株式投資・金融知識

【トヨタ系商社】「豊田通商(8015)」は「自動車関連」がメインの商社。株価は?投資すべき?【7大総合商社】

プラズマコイです(^^)
SNS: PostPrim

今回は「豊田通商」の財務状況をチェックしていきたいと思います。

「豊田通商」は国内7大商社の中ではトヨタ系で自動車に強い商社です。
総合商社内で比較すると「安定業績」「自動車関連が軸」が特徴です。

事業セグメントは7個で、アフリカで積極的に事業を行っています。

7大総合商社のなかでは「自動車」「アフリカ」にフォーカスした記載は見られないので、
自動車企業の商社」という部分が色濃くでています。

プラズマコイ

自動車産業の動向と連動して業績が変化します

この銘柄は今買うべき「おすすめ銘柄」の仲間入りを出来るのでしょうか!?

「豊田通商」は農業穀物や金属・資源など14つの事業を展開

7セグメントであるが、ほとんどが自動車関連の事業

農業穀物(食料・アグリ事業)が特徴です

「豊田通商」の事業利益は主に「自動車や関連部品の流通事業」から生み出されています。

金属や化学資材なども自動車関連のものがメインですね。

他の総合商社も自動車産業向けのもありますが、
トヨタ系の商社だけに自動車のための事業という色合いが強いです。

「豊田通商」はトヨタグループの総合商社。
自動車関連の部品・材料・車両をメイン商材とし、国内外に事業を展開している。

国内外の売上比率は「国内が約30%」と低いですね。
中国、米国での事業展開もありますが、その他が多いですね(主にアフリカでしょうか)
海外比率が高いのが特徴です。

豊田通商の事業セグメントは7セグメント

  1. 金属
    「自動車薄板」「金属製品」「非鉄金属」「資源循環」の4つのビジネスユニットの商品軸を持つ
  2. グローバル部品・ロジスティクス
    タイヤ組み付け事業、エアバッグ・クッションなどの生産事業。
    内外装部品はの企画・開発から原料調達・加工までを手掛ける
  3. 自動車
    トヨタ車を中心に商用車、産業車輌、補給部品を世界各国に輸出
  4. 機械・エネルギー・プラントプロジェクト
    機械分野、エネルギーソリューション分野、インフラソリューション分野での事業展開
  5. 化学品・エレクトロニクス
    自動車材料、化学品、エレクトロニクスの3分野で事業展開
  6. 食料・生活産業
    穀物、食品、保険、遷移、住環境、メディカル・ヘルスケアで事業展開
  7. アフリカ
    モビリティ、ヘルスケア、消費財、電力・インフラの4分野で自動車以外も含め事業を展開

時価総額は調査時点で「1兆6,942」ということで超大型株ですね。
PERは8.0倍と割安水準です。

今回は「豊田通商」について

  • 今後は業績を伸ばせるのか?
  • 配当金を出し続けられる企業なのか?
  • 今は買いなのか?

分析していきたいと思います。
※プラズマコイの独自調査に基づく記事のため事実と異なる内容の場合があります。

「豊田通商」のPER推移を見る


PER的には標準の水準です。

この株の「割安度」の判断目安として過去のPER比較を行います。
過去のPERより低ければ割安かもしれません。

「豊田通商」の今のPERは8.0倍。

過去の推移をみると割安な水準に見えます
業績が好調に推移していますが、株価がまだ追いついていないという状況でしょうか。

PERは5倍台のときもあるので「底というわけではなさそう」です。

「豊田通商」の配当利回りをみる

利回りは下落中

「豊田通商」の配当利回りは2%台のことが多いですね。
高配当株という水準には届いていません。

2022年の配当利回りは現時点では増配を発表で3%超えています。

他の総合商社と比べると人気の企業と見て良いでしょう。

「豊田通商」の売上(上昇トレンドであるか?)

売上は横ばいです。

株価が上昇したり、配当金を出し続けるためには、
売上が少なくとも維持」できている事が1つの目安です。

「豊田通商」の売上は横ばい傾向です。
2022年は大きく上昇しそうです。
2023年以降の推移がどうなるかですね。

このあたりは他の商社とも同様の懸念を抱えているといえるでしょう。

「豊田通商」の営業利益率

営業利益率は3%台です

「売上-経費」の儲かり具合が「営業利益率」です。
「営業利益率が高い=儲かりやすい企業」と覚えておきましょう。

業種や年度で異なりますが、日本全体の市場平均は7%ほどと言われています。
「豊田通商」の営業利益率は約3%ほど。

営業利益率は上昇中で企業努力を感じます。
他の総合商社と比べても比較的高い水準ですね。

事業の効率化は着実にすすめられています。

「豊田通商」のEPS(一株当たり当期純利益)

