こんにちはプラズマコイ(@purazumakoi)です(^^)
今回は自動車用の部品など産業用製品のメーカー「エクセディ」の財務分析をしていきます。
「高配当+カタログ優待」で個人投資家に人気の銘柄ですね。
この銘柄は今買うべき「おすすめ銘柄」の仲間入りを出来るのでしょうか!?
結論:市場は縮小傾向です。
100株保有で「配当+優待狙い」がおすすめ
- 「エクセディ」は主に「自動車のAT駆動部品」を製造しているメーカー
- チェックは「IR BANK」で行う
- 「エクセディ」の配当利回りを見る
- 「エクセディ」の売上(上昇トレンドであるか?)
- 「エクセディ」の営業利益率(10%以上は欲しい)
- 「エクセディ」のEPS(一株当たり当期純利益)
- 「エクセディ」の自己資本比率:高いほど良い(最低40%)
- 「エクセディ」の配当金(高いほど良い)
- 「エクセディ」の配当性向:配当金÷EPS(儲けの何割を配当に出す?)
- 「エクセディ」の営業活動によるキャッシュフロー
- 「エクセディ」の現金等はいくらあるか?(業績悪化の耐性)
- 「エクセディ」の配当金の支払い額(現金などの何パーセントか?)
- 「エクセディ」の当期純利益は上昇中か?
- 【まとめ】「エクセディ」は自動車のAT、MT変速装置を作る会社。業績回復中で復活ロードを進む。
- 【チャートは?割安?】「エクセディ」の今後の株価は?今は買い時かを予想する
「エクセディ」は主に「自動車のAT駆動部品」を製造しているメーカー
車のオートマ変速機が売上のメインです。
「エクセディ」の事業利益は主にクルマの「変速装置」の事業で生み出されています。
売上の7割が「AT(自動変速装置関連事業)」の事業で、残りが「MT(手動変速装置関連事業)」
クルマのオートマとミッションのそれぞれの変速装置ですね。
「エクセディ」は「アイシン」の子会社のような立ち位置なので、主にトヨタ車向けの部品を作っていると考えて良いでしょう。
エクセディのセグメントは主に2つ
- AT(自動変速装置の事業)
- MT(手動変速装置の事業)
時価総額は調査時点で「851億円」ということで中型株ですね。
PERは9.67倍とかなり割安と見ていいかと思います。
今後はEV車がシェアを伸ばしていく中、業績が厳しくなると見られていると考えられます。
今回は「エクセディ」について
- 今後は業績を伸ばせるのか?
- 配当金を出し続けられる企業なのか?
- 今は買いなのか?
分析していきたいと思います。
チェックは「IR BANK」で行う
今回紹介されている方法は、IR BANKの「決算まとめ」から確認ができます。
「エクセディ」の配当利回りを見る
4.5%まであがってきました。
「エクセディ」の配当利回りは4.5%台です。2021年度は業績悪化から3.5%になりました。
業績がある程度回復している今も株価の戻りが鈍いですね。
PBRが0.4倍とちょっと割安な水準かと思いますが、未来の展望が少し厳しいからでしょうか。
株主優待はカタログギフト
「エクセディ」は高配当株にも関わらずカタログギフトがもらえるため総合利回りでは6%を超える魅力的な銘柄です。
対象株数 | 優待品 |
---|---|
100株 | 3,000円相当 |
自動車部品のメーカーなので、いまは業績ダメージから回復するフェーズです。
売上が今後も回復してくるかが当面のポイントになってきます。
今後は株価成長、配当金の増加などで
- 今後キャピタルゲインを狙えるか?
- 今後の配当の伸びを期待できるか?
チェックしていきましょう。
「エクセディ」の売上(上昇トレンドであるか?)
コロナショックからの復活はまだ始まったばかり。
株価が上昇したり、配当金を出し続けるためには、
「売上が少なくとも維持」できている事が1つの目安です。
「エクセディ」の売上は、コロナショックで大ブレーキ。
製品同様に業績回復のギアも上げていって欲しい所です。
まずは2022年度に2500億円を達成して、2023年度には過去最高水準まで戻すのが目標ですね。
「エクセディ」の営業利益率(10%以上は欲しい)
営業利益率は下がってきています
業種ごとで異なりますが、日本全体の市場平均は7%です。
「エクセディ」の営業利益率は5%ほど。年々下落傾向です。
この営業利益の下落はかなり気になる所です。
もともと下落傾向なので、安心して持ち続けるためには7%は目指して欲しい所です。
このあたりも株価の伸びが冴えない理由かと思います。
「エクセディ」のEPS(一株当たり当期純利益)
EPSは上昇傾向
EPSは個人的に「上昇中であるか、もしくは100円」が一つの目安です。
「エクセディ」のEPSはピーク時から見ると下落が目立ちます。
2022年度にはかなり戻してくる見込みですので、今後に注目したいと思います。
あとEPSの観点からは2020年度の暴落時にかなり自社株買いを行っています。
これはいいタイミングで自社株買いを行いましたね。
それにしても27億円をつぎ込むとは思い切った自社株買いですね。
「エクセディ」の自己資本比率:高いほど良い(最低40%)
自己資本比率は60%超えで財務的には優良
「エクセディ」の自己資本比率60%で安定推移をしています。
有利子負債も近年は減少のフェーズに入り、自己資本比率を高く保つようにコントロールされています。
近年も業績にダメージがあっても十分黒字で着地できていますので資産は積み上がっていますね。
「エクセディ」の配当金(高いほど良い)
2021年の減配は痛かったですね。
「エクセディ」は連続で増配をしている銘柄でしたが、2021年度は業績悪化からの大幅な減配でした。
しかし2022年度の予想では80円と戻してきました。
高配当が魅力の銘柄ですので特に配当金の金額を気にしたい銘柄です。
「エクセディ」の配当性向:配当金÷EPS(儲けの何割を配当に出す?)
