お金に対する考え方、具体的な方法をわかりやすくまとめたお金に関するバイブル的な実用書が登場しました。
楽天ブックスやAmazonのランキングで1位を取ったり、口コミでも広がり増印を重ねて瞬く間にベストセラーになった2020年の金融関連の本で決定版とも言える本です。
今回は予約段階から既にベストセラーとなった人気のこちらの本を要約、レビューしていきます。
※一部僕の意訳も混ざります。
【今年ベスト3に入りそうな本】
— プラズマコイ@投資、ポイ活、ビジネス (@purazumakoi) June 21, 2020
予約してたら途中で価格が下がった本は初めてです?
全ページフルカラー?
そしてカバーを外して読む派に訪れる幸せ☺️
内容も秀逸✨
周りの皆んなにプレゼントしたいけど1,400円に下げてくれたからこそ、
自腹で買って、自分で考え方を身に着けて欲しいです? pic.twitter.com/Bjq6MCa83A
著者情報、この本でわかる事
まずは著者の情報を見ていきましょう。
リベラルアーツ大学の両学長は人気の起業家・YouTuberです。
その優しい語り口からは想像もできないですが、圧倒的な努力量と実行力によって、豊富な知識と資産を獲得した経緯を持ちます。
特にYoutubeを見ていると
「自分がお金を稼ぐためではなく、周りを幸せにするためにやっている」
という感じが強く伝わってきますね(^^)
発売前からベストセラーになったのは、ひとえに両学長の人格が生み出した結果だと言えるでしょう。
この本では以下の事が学べます。
今回はこの5つのステップの中のステップ1お金を「貯める力」の部分について要約していきます。
目的は「働かなくても生活できる状態」
この本は経済的自由(働かなくても資産収入で生活ができる状態)への方法を解説しています。
ステップは5つです。
- 無駄な出費を抑える「貯める力」
- 2000万円以上の資産をつくるための「稼ぐ力」
- 稼いだお金を投資に回す「増やす力」
- 騙されてお金を失わないように「守る力」
- 孤独で不幸な人生を防ぐための「使う力」
経済的自由とは「セミリタイア生活」である
経済的自由の状態は「生活費 < 資産収入」の状態で、それは世間で言うセミリタイアになります。
最近ではセミリタイアのことをファイア(FIRE)とも言いますね。
「生活費 < 資産収入」への道はシンプルに言うと以下の2つを達成することになります。
- 生活費を下げて、必要なお金を減らす
- 資産収入を増やすことで、仕事(労働)をする必要をなくす
毎月の支出を減らす。
毎月の収入を増やす。
それはわかるけど、簡単にはできないです。。。
全てはできないかもしれません。
でも全部をするなんて無理…と思わずに、自分にできる部分から少しずつ実践するだけで人生が大きく変わってきますね。
お金を「貯める力」固定費、税金を削減する
お金を貯めるためには、支出を減らして貯蓄に回すことです。本で紹介されている人生の6大固定費は以下になります。
税金だけ少し特殊な気もするので5+1の6種類ですね。
- 通信費(スマホ代)
- 光熱費(電気、ガス代)
- 保険(生命保険、がん保険、学資保険、養老保険など)
- 家(持ち家、家賃)
- 車(自動車保険も)
- 税金(節税)
例えば生命保険を月に5000円を払っているという方は年間6万円の固定費があるという事ですね。
固定費を見直す
まずは固定費から見直しましょう。
特に金額が大きいものから手をつけると良いです。
【通信費】携帯代を6500円下げる
1番はじめに削減するのがスマホの月額費です。
docomo、au、softbankのキャリアで契約しているのであれば格安SIMに乗り換えた良いでしょう。
プラズマコイの月額の携帯代は約1500円です。
仮にいまの携帯の月額が8000円だったら6500円も下がります。
具体的格安SIMの移行方法を記載します(^^)
(多くの方にとってベストだと思えるプランをご紹介します)
概ね65,000円ほど費用はかかりますが
月額6500円が下がれば、10ヶ月で回収できるので迷うくらいなら今すぐやったほうがお得です。
※iPhoneは今の携帯を使い回すことも場合のよってはできますが、ハードルを下げるために、えいや!でついでに最新のiPhoneを買ってしまえ。という前提でプランを組んでいます。
【光熱費】電力会社を変更する
光熱費も電力会社を変更するだけで生活スタイルを全く変更することなく削減ができます。
2016年4月から、電力会社を今の会社から自由に乗り換えられるようになりました。
僕も実際になってみたのですが「申込はネットで5分、工事不要、業者との会話なし」でとっても簡単でした。
別記事で新電力会社「楽天でんき」の紹介をしています(^^)
【保険】生命保険は必要な最低限だけに見直す
場合によりますが、生命保険が月額5,000円より多い人は見直しをしたほうが良いかもしれませんね
生命保険は固定費の中で大きい金額になりやすい大物です!
