こんにちはプラズマコイ(@purazumakoi)です(^^)
今回は、高配当株への投資時に候補銘柄としたい
「空港施設」の財務状況をチェックしていきたいと思います。
この銘柄は今買うべき「おすすめ銘柄」の仲間入りを出来るのでしょうか!?
「空港施設」はその名の通り、空港の不動産を管理する不動産会社
「空港施設」の主な事業
- 不動産事業・・・主に「空港内」の物件の賃貸や設備管理
- インフラ事業・・・主に「空港内」の稼働基盤であるインフラの管理
「空港施設」の事業内容は、空港内の設備管理です。
空港という特殊な環境内ながら「世界のマド」としての重要な役割を担う設備を管理しています。
キャピタルゲインから安定したインカムゲインに移行するべく頑張っています。
不動産会社と行っても国のインフラなので安定的な業績が期待できます。
時価総額は記事投稿時で「283億円」と小型の企業ですね。
今回は今後も配当金を出し続けられる企業なのか?
今は買いなのか?を分析していきたいと思います。
チェックは「IR BANK」で行う
今回紹介されている方法は、IR BANKの「決算まとめ」から確認ができます。
まずは配当利回りを見る
高配当になる事は、ほとんどない安定銘柄
「空港施設」の配当利回りは安定配当で2020年3月のコロナショックの時でも3.44%です。
逆に言うと、この銘柄が3%になったときは買い場が到来していると思っても良いかもしれません。
それではこの銘柄は買いか?実際の業績を見ていきましょう。
売上(上昇トレンドであるか?)
地味に毎年成長中!
配当金をいままで通り出し続けるためには、
「売上が少なくとも維持」できている事が1つの目安です。
「空港施設」は空港施設がメインながら順調に売上を伸ばしています。
2021年も少しですが売上成長を見込んでいますね。
営業利益率(10%以上は欲しい)
15%を超えていて良いですね!
売上から経費を引いたの時の儲かり具合が「営業利益率」です。
「営業利益率が高い=儲かりやすい企業」と覚えて置きましょう。
業種ごとで異なりますが、日本全体の市場平均は7%です。
「空港施設」の営業利益率は15%ほどで合格点といえます。
特筆すべき所は10年間ほぼ安定して営業利益率が高く、ここ数年は更に17%、18%と伸びている所ですね。
少しずつ、着実に利益を稼ぎ出すように企業運営がされています。
EPS(一株当たり当期純利益)
低水準で横ばい。
1株あたりの利益であるEPS。
「当期純利益÷発行済の株の総数」で計算します。
要はEPSが高いほうが稼ぐ力が高い企業ってことですね。
個人的には100円くらいが一つの目安です。
「空港施設」のEPSは40円くらいが目安。
あまり高いとは言えませんが公共性が高い事業のため、EPSを伸ばすような施策はそれほど期待できなさそうです。
自己資本比率:高いほど良い(最低40%)
自己資本比率(株主資本比率)は、
要するに借金をしていないか?を見る指標です。
自己資本比率は最低40%〜かをチェックしましょう。
個人的には自己資本比率60%以上が1つの目安です
「空港施設」は自己資本率は、2020年12月期は50%くらいと、問題ない水準。
有利子負債が増えてはいますが、自己資本率は50%をあるので、そこまで問題になる水準ではありません。
その気になれば徐々に返していけるだけの稼ぐ力はありますね。
配当金(高いほど良い)
配当金は「株を持っているだけで、その企業からもらえるお金」です。
「空港施設」は安定的に増配を行っています。
配当金は14円で据え置き
2020年も14円でした。
2021年の配当予想も14円でこのまま14円を続けていきそうな気配です。
あまり増配をする感じはありませんね。
配当性向:配当金÷EPS(儲けの何割を配当に出す?)
「稼いだ利益のうち、何割くらい配当金に使っている?」という指標が配当性向です。
※【目安】業種によりますが、市場平均の配当性向は30%くらい。
配当性向は30%くらいを目安
「空港施設」は配当性向は30%ほどで市場平均並み
業績的にはもう少し配当性向を上げても良いような気もしますが、そこまで株主還元をする必要もないという経営姿勢ですね。
市場平均くらいは押さえておこうと言った所でしょうか。
営業活動によるキャッシュフロー
キャッシュを稼ぐ力が高い!
「営業活動によるキャッシュフロー」は簡単に言うと
「商売によって儲けたお金がいくらになったか?」の数字です。
その会社の事業で「儲ける力」を調べる項目ですね。
「空港施設」は、不動産事業やインフラ事業から現金を稼ぐ力が高いので今後も安定的に収入が見込めますね。
現金等はいくらあるか?(業績悪化の耐性)
現金は潤沢!
次に見ていきたい項目は企業が保有する「現金」です。
基本的に保有する現金は多い方が良いです。
現金の重要性は「個人の家計でも企業の財務でも同じ」です。
「空港施設」の現金は毎年増加。
50億、60億くらいが保持されていれば1つ安心材料ですね。
営業CFの一部を積み立てている感じですね
有利子負債が多いので、借入金を返済しつつも現金を一定額持っていく形で運営されていますね。
現金などの保有額も問題ないと見えます。
配当金の支払い額(現金などの何パーセントか?)
今の財務状況での配当金の支払い能力はどうでしょうか?
だいたい7億円くらいの配当の支払いですね
高配当株を探している僕たちにとっては、
業績が悪化しても、配当を維持して欲しいものです。
そのためには、短期的に利益が悪化しても、耐えられる現金あればよいということになります。
そのため、配当金の支払額を見ることがポイントになります。
「空港施設」は現金などの保有額や利益を考えると当面は配当維持されるかな?と思います。
業績的には増配をしても良いくらいの財務状況ですが、
そこまでの株主還元の意識はなさそうです。
【まとめ】空港施設は空港内の不動産やインフラを管理する不動産会社
今後も安定的に推移しそう
空港施設の財務分析のまとめです。
項目 | 評価 | コメント |
---|---|---|
配当利回り | △ | 2%台が普通 |
売上高 | ▲ | 概ね横ばい |
EPS(1株利益) | △ | 40円くらいで横ばい |
営業利益率 | ○ | 15%くらい |
自己資本比率 | ▲ | 50%くらい |
1株配当 | ▲ | 14円で横ばい |
配当性向 | ○ | 30%くらい |
営業CF | ◎ | 安定的に黒字 |
現金など | ○ | 問題なし |
総合的には良くも悪くも、非常に安定した業績をあげている企業ですね。
「空港施設」今後の株価は?今は買い時を予想する
最後に、記事投稿時点でのプラズマコイの投資判断です。
【中立】配当利回りが3%台に突入したら検討したい
非常に安定した企業のため、割安度が上がってきたら買いたい銘柄です。
株価が下がってきたらインしたい銘柄ですね。
※投資は自己責任でお願いします。
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