こんにちはプラズマコイ(@purazumakoi)です(^^)
今回はコンサルティング会社の「ベイカレント・コンサルティング」の財務分析をしていきます。
先日ご紹介したシグマクシスと同様、こちらもコンサルティング業界の企業です。
この銘柄は今買うべき「おすすめ銘柄」の仲間入りを出来るのでしょうか!?
コンサルティングファームの未来は明るいのか?
結論:明るいです
- 「ベイカレント・コンサルティング」は「国内最大級の総合コンサルティングファーム」近年はDX化推進にも強み
- チェックは「IR BANK」で行う
- 「ベイカレント・コンサルティング」の配当利回りを見る
- 「ベイカレント・コンサルティング」の売上(上昇トレンドであるか?)
- 「ベイカレント・コンサルティング」の営業利益率(10%以上は欲しい)
- 「ベイカレント・コンサルティング」のEPS(一株当たり当期純利益)
- 「ベイカレント・コンサルティング」の自己資本比率:高いほど良い(最低40%)
- 「ベイカレント・コンサルティング」の配当金(高いほど良い)
- 「ベイカレント・コンサルティング」の配当性向:配当金÷EPS(儲けの何割を配当に出す?)
- 「ベイカレント・コンサルティング」の営業活動によるキャッシュフロー
- 「ベイカレント・コンサルティング」の現金等はいくらあるか?(業績悪化の耐性)
- 「ベイカレント・コンサルティング」の配当金の支払い額(現金などの何パーセントか?)
- 「ベイカレント・コンサルティング」の当期純利益は上昇中か?
- 【まとめ】「ベイカレント・コンサルティング」は業績が急成長しているテンバガー達成企業
- 【チャートは?割安?】「ベイカレント・コンサルティング」の今後の株価は?今は買い時かを予想する
「ベイカレント・コンサルティング」は「国内最大級の総合コンサルティングファーム」近年はDX化推進にも強み
「経営戦略 x DX」が強み。
3年で時価総額が10倍!!
「ベイカレント・コンサルティング」の事業利益はおもに「コンサルティング」事業で生み出されています。
2021年7月15日に公開された決算短信の一部を引用します
各企業が企業価値の向上を目指すために必要な事業戦略の立案、新規ビジネスやサービスの創出、働き方改革、そして、それらの実行・実現に不可欠なデジタル技術の活用(DX:デジタルトランスフォーメーション)等、企業活動を様々な側面から支援するニーズは引き続き予想されます。
当社においては、DXを推進する代表的なコンサルティングファームの一つとして、
従来からの当社の強みである企画力・実行力をベースとしたコンサルティングとデジタルの融合による高付加価値サービスを幅広い業種に対して提供するとともに、積極的な人材の採用・育成を行い、より一層の成長に向けて取り組んでまいります。
このなかには3点重要なことがありました。
- 今後もコンサルの需要は続くと予想される
- ベイカレントは、企業のDX化(クラウド化、電子化など)をサポートする代表的なコンサル企業
- 企画力とデジタルの親和性が強み
現在はコロナの影響などで、紙の申請書から電子申請システムの移行などの総務のDX化も進んでいますが、
データ経営の需要も高まっています。
しかしデータは上手く活用しなければ価値を持たないので、コンサルティングファームの登場です。
コンサルティングファームは例えばこんな業務をおこなってくれる(高い報酬で)
- どうやってデータを売上に結びつけるかを考える
- データを経営者の意思決定に使えるように整理する
- データを使って、作るべきコンテンツを作ったり、出すべき広告を導き出す
今は日本も不景気で、各企業は生き残りに必至です。
そのため、高い知能と技術を持つコンサルティングファームに頼る企業が多いということですね。
特に実行力があるという部分は重要ですね。
時価総額が3年で500億→5000億円に成長しており、
配当金も3年間で4倍と絶好調の企業です。
新規採用も200人で市場の需要が旺盛なことが伺えます。
ベイカレント・コンサルティングのセグメントは主に1つ
- コンサルティング業務
企業活動を様々な側面から支
時価総額は調査時点で「5656億円」ということで中型株ですね。
PERは56倍と比較的割高な水準です。成長率から期待感が先行していますね
今回は「ベイカレント・コンサルティング」について
- 今後は業績を伸ばせるのか?
