株式投資・金融知識

【成長株】東進ハイスクール塾運営の「ナガセ (9733)」はGIGAスクール構想銘柄。株価は?今は買いなのか?

こんにちはプラズマコイ(@purazumakoi)です(^^)

今回は大学入試、大学試験対策の進学塾・予備校の「東進ハイスクール」などを運営する
教育事業の「ナガセ」の財務分析をしていきます。

「ナガセ」と聞いてもイメージしづらいかもしれませんが「東進ハイスクール」は全国各地にある塾ですし聞いたことがあるかたも多いかと思います。

この銘柄は今買うべき「おすすめ銘柄」の仲間入りを出来るのでしょうか!?

プラズマコイ

結論:教育産業はどちらかというと有望。
この企業の業績も成長中で◯です。

「ナガセ」は「下水処理など」の「社会インフラ整備」を担当する企業。

売上の6割は東進ハイスクールなどの「高校生向け」の事業
プラズマコイ

主に大学入試のための事業ですね。
東大、京大、早稲田、慶應をはじめとした受験対策用の塾がメインです。

「ナガセ」の事業利益はおもに「スクール事業」で生み出されています。
売上の6割は高校生向けで、大学入試対策ですね。

なんだかんだ言っても「良い大学に入った方が有利」なことは事実としてあります。
少しだけ、このご時世に大学に行く必要ってあるの?ということを考えてみましょう。

結論:いい大学に行った方が「人生がイージーモードになりやすい」と思います。

良い大学(東大、京大など)に行った方が良い理由

  1. 社会で生きていくための知識、実力が身につく(本人の行動次第ですが)
  2. 自分が頭が良く、仕事がデキる人。つまり優れた人材である可能性高いことを証明できる
  3. 世間的に「良い大学」出身者はコミュニティ、信用を測る上での重要指標となっている

「ナガセ」は東進ハイスクールなどを運営するスクール事業。

足元の業績は好調。
高校生部門を中心に新年度募集で入学者数が伸長したことや、(コロナの影響なのか)学力向上のための受講促進のためだと思われる。

スクール事業は、学校教育がデジタル化など課題を抱えているいまは特に過渡期を迎えており、
補助学習の需要が高まっていることを感じます。

ナガセの事業セグメントは主に4つ

  1. 高校生部門(全体の6割)
    東進ハイスクール、東進衛星予備校、早稲田塾など
  2. 小・中学生部門(全体の2割)
    四谷大塚など
  3. スイミングスクール部門(全体の1割)
    イトマンスイミングスクール
  4. ビジネススクール部門
    東進ビジネススクールなど
  5. その他
    こども英語塾部門、オンライン学校部門、国際事業部門など

時価総額は調査時点で「565億円」ということで小型株ですね。
PERは15倍と比較的割安な水準です。

今回は「ナガセ」について

  • 今後は業績を伸ばせるのか?
  • 配当金を出し続けられる企業なのか?
  • 今は買いなのか?

分析していきたいと思います。

「ナガセ」の配当利回りを見る

プラズマコイ

2019年を底に利回りが低下中です。

「ナガセ」の配当利回りは2%台
近年は配当は維持ですが株価があがっているため、利回りはさがってきています。

株価は長期では上昇トレンドにあります。
高配当株というよりは成長株の観点で投資判断をすべきですね。

今後は株価成長、配当金の増加などで

  • 今後キャピタルゲインを狙えるか?
  • 今後の配当の伸びを期待できるか?

チェックしていきましょう。

「ナガセ」の売上(上昇トレンドであるか?)

プラズマコイ

売上は上昇中

株価が上昇したり、配当金を出し続けるためには、
売上が少なくとも維持」できている事が1つの目安です。

「ナガセ」の売上は、上昇傾向。
2022年度は8%の売上成長が見込まれています。
(プラズマコイの予想では、もっとうわ振れる可能性もあると思います。)

21/7/20の決算では、昨年対比で29%の成長で、通期でこの成長力が維持できるかが注目です。

いわゆる”進学塾”の需要が高まっていると判断できるます。

「ナガセ」の営業利益率(10%以上は欲しい)

プラズマコイ

営業利益率は10を超えている

「売上-経費」の儲かり具合が「営業利益率」です。
「営業利益率が高い=儲かりやすい企業」と覚えておきましょう。

業種ごとで異なりますが、日本全体の市場平均は7%です。
「ナガセ」の営業利益率は10%くらいと合格ラインを突破しています。

物販ではないので、比較的儲かりやすい事業を展開できていると予想できます。

営業利益率は安定して推移できているのでこのあたりも好感がもてます。

「ナガセ」のEPS(一株当たり当期純利益)

プラズマコイ

EPSは高い水準

1株あたりの利益であるEPS。
「当期純利益÷発行済の株の総数」で計算します。

要はEPSが高いほうが稼ぐ力が高い企業ってことです。

EPSは個人的に「上昇中であるか、もしくは100円」が一つの目安です。
「ナガセ」のEPSは長期でみると最近300円に戻してきていますね。

自社株買いも、それなりに行っていますが、
10年平均にならして見るとEPSはほぼ横ばいと見えます。

「ナガセ」の自己資本比率:高いほど良い(最低40%)

プラズマコイ

自己資本比率は40%に届かない

自己資本比率(株主資本比率)は、
要するに借金をしていないか?を見る指標です。

「ナガセ」の自己資本比率は28%です。
社債や短期・長期借入金などの有利子負債が多く、盤石な財務とは言い難いです。

しかし基本的には20%台で推移しているので、こういったビジネスモデルだと思った方がよいかもしれません。

自己資本比率は緩やかにですが上昇しており、ここも上昇しているうちは問題ないと言えます。
しかしこの水準だと決算ごとに注視していきたい所です。

「ナガセ」の配当金(高いほど良い)

プラズマコイ

ここ5年間は配当維持

配当金は「株を持っているだけで、その企業からもらえるお金」です。

「ナガセ」は直近5年は連続で配当維持ですね。

減配していないのは素晴らしいですが、停滞感は感じますね。
2022年度も1株130円と配当維持の予定です。

「ナガセ」の配当性向:配当金÷EPS(儲けの何割を配当に出す?)