EPSは400円あたりが目安

1株あたりの利益であるEPS。
「当期純利益÷発行済の株の総数」で計算します。

要はEPSが高いほうが稼ぐ力が高い企業ってことです。

EPSはプラズマコイ的には「上昇中であるか、もしくは100円」が一つの目安です。

「豊田通商」のEPSは2022年は596円の予定です。
それより、コロナショック時にダメージを負っていないのが注目ですね。

近年のEPS推移は堅調です。

「豊田通商」の自己資本比率:高いほど良い(最低40%)

自己資本比率は30%弱です。

自己資本比率(株主資本比率)は、
要するに借金をしていないか?を見る指標です。

「豊田通商」の自己資本比率は28%程度です。
有利子負債も多いですが、自己資本比率は30%を目指して上昇中です。

他の総合商社と比較しても自己資本比率は30%が目安といった状況です。
問題なしと見ていいでしょう

「豊田通商」の配当金(上昇傾向か?)

連続増配の企業です

配当金は「株を持っているだけで、その企業からもらえるお金」です。

「豊田通商」の配当金は連続増配です。
毎年着実に増配を重ねている企業です。

2022年の一株配当も150円と大幅に増配予定です。
業績の好調さを感じさせる増配でしたね。

「豊田通商」の配当性向:配当金÷EPS(儲けの何割を配当に出す?)


配当性向は28%あたりです。

配当性向は「稼いだ利益のうち、何割くらい配当金に使っている?」という指標です。
※市場平均は30%くらいです。

「豊田通商」の配当性向は25%以上が目安です。
配当性向は低く、増配も期待できる水準ではありますが、
総合的にみると業績次第で減配もあると思ってよいでしょう。

赤字でも減配をしていないので、減配リスクは少なめの企業かと思います。

「豊田通商」の営業活動によるキャッシュフロー


営業CFは安定しています

「営業活動によるキャッシュフロー」は簡単に言うと
「商売によって入金されたお金がいくらになったか?」の数字です。

基本的には毎年プラスが理想です。

「豊田通商」の営業CFは安定しています。
2016年以降は金額も増加しており、2020、2021年を見ても安定しています。

まずまずの推移といったところでしょう。
営業CFはOKですね。

「豊田通商」の現金等はいくらあるか?(業績悪化の耐性)


現金は増加傾向です

基本的に保有する”現金など”は多い方が良いです。
現金の重要性は「個人の家計でも企業の財務でも同じ」です。

しかしお金は「使ってこそ意味がある」もの。
貯めすぎは良くありません。

「豊田通商」の現金は2021年終了時は6700億円程度です。
利益を現金として毎年積み上げています。

自己資本比率30%を目安として増やしているようにも見えますね。
現金保有額は増加中で問題はなさそうです。

「豊田通商」の配当金の支払い額(現金などの何パーセントか?)


配当総額は上下があります。

投資家は、業績が悪化しても配当を維持して欲しいものです。

業績が悪化しても配当の支払いが負担にならなければ減配のリスクは下がります。
そのため、配当金の支払額を見ることがポイントになります。

「豊田通商」の配当総額は、上昇傾向です。

2021年の減少理由は見つけられませんでしたが、
減配をしているわけではないので問題なさそうです。

「豊田通商」の当期純利益は上昇中か?


当期純利益は過去最高を更新予定

「豊田通商」の当期純利益は上昇傾向でした。
2022年は過去最高益を更新予定です。

2021年以降も当期純利益は上昇傾向です。

業績は絶好調と言って良い推移ですね。

【まとめ】「豊田通商」はトヨタ系の総合商社。自動車関連とアフリカのビジネスが業績のカギ

プラズマコイ

株価がさがってきたときに狙いたい銘柄です

豊田通商の財務分析のまとめです。

項目評価コメント
配当利回り3%台
売上高横ばい
EPS(1株利益)安定上昇
営業利益率3%
自己資本比率28%
1株配当連続増配
配当性向25%以上
営業CF安定推移
現金など上昇中
数字は記事投稿当時のものです。評価は筆者の主観です。

総評としては、業績好調の優良銘柄です。

総合商社のなかでは比較的安定したビジネスを展開できていますね。
自動車産業の動向次第の企業で、他の総合商社と少し違った業績結果になりそうです。

「豊田通商」の今後の株価は?買い時かを予想する

最後に、記事投稿時点でのプラズマコイの投資判断です。

プラズマコイ

【中立】株価は高値付近です

この記事の執筆時点では株価は4,785円。

決算はよいですが2000円〜2500円で買いたいかなというのが正直なところ。
しかし、今後の自動車関係の動向は半導体問題が落ち着いてこれば結構ポジティブになるとも思っており、投資判断が難しい企業です。

売買単位が高いので100株47万円に抵抗がある場合はスルーで良いかなと思います。

※本記事は個別株の購入を推奨する意図はありません。
※投資は自己責任でお願いします。

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