株式投資・金融知識

【ESGで注目】「メタウォーター (9551)」は「浄水場、下水処理場」の設備を開発、運用するESG投資銘柄。株価は?今は買いなのか?

こんにちはプラズマコイ(@purazumakoi)です(^^)

今回はコンサルティング会社の「メタウォーター」の財務分析をしていきます。
水・環境インフラの整備、更新、持続に向けた事業活動というSDGsの関連銘柄と言えますね。

「メタウォーター」はもともと「日本ガイシ」と「富士電機」の水環境事業が合併してできたという経緯を持ちます。

この銘柄は今買うべき「おすすめ銘柄」の仲間入りを出来るのでしょうか!?

プラズマコイ

結論:ジリジリ成長している安定的ながら成長企業です。
中長期ではポジティブな株かと思います。

「メタウォーター」は「下水処理など」の「社会インフラ整備」を担当する企業。

いっぱい書いてあるけど、要は水を処理する設備を作る、保守する事業
プラズマコイ

きれいな水を提供するための
「社会的インフラ」事業を担っています

「メタウォーター」の事業利益はおもに「浄水場、下水処理場」の装置を作る事業で生み出されています。
つまり公共性が強い事業といえます。

売上は今は国内がメインですが「北米、欧州、アジア」と海外展開も積極的に実施しています。
海外の売上比率は今は10%ほどですが、将来的には20%まで上昇させたいとIRに記載がありました。

「メタウォーター」は浄水場、下水処理場などの機械設備を設計・建設し、各種装置の運営・保守を行う水環境事業のエンジニアリングを行う企業

こちらの記事によると、ファブレス経営(自社で向上を持たない)を行っているようです。
公共性の高い事業(クライアントが官公庁)であり、参入障壁の高さから価格競争に巻き込まれにくいという特徴があります。

メタウォーターのセグメントは主に2つ

  1. プラントエンジニアリング事業
    上下水道プラント等の設計・建設業務
  1. サービスソリューション事業
    上下水道プラント設備等の運転・維持管理・補修業務等

時価総額は調査時点で「1040億円」ということで中型株ですね。
PERは15倍と比較的割安な水準です。安定業績なのでそこまでバリュエーションが高くなりにくいですね

今回は「メタウォーター」について

  • 今後は業績を伸ばせるのか?
  • 配当金を出し続けられる企業なのか?
  • 今は買いなのか?

分析していきたいと思います。

チェックは「IR BANK」で行う

今回紹介されている方法は、IR BANKの「決算まとめ」から確認ができます。

※ページの下の方に「決算まとめ」のリンクがあります。

「メタウォーター」の配当利回りを見る

プラズマコイ

2%弱が定位置

「メタウォーター」の配当利回りは2%弱。業績や期待値がそんなにアップダウンする企業でもないので安定的に推移していますね。
配当利回りだけでみるなら2%を超えたら買いと見てもよいかもしれません。

普段株価がそれほど動かないので、市場の値付けを考えると配当利回りを目安に売買するのの面白いかもしれまん。

また、2020年10月に株式分割をしていましたので、株価的に個人投資家も買いやすくなりましたね。

今後は株価成長、配当金の増加などで

  • 今後キャピタルゲインを狙えるか?
  • 今後の配当の伸びを期待できるか?

チェックしていきましょう。

「メタウォーター」の売上(上昇トレンドであるか?)

プラズマコイ

少しずつ上昇している

株価が上昇したり、配当金を出し続けるためには、
売上が少なくとも維持」できている事が1つの目安です。

「メタウォーター」の売上は、毎年上昇中。
公共事業なので成長力は乏しいです、海外の進出などもあってか少しずつ成長できていることがわかります。

素直に売上、利益が伸びていき、PER:15倍を保ってくれると見るなら、
それはつまり株価がジリジリ上昇していくことを見込むことができます。

「メタウォーター」の営業利益率(10%以上は欲しい)

