こんにちはプラズマコイ(@purazumakoi)です(^^)
今回は11月30日に発売された高橋ダンさんの著書
「僕がウォール街で学んだ勝利の投資術」について要約をしていきます。
本書はChapterが1〜6で構成されていますが、
最も重要な要素がChapter1「億り人になるための8つの法則」となります。
Chapter1は言い換えるならば「お金持ちになるための心構え」です。
- 日本人は、実は投資向きの性格をしている
- 億り人になるための8つの法則がある
- 8つの法則をそれぞれ解説
Chapter3以降で、8つの法則の具体的な解説や、テクニックが解説されていきます。
▼ 興味を持ったら是非、実際に手にとってみてください ▼
規律が必要な「投資」だからこそ日本人向き
高橋ダンさんは、ウォール街で大きなパフォーマンスをあげました。
時には巨額の損失を出しながら、投資において「最も重要な要素として確信」しているのが「投資には規律が必要」というこです。
よく聞く事として、トレーダーは利益をだせたかどうかよりも「売買ルールを守れたか」がトータルの成績を左右すると聞きます。
高橋ダンさんの言葉も同じ意味ですね。
日本人は非常に規律を守る国民性があるため、投資の売買ルールを守るという意味で「日本人は投資向きな性質を持っている」と言えます。
本書のChapter1で高橋ダンさんが「億り人になるための8つの法則」を紹介してくれています。
興味がわいたら記事の最後に購入リンクを貼っておきますので、
詳細は書籍を読んでみてくださいね。
では早速その8つを順番に要約していきます。
法則1.投資をすることがリスクではなく、投資をしないことがリスク
億り人になるための8つの法則、その①は「投資をしないことがリスク」です。
まずはじめに知っておきたい事として「投資はギャンブルではありません」
日本では「投資=ギャンブル」という印象を持っている方も多いです。
そのため、ギャンブルは嫌だという印象から、貯金を日本人はしがちです。
高橋ダンさんが投資をするめるのには2つの理由があります
高橋ダンが投資をするめる2つの理由
- 人生の選択肢を増やすためにお金を増やす
- 老後資金を貯めるためにお金を増やす
また、意外に思うかもしれませんが「現金預金は、実はデフレへの投資をしていることと同義」なのです。
世界経済は、インフレをしないと賃金が上がらないので基本的には緩やかにインフレを目指しています。
インフレ、デフレの時、それぞれの正解
- インフレ時・・・株や不動産の価値があがる
- デフレ時・・・現金の価値があがる
つまり、基本的には国が豊かになるにはインフレが必要で、その流れに乗るには、現金預金から「株や不動産に資金をシフト」することが必要なのです。
リスクとは価格の上下幅のことを言う
投資をすると「リスクがある」と言いますが、
投資をするのも、しないのも「どちらにしろリスクを背負うことになります」
先程も書きましたが、各国は緩やかなインフレを目指すので、基本的には投資をしなければ貧乏になりやすいと言えます。
リスクとは資産が5%の上下幅になるようにするか、10%の上下幅になるかの上下幅のことです。
そして「リスクの幅は投資の知識を増やしていけばコントロールできるようになる」のです。
法則①のまとめ
- 預金はデフレへの投資。株式、不動産はインフレへの投資となる
- 人生の選択肢、老後資金のために投資をする
- リスクとは、価格の上下幅のこと。リスクの幅はコントロールできる
大学生もアルバイト代から月5000円でもいいので、まず投資を始めることが大切です。
法則2.茹でガエルからの脱却。目を覚ませ
億り人になるための8つの法則その②は「危機感を持つ事」です。
日本は、物価も上がっていないので、ある意味では投資が広がりにくい環境です。
しかし、だからと言って皆さんが何もしなければ、賃金もあがらず、生活水準はあがりません。
人生の選択肢を増やしたり、老後の安心を手にいれるには「やはり投資が必要になるのです」
近年は米国株も人気ですし、世界に目を向ければ、フィリピン、ベトナムなど成長著しい国もあります。
日本が成長しないと、やがて仕事を海外に奪われてしまう可能性は低くありません。
法則②
- 危機感を持つ
法則3.戦略を分ける「長期積み立て」と「短期投資」
億り人になるための8つの法則その3は「長期と短期の両輪」です。
株式投資は、その時間軸で区切る「長期投資と短期投資」に2分されます。
高橋ダンさんの場合は、長期と短期の配分を、
独自の戦略「ライオン戦略」という配分で果敢に投資するよう進めています。
ライオン戦略の配分
- 長期投資・・・資金の7割〜9割
- 短期投資・・・資金の3割〜1割
この「ライオン戦略」は高橋ダンさんが、投資家として数多の経験から体得した「投資の多様化」を実践する戦略です。
