株式投資・金融知識

【利回り4%】「宝ホールディングス(2531)」は酒造、バイオ会社を展開。将来性は?投資すべき?【割安高成長】

プラズマコイです(^^)
SNS: PostPrim

今回は「宝ホールディングス」の財務状況をチェックしていきたいと思います。

「宝ホールディングス」は酒屋、バイオ製薬会社を展開する企業です。
お酒&医療という異なるセグメントを持つ珍しい企業です。

お酒の「発酵」の研究がバイオテクノロジーの事業にまで発展したという歴史がある企業です。

プラズマコイ

酒とバイオの2セグメントで安定成長をつづけています。

株主優待は自社製品がもらえるので、お酒好きならぜひともチェックしたい銘柄です。

この銘柄は今買うべき「おすすめ銘柄」の仲間入りを出来るのでしょうか!?

「宝ホールディングス」はお酒、バイオ事業を展開

稼ぎ頭は「エナジー」セグメントです

「宝ホールディングス」の事業利益は主に「バイオ事業」から生み出されています。
バイオ事業は最近は好調ですが、安定感では宝酒造のセグメントの方が高いですね。

全ての事業が順調に成長しており売上、利益も右肩あがりを続けられています。

「宝ホールディングス」は酒、バイオ事業を展開する企業。
業績は好調で利回りも高いバリュー銘柄。

売上の海外比率は50%ほどあります。
お酒は海外の日本食レストランにも輸出したり、バイオの試薬もグローバルマーケットに向けて販売しています。

宝ホールディングスの事業は3セグメント

  1. 宝酒造
    焼酎、清酒、ハイボール・酎ハイなどのお酒や調味料
  2. 宝酒造インターナショナルグループ
    お酒を中心として日本の食材を海外に輸出
  3. タカラバイオグループ
    試薬、医療機器、遺伝子解析・細胞加工サービス

時価総額は調査時点で「2,131億円」ということで中型株ですね。
PERは10.8倍と平均水準です。

今回は「宝ホールディングス」について

  • 今後は業績を伸ばせるのか?
  • 配当金を出し続けられる企業なのか?
  • 今は買いなのか?

分析していきたいと思います。
※プラズマコイの独自調査に基づく記事のため事実と異なる内容の場合があります。

「宝ホールディングス」のPER推移を見る


PERから見ると超割安です

この株の「割安度」の判断目安として過去のPER比較を行います。
過去のPERより低ければ割安になっている場合があります。

「宝ホールディングス」の今のPERは10.8倍。
2022年は業績が好調なのでPERは低くなっています。

これだけ過去のPERと開きがあるとかなり割安にみえます。
いま(3/8時点)はマーケットの悪相場も影響していますので「かなり欲しくなりますね」

「宝ホールディングス」の配当利回りをみる

利回りは過去最高の水準

「宝ホールディングス」の配当利回りは3.22%です。
直近では3%を超えています。

増配&株価の下落で魅力的な水準になってきていますね。
そして配当金と共に宝ホールディングスで魅力なのが優待です。

株主優待は酒類または調味料つめあわせ

宝ホールディングスは株主優待で概ね1%ほどの利回りが追加されます。
いまだと総合利回りが4%を超える計算になりますね。

対象株数優待品
100株1000円相当の商品
1000株3000円相当の商品

高利回りの銘柄と言えます。

「宝ホールディングス」の売上(上昇トレンドであるか?)

売上は横ばいです

株価が上昇したり、配当金を出し続けるためには、
売上が少なくとも維持」できている事が1つの目安です。

「宝ホールディングス」の売上は右肩あがりです。
毎年のように上昇を続けられています。

もうすぐ3000億円を突破しますね。

「宝ホールディングス」の営業利益率(業種によるが10%以上目安)

営業利益率は上昇中

「売上-経費」の儲かり具合が「営業利益率」です。
「営業利益率が高い=儲かりやすい企業」と覚えておきましょう。

業種や年度で異なりますが、日本全体の市場平均は7%ほどと言われています。
「宝ホールディングス」の営業利益率は13%です。

タカラバイオが好調で営業利益率があがっています。
一気にあがりすぎな気もしますが、右肩あがりで上昇傾向なのはポジティブ材料ですね。

バイオが好調なときは営業利益率もあがりそうです。

「宝ホールディングス」のEPS(一株当たり当期純利益)

