こんにちはプラズマコイ(@purazumakoi)です(^^)
今回は業務用スーパーを展開するの「神戸物産」の財務分析をしていきます。
近年は「コスパの良い」業務用スーパーが、一般家庭も人気ですね。
「神戸物産」の「業務スーパー」は低価格&高品質のオリジナル商品開発や、海外のめずらしい商品を展開できるのが魅力です。
最近ではAIなどを活用してお客さまの満足度向上を実現する次世代型スーパーの実験店舗を構築 など事業投資も活発ですね。
この銘柄は今買うべき「おすすめ銘柄」の仲間入りを出来るのでしょうか!?
結論:業績は絶好調の優良企業だが時価総額の割に株価が高いので、どこかで大きな下落が予想できます
- 「神戸物産」は「業務用スーパー」をメインに食に関わる事業を多数展開
- チェックは「IR BANK」で行う
- 「神戸物産」の配当利回りを見る
- 「神戸物産」の売上(上昇トレンドであるか?)
- 「神戸物産」の営業利益率(10%以上は欲しい)
- 「神戸物産」のEPS(一株当たり当期純利益)
- 「神戸物産」の自己資本比率:高いほど良い(最低40%)
- 「神戸物産」の配当金(高いほど良い)
- 「神戸物産」の配当性向:配当金÷EPS(儲けの何割を配当に出す?)
- 「神戸物産」の営業活動によるキャッシュフロー
- 「神戸物産」の現金等はいくらあるか?(業績悪化の耐性)
- 「神戸物産」の配当金の支払い額(現金などの何パーセントか?)
- 「神戸物産」の当期純利益は上昇中か?
- 【まとめ】「神戸物産」は利益成長が驚異的な業務スーパー事業の会社
- 【チャートは?割安?】「神戸物産」の今後の株価は?今は買い時かを予想する
「神戸物産」は「業務用スーパー」をメインに食に関わる事業を多数展開
業務スーパーをFC展開で運営するのがメインの事業
「神戸物産」の事業利益はおもに「業務スーパー」の事業で生み出されています。
FC展開をしているにしては営業利益は低めかなと思いますが、10%近くなっている今はスケールメリットが効いてきているように感じます。
業務スーパーの魅力、特徴はなに?
- 最大のメリットは安さ。業界最安値を目指している
- 低価格以外に、品質の良いオリジナル商品(PB商品)を多数展開。低価格&高品質を実現
- FC経営者にとっては、加盟店のロイヤリティの低さが魅力(公式HPの記載より想定)
上記の3つの特徴を武器に、FC経営者とお客様を潤わせ、その結果自社が儲かるような三方良しのビジネスを展開できている企業ですね。
業務スーパー以外にも、サテライト事業に太陽光発電をやっているのも面白い点です。
神戸物産のセグメントは主に3つ
- 業務スーパー事業
業務スーパー事業、FC加盟店からの収入も含む - 外食・中食事業
直営で運営している焼肉店や惣菜屋を運営 - エコ再生エネルギー事業
太陽光発電の事業を展開。売電収入
時価総額は調査時点で「1兆889億円」ということで大型株ですね。
PERは43倍と割高な水準です。これだけの時価総額で、成熟産業なので、下落がどこかで訪れるのは必至でしょう。
今回は「神戸物産」について
- 今後は業績を伸ばせるのか?
- 配当金を出し続けられる企業なのか?
- 今は買いなのか?