プラズマコイ

営業利益率は6%くらい

「売上-経費」の儲かり具合が「営業利益率」です。
「営業利益率が高い=儲かりやすい企業」と覚えておきましょう。

業種ごとで異なりますが、日本全体の市場平均は7%です。
「メタウォーター」の営業利益率は6%くらいと平均より少し低いと言った所です。

営業利益率はそこまで追い求めてないという形でしょうか。
これも公共性の高い事業ということで、そこまで生産性の鬼になるような事業でもないということですね。

営業利益率は伸びたら嬉しいですが、上昇はそこまで見込めないかと思います。

「メタウォーター」のEPS(一株当たり当期純利益)

プラズマコイ

EPSは上昇傾向

1株あたりの利益であるEPS。
「当期純利益÷発行済の株の総数」で計算します。

要はEPSが高いほうが稼ぐ力が高い企業ってことです。

EPSは個人的に「上昇中であるか、もしくは100円」が一つの目安です。
「メタウォーター」のEPSは100円を突破しています。

そしてたまに自社株買いをガツンと行っていますね。

自社株買いにも熱心で利益もでているのでEPSが高くなっています。
直近では2020年に142億円の自社株買いを行っています。

こういった形でEPSをあげていってくれれば株価にも少しずつポジティブな影響が予想できます。

「メタウォーター」の自己資本比率:高いほど良い(最低40%)

プラズマコイ

自己資本比率は40%を目安

自己資本比率(株主資本比率)は、
要するに借金をしていないか?を見る指標です。

「メタウォーター」の自己資本比率は40%あたりを維持といったところでしょうか。
公共事業ならではで、貸借対照表の負債に「プロジェクトファイナンスローン」というものがありました。

こういった負債はあるもの、プラズマコイ的には「自己株式は40%以上というのが合格目安」ですし、
長期で安定してこの水準で推移しているので問題ないかなと思います。

「メタウォーター」の配当金(高いほど良い)

2021年の1株配当は実際は40円です。
プラズマコイ

ここ数年は連続増配の銘柄

配当金は「株を持っているだけで、その企業からもらえるお金」です。

「メタウォーター」は直近5年は連続で増配・配当維持をできています。

堅調な業績に配当も支えられていますね。
利回り的には物足りないですが、安定配当の銘柄ということは留意したいところです。

2022年度も1株40円と配当維持の予定です。

「メタウォーター」の配当性向:配当金÷EPS(儲けの何割を配当に出す?)

プラズマコイ

近年は30%が目安

配当性向は「稼いだ利益のうち、何割くらい配当金に使っている?」という指標です。
※【目安】業種によりますが、市場平均は30%くらいです。

「メタウォーター」の配当性向は概ね30%を目安としているようにみえます。
2022年も予想では30%ですね。

市場平均なみの株主還元であると言えます。
可もなく不可もなくといったところでしょうか。

業績が伸びれば増配もできるので、業績に期待したいところです。

「メタウォーター」の営業活動によるキャッシュフロー

プラズマコイ

少し増減が激しいところがある

「営業活動によるキャッシュフロー」は簡単に言うと
「商売によって入金されたお金がいくらになったか?」の数字です。

基本的には毎年プラスが理想です。

「メタウォーター」の営業CFは2021年度は100億円を超えてきました
しかし前年の2020年度の営業CFが35億ということで、2年平均で見るべき企業かなと思います。

その証拠に決算短信に「受注残高」という項目があり、期をまたいで入金が行われるというビジネスの特徴が垣間見えます。

事業特性として、受注から納品まで1年以上の時間がかかることも多そうですね。

それでも全体的には営業CFも横ばいか、どちらかと言えば増加傾向かと思いますので良好に推移しているかと思います。

「メタウォーター」の現金等はいくらあるか?(業績悪化の耐性) 

プラズマコイ

200億弱あればとりあえずOKというスタンス

基本的に保有する”現金など”は多い方が良いです。
現金の重要性は「個人の家計でも企業の財務でも同じ」です。

しかしお金は「使ってこそ意味がある」ので貯めすぎは良くありません。

「メタウォーター」の現金は2020年に自社株買いを142億円おこなった事もあり一気に減少しています。
しかし2021年は100億の営業CFが原資となり増加していますね。

ファイナンス的に現金を使った結果の増減といえそうです。

数年以内に現金を200億円に乗せると予想がつきますね。
もちろん事業投資につかっても良いので動向次第ではあります。

いずれにしろ比較的キャッシュには余裕があると見て良いと思います。

「メタウォーター」の配当金の支払い額(現金などの何パーセントか?)