- 配当金を出し続けられる企業なのか?
- 今は買いなのか?
分析していきたいと思います。
チェックは「IR BANK」で行う
今回紹介されている方法は、IR BANKの「決算まとめ」から確認ができます。
「ベイカレント・コンサルティング」の配当利回りを見る
だんだん配当利回りがさがってきているのは人気化したから
「ベイカレント・コンサルティング」の配当利回りは0%台。株価があがりすぎていて配当利回りがさがっています。
毎年のように増配をしていますが、それ以上に株が買われていますね。
今はガンガン業績が成長していてガンガン株が買われているので、
長期目線だとしても配当金を目当てで買う株ではないです。
今後は株価成長、配当金の増加などで
- 今後キャピタルゲインを狙えるか?
- 今後の配当の伸びを期待できるか?
チェックしていきましょう。
「ベイカレント・コンサルティング」の売上(上昇トレンドであるか?)
2022年も510億と力強い予想
株価が上昇したり、配当金を出し続けるためには、
「売上が少なくとも維持」できている事が1つの目安です。
「ベイカレント・コンサルティング」の売上は、毎年上昇中。
2022年度の会社予想は510億円と前年比19%の成長です。
業績は好調で素晴らしいですが、売上がこの程度の伸びでテンバガーを達成するのには少し疑問が残ります。
「ベイカレント・コンサルティング」の営業利益率(10%以上は欲しい)
営業利益率が30%声でさらに成長中
業種ごとで異なりますが、日本全体の市場平均は7%です。
「ベイカレント・コンサルティング」の営業利益率は30%くらいと高い水準です。
ベイカレントの人気の秘密の1つはこの営業利益率かと思います。
21年7月15日の直近決算では営業利益率は37%になっていて、40%突破も視野にはいってきました。
この営業利益率の急上昇は魅力的ですね。
どこまで伸びるのかと思います。
「ベイカレント・コンサルティング」のEPS(一株当たり当期純利益)
EPSがすごい!
EPSは個人的に「上昇中であるか、もしくは100円」が一つの目安です。
「ベイカレント・コンサルティング」のEPSは600円を突破!
自社株買いにも熱心で利益もでているのでEPSが高くなっています。
これは素晴らしいの一言ですね。
「ベイカレント・コンサルティング」の自己資本比率:高いほど良い(最低40%)
自己資本比率は減少気味だがまだOK
「ベイカレント・コンサルティング」の自己資本比率は65%を超えて上昇中。
財務的にも盤石で不安材料はないですね。
要因としては有利子負債が減っているのもありますが、
利益による現金の積み上がりですね。
「ベイカレント・コンサルティング」の配当金(高いほど良い)
増配もこの業績なら当たり前と思えます。
「ベイカレント・コンサルティング」は連続増配企業です。
株主還元の意識が高いのもありますが、
業績があまりにも良すぎるので当然配当金も増えてくるといった印象です。
2022年度も1株190円と増配予想です。
「ベイカレント・コンサルティング」の配当性向:配当金÷EPS(儲けの何割を配当に出す?)
近年は15%〜20%くらいが目安
「ベイカレント・コンサルティング」の配当性向は概ね30%を目安としているようにみえます。
市場平均を下回っており今後も増配は高い確率で実施されそうです。
「ベイカレント・コンサルティング」の営業活動によるキャッシュフロー
近年は増えすぎて異常値のようになっている
「ベイカレント・コンサルティング」の営業CFは100億円を超えてきました。
売上規模が400億円程度なので、この営業CFの多さは目をみはるものがあります。
背景としては
- 商品の仕入れがないので原価という概念がない
- 店舗を持たないので建物の家賃支払いがない
- 費用がほとんど人件費のみ
固定費がかからないのはビジネスモデルとして大きな魅力かと思います。
コンサル業なので、優秀な人しか残れない環境であることも予想できますので、
2000人を超える社員を有しながらも高い利益を残せますね。
例えば小売業は、たとえ売上高が高くてもほとんど利益が残らないのが特徴です、
従来の店舗型の小売業が儲かりにくい理由を
【小売業は儲かりにくい】コンサル業の売上400億円は小売業の売上2000億円に匹敵するかも
- 小売業は商品を仕入れる必要がある
- 小売業は商品を輸送する必要がある
- 小売業は店舗を構える場合家賃や建造費などがかかる
- 小売業は店舗を構える場合、お客さんが来なくても人件費が発生する
「ベイカレント・コンサルティング」の現金等はいくらあるか?(業績悪化の耐性)
有利子負債を入れて事業資金を追加!