分析していきたいと思います。
チェックは「IR BANK」で行う
今回紹介されている方法は、IR BANKの「決算まとめ」から確認ができます。
「神戸物産」の配当利回りを見る
2%弱が定位置
「神戸物産」の配当利回りは2%弱。業績や期待値がそんなにアップダウンする企業でもないので安定的に推移していますね。
配当利回りだけでみるなら2%を超えたら買いと見てもよいかもしれません。
普段株価がそれほど動かないので、市場の値付けを考えると配当利回りを目安に売買するのの面白いかもしれまん。
株主優待はJCBギフトカード
100株でも3年保有で3000円になりますね。
※3年も保有できるかはちょっと疑問ですが
保有株式数 | 継続保有年数3年未満 | 継続保有年数3年以上 |
---|---|---|
100株以上1,000株未満 | JCBギフトカード1,000円分 | JCBギフトカード3,000円分 |
1,000株以上2,000株未満 | JCBギフトカード10,000円分 | JCBギフトカード15,000円分 |
2,000株以上 | JCBギフトカード15,000円分 | JCBギフトカード20,000円分 |
また、2020年11月に株式分割をしています。
そこからさらに株があがっているので株式分割が株価上昇の一端を担っているのかもしれませんね。
今後は株価成長、配当金の増加などで
- 今後キャピタルゲインを狙えるか?
- 今後の配当の伸びを期待できるか?
チェックしていきましょう。
「神戸物産」の売上(上昇トレンドであるか?)
毎年コンスタントに5%以上の成長
株価が上昇したり、配当金を出し続けるためには、
「売上が少なくとも維持」できている事が1つの目安です。
「神戸物産」の売上は、毎年上昇中です。
ここ5年で1.5倍、10年では2倍になっています。
今はPERが43倍と高い状態ですが、売上が成長しつづけるかぎりはある程度このバリュエーションも許容されるかもしれませんね。
「神戸物産」の営業利益率(10%以上は欲しい)
営業利益率は8%で上昇中
業種ごとで異なりますが、日本全体の市場平均は7%です。
「神戸物産」の営業利益率は8%くらいですが、FC展開の店が増えれば今後も上昇が見込めます。
それでも他のFC展開で成功している企業の「ワークマン」や「コメダHD」に比べるとちょっと低いですね。
このあたりは、業種は違っても本質は同じだと思うので、まだまだ成長余地があると思っています。
コメダHDについての銘柄分析もしています。
「神戸物産」のEPS(一株当たり当期純利益)
EPSは上昇傾向
EPSは個人的に「上昇中であるか、もしくは100円」が一つの目安です。
「神戸物産」のEPSは100円をに迫る勢いでなにより急上昇中である所がよいですね。
自社株買いをしているわけではないので、純粋に利益成長をできていることが伺えます。
特にここ3年は完全に流れが来ているように見えますね。
「神戸物産」の自己資本比率:高いほど良い(最低40%)
自己資本比率はどんどん上昇
「神戸物産」の自己資本比率は上昇中。
21/6/21の決算では45%になっており、プラズマコイ的目安の40%を突破しているところもGood。
それよりも上昇中で利益が積み上がっていっている成長性の部分に注目していきたいです。
具体的には有利子負債(借金)の減少が要因ですね。
事業が上手く言っているので、そこで稼いだ現金を借金の返済に回せているということです。
「神戸物産」の配当金(高いほど良い)
連続増配銘柄です!
「神戸物産」は連続で増配をしている銘柄です。
小刻みに増配をしている点からも、毎年増配をしていくという企業の配当政策を感じます。
近年は経営も軌道にのっているので5円ずつ増配できていますね。
2021年度も1株20円と増配の予定です。
「神戸物産」の配当性向:配当金÷EPS(儲けの何割を配当に出す?)
近年は15〜20%が目安
「神戸物産」の配当性向は概ね20%までを目安としているようにみえます。
配当性向としては低い部類にはいります。
業績の先行きの不透明感と、まだまだ配当よりも事業成長にお金を回したいという2つの理由からこの配当性向になっていると予想します。
スーパーなので一応は成熟産業で生活必需品なので、一定の業績は今後も保てると個人的には予想しています。
「神戸物産」の営業活動によるキャッシュフロー
過去最高を更新中
「神戸物産」の営業CFは近年増加中です。
この営業CFの推移も強いですね。
2021年度はこのペースからだと200億円を超えてきそうです。
営業CFが5年で2倍というのは成長企業の証拠ですね。
スーパーがメインの事業でこれだけ成長できているというのは驚愕に値します。
「神戸物産」の現金等はいくらあるか?(業績悪化の耐性)
500億〜700億円あればとりあえずOKというスタンス
「神戸物産」の現金は近年だと700億円くらいを目安に保たれています。
業績が良いので、借金返済などに回しながらも少しずつ増やそうとしているといった感じでしょうか。
現金の保有額としても問題になる点は見られません。
当面の事業運営の資金、配当原資としても十分ですね。
「神戸物産」の配当金の支払い額(現金などの何パーセントか?)
