株式投資・金融知識

【過去最高益】「エアトリ(6191)」は格安航空チケット比較の会社。ほかの事業も拡大中!株価は?今は買いなのか?

プラズマコイ(@purazumakoi)です(^^)

今回は「エアトリ」の財務分析をしていきます。
高いIT技術をもってシステムを構築する「システムインテグレーション」を行う企業です。

業績も好調ですね。
売上も毎年安定して成長をしている大企業です。

この銘柄は今買うべき「おすすめ銘柄」の仲間入りを出来るのでしょうか!?

プラズマコイ

最近の株価は力強く上昇中

「エアトリ」は主に「格安旅行チケット」の比較予約サイトを運営する企業

マネックス証券のサイトより引用
プラズマコイ

メインの事業は「エアトリ」の事業です

「エアトリ」の事業利益はおもに「エアトリ」の事業で生み出されています。
エアトリで航空券やホテルを予約されたら、一定のマージンを得るといったビジネスモデルです。
手数料ビジネスということですね。

必然的に、予約数が減少すれば売上も下がるということになります。

「エアトリ」は「格安航空券やホテル」の比較予約サイト運営がメインの事業

その一方で、旅行ビジネス以外でも、メディア事業やヘルスケア事業、ITオフショアや投資事業も行っており事業の多角化も実施しています。

エアトリのセグメントは6つ

  1. エアトリ旅行事業
    ①BtoCサービス(自社直営)分野
    ②BtoBtoCサービス(旅行コンテンツ OEM提供)分野
    ③ビジネストラベルマネジメント(BTM)
  2. 訪日旅行事業
    ①訪日旅行客向けWi-Fiレンタル
    ②訪日旅行客向けダイナミックパッケージ
    ③民泊ホスト向けワンストップサービス
  3. メディア事業
    子会社である株式会社まぐまぐにてメルマガ配信サービスをしている。
  4. ヘルスケア事業
    ウィズコロナに対応した医療サービスを提供
  5. ITオフショア開発事業
    ベトナムのホーチミン、ハノイ及びダナンにて、Eコマース・Webソリューション・ゲーム・システム開発会社等を顧客として、ラボ型開発サービスを提供
  6. 投資事業
    66社の会社投資(21/8/13のIR時点)

時価総額は調査時点で「669億円」ということで小型株ですね。
PERは27.83倍とほどほどの水準です。

今回は「エアトリ」について

  • 今後は業績を伸ばせるのか?
  • 配当金を出し続けられる企業なのか?
  • 今は買いなのか?

分析していきたいと思います。

「エアトリ」の配当利回りを見る

プラズマコイ

配当利回りは下がってきている

「エアトリ」の配当利回りは0台が続いています。
グロース株なので配当を魅力とする銘柄ではないですね。

直近の決算も良かったので株価が上昇して利回りがさがっています。

株主優待は「プレミアム優待倶楽部」のポイント

「エアトリ」の株主優待はプレミアム優待倶楽部のポイントです。
500株からなので100万円以上が必要になりますね。優待目当てでは変えなさそうです。

株数
500株〜8,000円相当(8,000ポイント)
600株11,000円相当(11,000ポイント)
700株13,000円相当(13,000ポイント)
900株16,000円相当(16,000ポイント)
1,000株18,000円相当(18,000ポイント)
2,000株20,000円相当(20,000ポイント)
5,000株25,000円相当(25,000ポイント)

今後は株価成長、配当金の増加などで

  • キャピタルゲインを狙えるか?
  • 配当の伸びを期待できるか?

チェックしていきましょう。

「エアトリ」の売上(上昇トレンドであるか?)

プラズマコイ

航空事業は大ダメージ

株価が上昇したり、配当金を出し続けるためには、
売上が少なくとも維持」できている事が1つの目安です。

「エアトリ」はコロナの打撃をもろに受けています。
そのため売上高はかなり減少をしています。
今後はワクチン接種の進捗により売上も回復してくることが予想されます。

しかし当面は業績不安が続きそうです。

「エアトリ」の営業利益率(10%以上は欲しい)

プラズマコイ

2021年んは22%になる見込み

「売上-経費」の儲かり具合が「営業利益率」です。
「営業利益率が高い=儲かりやすい企業」と覚えておきましょう。

業種ごとで異なりますが、日本全体の市場平均は7%です。
「エアトリ」の営業利益率は22%ほど。

売上がかなり減少したので広告費を大きく抑制しています。

そのため、広告を打たなければ営業利益率は22%くらいを出せるということですね。
基本的には経済が回復すれば広告費も投入されるので、営業利益率も下がってくるでしょう。

注目なのは、ビジネスモデル的に固定費がないことかと思います。
そのため、景気が悪くなった時に利益を残せる企業とういところが魅力です。

「エアトリ」のEPS(一株当たり当期純利益)

プラズマコイ

EPSは上昇中

1株あたりの利益であるEPS。
「当期純利益÷発行済の株の総数」で計算します。

要はEPSが高いほうが稼ぐ力が高い企業ってことです。

EPSは個人的に「上昇中であるか、もしくは100円」が一つの目安です。
「エアトリ」のEPSは100円にとどく予想ですね。

広告費を押さえて一時的に利益があがることになるので翌年以降はEPSも悪化するかと思いますが、
そこは折り込んで見ていきたいです。

全体的には上昇傾向があり、企業の地力は感じますね。

「エアトリ」の自己資本比率:高いほど良い(最低40%)

プラズマコイ

自己資本比率が9%!?

