こんにちはプラズマコイ(@purazumakoi)です(^^)
今回は、連続増配+株主優待が魅力のビール会社、
「キリンホールディングス」の財務状況をチェックしていきたいと思います。
この銘柄は今買うべき「おすすめ銘柄」の仲間入りを出来るのでしょうか!?
結論としては、割安な時に「配当+株主優待」目的で買うのがおすすめ
「キリンHD」はビールや清涼飲料を販売する会社
国内ビールが事業の柱!
「キリンHD」の事業利益は基本的には「ビール・発泡酒といった種類」からもたらされています。
あとは何気に医薬品の利益も高いですね。酒類は海外展開も行っています。
国民がビールを飲まなくなることはおそらくない
お酒はタバコと違って、今後ユーザーが減少することはあまりないジャンルの嗜好品なので、
バフェットの言う「コカ・コーラ」のような強みを持っていると言えます。
キリンHDの主な事業は大きく4つ
- 国内ビール・スピリッツ
要は「一番搾り」「のどごし生」などのビール類や酎ハイなど酒類 - 国内飲料
「生茶」「午後の紅茶」などの清涼飲料水 - オセアニア酒類
海外展開のお酒の事業 - 医薬品
がん、腎、免疫疾患等の領域を中心に新規開発
時価総額は調査時点で「1兆8773」ということで大型株ですね。
今回は「キリンHD」について
- 今後は業績を伸ばせるのか?
- 配当金を出し続けられる企業なのか?
- 今は買いなのか?
分析していきたいと思います。
チェックは「IR BANK」で行う
今回紹介されている方法は、IR BANKの「決算まとめ」から確認ができます。
まずは配当利回りを見る
基本的には2.5%台
「キリンHD」の配当利回りは大体2.5%台です。
業績が好調なので増配も毎年してますが、グロース株というよりは安定配当の高配当株として狙っていきたい銘柄ですね。
株主優待はビールなどの詰め合わせなどがある!
狙いは100株の詰め合わせセットですかね。
対象株数 | 優待品 |
---|---|
100株以上 | 以下より1点を選択 ・一番搾り詰め合わせセット(合計4本) ・清涼飲料の詰め合わせセット(合計7本) ・キリンシティお食事券 1,000円相当 ・サッカー日本代表応援グッズ(タオルマフラー)株主様限定オリジナルデザイン ・「キリン飲酒運転根絶募金」へ寄付 1,000円 |
1,000株以上 | 以下より1点を選択 ・一番搾り詰め合わせセット(合計12本) ・清涼飲料の詰め合わせセット(合計18本) ・カノン・デュ・マレシャル ルージュ/ブラン(各1本 合計2本) ・イミューズアイ KW乳酸菌 ・キリンシティお食事券 3,000円相当 ・サッカー日本代表応援グッズ(タオルマフラー+Tシャツ)株主様限定オリジナルデザイン ・「キリン飲酒運転根絶募金」へ寄付 3,000円 |
今後は株価成長の期待を持ちつつ、
- 今後キャピタルゲインを狙ったり、
- 今後の配当の伸びを期待できるか
チェックしていきましょう。
売上(上昇トレンドであるか?)
割と減収のトレンドです。
株価が上昇したり、配当金を出し続けるためには、
「売上が少なくとも維持」できている事が1つの目安です。
「キリンHD」の売上は2兆円を割っており近年は減収傾向です。
特に飲食店の自粛要請により、業務用の酒類の売上が落ちていますね。
その代わり家庭用の売上が伸びているので、下落は限定的にとどまっています。
減収傾向なのはネガティブ要素ですが、それでも嗜好品であるアルコール飲料や、清涼飲料水は底堅いビジネスだなと思います。
営業利益率(10%以上は欲しい)
結構低いですね。
最近は経費が増えている模様です。
業種ごとで異なりますが、日本全体の市場平均は7%です。
「キリンHD」の営業利益率は低めとなっています。
2018年あたりは好調でしたので、好不調の波が激しい業種ですね。
競合も激しく、景気にも左右されやすいということで「儲かり度」の安定感は少なそうです。
それでも、黒字には持っていける安定感はありますけどね
大崩はしなさそうな銘柄なので、そこは”ある程度”安心感があります。
EPS(一株当たり当期純利益)
上昇傾向でGOOD
EPSは個人的に「上昇中であるか、もしくは100円」が一つの目安です。
「キリンHD」のEPSは100円は超えており、近年の自社株買いの効果が見られます。
株主としてはEPSが高くなってきているのでポジティブ材料ですね。
自己資本比率:高いほど良い(最低40%)
自己資本比率は最低40%〜かをチェックしましょう。
40%が超えられない壁
「キリンHD」の自己資本比率は40%を超えることなく推移しています。
借入金などの有利子負債の額と連動していますね。
もうちょっと自己資本比率は上げて欲しい所です。
しかし、同業他社のサッポロHD (2501)、アサヒグループHD(2502)も同じような自己資本比率なので、
業界内での比較ではそれほど高くはありません。
配当金(高いほど良い)
連続増配を続けています
「キリンHD」は、なんと15年以上連続増配を続けています。
2021年2月期はとうとう増配がストップ。65円で配当維持の予想です。
上場以来減配なしで、株主還元意識が高いが今後はどうか?
