こんにちはプラズマコイ(@purazumakoi)です(^^)
今回は、最近高配当化した旭化成の財務状況をチェックしていきたいと思います。
「旭化成(証券コード 3407)」は、配当金を出し続けられる企業なのか!?要チェックや!
YouTubeの動画(リベラルアーツ大学) で紹介されていた方法で企業の財務分析をしていきます。
チェックの目的は「今後も安定して配当金を出すことができるか?」になりますので、目的が違えばこれら指標の解釈も変わってきますね。
チェックは「IR BANK」で行う
今回紹介されている方法は、IR BANKの「決算まとめ」から確認ができます。
今回は「旭化成」の財務を見ていきます(^^)
まずは配当利回りを見る
まずは、高配当株かどうかをチェックしましょう。
直近では高配当化してきまして、安定定期に配当利回りが増えてきています。
売上(上昇トレンドであるか?)
徐々にあがってきています。
配当金をいままで通り出し続けるためには、
「売上が少なくとも維持」できている事が1つの目安ですね。
旭化成は、ここ数年で売上が2兆円規模に乗せてきました、超大企業ですね。
売上的にはコロナショックもそこまで大きくないですね。
営業利益率(10%以上は欲しい)
売上から経費を引いたのが「営業利益率」ですが
明らかに下落傾向です。
コロナ影響がでているみたい
営業利益率はもともと7〜9%くらいなので、この水準には戻ってきて欲しいところです。
しかしながら、他の化学系の企業に比べると全然高いですね。
EPS(一株当たり当期純利益)
高水準であったが近年下がり傾向
1株あたりの利益であるEPS。
「当期純利益÷発行済の株の総数」で計算します。
要はEPSが高いほうが稼ぐ力が高い企業ってことですね。
EPSは2018年を最後に100円を切っています。
EPSの100円復活に向けて上昇トレンドに入って欲しいところです。
配当金(高いほど良い)
配当金は「株を持っていると貰えるお金」ですね。
10年間の増配・配当維持の銘柄で、近年は34円で据え置きにしています。
現在の稼ぎだと34円が踏ん張りどころ
配当金が34円ですが、配当利回りが最近あがっているのは、
つまり利益が減少していて低人気化しているためです。
ここは減配リスクとなりますね。
配当性向:配当金÷EPS
「稼いだ利益のうち、何割くらい配当金に使っている?」という指標が配当性向です。
配当性向:儲けたお金を株主に還元する割合じゃな。
日本企業の目安は一説では30%くらいと言われています。
旭化成も公式サイトで30%を目安にすると書かれています。
そんな中、配当性向は直近で45%になっています。
利益を復活しないと配当維持できなさそう
現状、減配は実施していませんが、
業績悪化が今後が続くようであれば減配のリスクは高まります。
自己資本比率:基本的には高いほど良い
自己資本比率は50%くらい
自己資本比率(株主資本比率)は、
要するに借金をしていないか?を見る指標です。
自己資本率が直近では50%を割っていますので、少し心配な傾向がでてきました。
しかし、他の化学系の企業に比べるとそれでも高い方ですね。
フリー・キャッシュフロー
フリーキャッシュ・フローは簡単に言うと「今年、現金がいくらプラスになったか?」の数字です。
私達の家計と同じで「収入 – 支出」がプラスならどんどん現金が積み重なっていきます。
フリーキャッシュフローは直近だとガツッとマイナスです。
なにこれ大丈夫?
フリーキャッシュフローがマイナスな主な原因を探る
そこで、フリーキャッシュフローがマイナスな原因を探っていきます。
つまり、収益が低下して、今後への投資がかさんでいるわけですね。
今後投資が回収できるかがポイントになります。
【まとめ】高配当化してきたが、不安要素あり
旭化成の財務分析のまとめです。
株価が下落して配当利回りが4%くらいで少し拾うのが良いと思います。
- 売上・・・上昇気味
- 営業利益率・・・下がり気味
- EPS(一株当たり当期純利益)・・・減少している
- 配当金・・・1株34円で据え置き
- 配当性向・・・目標30%、現状45%
- 配当利回り・・・3%〜4%と、近年高くなっている
- 自己資本比率・・・最近下落傾向だが概ね問題なし。
- フリー・キャッシュフロー・・・直近はマイナスまで転落。今後の回復に注視
超大手なので、高配当化した時には魅力的ですね。
株価が下落、今後の減配リスクを意識しながらも
高配当株の「化学業界の1銘柄」としてポートフォリオに加えるのが良いかと思います。
※投資は自己責任でお願いします。
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