プラズマコイ

近年は30%〜40%が目安

配当性向は「稼いだ利益のうち、何割くらい配当金に使っている?」という指標です。
※【目安】業種によりますが、市場平均は30%くらいです。

「ナガセ」の配当性向は概ね30%〜40%を目安としているようにみえます。
業績が悪くても、なるべく配当は維持したいといった所も感じますね。

配当性向的には市場平均並みで、ここ5年が良くも悪くも配当維持に収まっている理由もわかります。

こんごは利益成長がないと増配もなさそうですね。

「ナガセ」の営業活動によるキャッシュフロー

プラズマコイ

その年によってばらつきがある

「営業活動によるキャッシュフロー」は簡単に言うと
「商売によって入金されたお金がいくらになったか?」の数字です。

基本的には毎年プラスが理想です。

「ナガセ」の営業CFは2021年度は25〜80億円とばらつきがあります
毎年プラスなのは良いのですが、サブスクリプションのような毎月安定収入があるサービスではないことが伺えます。

基本的には教材込みを一括で入金する仕組みかと思います。
大学入試対策がメインのスクールなので、なかなかストックビジネス化するのは難しいかもしれませんね。

安定的にキャッシュフローが見込みづらい業種です。
とは言ってもこれから、スクール事業の需要(家庭の教育への支出)が増えればトータルでは営業CFも増加します。景気次第といったところですね。

「ナガセ」の現金等はいくらあるか?(業績悪化の耐性) 

プラズマコイ

200億円くらいを持っておくというスタンス

基本的に保有する”現金など”は多い方が良いです。
現金の重要性は「個人の家計でも企業の財務でも同じ」です。

しかしお金は「使ってこそ意味がある」ので貯めすぎは良くありません。

「ナガセ」の現金は2021年度では200億円弱を保有しています。

経済の先行き不透明感から、一時的にキャッシュに厚みをもたせたようにも感じます。
過去の推移をみると、200億円を保有していたこともあるので、このあたりが事業運営で必要な現金の目安と見れるでしょう。

現金の保有額としては心配なさそうですね。

「ナガセ」の配当金の支払い額(現金などの何パーセントか?)

今の財務状況での配当金の支払い状況はどうでしょうか?

プラズマコイ

11億円くらいが配当総額のターゲット

投資家としては、業績が悪化しても配当を維持して欲しいものです。

業績が悪化しても配当の支払いが負担にならなければ減配のリスクは下がります。
そのため、配当金の総支払額を見ることがポイントになります。

「ナガセ」は直近では配当総額は11億円くらい。
ここ数年は配当維持を保っているため配当総額も横ばいです。

「ナガセ」の当期純利益は上昇中か?

プラズマコイ

2022年度は当たり年か?

「ナガセ」の当期純利益はここ10年でみると横ばいの停滞感を感じます。
しかし2022年度前年比33%の成長と強気の姿勢が見えます。

過去の経緯から行くと、こういった”当たり年”があっても長くは続かない印象です。
そのため、数年単位で平均化すると横ばいの業績に収まってしまっています。

利益も上昇トレンドに乗らないと株価成長も限定的になりそうですね。

【まとめ】「ナガセ」はスクール事業を運営「大学入試対策」などの高校向け事業がメイン

プラズマコイ

今後の「塾産業」の成長に期待

ナガセの財務分析のまとめです。

項目評価コメント
配当利回り2%
売上高上昇傾向
営業利益率11%くらい
EPS(1株利益)300円超え
自己資本比率20%台
1株配当5年連続,配当維持
配当性向30%目安
営業キャッシュフロープラスでokだが年により差がある
現金など余裕あり
数字は記事投稿当時のものです。評価は筆者の主観です。

総評としては、直近3年の業績は強気だが、その前の3年の業績レベルまで戻ってきた形かと思います。
そのため、今後はいままで以上の成長力が期待できるか?が、買いかどうかの判断材料かと思います。

【チャートは?割安?】「ナガセ」の今後の株価は?今は買い時かを予想する

最後に、記事投稿時点でのプラズマコイの投資判断です。

プラズマコイ

【中立】6000円が直近高値なのでそこを伺う流れ

この記事の執筆時点(21/07/21)では株価は5,570円。
年次の業績からみるとそこまで強い材料はないですが、7/20の決算で強い兆しが見られました。
そこだけ見ると買いだと言えます。

しかしまだQ1時点なので、完全に判断はしきれないという部分もあります。

一日の出来高が低い不人気株なので「まだ株価が動いていない今が買いかもしれません」し、このまま動かない可能性もあります。
Q2でも強い数字が出ればより確信できますが、どこでインするかがが悩みどころです。

※投資は自己責任でお願いします。

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ナガセは魅力的ですが、まとまった投資資金がない場合、1株から買える「SBIネオモバイル証券」がおすすめです。

ナガセ自体は1単元(100株)買おうとすると記事執筆時点の株価では55万円ほど必要です。

特に初心者は少額で経験を積むのも良いと思いますので、そういった意味でも「SBIネオモバイル証券」はおすすめです。

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以下が気に入ってるところです。

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  2. 企業がどんな事業セグメントを持っているかがわかる
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