株式投資・金融知識

【高配当】「丸紅(8002)」は「農業資材」が特徴の商社。株価は?投資すべき?【7大総合商社】

プラズマコイです(^^)
SNS: PostPrim

今回は「丸紅」の財務状況をチェックしていきたいと思います。

「丸紅」は国内7大商社の中で売上5位の総合商社です。
総合商社内で比較すると「高配当」「アグリ(農業穀物)比重の高さ」が特徴です。

事業セグメントは6グループ14個です。

個人投資家目線では、他の総合商社と比べて株価が低いので買いやすい銘柄ですね。

プラズマコイ

商社株の中では株価的に買いやすいですね

この銘柄は今買うべき「おすすめ銘柄」の仲間入りを出来るのでしょうか!?

「丸紅」は農業穀物や金属・資源など14つの事業を展開

2021年度は「アグリ」「金属」セグメントが利益を大きく牽引している

農業穀物(食料・アグリ事業)が特徴です

「丸紅」の事業利益は主に「アグリ事業」「金属」から生み出されています。

他の総合商社と同様に「エネルギー・金属」が業績を牽引しています。
他の総合商社との違いを探すなら、丸紅はアグリ事業、つまり「農業穀物」の市況も業績に大きなインパクトを与えます。

海外に農業穀物の製造販売会社を保有しており、国内外に流通させています。
国内の商社では穀物に強みを持つ立ち位置です。

「丸紅」は6グループ14のセグメントを持つ総合商社。
エネルギー・金属セグメントのほか「アグリ事業」にも軸足をおいたビジネスを展開している

国内外の売上比率は「国内が約42%、アメリカが約40%」と、
三菱商事や伊藤忠商事と比べて海外比率が高いのが特徴です。

丸紅の事業セグメントは6グループ14セグメント

  1. 生活産業
    ライフスタイル、情報・不動産、フォレストプロダクツ
  2. 食料・アグリ・化学品
    ⾷料第⼀、⾷料第⼆、アグリ事業、化学品
  3. エネルギー・金属
    エネルギー、⾦属
  4. 電力・インフラ
    電⼒、インフラプロジェクト
  5. 社会産業・金融
    航空・船舶 ⾦融・ リース事業 建機・ 産機・ モビリティ
  6. CDIO(次世代事業)
    新技術による次世代事業

時価総額は調査時点で「2兆2,384」ということで超大型株ですね。
PERは5.1倍と割安水準です。

今回は「丸紅」について

  • 今後は業績を伸ばせるのか?
  • 配当金を出し続けられる企業なのか?
  • 今は買いなのか?

分析していきたいと思います。
※プラズマコイの独自調査に基づく記事のため事実と異なる内容の場合があります。

「丸紅」のPER推移を見る


PER的には標準の水準です。

この株の「割安度」の判断目安として過去のPER比較を行います。
過去のPERより低ければ割安になっている場合があります。

「丸紅」の今のPERは5.1倍。

過去の推移をみると割安な水準に見えます
2022年度は金属資源高で業績が絶好調な年で、今後も利益水準が保てるのであれば割安と判断してもよいでしょう。

実際は反動減がどこかで来るというのが大方の見かたでしょう。

「丸紅」の配当利回りをみる

利回りは下落中

「丸紅」の配当利回りはここ数年は4%を超える高配当株です

2012年の時から配当利回りは3%を超えており、いつ買っても配当利回りが高い銘柄と言えます。
総合商社のなかで順位が低く、業績も不安定感があるため人気は低めといえるでしょう。

だからこそ「常に投資妙味が感じられる銘柄」とも言えます。

「丸紅」の売上(上昇トレンドであるか?)

売上は下落傾向

株価が上昇したり、配当金を出し続けるためには、
売上が少なくとも維持」できている事が1つの目安です。

「丸紅」の売上は減少傾向です。
2022年は大きく上昇予定ですが、2023年以降の推移は不透明です。

売上が下落傾向な点は注意したいところです。

「丸紅」の営業利益率

営業利益率は1〜2%台です

「売上-経費」の儲かり具合が「営業利益率」です。
「営業利益率が高い=儲かりやすい企業」と覚えておきましょう。

業種や年度で異なりますが、日本全体の市場平均は7%ほどと言われています。
「丸紅」の営業利益率は約1〜2%ほど。

営業利益率は安定していますが商社ということで非常に低い営業利益となっています。

営業利益率は伊藤忠商事は3〜5%ほどありますが、三菱商事も1〜2%ほどですね。

「丸紅」のEPS(一株当たり当期純利益)

EPSは100円あたりが目安

1株あたりの利益であるEPS。
「当期純利益÷発行済の株の総数」で計算します。

要はEPSが高いほうが稼ぐ力が高い企業ってことです。

EPSはプラズマコイ的には「上昇中であるか、もしくは100円」が一つの目安です。

「丸紅」のEPSは2022年は230円の予定です。
景気敏感株でEPSは100円あたりを目安としながら、景気によって上下するイメージです。

コロナショックのときは赤字になっていますね。

「丸紅」の自己資本比率:高いほど良い(最低40%)

自己資本比率は30%前後です。

自己資本比率(株主資本比率)は、
要するに借金をしていないか?を見る指標です。

「丸紅」の自己資本比率は30%程度です。
有利子負債も多いですが、自己資本比率は30%あたりまで上昇してきています。

長期的にみれば上昇傾向ですが、自己資本比率は30%が目安といった推移です。

「丸紅」の配当金(上昇傾向か?)

