こんにちはプラズマコイ(@purazumakoi)です(^^)
今回は高配当株の銘柄として監視しておきたい
「アイチコーポレーション」の財務状況をチェックしていきたいと思います。
この銘柄は今買うべき「おすすめ銘柄」の仲間入りを出来るのでしょうか!?
最大の特徴は安定業績!
- 「アイチコーポレーション」は高い所の作業をする時に使う産業車両(特装車)を製作
- チェックは「IR BANK」で行う
- アイチコーポレーションの配当利回りを見る
- アイチコーポレーションの売上(上昇トレンドであるか?)
- アイチコーポレーションの営業利益率(10%以上は欲しい)
- アイチコーポレーションのEPS(一株当たり当期純利益)
- アイチコーポレーションの自己資本比率:高いほど良い(最低40%)
- アイチコーポレーションの配当金(高いほど良い)
- アイチコーポレーションの配当性向:配当金÷EPS(儲けの何割を配当に出す?)
- アイチコーポレーションの営業活動によるキャッシュフロー
- アイチコーポレーションの現金等はいくらあるか?(業績悪化の耐性)
- アイチコーポレーションの配当金の支払い額(現金などの何パーセントか?)
- アイチコーポレーションの当期純利益は配当金をまかなえるか?
- 【まとめ】「アイチコーポレーション」は特装車を生産する会社。日本の景気動向に業績が左右される。
- 「アイチコーポレーション」の今後の株価は?今は買い時かを予想する
「アイチコーポレーション」は高い所の作業をする時に使う産業車両(特装車)を製作



電線の工事などで使われている車ですね
「アイチコーポレーション」の事業利益は「車両販売・修理」から出ています。
電気工事、道路工事、ビルメンテナンス、鉄道工事、鉄道工事など、
高い所で作業をする時に必要な車を作っています。
売上はここ最近停滞気味です。
今後の業績成長は日本経済の動向次第かなと言った所です。
アイチコーポレーションの主な事業セグメントは大きく2つ
- 特装車
高所作業用の車を販売 - 部品・修理
特装車の修理
時価総額は調査時点で「673億円」ということで小型株ですね。
PERは約13倍とそこそこ割安な状態です。
今回は「アイチコーポレーション」について
- 今後は業績を伸ばせるのか?
- 配当金を出し続けられる企業なのか?
- 今は買いなのか?
分析していきたいと思います。
チェックは「IR BANK」で行う
今回紹介されている方法は、IR BANKの「決算まとめ」から確認ができます。



アイチコーポレーションの配当利回りを見る



増配によって株価があがって利回りは増加
「アイチコーポレーション」の配当利回りは3%後半です。
2021年は24円→32円と増配を発表しており、その分、配当利回りがあがっています。
高配当株として十分魅力的な水準ですね。
今後は株価成長の期待を持ちつつ、
- 今後キャピタルゲインを狙ったり、
- 今後の配当の伸びを期待できるか
チェックしていきましょう。
アイチコーポレーションの売上(上昇トレンドであるか?)



若干減少トレンドか。
株価が上昇したり、配当金を出し続けるためには、
「売上が少なくとも維持」できている事が1つの目安です。
「アイチコーポレーション」の売上は近年、ほぼ横ばいか減少傾向。
やはり、2020年、2021年とウィルス問題の影響がでています。
2022年の業績予想もそのため保守的に据えられている可能性がありますね。
逆にいうと、直近では今の予想より売上が下る可能性も低いと言えます。
アイチコーポレーションの営業利益率(10%以上は欲しい)



営業利益率10%は超えていて◯
業種ごとで異なりますが、日本全体の市場平均は7%です。
「アイチコーポレーション」の営業利益率は10%を超えています。
ここ5年は10%を超えており、更にウィルスのショックでも営業利益が落ちていない所から、
不況の耐性も見て取れます。
この安定業績は高配当株の銘柄として非常に心強いですね。
アイチコーポレーションのEPS(一株当たり当期純利益)



EPSは横ばいで一旦停止
EPSは個人的に「上昇中であるか、もしくは100円」が一つの目安です。
「アイチコーポレーション」のEPSは5年間で見ると横ばいです。
見方によっては減少傾向にもみられそうですね。
経済状況によって需要が変わってくるので、アイチコーポレーション単体で考えるより、
日本の経済状況を予想した方が良いかもしれません。
アイチコーポレーションの自己資本比率:高いほど良い(最低40%)



