株式投資・金融知識

【業績安定&高配当】「住友商事(8053)」は大手総合商社。株価は?投資すべき?

プラズマコイです(^^)
SNS: PostPrim

今回は「住友商事」の財務状況をチェックしていきたいと思います。
「住友商事」は総資産が国内4位の大手総合商社です。

6つのセグメントで事業を展開していますが、
その中で稼ぎ頭なのが石油・石炭などの「資源セグメント」のビジネスです。

個人投資家にとっては「商社セクター」のなかで高配当株の部類に入るので、
ポートフォリオの商社枠の銘柄として注目されています。

プラズマコイ

資源ビジネスの動向が最も重要な企業です

この銘柄は今買うべき「おすすめ銘柄」の仲間入りを出来るのでしょうか!?

「住友商事」は6事業を展開する総合商社

事業セグメントは6つ

産業に欠かせない商材の卸売りなどを行っています

「住友商事」の事業内容は、6つの事業の「卸売事業」から生み出されています。
各資材の調達・流通といった卸売りをや、事業会社としてビジネスをを展開しています。

資源・化学品ゼグメントの比重が大きく、原油価格など景気に業績が左右されやすいのが注意点です。

また「脱炭素」の流れから石油・石炭といった資源ビジネスによった事業構造から脱出しようと「次世代成長テーマ」に注力して投資を行っていくようです

中期経営計画2021-2023

「住友商事」は国内大手の総合商社
現在は資源セクターの利益依存が大きく、次世代のビジネス育成が課題

セグメント別売上では日本は40%程度でほかは海外ですね。

住友商事の6つの主要事業

  1. 金属、輸送機材
    鋼材・鋼管・輸送機材など、幅広く金属製品を取り扱う。
  2. 輸送機・建機事業
    船舶ビジネス、航空宇宙ビジネス、航空機・エンジンリース事業など
  3. インフラ
    国内における電力小売事業、水事業、交通輸送インフラ関連ビジネス、空港・スマートシティ開発など
  4. メディア・デジタル
    ケーブルテレビ事業であるJCOM、テレビ通販事業のジュピターショップチャンネル、第5世代移動通信システム(5G)関連事業など
  5. 生活・不動産
    食品スーパー、ドラッグストア、ヘルスケア事業、
    国内でのオフィスビルや商業施設、住宅、不動産ファンド事業など
  6. 資源・化学品
    鉱物・エネルギー資源のバリューチェーン

時価総額は調査時点で「2兆1636億円」ということで超型株ですね。
PERは5.69倍と割安水準です。

今回は「住友商事」について

  • 今後は業績を伸ばせるのか?
  • 配当金を出し続けられる企業なのか?
  • 今は買いなのか?

分析していきたいと思います。
※プラズマコイの独自調査に基づく記事のため事実と異なる内容の場合があります。

「住友商事」のPER推移を見る


PER的には10倍を切ったらバーゲンです

この株の「割安度」の判断目安として過去のPER比較を行います。
過去のPERより低ければ割安になっている場合があります。

「住友商事」の今のPERは11.08倍。

過去の推移をみるとPERは11倍〜14倍の間が目安でしょう。

決算を見ながらですがPER的には10倍を切ったら投資を検討しても良さそうです。

「住友商事」の配当利回りをみる

利回りは3%と安定配当ですね。

「住友商事」の配当利回りは4%あたりです。
2022年の予想配当利回りでは5%を超えています。

配当利回りは3%を目安として割安度の検討材料となりそうです。

配当利回りが3.5%を超えたら大注目ですね。

「住友商事」の売上(上昇トレンドであるか?)

業績は着実に上昇しています

株価が上昇したり、配当金を出し続けるためには、
売上が少なくとも維持」できている事が1つの目安です。

「住友商事」の売上は横ばい傾向でしょうか。
2022年は2021年の売上を10%以上は超えてきそうな進捗率です。

年によって多少上下はありますが、概ね安定的に売上が立つ企業ですね。

「住友商事」の営業利益率(10%以上は欲しい)

営業利益率は低いです

「売上-経費」の儲かり具合が「営業利益率」です。
「営業利益率が高い=儲かりやすい企業」と覚えておきましょう。

業種や年度で異なりますが、日本全体の市場平均は7%ほどと言われています。
「住友商事」の営業利益率は3%ほど。

商社のため営業利益率は低くなるのが特徴です。

「住友商事」の場合、経常利益が営業利益より高い年が多く、

薄利多売の商社ビジネス以外の金融収入などで業績を底上げしているようです。

「住友商事」のEPS(一株当たり当期純利益)

