プラズマコイです(^^)
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今回は「三協フロンテア」の財務状況をチェックしていきたいと思います。
三協フロンテアは「ユニットハウスメーカー」です。
ユニットハウス・プレハブ・トランクルーム・立体式駐車装置などのレンタル・販売を行っています。
昔からある仮設住宅や仮設事務所と言った短期のレンタル需要の他、
ミニマムな事業用施設など、
近年はオリンピック需要や新型コロナウィルスのワクチン接種会場にも使われていました。
三協フロンテア (9639)はユニットハウス・プレハブのレンタル・販売を会社🏢
— プラズマコイ@毎日ブログで日本株を分析🎏 (@purazumakoi) June 28, 2022
7年連続増配を継続中で、
配当利回り3.7%と高配当株ですが、
”不適切な会計処理”が行われたということで一旦は下目線💦
営業拠点での不正ということで、致命的ではないと思いますが安易に手を出さないほうが良いでしょう✔
業績は好調ですが、ガバナンスの整備は急務です。
この銘柄は今買うべき「おすすめ銘柄」の仲間入りを出来るのでしょうか!?
- 「三協フロンテア」はユニットハウス技術を生かした小型建築メーカー
- 「三協フロンテア」のPER推移を見る
- 「三協フロンテア」の配当利回りを見る
- 「三協フロンテア」の売上(上昇トレンドであるか?)
- 「三協フロンテア」の営業利益率(10%以上が目安)
- 「三協フロンテア」のEPS(一株当たり当期純利益)
- 「三協フロンテア」の自己資本比率:高いほど良い(最低40%)
- 「三協フロンテア」の配当金(高いほど良い)
- 「三協フロンテア」の配当性向:配当金÷EPS(儲けの何割を配当に出す?)
- 「三協フロンテア」の営業活動によるキャッシュフロー
- 「三協フロンテア」の現金等はいくらあるか?(業績悪化の耐性)
- 「三協フロンテア」の当期純利益は上昇中か?
- 【まとめ】「三協フロンテア」は7年連続増配・財務盤石な企業
- 【チャートは?割安?】「三協フロンテア」の今後の株価は?今は買い時かを予想する
「三協フロンテア」はユニットハウス技術を生かした小型建築メーカー
三協フロンテアの主なセグメントは 5つ
- 仮設レンタル
プレハブ・ユニットハウスといった、仮設の事務所などを期間限定でレンタル - 仮設販売
プレハブ・ユニットハウスといった、仮設の事務所などを販売 - 本設レンタル
本格的な施設のレンタル - 本設販売
本格的な施設の販売 - 不動産賃貸
不動産賃貸業
ユニットハウスの建築・設置技術を生かしたサービスを展開しています。
「三協フロンテア」の事業利益は「仮設施設」で生み出されています。
仮設施設のレンタル・販売がメインですが、近年はスピーディーに設置が可能な本設の事業も好調なようです。
つまり、建設需要があって、それに付随して需要が生まれるサービスですね。
時価総額は調査時点(22/6/28)で「464億円」ということで小型株ですね。
PERは10.0倍と一般的には割安水準です。
今回は「三協フロンテア」について
- 今後は業績を伸ばせるのか?
- 配当金を出し続けられる企業なのか?
- 今は買いなのか?
分析していきたいと思います。
「三協フロンテア」のPER推移を見る
PER的には過去と比べると多少割高です。
「三協フロンテア」の今(22/6/28)のPERは10.0倍。
過去を見ると割高水準に見えます。
6/27に発表した決算で2023年の減益予想が発表されたのでそれまでのPER7.5倍→10倍に上昇しています。
決算の印象は良くはなく、PERが上がっています。
逆にいうとPERは10倍程度で収まっていてこれ以上は株価が下がらない目安の水準とも見られるかもしれません。
「三協フロンテア」の配当利回りを見る
配当利回りは3.78%と上昇中
「三協フロンテア」の22/6/28時点の配当利回りは3.78%です。
配当利回りは上昇傾向です。
2016年までの配当利回りは4%を超えており高配当でした。
近年は往年の水準にもどってきています。
「三協フロンテア」の売上(上昇トレンドであるか?)