自己資本比率は80%を超えており問題なし
「アイチコーポレーション」の自己資本比率は80%と増加しました。
昔から着実に資産が積み上がっている事がわかります。
無借金で財務的には心配なさそうです。
アイチコーポレーションの配当金(高いほど良い)



近年は増配をおこないました。
「アイチコーポレーション」は長くに渡って10円の配当でした。
2016年から少しずつ配当金を増やして、2021年には一株配当が32円になりました。
2022年も32円と配当維持の予想ですね。
近年配当が増えているのは嬉しいです。
アイチコーポレーションの配当性向:配当金÷EPS(儲けの何割を配当に出す?)



配当性向は50%近くまで上昇
「アイチコーポレーション」の配当性向は近年は30%ほどでした。
2020年〜2022年までは配当性向を50%にするという宣言通り、直近では50%近くまであがっています。
増配は一旦んここまででストップかなと思いますが、
配当金は安定配当を実施している銘柄です。
堅実に業績をあげられる会社ですので、
今ぐらいの業績で推移してくれれば良いかなと言った期待値です。
アイチコーポレーションの営業活動によるキャッシュフロー



基本はプラスだが年により上下がある
「アイチコーポレーション」の営業CFは安定黒字です。
ここ2年は特にあがっていますね。
販売してから現金収入までに少し時間が空くようで、
このあたりが毎年の現金収入の差となって現れています。
アイチコーポレーションの現金等はいくらあるか?(業績悪化の耐性)



直近では減少気味
次に見ていきたい項目は企業が保有する「現金など」です。
「アイチコーポレーション」の現金は近年は増加傾向でした。
しかし2021年は減少しています。
理由を少し探ってみましょう。
現金減少理由は「投資」に使用したため



配当金を増やしているため、財務活動によるCFも増えていますが、
それよりも、投資にお金を使っているということがわかります。
アイチコーポレーションの配当金の支払い額(現金などの何パーセントか?)



今の財務状況での配当金の支払い状況はどうでしょうか?
とりま25〜30億くらい配当用に用意できればOK
投資家としては基本的に、業績が悪化しても配当を維持して欲しいものです。
配当を維持するためには、短期的に「利益が多少悪化しても配当を支払える現金」があればよいということになります。
そのため、配当金の総支払額を見ることがポイントになります。
「アイチコーポレーション」は2021年に10億もの自社株買いを行っています。
そのため、増配をしても配当金の支払額は下がりますね。
当面は25億〜30億の配当金になりそうです。
それを支払うためには、毎年50億以上の利益が欲しい所ですね。
アイチコーポレーションの当期純利益は配当金をまかなえるか?



「アイチコーポレーション」の利益は2021年は59億円でした。
2022年は50億円の会社予想です。
この50億というのが1つの節目の利益額ですね。
【まとめ】「アイチコーポレーション」は特装車を生産する会社。日本の景気動向に業績が左右される。
景気敏感株だが、業績は比較的に安定している
アイチコーポレーションの財務分析のまとめです。
項目 | 評価 | コメント |
---|---|---|
配当利回り | ◯ | 3%後半。 |
売上高 | ▲ | ほぼ横ばい |
営業利益率 | ◯ | 10%以上を維持 |
EPS(1株利益) | ▲ | ほぼ横ばい |
自己資本比率 | ◎ | 80%超えで問題なし |
1株配当 | ◯ | 増配傾向 |
配当性向 | ◯ | 50%目安 |
営業CF | ◯ | 基本的にプラスを堅持 |
現金など | ▲ | 投資で一時的にキャッシュアウト |
総評としては「不景気でも底堅い」業績を挙げられる企業です。
売上や利益がここ2年のショックでもあまり影響を感じさせない推移でしたね。
「アイチコーポレーション」の今後の株価は?今は買い時かを予想する



最後に、記事投稿時点でのプラズマコイの投資判断です。
【中立】ここ数年で高い株価です
この記事の執筆時点(21/05/24)では株価は861円。
高い配当利回りが好感されているのか、株価は高騰中です。
長期的な株価チャートでも上昇中ですので、
業績が堅調なうちは750円〜800円くらいなら買いかと思います。
※投資は自己責任でお願いします。
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IT系の企業です。こちらは業績が堅いですね。



こちらも似たような堅調さがある企業ですね。



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安定企業、三井住友ファイナンシャルGの財務分析です。
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