自己資本比率(株主資本比率)は、
要するに借金をしていないか?を見る指標です。

「エアトリ」の自己資本比率は9%程度です。
21/8/13時点の決算では27%程度まで回復してます。

有利子負債の金額がかなり高いので、自己資本比率が一桁台になると冷や汗ものですね。
2021年は”是が非でも”黒字に持っていきたいところだったかと思います。
黒字化は上手くいきそうな状況で一安心ですね。

難局を乗り切った形ですのでここから反撃に出るフェーズですね。

「エアトリ」の配当金(高いほど良い)

プラズマコイ

連続増配の銘柄です。

配当金は「株を持っているだけで、その企業からもらえるお金」です。

「エアトリ」は業績が悪化したときにも減配をしなかったのがポイントですね。

2020年は業績がかなり悪かったので無配でもよかったかと思いますが、そこは株主還元意識の強さでしょうか。配当を維持しました。

2021年は配当が未定ですが、おそらく10円を維持してくれるものと思います。

「エアトリ」の配当性向:配当金÷EPS(儲けの何割を配当に出す?)

プラズマコイ

配当性向は30%目安で設定

配当性向は「稼いだ利益のうち、何割くらい配当金に使っている?」という指標です。
※市場平均は30%くらいです。

「エアトリ」の配当性向は30%目安でしょうか。
赤字になっても配当をだしているのはホルダーにとっては嬉しいところですね。

今後も利益水準が戻ってこれば配当性向30%を目安に増配をしていくことも十分可能だと思います。

「エアトリ」の営業活動によるキャッシュフロー

プラズマコイ

厳しい営業CFのマイナス

「営業活動によるキャッシュフロー」は簡単に言うと
「商売によって入金されたお金がいくらになったか?」の数字です。

基本的には毎年プラスが理想です。

「エアトリ」の営業CFはマイナスです。
直近2年は厳しい戦いが続いていますね。

2021年は黒字化、過去最高の業績が見込まれているので営業CFも過去最高になってくれるでしょう。

「エアトリ」の現金等はいくらあるか?(業績悪化の耐性) 

プラズマコイ

現金は十分持ちたい

基本的に保有する”現金など”は多い方が良いです。
現金の重要性は「個人の家計でも企業の財務でも同じ」です。

しかしお金は「使ってこそ意味がある」ので貯めすぎは良くありません。

「エアトリ」の現金は2020年の段階では70億程度。
この水準であれば一安心でしょう。

過去に有利子負債によって調達した現金が残っている形ではありますが、
これだけ現金があれば当面は問題なさそうです。

「エアトリ」の配当金の支払い額(現金などの何パーセントか?)

今の財務状況での配当金の支払い状況はどうでしょうか?

プラズマコイ

2億円くらいが配当総額のターゲット

投資家としては、業績が悪化しても配当を維持して欲しいものです。

業績が悪化しても配当の支払いが負担にならなければ減配のリスクは下がります。
そのため、配当金の総支払額を見ることがポイントになります。

「エアトリ」の配当金は直近では2億円程度。
直近では赤字だったので、結構無理をして配当を出していますね。

2021年は通期でも大幅に黒字化する予定で、現金も豊富なのでこのくらいの配当金は支払えそうです。

「エアトリ」の当期純利益は上昇中か?

プラズマコイ

(いい意味で)まさかの最高益を予想

「エアトリ」の当期純利益は2021年に最高益を更新予定。
広告費を削っての達成見込みなので手放しでは喜べませんが、本気になればこのくらいは利益をだせるというのを示してくれた結果です。

直近決算では黒字化できており経営が悪化したときの耐性を示してくれた決算でした。

強いガイダンスもあり、株価も上昇していますね。

【まとめ】「エアトリ」は「旅行セクター」だが景気悪化に耐性がある「格安航空チケット予約サービス」の会社

プラズマコイ

今後の巻き返しに期待

エアトリの財務分析のまとめです。

項目評価コメント
配当利回り0%台
売上高耐えどころ
営業利益率22%予想
EPS(1株利益)上昇傾向
自己資本比率27%
1株配当赤字でも配当
配当性向30%目安
営業キャッシュフローマイナス
現金など余裕あり
数字は記事投稿当時のものです。評価は筆者の主観です。

総評としては、今後の経済活動が再開を見越した需給で株価が動く銘柄です。
事業の柱が「エアトリ」の事業なので、今後の業績は不透明なところが多い企業です。

【チャートは?割安?】「エアトリ」の今後の株価は?今は買い時かを予想する

最後に、記事投稿時点でのプラズマコイの投資判断です。

プラズマコイ

【中立】期待値は高いがまだ我慢

この記事の執筆時点(21/09/8)では株価は3,360円。

経済再開の思惑で株価はかなり上昇しています。
プラズマコイとしても、早く旅行ができる世の中になってほしいと思いますが、まだ完全に回復する見込みはないと思います。

そのため株価はしばらくは短期の需給で動くでしょう。
業績が回復していないうちは手をださないほうが無難な銘柄です。

※投資は自己責任でお願いします。

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エアトリ自体の1単元(100株)を買おうとするとまとまった金額が必要になります。
そういった場合は「SBIネオモバイル証券」で少しずつ買っていくのがおすすめです。

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上の記事でも解説していますが、プラズマコイが分析用に使っているツールは
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以下が気に入ってるところです。

  1. 企業の業務内容・サービスの概要がわかる
  2. 企業がどんな事業セグメントを持っているかがわかる
  3. 直近の決算短信などのIR情報にすぐにアクセスできる
  4. 各年度ごとや四半期ごとの業績推移が見やすい

銘柄スカウターはマネックス証券の口座を持つことで使えます。
そして口座開設は無料。無料なのでノーリスクです。
口座開設がまだの方はとりあえず開設しておいても損はないので開設しましょう。

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