プラズマコイです(^^)
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今回は、米国の債券ETFについてまとめました。
プラズマコイは今まで米国債券は注目していませんでしたが、
いま、米国長期金利は空前の高金利です。
米国の長期金利は4%を超えており、5%も視野に入っているので投資妙味が増している銘柄もあります。
今回は米国の債券ETFの特徴について紹介していきます。
一覧は以下に記載します。
債券ETFの特徴・メリット・デメリット
債券投資というより、株式投資のイメージになります。
債券は、一般的には株式や投資信託などに比べて安全性の高い投資商品といわれています。
理由は、決められた利息をもらえながら、満期になると元本が戻ってくることが保証されているからです。
しかし、利回りが高い社債などは、その企業が倒産するリスクもありますし、
個別で国債、社債を買うと管理が大変になります。
債券ETFのメリット
そこで登場するのが債券ETFです。
債券ETFならいろんな債券をパッケージ買いすることができますし、株式投資と同じように市場でリアルタイムに売買できるのもメリットです。
債券ETFのデメリット
一方、債券ETFにはデメリットもあります。
債券の最大のメリットは満期になると元本が戻ってくる元本保証型のところですが、
ETFになると、価格が上下しますので、メリットを捨てることになります。
そのため、安全な債券投資というよりも、
株式投資の感覚に近いのが債券ETF投資になります。
それではカテゴリ別の債券ETFを見ていきましょう。
米国総合債券ETF
総合債券は安定感が魅力です
Ticker | 名称 | 純資産 (百万米ドル) | 経費率 | 分配利回り (直近) |
---|---|---|---|---|
AGG | iシェアーズ コア米国総合債券市場 ETF | 77,927.62 | 0.03% | 2.25% |
BND | バンガード 米国トータル債券市場ETF | 79,831.59 | 0.03% | 2.48% |
SPAB | SPDR ポートフォリオ米国総合債券 ETF | 6,001.92 | 0.03% | 2.54% |
債券ETFの中で王道と言えるのがAGGとBNDでしょう。
AGGはSBI証券と、楽天証券で買付手数料が無料なのも嬉しいところです。
この2つは純資産が高く、さまざまな債券に投資しているので利回りと値動きのバランスが良いのが特徴です。
そのため今の利回りも2.5%前後になっていますね。
経費率も0.03%と低いのが魅力です。
米国短期債券ETF
短期債券は低利回りが特徴
日本円からみたら為替リスクに注意したいです。
Ticker | 名称 | 純資産 (百万米ドル) | 経費率 | 分配利回り (直近) |
---|---|---|---|---|
BSV | バンガード・米国短期債券ETF | 38,769.49 | 0.04% | 1.32% |
SHY | iシェアーズ 米国国債 1-3年 ETF | 28,222.99 | 0.15% | 0.76% |
IGSB | iシェアーズ 米ドル建て短期社債 ETF | 20,946.05 | 0.06% | 1.86% |
SHV | iシェアーズ 米国短期国債 ETF | 23,107.05 | 0.15% | 0.62% |
SPSB | SPDR ポートフォリオ米国短期社債ETF | 7,002.26 | 0.05% | 1.45% |
SJNK | SPDR ブルームバーグ・バークレイズ 短期ハイ・イールド債券 ETF | 3,095.23 | 0.40% | 5.51% |
SPTS | SPDR ポートフォリオ米国短期国債ETF | 3,384.57 | 0.06% | 0.70% |
短期債券は国債など、安心感が高い債券は利回りが低めになります。
BSV、SHVは1%程度なので日本円で換算する場合は、為替リスクの影響の方が大きいですね。
「外貨預金+利息」の感覚で投資したいかたに向いているでしょう。
短期債でも利回りが高いSJNKは、危険度が高く、利回りが高い企業の社債が多く含まれていますね。
米国中期債権ETF
中期になると利回りが上昇してきます。
Ticker | 名称 | 純資産 (百万米ドル) | 経費率 | 分配利回り (直近) |
---|---|---|---|---|
VCIT | バンガード・米国中期社債ETF | 37,565.13 | 0.04% | 3.00% |