配当性向は25%〜45%が目安
「エクセディ」の配当性向は25%〜45%を目安としているようにみえます。
なんとか配当を多くだそうという株主還元の意識がみえます。
配当維持をするために近年は多少がんばっているように見えますね。
配当利回りが4%を超える高配当株ですが、配当性向は45%とまだ余裕があるので、このあたりは減配リスクも抑えられ魅力的です。
「エクセディ」の営業活動によるキャッシュフロー
ここ5年は割と安定している
「エクセディ」の営業CFは毎年安定して300億を堅守。
コロナショックで業績が反映される2022年は悪化が見込まれますが、特別なイベントを除けば安定して現金を稼げるビジネスを展開できています。
特に近年の営業利益率はは高い水準で推移していたので短期目線での地力はあることがわかります。
「エクセディ」の現金等はいくらあるか?(業績悪化の耐性)
毎年順調に積み上がっています。
「エクセディ」の強みは安定的に利益を残し現金として積み上げられる点だと思います。
先行きの不安材料はありますが、投資の金額を上手く調整し、毎年キャッシュ・フローがプラスになるように経営されています。
資産が積み上がっているのでPBRは0.4倍とかなり割安な水準になっていますね。
「エクセディ」の配当金の支払い額(現金などの何パーセントか?)
今の財務状況での配当金の支払い状況はどうでしょうか?
45億円くらいが配当総額のターゲット
「エクセディ」は、直近では配当も戻していることから従来の45億円くらいを配当総額のターゲットにしたいところです。
そのためには当期純利益を100億くらい稼ぎ出してほしいですね。
現金の保有額からみて、財務的には余力があります。
直近では減配の実績はありますが、業績は回復傾向ですので、今後の減配はあまり考えづらい状況です。
「エクセディ」の当期純利益は上昇中か?
100億円を目指して行きたいところ
「エクセディ」の当期純利益は絶賛回復途中。
配当金のことを考えると100億円は回復してほしいところです。
今はまだ株価が割安で放置されているので、今後の業績回復が期待できるとおもうなら買っても良い銘柄かなと思います。
【まとめ】「エクセディ」は自動車のAT、MT変速装置を作る会社。業績回復中で復活ロードを進む。
長期では見通しがくらいが、足元の業績は回復中
エクセディの財務分析のまとめです。
項目 | 評価 | コメント |
---|---|---|
配当利回り | ◎ | 4.5% |
売上高 | △ | 回復途中 |
営業利益率 | △ | 5% |
EPS(1株利益) | ▲ | 180円まで回復 過去最高からは下げている |
自己資本比率 | ◯ | 60%台で安定 |
1株配当 | ▲ | 減配したが戻している |
配当性向 | ◯ | 45%以下目安 |
営業キャッシュフロー | ◯ | 平常時は安定推移 |
現金など | ◎ | 基本的に強く増加 |
総評としては、高配当株として検討したい銘柄です。
長期での株価成長はあまり見込めません。高配当株のJTのように株価がなんとか耐えてくれることを期待して配当+優待を期待して買う銘柄かと思います。
【チャートは?割安?】「エクセディ」の今後の株価は?今は買い時かを予想する
最後に、記事投稿時点でのプラズマコイの投資判断です。
【中立】目標株価は1800円
この記事の執筆時点(21/07/29)では株価は1677円。
過去には4000円をつける場面もありましたね。
しかし今は時代の潮目がかわっており、不人気な高配当株のポジションになっています。
「高配当+優待株」として100株もって置くのが1番おトクなのでまずは高配当株として検討すべき銘柄ですね。
直近のチャートをみていると1800円に届かず跳ね返されているのでまずは1800円を節目としたいところです。
足元では上昇トレンドが始まっているのでエントリーしても良い頃合いかと思います。
※投資は自己責任でお願いします。
株を毎月コツコツ買っていくなら「SBIネオモバイル証券」がおすすめ
エクセディは魅力的ですが、まとまった投資資金がない場合、1株から買える「SBIネオモバイル証券」がおすすめです。
エクセディ自体は1単元(100株)を買おうとすると記事執筆時点の株価では17万円ほど必要です。
高値圏にある今、初心者は少額で経験を積むのも良いと思いますので、そういった意味でも「SBIネオモバイル証券」はおすすめです。
【分析ツール】個別株の分析をしたい方におすすめの記事
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