ライオン戦略は「投資を多様化する。
- 売買の時期
- 売買の商品
- 売買の戦略
基本は王道なの積立投資
高橋ダンさんのイメージはというと「凄腕のトレーダーで、短期で売買を繰り返す人というイメージ」を持っている方もいるかと思います。
しかし、基本的には毎月一定額積み立てるという「ドルコスト平均法」をおすすめされています。
基本は長期で、定期的に、淡々と投資をして、将来お金が必要になった時に売却するという戦略です。
これは有名で「シンプルかつ最強と言われる、インデックス積み立て投資」ですね。
こちらに投資資金の7割〜9割を割り当てるのです。
○○ショックには短期投資で、全体のパフォーマンスを上げる
先日のコロナショックも、振り返ってみれば3月に株を買っておけば、高いリターンをあげられました。
また「長期投資だけでは、どうしてもショック時に資産額が大きく値下がりしてしまう」ものです。
その値下がりをカバーするために、
短期投資に投資資金の3割〜1割を割り当てるのです。
初心者はいきなり短期投資に行くのは難しく感じるかもしれませんので、まずは長期積み立てから初めて、慣れてきたら短期投資を検討するというステップが良いでしょう。
そのため、短期投資は必須項目ではなく、
慣れてきたらより投資のパフォーマンスを上げるスパイスとして意識しておくと良いでしょう。
法則③のまとめ
- ライオン戦略は「長期に7割〜9割」と「短期に3割〜1割」の配分
- 基本は長期投資に取り組む
- ○○ショック時など、波に乗れる時は、短期投資で投資パフォーマンスを上げる
法則4.「シャープレシオ」を意識する
億り人になるための8つの法則その④は「シャープレシオ」です。
シャープレシオとは・・・一定のリスクでどれだけ高いリターンをあげられたか?
シャープレシオが高い状態とは、価格の変動が少ない状態です。
この方が評価が高いということです。
つまり、シャープレシオが高いほど「低リスクで効率よく、安定的にリターンをあげる優れた運用」ができたと言えます。
シャープレシオが低い例と、高い例
- シャープレシオが低い・・・年利+10%でも、時には20%値下がりしたり、30%値上がりする
- シャープレシオが高い・・・年利+10%でも、緩やかな値動きで10%のリターンを得る。
シャープレシオを高めるために、資産を多様化する
例えばシャープレシオを高めるためには「株と債権を両方持つ」という手法があります。
理由は、株が下がっても、その代わり債権が値上がりすれば資産全体の値動きは緩やかになります。
また、高橋ダンさんは長期投資をメインにしながら、短期投資をすること進めていますが、
その理由の1つに「シャープレシオを高める」事を目的としています。
個人投資家の間では、シャープレシオを意識している人は少ないですが(自分の資産なので誰にも文句を言われない)
ウォール街ではこのシャープレシオは非常に重要視されます。
個人投資家にとっても、心の平穏を保つためには、シャープレシオを高める事はとても重要です。
そのため高橋ダンさんは、本書を発表してから、ご自身のYouTube動画内でもしきりに「シャープレシオが大切」と発言されていますね。
法則④
- シャープレシオを高めて投資のパフォーマンスを安定させる
法則5.日本人の規律正しさを活かす
億り人になるための8つの法則その⑤は「規律を守る」です。
高橋ダンさんはウォール街で働いている間、東南アジアを旅している間に、投資で成功している人、失敗している人をたくさん見てきました。
そこでわかった事は、お金持ちになるには「規律性が重要」だということです。つまり売買ルールを守れる人になりましょうと言うことです。
損失を出す人は「ルールがない人、ルールを守れない人」
高橋ダンさんがウォール街で「大損失を出した時は、ルールがあったにも関わらず、それを守れなかった事が原因」でした。
また、そもそもルールがなければ守りようがありません。
そのため自分なりの「売買ルールを決め、それを守る事がとても大切」なのです。
長期積み立ては、毎月決まった日に注文を入れておく
長期積み立てはそれほどルールをきめ、守るのは難しくありません。
毎月決まった商品に決まった金額を積み立てることを、注文しておけば良いからです。
日本の証券口座であれば「SBI証券、楽天証券」あたりの口座で設定すれば簡単にできます。
短期投資は「ノートにルールを書き、守る」
短期投資は「ルールを作るのは難しく、ルールを守る事はもっと難しいかもしれません」
そのため、投資家に大切なのは「売買ノート」です。
これは、スケジュール張でも良いですし、大学ノートでも大丈夫です。
アナログのノートでもいいですし、デジタルのメモ帳でも良いでしょう。
短期投資は、その売買ノートに以下の2点を記載します。
- なぜ、その投資をしようと思ったのか?