売上は右肩あがりです。
株価が上昇したり、配当金を出し続けるためには、
「売上が少なくとも維持」できている事が1つの目安です。
「三協フロンテア」の売上は上昇傾向です。
2022年は、オリンピックとコロナワクチン需要から仮設レンタルが伸びた反動で、減収予想です。
売上の右肩あがりは2023年で一旦ストップの予想で、翌年の売上は注視したいです。
「三協フロンテア」の営業利益率(10%以上が目安)
営業利益率は18%ほどです。
業種ごとで異なりますが、営業利益は4%〜7%を目安としています。
「三協フロンテア」の営業利益率は18%ほど。
営業利益は高い水準です。
2022年の特需をかんがえると営業利益率15%前後が目安でしょうか。
営業利益率は二桁を達成しており、高い利益率であるといえます。
高い営業利益率の理由はコイの予想ですが、現段階では競争相手が少なさそうであることと、世間的にも近年は「身軽なモバイルスペース」の需要の高まりがあるかもしれませんね、
「三協フロンテア」のEPS(一株当たり当期純利益)
EPSは過去最高を連続更新中
EPSは個人的に「上昇中であるか、もしくは100円以上」が一つの目安です。
「三協フロンテア」のEPSは上昇中です。
2022年のEPSは574円と過去最高でした。
EPSは高い水準の企業という印象です。
「三協フロンテア」の自己資本比率:高いほど良い(最低40%)
自己資本比率は62%程度です。
「三協フロンテア」の自己資本比率は63%程度です。
有利子負債は減少中で2022年の有利子負債比率は13%と低めです。
自己資本比率は右肩あがりで好調です♪
自己資本比率的には問題はないでしょう。
「三協フロンテア」の配当金(高いほど良い)
7年連続増配を継続中です。
「三協フロンテア」は7年連続増配を達成している増配企業です。
近年は好調な業績を背景として連続で増配をしています。
一方、連続増配株や配当維持にはそこまでこだわらない方針のようです。
2023年の1株配当は150円と10円の減配予想です。
このあたりは配当維持と減配では投資家の印象が変わってくるので、160円の配当は維持してほしいところです。
「三協フロンテア」の配当性向:配当金÷EPS(儲けの何割を配当に出す?)
配当性向は15%程度
「三協フロンテア」の配当性向は15%程度が目安です。
配当性向は低いですね。
配当利回りが3%の状態で配当性向が15%というのは増配余地の観点から非常に魅力的です。
減配リスクも低めですね。
「三協フロンテア」の営業活動によるキャッシュフロー
営業CFは安定的にプラスを維持しています。
「三協フロンテア」の営業CFは安定プラスです。
2016年以上は毎年安定して営業CFはプラスで推移していますね。
2022年は過去最高を達成していますが、2023年は売上連動で減少すると思いますが、高い水準で推移しているのでポジティブ目線で良いでしょう。
「三協フロンテア」の現金等はいくらあるか?(業績悪化の耐性)
現金は上昇傾向です。
「三協フロンテア」の現金は2022年で67億円程度。
総資産は696億円ほどで、現金比率は9%と低い水準と言えます。
資産推移と共に現金も多めに必要になってきたということでしょう。
現金保有額が右肩あがりで経営状況は良好でしょう。
「三協フロンテア」の当期純利益は上昇中か?
当期純利益の連続増加はストップ見込みです
「三協フロンテア」の当期純利益は2015年以降は連続増加しています。
2023年は需要の反動で減少予想で、一旦成長がストップする予想です。
ここまではオリンピック特需などで上昇してきましたが、今後は建設業界の需要次第で伸び悩む可能性も考慮しておきたいですね。
【まとめ】「三協フロンテア」は7年連続増配・財務盤石な企業
成長力・財務力と共に隙がない企業です
三協フロンテアの財務分析のまとめです。
項目 | 評価 | コメント |
---|---|---|
配当利回り | ◯ | 3.7% |
売上高 | ▲ | 一旦成長ストップ |
営業利益率 | ◯ | 18% |
EPS(1株利益) | ◯ | 300円〜570円目線 |
自己資本比率 | ◯ | 62% |
1株配当 | ◯ | 7年連続増配 |
配当性向 | ◎ | 15% |
営業キャッシュフロー | ◯ | 安定プラス |
現金など | ◯ | 増加傾向 |
総評としては、ユニットハウスという「身軽でミニマムな建設物」という今の時代に合ったサービスを提供している企業です。
工事現場向けの仮設レンタルは従来から需要がありましたが、近年は仮設というより本格的な建設物でも手軽に設置できるユニットハウスが人気化してくる側面も期待できます。
気になるのは、営業所の不正会計というガバナンスの弱さです。
ここは整備が急務でしょう。
【チャートは?割安?】「三協フロンテア」の今後の株価は?今は買い時かを予想する
最後に、記事投稿時点でのプラズマコイの投資判断です。
【売り】1、2年ほど寝かせておきたいです。
この記事の現時点(22/06/29 9:27)では株価は3,975円。
やはり気になるのは不正会計により株価へのネガティブ影響。
業績には大きな影響はないかもしれませんが不安要素として当面買いは見送るべきでしょう。
営業利益率18%、自己資本比率60%以上、配当性向15%は魅力的な水準なため魅力的な企業ではありますが、2023年は減収・減益予想という決算の悪さもあり、今買う企業ではないでしょう。
※本記事は固有の金融商品の購入を推奨する意図はありません。
※投資は自己責任でお願いします。
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