EPSは上昇傾向です

1株あたりの利益であるEPS。
「当期純利益÷発行済の株の総数」で計算します。

要はEPSが高いほうが稼ぐ力が高い企業ってことです。

EPSはプラズマコイ的には「上昇中であるか、もしくは100円」が一つの目安です。

「住友商事」のEPSは安定しないですね。
2022年は300円を超える予定で好調なときはこのくらい高くなります。

業績が安定しない企業という点は留意したいところです。

「住友商事」の自己資本比率:高いほど良い(最低40%)

自己資本比率は上昇傾向です。

自己資本比率(株主資本比率)は、
要するに借金をしていないか?を見る指標です。

「住友商事」の自己資本比率は31%程度です。
有利子負債も3兆円ほどありますが、自己資本比率としては上昇傾向です。

自己資本比率は年々上昇しておりこの点は評価できます。

今後も向上していければ問題はないですね。

「住友商事」の配当金(高いほど良い)

連続増配の企業です

配当金は「株を持っているだけで、その企業からもらえるお金」です。

「住友商事」の配当は連続増配の企業です。
2021年はコロナショックで赤字だったので70円に減配しましたが、小幅減配でした。

2022年の一株配当は90円と20円の増配予定です。

株主還元意識は高く、高配当株としては魅力的ですね。

「住友商事」の配当性向:配当金÷EPS(儲けの何割を配当に出す?)


配当性向は30%が目安です。

配当性向は「稼いだ利益のうち、何割くらい配当金に使っている?」という指標です。
※市場平均は30%くらいです。

「住友商事」の配当性向は安定していないですね。
業績の波がある中で配当を維持しているため配当性向は高くなる年もあります。

それでもIR資料によると、配当性向は目安は30%以上と記載があり高すぎるということはないですね。

「住友商事」の営業活動によるキャッシュフロー


営業CFは安定しています

「営業活動によるキャッシュフロー」は簡単に言うと
「商売によって入金されたお金がいくらになったか?」の数字です。

基本的には毎年プラスが理想です。

「住友商事」の営業CFは安定しています。

ここ数年は3000億円あたりの営業CFは出ており、業績としては好調と言えますね。
2021年も利益としては赤字ですが営業CFとしては大きく黒字を保てていまs.

「住友商事」の現金等はいくらあるか?(業績悪化の耐性)


現金は減少中

基本的に保有する”現金など”は多い方が良いです。
現金の重要性は「個人の家計でも企業の財務でも同じ」です。

しかしお金は「使ってこそ意味がある」ので貯めすぎは良くありません。

「住友商事」の現金は2021年終了時は5990億円程度です。

2022年は2Q決算時点では6710億円と上昇していますので一旦さげ止まったかたちでしょうか。

借金返済や配当金など、財務CFがマイナスでなかなか現金が積み上がらないという状況でしょうか。

「住友商事」の配当金の支払い額(現金などの何パーセントか?)


配当総額は上昇傾向です。

投資家は、業績が悪化しても配当を維持して欲しいものです。

業績が悪化しても配当の支払いが負担にならなければ減配のリスクは下がります。
そのため、配当金の支払額を見ることがポイントになります。

「住友商事」の配当総額は増加傾向です。
直近の配当額からいくと1000億円くらいの配当をだしていることがわかります。

概ね上昇傾向ということで増配株として注目してもよいでしょう。

「住友商事」の当期純利益は上昇中か?


当期純利益は2022年に過去最高を予想

「住友商事」の当期純利益は上昇傾向ですね。
コロナショック時は赤字でしたがそれ以前から長期では上昇傾向です。

2022年は過去最高を取ってくる予想ですが、問題は2023年の業績ですね。
過去最高の次の年に反動がないことを祈りたいところです。

【まとめ】「住友商事」は株主還元が高い高配当銘柄

プラズマコイ

安定&高配当株として注目したいです

住友商事の財務分析のまとめです。

項目評価コメント
配当利回り5%
売上高ジリ下がり
EPS(1株利益)300円
営業利益率3%くらい
自己資本比率31%くらい
1株配当増配傾向
配当性向30%くらい
営業CF安定プラス
現金など減少傾向
数字は記事投稿当時のものです。評価は筆者の主観です。

総評としては、高配当株として、注目したい銘柄です。

業績のブレがあり安定はしないですが、概ね業績は上昇傾向で配当額も上昇傾向の優良株といえます。

「住友商事」の今後の株価は?買い時かを予想する

最後に、記事投稿時点でのプラズマコイの投資判断です。

プラズマコイ

【中立】配当利回りは高いがまだ高いでしょうか

この記事の執筆時点では株価1,726円。

配当利回りは5%と高いのでお買い得ではあります。
2022年は過去最高益の予想でPERでみても割安な水準なのですが、少し株価が上がってしまっているので注意が必要です。

資源ビジネスが今は好調ですが、将来の反動減が怖いところではあります。

※本記事は個別株の購入を推奨する意図はありません。
※投資は自己責任でお願いします。

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