- どうなったら売却をするのか?
そして、必ず守るのです。必ず守るのです。
書き込みをして、それを読み返す事が、
自分のルールを守る事を助けてくれます。
ダン高橋さんは、googleカレンダーを利用しているとのことです。
法則⑤のまとめ
- 売買ルールを作って、守る事が大切
- 長期投資は、毎月決まった日に決まった金額を積み立てる
- 短期投資は、売買ノートに買った理由と、売る金額を決めて書く
法則6.失敗は避けるのではなく、乗り越える
億り人になるための8つの法則その⑥は「少額で試して失敗から成長する」です。
億り人になるには「失敗のやり方をマスターする」ことがとても重要です。
高橋ダンさんはメンター(知人)の人から以下の法則を教わりました。
高橋ダンさんが教わった、失敗から学ぶ方法
- 失敗をする
- それを乗り越える
- それを続ける
- 成功が付いてくる
失敗をして、その原因を探ることが大切ということですね。
投資はいつだって「自己責任」です。
高橋ダンでも、方向性を見誤り失敗することはあります。
そういった経験を自身で体験し、失敗から大きな学びを得る事が大切なので特に初心者の時は、投資は少額ではじめる事が大切です。
そのため、株初心者が定年になり、退職金を全額株式につぎ込むのは良くない事と言えますね。
法則⑥のまとめ
- 投資でも失敗(損切り)をした数だけ成長する
- 大きなお金を失うと立ち直れないので、少額で失敗する
法則7.メンタルエネルギーの多様化、使い方をマスターする
億り人になるための8つの法則その⑦は「感情をコントロールする」です。
高橋ダンさんが、投資について重要だと思っていることは「感情をコントロールする」ことです。
人は、売買ルールを作っても「人は損失を嫌がるものです」そのため「損切りは難しい」のです。
高橋ダンさんは毎日ジムに通っていますが、健康のためだけではなく「心の健康のためにも有効」です。
体を動かしていないと、様々なことを考えてしまうので「脳を休ませるために運動をする」のです。
このように、心が健康である状態・・・つまり「心に余裕が無いと売買ルールを守れなくなるのです」
脳の状態は人生の豊かさにも密接に関係します。
例えば以下の3点も重要であると紹介されています。
脳を健康に保つ方法
- 自分が知らない分野の本を読む
- 自然や動物に親しむ
- 良質な睡眠を取る
お金を数字としてみるくらい冷静に見ないとお金は増えない
高橋ダンさんがウォール街で働こうと思った理由は「競争勝ちたい、成功したい、チャンスを活かしたい」といった事です。
お金は、あくまでそれらの評価指標であって、お金そのものについてはあまり重要視をしていません。
高橋ダンさんにとって「お金はただの数字」浪費はしない
- 高い服を買わない
- 住む場所はスポーツジムから近いマンションで、高級マンションに興味はない
- 新車も買えるが、欲しいと思わないので絶対に買わない
この性質はお金持ちになる資質と関係していて、
お金を稼ぐ人は「お金を数字として冷静に見る資質を持っています」
この資質は、投資家として成長していくに連れて身につけられるものです。
お金についても「数字が去年より増えたなという感覚」で冷静に見られる方が資産を作るのに向いているということですね。
これは高橋ダンさんが見てきた数々の「お金持ちの特徴」からもわかります。
※そのお金持ちは資産が1000億円くらいのビリオネアと言われる人です。
彼らは、僕たちと同じような服を来て、普通の車に乗っている人がいます。
もちろん、食事や、服、車など自分が好きなことに意識を向けることは良いですが、
お金持ちになる人は「お金を浪費することよりも、もっと別の事に情熱を注いでいる」ので、お金自体には執着をしないような生活をしているのが特徴です。
法則⑦のまとめ
- 投資で勝つためには、感情をコントロールすることが大切
- 心を安定させるために、運動をする
- お金とは適切な距離感で。数字として見るくらいの冷静さが大切
法則8.過去の実績に縛られない。未来を予測しない
億り人になるための8つの法則その8は「過去の実績から、未来を予測しない」です。
例えば有名な例としては、アメリカの株式市場の投資パフォーマンスです。