LQD | iシェアーズ iBoxx米ドル建て投資適格社債ETF | 31,545.42 | 0.14% | 3.28% |
IEF | iシェアーズ 米国国債 7-10年 ETF | 21,434.20 | 0.15% | 1.68% |
BIV | バンガード・米国中期債券ETF | 12,395.59 | 0.04% | 2.37% |
IGIB | iシェアーズ 米ドル建て中期社債 ETF | 9,249.96 | 0.06% | 3.05% |
VGIT | バンガード・米国中期国債ETF | 11,701.63 | 0.04% | 1.52% |
SPIB | SPDR ポートフォリオ米国中期社債ETF | 5,913.63 | 0.05% | 2.34% |
SPTI | SPDR ポートフォリオ米国中期国債ETF | 3,830.43 | 0.06% | 1.14% |
中期債券はバランス型になります。
短期債券よりは利回りが高く、長期債権よりは値動きが安定しているという特徴になります。
中期債券になると、利回りが3%ぐらいになってきて、分配利回りも高くなってきます。
VICTやLQDは純資産も大きく、経費率的にも投資しやすいですね。
米国長期債権ETF
長期債は高利回りが特徴です。
Ticker | 名称 | 純資産 (百万米ドル) | 経費率 | 分配利回り (直近) |
---|---|---|---|---|
TLT | iシェアーズ 米国国債 20年超 ETF | 24,277.15 | 0.15% | 2.59% |
SPTL | SPDR ポートフォリオ米国長期国債ETF | 5,191.63 | 0.06% | 2.76% |
VCLT | バンガード・米国長期社債ETF | 4,302.75 | 0.04% | 4.70% |
BLV | バンガード・米国長期債券ETF | 4,079.59 | 0.04% | 4.29% |
VGLT | バンガード・米国長期国債ETF | 3,378.85 | 0.04% | 2.88% |
EDV | バンガード・超長期米国債ETF | 1,281.63 | 0.06% | 3.51% |
SPLB | SPDR ポートフォリオ米国長期社債ETF | 570.2 | 0.05% | 4.75% |
長期債権は、値動きが比較的激しめになるのが特徴ですが、
その代わり、高い利回りが期待できます。
感覚としては高配当株ETFに近いですね。
特にVCLT、BLVは、純資産額はそれほど大きくありませんが、経費率0.04%と低く、その代わり4%を超える分配金利回りです。
その他ETF
債券にもハイリスクな商品もあります。
Ticker | 名称 | 純資産 (百万米ドル) | 経費率 | 分配利回り (直近) |
---|---|---|---|---|
TIP | iシェアーズ 米国物価連動国債 ETF | 26,402.06 | 0.19% | 7.64% |
HYG | iシェアーズ iBoxx米ドル建て ハイイールド社債ETF | 12,132.06 | 0.48% | 5.24% |
短・中・長期の債券のなかでも見て取れますが、債券にも色々な種類のものがあります。
TIPは米国の物価に連動するという特殊な債券です。
HYGはいわゆるジャンク債に投資するものですね。
短期債のSJNKと似たような性質になります。
【まとめ】債券が全面安のときは投資妙味が高まる
過去と比較するといまは債券ETFのバーゲンセール感があります。
今は米国の金利が上昇しているため、債券価格は下落中です。
そのため、債券価格は過去と比較すると2010年前後の水準まで下がってきています。
今後、米国の金利動向次第ですが、2023年以降に金利が下落するようであれば、債券価格も上昇し、利回りの分だけ旨味がでてくるかもしれません。
最も、米国の金利が低下するということはドル安にもなりやすいです。
そうなると、いま日本円からドル転して投資すると、債券の上昇分が為替で相殺されてしまうかもしれません。
すでにドルを持っている場合はそこまで気にしなくても良いでしょうが、
日本円から米国債券ETFに投資する場合は、為替の部分も考えて投資すると良いでしょう。
米国債券ETFに投資する際に留意すること
- 米国債券ETFは債券だが価格は下がることもある。
米国金利上昇時は価格がさがり、金利下落時に価格はあがる傾向がある。 - 米国債券ETFの利回りは、国など発行体の安全性が高いと低く、安全性が低いと高くなるのでトレードオフを理解しておく。
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