今の財務状況での配当金の支払い状況はどうでしょうか?

プラズマコイ

18億〜20億円くらいが配当総額のターゲット

投資家としては、業績が悪化しても配当を維持して欲しいものです。

業績が悪化しても配当の支払いが負担にならなければ減配のリスクは下がります。
そのため、配当金の総支払額を見ることがポイントになります。

「メタウォーター」は直近では配当総額は17億円くらい。
個人的には増配余力もあると思うので、20億円くらいが配当総額のターゲットとしたいと思います。

配当総額20億円を出せるとしたら・・・そのための当期純利益を見ていきましょう。

「メタウォーター」の当期純利益は上昇中か?

プラズマコイ

2022年は減益予想

「メタウォーター」の当期純利益は毎年上昇中。
2022年度は一旦ブレーキで減益予想です。

長期の経営計画では100億円の利益という数字がでています。
仮に100億円の利益をだせるのであれば、配当金の総額も30億円(配当性向30%なら)になります。

そうなると配当金が2倍になることも夢ではありません。
もちろん株価もあがりますね。

少しずつでも良いので利益が上昇できるかが重要なポイントです。

そういう意味では2023年以降の利益成長が大切になりますね。

【まとめ】「メタウォーター」は公共事業性が強い「下水処理場」などの社会的インフラ企業

プラズマコイ

人々に、地球に「きれいな水を届け続ける」ための事業です

メタウォーターの財務分析のまとめです。

項目評価コメント
配当利回り2%
売上高上昇傾向
営業利益率6%くらい
EPS(1株利益)100円超えて上昇傾向
自己資本比率40%台
1株配当5年連続増配
配当性向30%目安
営業キャッシュフロー基本的にプラス
現金など余裕あり
数字は記事投稿当時のものです。評価は筆者の主観です。

総評としては、業績は安定的なのでそこは魅力ですし、ESG投資のテーマにもピッタリです。
業績が一気に上るタイプの事業ではないので、ある程度長期もつというスタンスが必要かと思います。

【チャートは?割安?】「メタウォーター」の今後の株価は?今は買い時かを予想する

最後に、記事投稿時点でのプラズマコイの投資判断です。

プラズマコイ

【中立】PER15倍の今はちょうどいい感じの株価

この記事の執筆時点(21/07/20)では株価は2002円。
長期では直近高値の2500円が当面の目標株価で、利益が伸びれば3000円くらいは視野にはいってきます。

しかし今ある材料からだと業績が続伸するというイメージもないので強く買いとも思えないところです。
直近のチャートだと下落トレンドのようにも見えますが、現時点でもPERが15倍なので落ちるとしても1800円か、悪くても1600円くらいが目安かなと思います。

※投資は自己責任でお願いします。

株を毎月コツコツ買っていくなら「SBIネオモバイル証券」がおすすめ

メタウォーターは魅力的ですが、まとまった投資資金がない場合、1株から買える「SBIネオモバイル証券」がおすすめです。

メタウォーター自体は1単元(100株)買おうとすると記事執筆時点の株価では20万円ほど必要です。

特に初心者は少額で経験を積むのも良いと思いますので、そういった意味でも「SBIネオモバイル証券」はおすすめです。

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以下が気に入ってるところです。

  1. 企業の業務内容・サービスの概要がわかる
  2. 企業がどんな事業セグメントを持っているかがわかる
  3. 直近の決算短信などのIR情報にすぐにアクセスできる
  4. 各年度ごとや四半期ごとの業績推移が見やすい

銘柄スカウターはマネックス証券の口座を持つことで使えます。
そして口座開設は無料。無料なのでノーリスクです。
口座開設がまだの方はとりあえず開設しておいても損はないので開設しましょう。

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