EPSは上昇中です。

1株あたりの利益であるEPS。
「当期純利益÷発行済の株の総数」で計算します。

要はEPSが高いほうが稼ぐ力が高い企業ってことです。

EPSはプラズマコイ的には「上昇中であるか、もしくは100円」が一つの目安です。

「宝ホールディングス」の2022年のEPSは99円の予想です。
EPSは右肩あがりで収益体質があがっていることがわかります。

順調に成長していますね。

「宝ホールディングス」の自己資本比率:高いほど良い(最低40%)

自己資本比率は50%ほどです。

自己資本比率(株主資本比率)は、
要するに借金をしていないか?を見る指標です。

「宝ホールディングス」の自己資本比率は50%程度です。
有利子負債も一定水準はいれて事業運営をしています。

自己資本比率が50%ほどあれば当面は問題のない水準だと言えるでしょう。

財務的にもOKです。

「宝ホールディングス」の配当金(上昇傾向か?)

安定的に増配できています

配当金は「株を持っているだけで、その企業からもらえるお金」です。

「宝ホールディングス」は連続増配の企業ですね。
配当金は右肩あがりで増加しています。

2022年は1株35円と大幅増配の予定です。
好業績で大幅増配を達成できそうです。

「宝ホールディングス」の配当性向:配当金÷EPS(儲けの何割を配当に出す?)


配当性向は40%弱。

配当性向は「稼いだ利益のうち、何割くらい配当金に使っている?」という指標です。
※市場平均は30%くらいです。

「宝ホールディングス」の配当性向は40%弱が目安です。
配当性向は高すぎず低すぎずですね。

特に問題となる水準ではないので、今後も業績と共に配当金を増加してくれるでしょう。

業績悪化時に減配するかの実績がないのでそこは未知数ですね。

「宝ホールディングス」の営業活動によるキャッシュフロー


営業CFは右肩あがりでプラス

「営業活動によるキャッシュフロー」は簡単に言うと
「商売によって入金されたお金がいくらになったか?」の数字です。

基本的には毎年プラスが理想です。

「宝ホールディングス」の営業CFはプラスで推移できています。
概ね右肩あがりですね。

各事業が好調で営業CFの金額も年々増加傾向です。

頼もしい推移ですね。

「宝ホールディングス」の現金等はいくらあるか?(業績悪化の耐性)


現金は増加中です。

基本的に保有する”現金など”は多い方が良いです。
現金の重要性は「個人の家計でも企業の財務でも同じ」です。

しかしお金は「使ってこそ意味がある」もの。
貯めすぎは良くありません。

「宝ホールディングス」の現金は2021年終了時は628億円程度です。

長期でみると現金額も増えていっていますね。

利益を事業投資や配当金に分配しつつ、現金積み上げも実現できていることがわかります。
理想的な企業運営をできていると言えるでしょう。

「宝ホールディングス」の配当金の支払い額(現金などの何パーセントか?)


配当総額は右肩あがり

投資家は、業績が悪化しても配当を維持して欲しいものです。

業績が悪化しても配当の支払いが負担にならなければ減配のリスクは下がります。
そのため、配当金の支払額を見ることがポイントになります。

「宝ホールディングス」の配当総額は概ね右肩あがりですね。
連続増配企業ですので配当総額も増えていっています。

素晴らしいですね。

「宝ホールディングス」の当期純利益は上昇中か?


2022年は過去最高益の予想

「宝ホールディングス」の当期純利益は右肩あがりの傾向です。
2022年は昨対1.8倍の196億円と強気の業績予想です。

バイオ、酒造の両方の事業が絶好調ですね。
順調に事業が成長している企業です。

【まとめ】「宝ホールディングス」は業績絶好調の高利回り銘柄

プラズマコイ

魅了的な業績&株価ですね

宝ホールディングスの財務分析のまとめです。

項目評価コメント
配当利回り3.2%
売上高上昇中
EPS(1株利益)100円
上昇中
営業利益率上昇中
自己資本比率約50%
1株配当増配傾向
配当性向約40%
営業CF続伸
現金など続伸

総評としては、業績好調ながら割安で放置されている優良銘柄です。

バイオ事業は変動が激しくなる業界ですが、今の水準であれば魅了的な銘柄といえるでしょう。

「宝ホールディングス」の今後の株価は?買い時かを予想する

最後に、記事投稿時点でのプラズマコイの投資判断です。

プラズマコイ

【買い】いま買ってもよい銘柄です

この記事の執筆時点では株価は1,067円。

いまでも十分に割安で魅力的な銘柄です。

今は相場が悪いので、一時的に株価が一気にさがるかもしれません。
少し怖い場合は市場がある程度落ち着いてから入るとよいでしょう。

※本記事は金融商品の購入を推奨する意図はありません。
※投資は自己責任でお願いします。

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