連続増配の企業です

配当金は「株を持っているだけで、その企業からもらえるお金」です。

「丸紅」の配当金は業績連動のようです。
概ね増加傾向ですが、減配も普通に行う企業ですね。

その分2022年の一株配当は58円と大幅に増配予定です。

基本的には高配当な銘柄なので、多少の減配リスクは加味して投資する必要があります。

「丸紅」の配当性向:配当金÷EPS(儲けの何割を配当に出す?)


配当性向は25%あたりです。

配当性向は「稼いだ利益のうち、何割くらい配当金に使っている?」という指標です。
※市場平均は30%くらいです。

「丸紅」の配当性向は25%が目安です。
配当性向は低く、どこかのタイミングで配当性向が引き上げられる可能性を考慮したいです。

株主還元政策しだいですが、今後も増配が期待できる企業ですね。

「丸紅」の営業活動によるキャッシュフロー


営業CFは安定しています

「営業活動によるキャッシュフロー」は簡単に言うと
「商売によって入金されたお金がいくらになったか?」の数字です。

基本的には毎年プラスが理想です。

「丸紅」の営業CFは安定しています。
2020、2021年は増加していますね。

2022年の営業CFも期待ができますし、歴史的にも安定的にプラスで推移できています。

営業CFは安定している企業ですね。

「丸紅」の現金等はいくらあるか?(業績悪化の耐性)


現金は減少傾向です

基本的に保有する”現金など”は多い方が良いです。
現金の重要性は「個人の家計でも企業の財務でも同じ」です。

しかしお金は「使ってこそ意味がある」もの。
貯めすぎは良くありません。

「丸紅」の現金は2021年終了時は7400億円程度です。
概ね5000億円〜8000億円あたりを推移しています。

現金は一定の範囲を保って保有していますね。

現金保有額も問題はなさそうです。

「丸紅」の配当金の支払い額(現金などの何パーセントか?)


配当総額は上下があります。

投資家は、業績が悪化しても配当を維持して欲しいものです。

業績が悪化しても配当の支払いが負担にならなければ減配のリスクは下がります。
そのため、配当金の支払額を見ることがポイントになります。

「丸紅」の配当総額は、アップダウンがありますね。
配当金が業績連動で増減するので配当総額も連動して増減します。

しかし長期でみると増加傾向なところはポジティブ材料かと思います。

「丸紅」の当期純利益は上昇中か?


当期純利益は過去最高を更新予定

「丸紅」の当期純利益は上昇傾向でした。
2022年は過去最高益を更新予定です。

それまでもコロナショックでは赤字になりましたが、その前も概ね回復傾向です。
ここまでの推移をみると、2022年をピークに下落傾向・・・となるかもしれません。

景気は循環するので下落局面は復活に向けて買い向かう年にしたいと思います。

【まとめ】「丸紅」は配当性向が低めの総合商社。高い配当金が魅力。

プラズマコイ

株価がさがってきたときに狙いたい銘柄です

丸紅の財務分析のまとめです。

項目評価コメント
配当利回り4%台
売上高下落傾向
EPS(1株利益)上下あり
営業利益率1〜2%
自己資本比率30%
1株配当高め
配当性向25%くらい
営業CF安定上昇
現金など安定
数字は記事投稿当時のものです。評価は筆者の主観です。

総評としては、高配当で魅力的な銘柄です。

総合商社のなかでは株価が低く買いやすい銘柄ですね。

商社は概ね連動して業績が推移するので、買いやすい丸紅を商社枠として買っても良いかもしれません。

「丸紅」の今後の株価は?買い時かを予想する

最後に、記事投稿時点でのプラズマコイの投資判断です。

プラズマコイ

【売り】資源価格次第だが今が一旦ピークかもです

この記事の執筆時点では株価は1,202円。

決算はよく、配当利回りも4%を超えておりいまは魅力的な水準です。

しかし現在は業績が非常によく、翌年以降の上昇余地がどこまであるかは懐疑的なところ。

今は買いを控えて下がってきてから買いたい銘柄かと思います。

※本記事は個別株の購入を推奨する意図はありません。
※投資は自己責任でお願いします。

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