今の財務状況での配当金の支払い状況はどうでしょうか?
直近だと25億円くらいが配当総額のターゲット
「神戸物産」は直近では配当総額は21億円くらい。
2021年も増配予定なので、配当総額は25億円くらいになる見込みです。
現金の保有額からみても、今の業績水準から見ても、当面は減配の心配はなさそうです。
「神戸物産」の当期純利益は上昇中か?
2021年度も非常に強気
「神戸物産」の財務分析で最も強い数字が当期純利益。毎年上昇中です。
ものすごい成長性です。高いPERはこの当期純利益を材料としてついていることが予想できますね。
毎年二桁成長と素晴らしい業績です。
逆にこの二桁成長が止まったときが株価の天井をつける時かと思います。
【まとめ】「神戸物産」は利益成長が驚異的な業務スーパー事業の会社
業務用スーパーで今後も業績を伸ばす!
神戸物産の財務分析のまとめです。
項目 | 評価 | コメント |
---|---|---|
配当利回り | △ | 0.5% |
売上高 | ◯ | 上昇傾向 |
営業利益率 | ◯ | 上昇傾向 |
EPS(1株利益) | ◯ | 上昇傾向 |
自己資本比率 | ◯ | 40%台で上昇傾向 |
1株配当 | ◯ | 連続増配 |
配当性向 | ◯ | 20%目安 |
営業キャッシュフロー | ◎ | 驚異的に上昇 |
現金など | ◯ | 余裕あり |
総評としては、業績は絶好調。配当利回りはかなり低下しているので高配当株として投資するのではなく、
成長株投資としての観点で見るべき銘柄です。
成長が続く限りは保有してOKな銘柄ですね。
【チャートは?割安?】「神戸物産」の今後の株価は?今は買い時かを予想する
最後に、記事投稿時点でのプラズマコイの投資判断です。
【中立】株価は高値を更新中
この記事の執筆時点(21/07/21)では株価は3980円。
かなり高い株価で、マーケット全体の動向や、神戸物産の成長性が悪くなったらその時点で暴落が始まるのは必至です。
そのため今からインするのは相場師のスキルがないと難しいでしょう。
いまは一般人は手をださないようほうが無難な銘柄です。
しかしファンダメンタルズは最高に好調なので、順張り投資家なら買いのチャートをしています。
※投資は自己責任でお願いします。
株を毎月コツコツ買っていくなら「SBIネオモバイル証券」がおすすめ
神戸物産は魅力的ですが、まとまった投資資金がない場合、1株から買える「SBIネオモバイル証券」がおすすめです。
神戸物産自体は1単元(100株)を買おうとすると記事執筆時点の株価では40万円ほど必要です。
高値圏にある今、初心者は少額で経験を積むのも良いと思いますので、そういった意味でも「SBIネオモバイル証券」はおすすめです。
【分析ツール】個別株の分析をしたい方におすすめの記事
この記事をご覧のかたで、個別株の分析に興味がある方におすすめのツールがあります。
マネックス証券の「銘柄スカウター」を使った株の分析方法を解説しています。
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以下が気に入ってるところです。
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- 企業がどんな事業セグメントを持っているかがわかる
- 直近の決算短信などのIR情報にすぐにアクセスできる
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銘柄スカウターはマネックス証券の口座を持つことで使えます。
そして口座開設は無料。無料なのでノーリスクです。
口座開設がまだの方はとりあえず開設しておいても損はないので開設しましょう。
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