「ベイカレント・コンサルティング」の現金は2020年、2021年と50億〜80億円プラスの大幅増加。
業績が好調なので現金が積み上がっています。
積み上がる資金の使いみちにも注目です。
「ベイカレント・コンサルティング」の配当金の支払い額(現金などの何パーセントか?)
今の財務状況での配当金の支払い状況はどうでしょうか?
20億くらいが配当総額のターゲット
「ベイカレント・コンサルティング」は直近では配当金は17億円くらい。
増配を行っているので。20億円くらいが当面のターゲットですね。
現状の業績であれば減配リスクはほぼ無いと思っていいでしょう。
「増配→配当総額上昇」も狙えるかなと思います。
「ベイカレント・コンサルティング」の当期純利益は上昇中か?
2022年は過去最高益を予想
「ベイカレント・コンサルティング」の当期純利益は毎年上昇中。
2022年度も120億円くらいは行きそうです。
近年が急成長すぎたので一旦小休止ですね。
それでも20%の利益上昇は十分評価できます。
【まとめ】「ベイカレント・コンサルティング」は業績が急成長しているテンバガー達成企業
どこまで業績そして株価があがるのか!?
ベイカレント・コンサルティングの財務分析のまとめです。
項目 | 評価 | コメント |
---|---|---|
配当利回り | △ | 0%台 |
売上高 | ◯ | 30%くらいの成長率 |
営業利益率 | ◎ | 40%目指して成長中 |
EPS(1株利益) | ◎ | 600円超え |
自己資本比率 | ◯ | 65%台 |
1株配当 | ◯ | 連続増配 |
配当性向 | ◯ | 15〜20%目安 |
営業キャッシュフロー | ◎ | 現金を稼ぐ力は高い |
現金など | ◎ | 積み上がり中 |
総評としては、不安要素があまり見つからない銘柄です。
あるとすれば定性的な観点での「あまりに高成長をしているので、今後の成長速度の鈍化」ですね。
一度ガイダンスやコンセンサス予想を割れば株価が一気に落ちてもおかしくはありません。
【チャートは?割安?】「ベイカレント・コンサルティング」の今後の株価は?今は買い時かを予想する
最後に、記事投稿時点でのプラズマコイの投資判断です。
【中立】2020年は成長が鈍化する見込みなので様子見
この記事の執筆時点(21/07/14)では株価は35,650円。
2022年度も業績は絶好調で売上高や営業利益率など全て成長しています。
しかしさすがに一度テンバガーを達成した銘柄の上昇余地は疑問もありますので、なかなか今から参入は難しいですね。
株価が高い”値がさ株”なので、SBIネオモバイルなどで1株から買うといった形になります。
※投資は自己責任でお願いします。
株を毎月コツコツ買っていくなら「SBIネオモバイル証券」がおすすめ
ベイカレント・コンサルティングは魅力的ですが、まとまった投資資金がない場合、1株から買える「SBIネオモバイル証券」がおすすめです。
ベイカレント・コンサルティング自体は1単元(100株)買おうとすると記事執筆時点の株価では356万円ほど必要です。
特に初心者は少額で経験を積むのも良いと思いますので、そういった意味でも「SBIネオモバイル証券」はおすすめです。
【分析ツール】個別株の分析をしたい方におすすめの記事
この記事をご覧のかたで、個別株の分析に興味がある方におすすめのツールがあります。
マネックス証券の「銘柄スカウター」を使った株の分析方法を解説しています。
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上の記事でも解説していますが、プラズマコイが分析用に使っているツールは
マネックス証券の「銘柄スカウター」です。
以下が気に入ってるところです。
- 企業の業務内容・サービスの概要がわかる
- 企業がどんな事業セグメントを持っているかがわかる
- 直近の決算短信などのIR情報にすぐにアクセスできる
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銘柄スカウターはマネックス証券の口座を持つことで使えます。
そして口座開設は無料。無料なのでノーリスクです。
口座開設がまだの方はとりあえず開設しておいても損はないので開設しましょう。
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