生命保険だけでも1世帯あたり年間平均38.2万円※
30年で約1,200万円もの支出となります。
別記事で詳細に解説しています。
家は持ち家、賃貸どっちがお得?リセールバリューで考える
住居費について持ち家、賃貸はどっちがお得かというお話です。
家はお金の損得ではなく、満足度で選ぶ事がお多いかなと思いますが、
一旦そういった感情は切り離してお金の損得から考えてみましょう。
- リセールバリューの高い家を買えるならマイホームの方がお得(売却を見越した家選び)
- リセールバリューの高い家を買えないなら賃貸物件の方がお得
お金持ちの合言葉に「リセールバリュー」で買い物を考えるというものがあります。
リセールバリューとは「売るときの価格」の事です。
不動産投資家としての目利きができるなら持ち家がお得
リセールバリューが高い家を買うことができれば、以下のように選択肢が広がります。
- そのまま済み続けても良いし
- 他の済みたい人に賃貸として貸して、自分は他の所に住んでも良いし
- 高く売れるので、売却してもよい
リセールバリューが高い家ってどこのことでしょうか?
シンプルに「人気の土地」に建っている家ということになります。
もっと言うと、建物自体の価値はどんどん減っていくので「土地」の価値が大切なのです。
例としては以下の要素が上げられます。
- 都心など、人気のエリア
- 駅が近いなど、交通の便がある所
- 学校が近い、病院が近い、コンビニやスーパーが近くに多いなど、生活に便利な所
- 人口増加が今後見込まれる地域
【多くの人はこちら】不動産の目利きが出来ない人は賃貸がお得
逆にリセールバリューが高い家を買えないのであれば「家の資産価値としては」賃貸の方がお得ということになります。
※何度も言いますが、資産価値としてなので、満足度を優先して持ち家を買うという判断はOKです。
上記の例の返済額でいくと35年後の支払い額は賃貸のほうが安くなります。
- マイホームの場合:毎月の返済額は1年目も35年目も同じ8万円です。35年経って老朽化した建物でも変わりません
- 賃貸の場合:35年後は資産価値が下がっているので家賃も下がります(交渉すれば下げられる)
また何なら築浅の家賃8万〜10万の賃貸物件に引っ越すこともできます。
このようにマイホームを買う時は「経済的な価値」をまず把握してから、「感情面での価値」を天秤にかけて選ぶ事が大切です。
車(車は買わない、買うなら中古を買う)
都会ならまだしも、田舎では車は必須だとよく言われます。
そこでまず「実際に生涯で車に使うお金」を見てみましょう。
車を所有すると生涯で4,000万円の費用が発生!
