルです。
時価総額は記事投稿時で「165億円」と小型の企業ですね。
今回は今後も配当金を出し続けられる企業なのか?
今は買いなのか?を分析していきたいと思います。
【最重要】優良なディフェンシブ銘柄
パラカの最大の特徴は株価の「ディフェンス力」だと思います。
プラズマコイもこの1年様々な銘柄を見てきましたが、
コロナショックのダメージが他の銘柄に比べてかなり少ないです。
そのため、現状では株価の上昇はそこまで狙えませんが、
「配当+優待」で長期で持っておける銘柄と言えます。
しかし「脱クルマ保有」の時代で、今後の駐車場経営の見通しをチェックしておきたいと思います。
チェックは「IR BANK」で行う
今回紹介されている方法は、IR BANKの「決算まとめ」から確認ができます。
まずは配当利回りを見る
配当利回りはそこそこだが、
パラカには株主優待という強力な武器がある
「パラカ」の配当利回りは最近になって高配当化して3.42%まできました。
株主優待が魅力的なパラカ
対象株数 | 優待品 |
---|---|
100株 | 2000円のクオカード |
仮に株価が1600円で100株保有だとすると「配当+優待の総合利回りは約4.6%」
ディフェンス力が高い銘柄の利回りとしては相当魅力的な水準です。
それでは本当に買いか?実際の業績を見ていきましょう。
売上(上昇トレンドであるか?)
成長はストップしています
配当金をいままで通り出し続けるためには、
「売上が少なくとも維持」できている事が1つの目安です。
「パラカ」の業績は回復途中。
コロナでの外出規制や、GoToトラベルの停止など、逆風が吹いています。
そのため、コストカットなどの企業努力ではカバーできず、
業績回復にはもうしばらく時間がかかりそうですね。
営業利益率(10%以上は欲しい)
素敵な営業利益率♪
売上から経費を引いたの時の儲かり具合が「営業利益率」です。
「営業利益率が高い=儲かりやすい企業」と覚えて置きましょう。
業種ごとで異なりますが、日本全体の市場平均は7%です。
「パラカ」の営業利益率は15%ほどで合格点といえます。
近年は20%弱から減少気味で、ここは「脱クルマ社会」の影響でしょうか。
直近の2年はコロナの影響ですね。
安定企業の他業種と比較すると、
通信業界と似たような収益モデルと言えそうです。
EPS(一株当たり当期純利益)
2021年は100円くらいで今後はさらなる回復を目指す
1株あたりの利益であるEPS。
「当期純利益÷発行済の株の総数」で計算します。
要はEPSが高いほうが稼ぐ力が高い企業ってことですね。
個人的には100円くらいが一つの目安です。
「パラカ」のEPSは100円〜200円くらいが目安。
成熟安定企業としては問題ないですね。
自己資本比率:高いほど良い(最低40%)
自己資本比率(株主資本比率)は、
要するに借金をしていないか?を見る指標です。
自己資本比率は最低40%〜かをチェックしましょう。
個人的には自己資本比率60%以上が1つの目安です
「パラカ」は自己資本率は、2020年9月期は40%くらいです。
少しずつ自己資本比率が上がってきていますね。
土地や駐車場の整備にお金がかかりますが、
自己資本比率の伸びから、ビジネスが順調に進んでいる事が読み取れます。
ここも好材料ですね。
配当金(高いほど良い)
連続増配の銘柄です!
配当金は「株を持っているだけで、その企業からもらえるお金」です。
配当的には連続で増配を行っている超優良企業です。
2020年は55円で増配でした。
2021年の配当予想も55円で株主還元の意識の高さを感じます。
ここまで連続増配をしてきているだけに増配余力はあまり残されていません。
配当はしばらくは維持してくれればOKと言った水準ですね。
配当性向:配当金÷EPS(儲けの何割を配当に出す?)
「稼いだ利益のうち、何割くらい配当金に使っている?」という指標が配当性向です。
※【目安】業種によりますが、市場平均の配当性向は30%くらい。
配当性向はそろそろ限界か
「パラカ」は配当性向は20%ほどでしたが、近年は業績悪化で上がってきています。
2021年の配当性向は53%と予想されています。
配当性向の高さは「減配をしない」という
株主還元の高さを感じます。
配当性向は概ね30%くらいまでが意識されそうと見ていますので
業績が回復するまでは、行ける所まで配当を維持するといった所でしょうか。
営業活動によるキャッシュフロー
減少気味だが営業CFはプラスを堅持
「営業活動によるキャッシュフロー」は簡単に言うと
「商売によって儲けたお金がいくらになったか?」の数字です。
その会社の事業で「儲ける力」を調べる項目ですね。
「パラカ」は、単純に当期純利益が減少しているので、営業CFも近年減少しています。
しかし他の不動産事業と違って、営業CFは基本的にプラスを維持できるのは、投資家には優しいですね。
現金等はいくらあるか?(業績悪化の耐性)
2020/09は利益が減ったので減少だが
全体感として徐々に伸びている。
次に見ていきたい項目は企業が保有する「現金」です。
基本的に保有する現金は多い方が良いです。
現金の重要性は「個人の家計でも企業の財務でも同じ」です。
「パラカ」の現金は全体的には増加傾向です。
現金の増減の主な理由は以下ですね。
- 駐車場などを立てる土地を買う → 現金減る
- 長期借入金で現金を手に入れたり → 現金増える
- 当期純利益で儲かった → 現金増える
現金が減る理由は主に「業績悪化」なので、業績回復が待たれます。
配当金の支払い額(現金などの何パーセントか?)
今の財務状況での配当金の支払い能力はどうでしょうか?
だいたい5億円くらいの配当の支払いですね
高配当株を探している僕たちにとっては、
業績が悪化しても、配当を維持して欲しいものです。
そのため、短期的に利益が悪化しても、耐えられる現金あればよいということになります。
そのため、配当金の総支払額を見ることがポイントになります。
「パラカ」は現金などの保有額や直近の業績を考えると、
減配リスクは低いかな?と思います。
ポイントは、当期純利益の推移ですね。
注意して見ていきたいと思います。
【まとめ】パラカは駐車場の運営・管理を行っている不動産会社
安定インカム銘柄なので、
高配当株の銘柄として大注目!
パラカの財務分析のまとめです。
項目 | 評価 | コメント |
---|---|---|
配当利回り | ◎ | 優待も合わせて4%後半 |
売上高 | ▲ | 減少 |
EPS(1株利益) | ○ | 100〜200円くらい |
営業利益率 | ○ | 15%くらい |
自己資本比率 | ○ | 40%くらい |
1株配当 | ○ | 55円で高い。 |
配当性向 | ▲ | 平時は30%目安 |
営業CF | ▲ | 近年は減少気味 |
現金など | ▲ | 推移を注視 |
総合的には、今後の「駐車場の需要」の動向次第ですが、
「買ってもいいかも」と言った評価ですね。
「パラカ」に投資すべきか?
最後に、記事投稿時点でのプラズマコイの投資判断です。
【買い】100株だけ持っておいてもOK
この記事の執筆時点では株価は1600円。
直近の株価トレンドとしては概ね減少傾向なのですが、高配当株のインカム狙いとしては買っても良い水準だと思います。
※投資は自己責任でお願いします。
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