こんにちはプラズマコイ(@purazumakoi)です(^^)
今回は、高配当株への投資時に候補銘柄としたい
「ベルテクスコーポレーション」の財務状況をチェックしていきたいと思います。
この銘柄は今買うべき「おすすめ銘柄」の仲間入りを出来るのでしょうか!?
- 「ベルテクスコーポレーション」はコンクリートを使った「インフラ構築会社」
- チェックは「IR BANK」で行う
- まずは配当利回りを見る
- 売上(上昇トレンドであるか?)
- 営業利益率(10%以上は欲しい)
- EPS(一株当たり当期純利益)
- 自己資本比率:高いほど良い(最低40%)
- 配当金(高いほど良い)
- 配当性向:配当金÷EPS(儲けの何割を配当に出す?)
- 営業活動によるキャッシュフロー
- 現金等はいくらあるか?(業績悪化の耐性)
- 配当金の支払い額(現金などの何パーセントか?)
- 【まとめ】ベルテクスコーポレーションは「コンクリート」の製造・販売・施工を行う会社
- 「ベルテクスコーポレーション」の今後の株価は?今は買い時かを予想する
「ベルテクスコーポレーション」はコンクリートを使った「インフラ構築会社」
「ベルテクスコーポレーション」の事業収益は、主に「コンクリートを使った事業」からもたらされています。
ベルテクスコーポレーションの主な収入源
- コンクリート事業
浸水対策製品や、道路用、下水道、鉄道の下地など、コンクリートを使った事業。 - パイル事業
コンクリートの「杭」を作り販売している事業 - 防災事業
落石・崩壊土砂・土石流・雪崩対策の「柵」を敷設する事業
総じてコンクリート使って道や防壁といった
「インフラを作る、国民の生活を守る」事業を行っています。
インフラを作るということで、安定的な収益が見込めそうです。
ゼニス羽田HD株式会社と株式会社ホクコンの共同株式移転によって設立された持株会社です。
2018年に東証二部に上場していますね。
時価総額は調査時点で「306億円」ということで小型株ですね。
今回は「ベルテクスコーポレーション」について
- 今後は業績を伸ばせるのか?
- 配当金を出し続けられる企業なのか?
- 今は買いなのか?
分析していきたいと思います。
チェックは「IR BANK」で行う
今回紹介されている方法は、IR BANKの「決算まとめ」から確認ができます。
まずは配当利回りを見る
配当りまわりが”こなれて来た”感じです
「ベルテクスコーポレーション」は高配当銘柄ですが、そろそろ株価があがってきて配当利回りがさがってきました。
ぶっちゃけ「増配したけど、株価がもっと上がってしまった」という構図です。
東証二部ということで、少し割安に放置されていたのが、評価されてきたというように見えます。
売上(上昇トレンドであるか?)
業績はこのくらいを推移しそう
今後も配当金を出すためには、
「売上が少なくとも維持」できている事が1つの目安です。
「ベルテクスコーポレーション」はまだ上場から日が浅いのでトレンドは掴みづらいですが、
コンクリート産業自体は50年以上前からある産業なので、売上の増加は限定的かと思います。
そのため売上は”減少しなければ良い”くらいで考えておいたほうがよさそうです。
営業利益率(10%以上は欲しい)
10%を超えてきました。
業種ごとで異なりますが、日本全体の市場平均は7%です。
「ベルテクスコーポレーション」の営業利益率は10%を超えています。
事実上2社が合併したような構造になっているので、事業のシナジーが活きて、利益率の向上につながったのではないかと思います。
いずれにしても、営業利益率が伸びているのは非常に良い材料です。
EPS(一株当たり当期純利益)
近年上昇してきているので今後に注目
個人的には上昇中であるか、もしくは100円くらいが一つの目安です。
「ベルテクスコーポレーション」のEPSは2021年3月期は400円弱の予想。
2019年のは参考にできなさそうで、
2020年の262円のがベースだと思います。
そこからみてもかなり高いEPSなので、利益体質な企業と言えます。
自己資本比率:高いほど良い(最低40%)
自己資本比率は最低40%〜かをチェックしましょう。
問題ない水準
「ベルテクスコーポレーション」の自己資本率は上昇中。
もうすぐ60%台に行きそうです。
ここも問題なしですね。
配当金(高いほど良い)
ベルテクスコーポレーションは配当をだしてないですね。
ベルテクスコーポレーションは2021年3月期は増配で1株90円の配当予想。
60円→90円と凄い増配をしました。
※と言っても30円は記念配当なのあくまで一時的という位置づけ。
配当性向:配当金÷EPS(儲けの何割を配当に出す?)
配当性向は30%を目安としている模様
「ベルテクスコーポレーション」の配当性向は少し読めませんが30%までが1つの目安になりそうです。
2021年3月期は予想ベースながら、17.7%と、増配をしてもまだこの配当性向という、
非常に業績が強い見通しです。
コロナで一時的に減少したリバウンド効果もあるのかもしれませんね。
営業活動によるキャッシュフロー
現金は毎年黒字。
「ベルテクスコーポレーション」の営業CFは安定の黒字です。
まだ2年の数字しかありませんが、今後も10億〜30億くらいの営業CFを毎年だしてくれればと思います。
特に現段階で問題はありませんね。
現金等はいくらあるか?(業績悪化の耐性)
現金などは積み上がっています。
次に見ていきたい項目は企業が保有する「現金」です。
「ベルテクスコーポレーション」の現金などは2020/03時点で77億くらい持っています。
現金は少しずつ積み上がっているので、ここからは懸念の材料は見当たりません。
業績が順調だということが伺えます。
配当金の支払い額(現金などの何パーセントか?)
今の財務状況での配当金の支払い能力はどうでしょうか?
2021年の配当金は9億円くらいでしょうか。
投資家としては基本的に、業績が悪化しても配当を維持して欲しいものです。
配当を維持するためには、短期的に「利益が悪化しても耐えられる現金」があればよいということになります。
そのため、配当金の総支払額を見ることがポイントになります。
「ベルテクスコーポレーション」が配当を維持、増配していくには、利益が30億以上は毎年欲しい所ですね。
【まとめ】ベルテクスコーポレーションは「コンクリート」の製造・販売・施工を行う会社
株価がさがったら狙いたい
ベルテクスコーポレーションの財務分析のまとめです。
項目 | 評価 | コメント |
---|---|---|
配当利回り | ○ | 3%台 |
売上高 | ▲ | 横ばいになりそう |
EPS(1株利益) | ○ | 300円台 |
営業利益率 | ○ | 10%超え |
自己資本比率 | ○ | 50%以上で増加中 |
1株配当 | ○ | 60円+記念配当 |
配当性向 | ○ | 2021年は17% |
営業CF | ○ | プラス |
現金など | ○ | 問題なし |
バリュー株の典型的な昔からあるインフラ産業ですね。
基本的には下がってきたら買いたい銘柄です。
「ベルテクスコーポレーション」の今後の株価は?今は買い時かを予想する
最後に、記事投稿時点でのプラズマコイの投資判断です。
【中立】この株価をどうみるか?
この記事の執筆時点では株価は2,620円。
最近では決算(2021年2月10日)も良く、増配も発表して株価がかなりあがってしまっています。
バリュー投資家としてはもう”上がってしまっている”銘柄ともとれますね。
しかし、上場時からの長期でみると株価は右肩上がりで、この記事を書いている2021年3月22日は、今まさに高値を更新中です。
短期トレード用では買っても良いかもしれません。
※投資は自己責任でお願いします。
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