車は新車だと100万円以上、高級車では1000万円以上します。
しかし、そういった車両代以外にも車には多くの費用が発生するので、生涯総額で、約4000万円くらいの支払いとなってしまうのです。
結論:4000万円→2000万円くらいにする所を意識しましょう。
- 車両代金:1,750万円(7年に1回、250万円で車を購入)
- ガソリン代:520万円
- 保険代(自動車保険、車両保険):490万円
- 駐車代金:720万円
- 自動車税、自動車重量税(車検時):470万円
- その他消耗品費
合計4,000万円となります。
毎月にすると約6万6,000円くらい。
一切車を持たなければ、それだけで老後は安泰なレベルの金額です。
経済的な自由を手に入れるためには、車は大きな障害になってしまうということですね。
可能であれば車を持たず、以下の移動スタイルも検討しても良いでしょう。
- 公共交通機関を使う
- レンタカー、カーシェアを都度使う
- タクシーを都度使う
- 家族で車をシェアする
タクシーは都度なので高くなるかもしれませんが、月に6万円も使わないですよね。
そういう意味では、車を持つよりも支出を抑えられます。
それでも車が欲しいなら「中古で一括」で買う
車を持たないほうがお金が貯まるのは事実ですが、
人生の満足度のために車が必要、という人は「中古で一括で買う」事を検討してみてください。
その理由はリセールバリューの観点から中古で買うのが最もお得だからです。
このように、新車は買った瞬間に、資産的には損をしている状態になりますので、3年落ち、5年落ちの中古車を買うのが良いということです。
リセールバリューは、3年落ちなどの時間の経過以外でも、人気や後継モデルの登場など様々な条件で決まります。
複雑なので、とりあえず「新車で買うくらいなら3年落ちのを買う」と言うのを覚えておきましょう。
自動車保険の車両保険は不要!
車の保険は、ディーラーさんに言われた通りのものに入ってないでしょうか?
多くの場合、は対面販売のより、ネット保険の方が同じ保障でも安いので、定期的に見直す事をおすすめします。
※ちなみに僕は、見直しの結果、楽天の自動車保険を契約しています。
それでは自動車保険の注意点について解説していきます。
- 運転者限定条件
本人のみ、配偶者、家族まで、限定なしなどの条件で費用がかわります。 - 年齢条件
自分、配偶者、家族などの親族に適用されます。
(知人、友人をOKにしている場合は何歳でもOKです)
- 自賠責保険
これは強制保険なので見直し不可能です。
事故時の被害者への保障は以下の通りです。
・死亡時3,000万円まで
・傷害による損害は120万円まで - 任意保険
任意保険は文字通り、車の所有者が者が任意で入る保険です。
・対人対物保険…相手を死亡させた時、物に損害を与えた時
・車両保険…自分の車が事故で壊れた時に保険から修理費が出せる。
ここでポイントなのは
任意保険の「対人対物保険」は無制限で入る
車両保険は入らないということです
任意保険の「対人対物保険」「車両保険」の必要性について
任意保険の「対人対物保険」が必要な理由は、
賠償額が億単位になりえるからです。
もし車の事故で相手を死亡させてしまった場合、その人が今後稼ぐであろう金額などを入れると、自賠責保険でまかなえる3000万円以上の賠償責任が発生します。
保険に入ってないと、億単位の借金を背負ってしまい、人生が困窮してしまうために「対人対物保険」は金額無制限で入っておく必要があります。
「車両保険」が不要な理由は、以下の通りになります。
- 車両保険をつけるだけで、年間約3万5,000円の差が出る
- 保険には「等級」という制度がある。
- 保険を使うと「等級が下がる」ので、保険料が3年間増加する。
- つまり、5万円くらいの修理代なら保険を使わずに自分で払った方がトータルでお得になる。
また、新車で300万円で買った車でも、3年後には価値が下がっているので、3年後に全損事故を起こした場合でも、新車を変える程には保険金が下りないんです。
でも万が一、3年後に全損事故を起こしてしまったら車両保険が無いとランクダウンするにしても車買えないじゃん。。。
修理費用も貯金がないと払えないし。。
そうなんです。修理費が払えない人が無理して車を持つから車両保険が必要になりますね。
修理費を払えるくらいお金貯めてから買うのが本来の買い方といえるでしょう。
車は車両保険に入らなくて済むような状況になってから購入をするようにしましょう。
この他にも、お金に関する様々な知識がいっぱいの本です