これは過去100年の平均リターンが7〜8%の成長ですが、次の100年も7〜8%のリターンになるという保証はありません。
高橋ダンさんの「ライオン戦略」は例えば長期積み立てについては、
株式、債権などの割合を「自分で決めたルール通りにリバランス」はしますが「未来を予想してのリバランスは行いません」
ある程度知識があると「未来を予測して」投資をしてしまいますが、
特に長期積み立てについては、未来を予想する必要は全くありません。
ただルールを守って投資をすればよいのです。
過去のパフォーマンスは今後の分析に使う
過去のパフォーマンスは、その指標自体のの未来を予想には使えませんが、
今後、同様のパフォーマンスを生み出す、別の投資商品の分析に使うのが良いと本書にかかれています。
高橋ダンさんは、大手のアメリカ株(Apple、Google,Amazon)には多くの投資はしないと発言しています。
これは、アメリカがこの100年非常に成長した国であったということです。
しかし、これからのアメリカという国は、成熟国として次の時代を進むことになります。
すると大きく成長するのは、十分大きくなってしまったアメリカの大企業ではなく「アメリカなら中小企業であったり、東南アジアなどの発展途上国」であるだろうという分析が出来るのです。
国際ニュースに目を向けて、次の投資先を探す
高橋ダンさんは「エコノミスト」「ファイナンシャルタイムズ」などを読むと、発展途上国を含め、様々な国の話題を知ることが出来ると本書で指摘しています。
高橋ダンさんが「東南アジアに興味を持った」のもエコノミストを読んでいたからです。
このように、国際的なニュースを継続的に見ていると「自分の中に広い世界が入ってきて、投資の新たな選択肢が見えてくるのです」
多くの人が、国際ニュースではなく、国内ニュースしか見ていない中、国際ニュースに興味を向ければ、投資の世界やお金を増やすチャンスも広がるということです。
英語が使えない人でも、高橋ダンさんがご自身のYouTubeチャンネルで世界ニュースを解説してくれるので、そういった意味でも高橋ダンさんのYouTubeをウォッチするのは有用ですね。
株式市場を見てから、国際ニュースを見る
株価や国際ニュースを見て投資の判断をすることがありますが、
その際に重要なポイントとして「見る順番」があります。
「株価 → ニュース」の順番で見る
- まず株価を見る
- 次に国際ニュースを見る
ニュースを先に見ると、その理由を株式市場に探してしまうので良くないです。
そうではなく、株式市場の上がった下がったを見てから、その理由をニュースに求めるのが正解です。
例えば、中国のGDPが上がったというニュースを見たら、中国株に投資したくなりますよね。
そして中国株に投資をしても、実は既にその内容は株価に織り込まれている場合があります。
逆に、株価をみてからGDPが上がったというニュースを見たら、このニュースは株価には織り込まれていて、影響を与えていないという事がわかるのです。
法則⑧のまとめ
- そのインデックス指標は、その指標の未来のパフォーマンスを保証しない
- そのインデックス指標の過去のパフォーマンスは、次の投資先を探すための分析として使う
【まとめ】高橋ダン「僕がウォール街で学んだ勝利の投資術」Chapter1
高橋ダン「僕がウォール街で学んだ勝利の投資術」Chapter1まとめ
- 規律が必要な「投資」だからこそ日本人向き
- 法則1.投資をすることがリスクではなく、投資をしないことがリスク
- 法則2.危機感を持って取り組む
- 法則3.戦略を分ける「長期積み立て」と「短期投資」
- 法則4.「シャープレシオ」を意識する
- 法則5.売買ルールを決めて、守る
- 法則6.失敗は避けるのではなく、少額で実施して、そこから学ぶ
- 法則7.感情をコントロールし、売買ルールを守り続ける
- 法則8.過去の実績に縛られない。未来を予測しない
Chapter3以降で、8つの法則の具体的な解説や、テクニックが解説されていきます。
▼ 興味を持ったら是非、実際に手にとってみてください ▼
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