減配しない安心感は、配当金生活(高配当+優待)の銘柄として魅力的ですね。
今後の増配はなかなか難しそうですが、理由は近年になって配当金を一気にあげてきたからと言うことがわかります。
このくらいの配当金を維持してくれればOKかなと言った所ですね。
配当性向:配当金÷EPS(儲けの何割を配当に出す?)
配当性向は50%が目安
「キリンHD」の配当性向は近年の実績ですと50%が目安でしょうか。
配当性向は上下がなかなか激しいです。。
過去を遡ると配当性向50%くらいまでは上昇することも許容範囲内ですが、
そろそろ増配余力がなくなってきているように感じます。
今後も配当を維持しながら、配当性向は50%くらいを維持できるように業績をあげてほしいですね。
営業活動によるキャッシュフロー
安定的している営業CF!
目指せ2000億!
「キリンHD」の営業CFは安定黒字。
近年は減少傾向なのが気になりますが、概ね安定しています。
当面の目標は営業CF2000億円の回復ですね。
現金等はいくらあるか?(業績悪化の耐性)
増加傾向で積み上がっている
次に見ていきたい項目は企業が保有する「現金など」です。
「キリンHD」の現金は2017年に現金を回収していますね。
近年はそこから現金の保有額は横ばいで推移しています。
現金はそれほど多くないですが、何か起こった時にキャッシュが足りなくなってしまう可能性もありますので、
最低限このくらいは持ってないとと言う所でしょうか。
配当金の支払い額(現金などの何パーセントか?)
今の財務状況での配当金の支払い能力はどうでしょうか?
とりま550億くらい用意できればOKかな
投資家としては基本的に、業績が悪化しても配当を維持して欲しいものです。
配当を維持するためには、短期的に「利益が多少悪化しても配当を支払える現金」があればよいということになります。
そのため、配当金の総支払額を見ることがポイントになります。
「キリンHD」は概ね550億くらいの配当をだす予定ですので、
この水準くらいの利益を用意すつためには毎年1000億くらいは利益を出し続ける必要があります。
当期純利益は配当金をまかなえるか?
「キリンHD」の2021年12月期の当期純利益は1030億円予想。
配当維持のためには1000億円くらいが欲しいところなので、結構ギリギリですね。
配当維持のためには予断を許さない状況と言えますね。
【まとめ】キリンHDは「ビール」がメインで「医薬品」収益も多い会社
ビールと医薬品で今後も稼いでいきます!
キリンHDの財務分析のまとめです。
項目 | 評価 | コメント |
---|---|---|
配当利回り | ◯ | 3%くらい ※優待を合わせると3.5%くらい |
売上高 | ▲ | 減少傾向 |
営業利益率 | ▲ | 5%くらい |
EPS(1株利益) | ◯ | 100円超え |
自己資本比率 | ▲ | 30%台 |
1株配当 | ◎ | 15年以上連続増配 ※上場来減配なし |
配当性向 | ▲ | 50%目安 |
営業CF | ▲ | 基本プラスだが減少傾向 |
現金など | ▲ | 最低限 |
総評としては、安定業績、安定配当が魅力的な企業です。
株価が下がってきて総合利回りが4%くらいになったら、高配当+優待株として保有したい所ですね。
「キリンHD」の今後の株価は?今は買い時かを予想する
最後に、記事投稿時点でのプラズマコイの投資判断です。
【中立】チャート的には下がり気味
この記事の執筆時点では株価は2,049円
それほど割安な水準でもないので微妙ですね。
キリンHD(2503)は2000円付近が支持線なので
— プラズマコイ@財務分析が好き? (@purazumakoi) April 22, 2021
2000円あたりで指値でも入れても良いかもしれませんね?
連続増配企業で優待もビールでその辺も心の支えになりそうです! pic.twitter.com/aUO77MrFob
2000円くらいが支持線なので、このあたりで反発しそうな気もします。
業績が悪化しているわけでもないのに1500円とかまで落ちてきたら買いかなと思います。
※「◯◯ショック」でも置きない限りはそこまで下ることもないかなと思いますので平時では2000円の前後で検討して配当+優待で気長に持つ銘柄かなと思います。
※投資は自己責任でお願いします。
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