こんにちはプラズマコイ(@purazumakoi)です(^^)
今回は、高配当株として注目の「小松ウオール工業」の財務状況をチェックしていきたいと思います。
小松ウオール工業の事業内容を見てみましょう。
主な事業は「仕切りを作る」です。
「パーティションで快適空間を」可動間仕切、ランニングウオール(大型移動壁)、OA対応間仕切、クリーンルーム間仕切など幅広い商品を取り扱っています。
公式サイトより事業内容を抜粋
「小松ウオール工業(証券コード 7949)」は、配当金を出し続けられる企業なのか!?要チェックや!
チェックは「IR BANK」で行う
今回紹介されている方法は、IR BANKの「決算まとめ」から確認ができます。
今回は「小松ウオール工業」の財務を見ていきます(^^)
まずは配当利回りを見る
増加中で、4%を超えてきました
小松ウオール工業の配当利回りは右肩あがりのトレンド。
直近で高配当化しました。
4.85%はちょっと高すぎる水準です。
何か理由があるはず、業績をチェックしていきましょう。
売上(上昇トレンドであるか?)
順調に成長できていたが!
2021年は大打撃を受けています。
配当金をいままで通り出し続けるためには、
「売上が少なくとも維持」できている事が1つの目安です。
小松ウオール工業は売上が右肩あがりでしたが、コロナで大ダメージをうけています。
パーティションなので逆に伸びそうな気もしますが、経済の停滞の影響をしっかり受けてしまっています。
経済の回復が待たれます。
営業利益率(10%以上は欲しい)
売上から経費を引いたのが「営業利益率」です。
「営業利益率が高い=儲かりやすい」と覚えて置きましょう。
少し物足りない
業種ごとで異なりますが、市場平均は7%なので、まずまずですが、
営業利益率は10%を超えていて欲しいというのが本音です。
2021年は10%回復を目指した年でしたが、
逆にダメージを受けていて5%を割っています。
ここが嫌気で配当利回りが高くなっているかもしれません。
2021年03月期の業績は厳しいと言わざる負えませんね。
EPS(一株当たり当期純利益)
EPSは平常時は高い
1株あたりの利益であるEPS。
「当期純利益÷発行済の株の総数」で計算します。
要はEPSが高いほうが稼ぐ力が高い企業ってことですね。
個人的には100円くらいが目安ですが、
小松ウオール工業はその意味では高い数字を出せています。
基本的には、効率的に稼ぐ力は優秀な企業と言えますね。
自己資本比率:高いほど良い(最低40%)
自己資本比率は80%台で更に増加中
自己資本比率(株主資本比率)は、
要するに借金をしていないか?を見る指標です。
自己資本比率は最低40%〜をチェックしましょう。
個人的には自己資本比率60%以上が1つの目安です
小松ウオール工業は自己資本率は常に80%超え。
ここは全く問題なしです。
配当金(高いほど良い)
配当金は「株を持っていると貰えるお金」です。
配当金も上昇中
2021年03月期も年間配当は85円と、
業績悪化の中での配当維持の予定です。
後述しますが、現金が豊富なので、
「減収→即減配」とならない、株主還元の意識が高い企業といえます。
配当金が目的の株としてはプラスの材料ですね。
配当性向:配当金÷EPS(儲けの何割を配当に出す?)
「稼いだ利益のうち、何割くらい配当金に使っている?」という指標が配当性向です。
配当性向:儲けたお金を株主に還元する割合じゃな。
配当性向からみると増配力は疑問
配当性向は、市場平均の30%くらいです。
しかし、2021年3月期は業績悪化のため、配当性向は70%くらいになりそうです。
しかし、それでも赤字になっているわけではないので、一時的であれば問題ないという見方もあります。
営業活動によるキャッシュフロー
基本的に横ばいか、伸びている企業
「営業活動によるキャッシュフロー」は簡単に言うと
「商売によって儲けたお金がいくらになったか?」の数字です。
本業で「儲ける力」を調べる項目ですね。
小松ウオール工業は確実に利益が積み上げられますね。
しかし、何度も言いますが、2021年は悪化する予定です。
現金等はいくらあるか?(業績悪化の耐性)
現金豊富なのが、減配しない理由
基本的には現金は多い方がいいです。
現金の重要性は「個人の家計でも企業の財務でも同じ」です。
現金は徐々に積み上がっていっていますね。
これだけ現金があれば1年や2年業績が悪化しても「配当は維持できる理由」と見て取れます。
こちらも、配当金にとってはポジティブな材料ですね。
配当金の支払い額(現金などの何パーセントか?)
では今の財務状況での配当金の支払い能力はどうでしょうか?
7.5億円くらいの配当支払いですね
高配当株を探している僕たちにとっては、
業績が悪化しても、配当を維持して欲しいものです。
そのため、短期的に利益が悪化しても、
現金などの内部留保で配当が賄えれば、配当維持が期待できるということです。
現金が90億ほどあるので、配当金の支払いへの余裕は十分ですね。
今後、業績が回復してこれば、大幅な減配リスクは低いどころか
増配さえも期待できます。
【まとめ】小松ウオール工業は成熟した「仕切り」を作る企業
パーティションを作っている財務優良企業
小松ウオール工業の財務分析のまとめです。
項目 | 評価 | コメント |
---|---|---|
配当利回り | ○ | 4%台 |
売上高 | ▲ | ダメージを受けている |
EPS(1株利益) | ▲ | 100円で減少中 |
営業利益率 | △ | 10%未満 |
自己資本比率 | ◎ | 80%以上 |
1株配当 | ○ | 高配当 |
配当性向 | ○ | 平常時は30%くらい |
営業CF | ○ | 基本的にプラス |
現金など | ○ | 基本的には増加中 |
パーティションの需要が今後回復してくるかどうかが、業績悪化の可能性もそれほど心配しなくても良さそうです。
「小松ウォール工業」に投資すべき?
※この記事を書いている時点の意見です。
配当利回りが4.85%は少しリスキーな水準で、
市場には今後、簡単に業績が回復しないと思われていますね。
今後業績が回復すると思うなら買っても良いかなというくらいですね。
※投資は自己責任でお願いします。
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