こんにちはプラズマコイ(@purazumakoi)です(^^)
今回は、高配当銘柄として人気の、三菱ケミカルの財務状況をチェックしていきたいと思います。
「三菱ケミカル(証券コード 4188)」は、配当金を出し続けられる企業なのか!?要チェックや!
チェックは「IR BANK」で行う
今回紹介されている方法は、IR BANKの「決算まとめ」から確認ができます。
今回は「三菱ケミカル」の財務を見ていきます(^^)
まずは配当利回りを見る
まずは、高配当株かどうかをチェックしましょう。
直近では高配当化してきています。
そこから配当利回りも下がってきていて、踏ん張りどころですね。
売上(上昇トレンドであるか?)
ほぼ横ばい
配当金をいままで通り出し続けるためには、
「売上が少なくとも維持」できている事が1つの目安ですね。
三菱ケミカルは、ここ数年で売上が3兆円規模に乗せてきました、超大企業ですね。
売上的にはコロナショックもそこまで大きくないですね。
営業利益率(10%以上は欲しい)
売上から経費を引いたのが「営業利益率」ですが
2021年は営業利益はほぼ0です。
厳しいですな・・・
景気に敏感な産業というのがモロに出たということでしょう。
EPS(一株当たり当期純利益)
赤字・・・
1株あたりの利益であるEPS。
「当期純利益÷発行済の株の総数」で計算します。
要はEPSが高いほうが稼ぐ力が高い企業ってことですね。
EPSは2017〜2019年は絶好調でした。
ここ2年は厳しい状況となっています。
配当金(高いほど良い)
配当金は「株を持っていると貰えるお金」ですね。
2020年は減配となっていますね。
2021年は24円の予想と更に減配となっています。
利益が出てないので配当金もへります。
赤字でも配当金を出すという部分は株主還元の強い意志を感じますが、
それでも赤字で配当金も減少傾向なので、今から買う気にはなりません。
配当性向:配当金÷EPS
「稼いだ利益のうち、何割くらい配当金に使っている?」という指標が配当性向です。
配当性向:儲けたお金を株主に還元する割合じゃな。
2020年の段階でも利益以上に配当を出してる。。2021年は・・・
収益体質がボロボロなので、利益を出す体質になることが急務です。
自己資本比率:基本的には高いほど良い
自己資本比率は20%台
自己資本比率(株主資本比率)は、
要するに借金をしていないか?を見る指標です。
自己資本率が直近では30%を割っていますので、少し心配な傾向がでてきました。
今後、利益がだせないと、借金返済すらままならない状況になりえます。
フリー・キャッシュフロー
フリーキャッシュ・フローは簡単に言うと「今年、現金がいくらプラスになったか?」の数字です。
私達の家計と同じで「収入 – 支出」がプラスならどんどん現金が積み重なっていきます。
フリーキャッシュフローは2020年は投資を押さえたためプラスですが
2021年は厳しい内容が予想されます。
なにこれ大丈夫?
【まとめ】高配当化してきたが、不安要素あり
三菱ケミカルの財務分析のまとめです。
株価が下落して配当利回りが4%くらいで少し拾うのが良いと思います。
- 売上・・・ほぼ横ばい
- 営業利益率・・・0に近い
- EPS(一株当たり当期純利益)・・・赤字
- 配当金・・・1株24円と減配
- 配当性向・・・直近は100%超え
- 配当利回り・・・3%〜4%
- 自己資本比率・・・20%台。
- フリー・キャッシュフロー・・・2020年はプラスだが2021年の業績見通しは厳しい
ちょっと今は買いづらいですね。。
※投資は自己責任でお願いします。
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