株式投資・金融知識

【高成長】「アールプランナー(2983)」はDX活用が強みの不動産会社。株価は?今は買いなのか?

プラズマコイ(@purazumakoi)です(^^)

今回は「アールプランナー」の財務分析をしていきます。
アールプランナーは愛知県を事業基盤に首都圏でも住宅を展開している不動産業界の成長企業です。
2021年のIPO組です。

決算説明資料の事業内容には「デジタルマーケティングを活用した戸建住宅事業・不動産事業」とあります。
決算資料内にも不動産テックを活用したデジタルマーケティングという言葉が散見されます。

プラズマコイ

新進気鋭の不動産テック企業ですね。

「アールプランナー」は「社内向け」「著名人向け」の会員制プラットフォームを展開する企業

デザイン性も高く、コストも低い、しかも高性能がウリ

高い価値を持つ家を安く提供できるのが強みです

「アールプランナー」の事業利益はおもに「戸建住宅事業」の販売で生み出されています。
新築や分譲といったさまざまな戸建て住宅を建設・販売しています。

各地に展示場やショールームを設置していたり、IoT住宅の提案、VRでの内見、YouTubeやSNSを使ったデジタルマーケティングなど魅力的なサービスで住宅を案内しています。

特にデジタルマーケティングなどITツールを作ったDXに強みをもつ企業です。

「アールプランナー」は「注文住宅」×「分譲住宅」×「不動産仲介」のビジネス展開(ワンストップ・プラットフォーム)を展開している不動産会社。
DXを積極的に活用した不動産テック企業として注目が集まる。

WEBサイト、YouTube、SNSなどのデジタルマーケティングを効果的に利用することで効率的な集客体制を作り、デザイン・設計力、高性能、コストパフォーマンスの全てにこだわりを持つ商品力により戸建住宅の需要を取り込んで業績を伸ばしています。

アールプランナーの事業は2つ

  1. 戸建住宅
    注文住宅、分譲住宅など。
  2. 中古再生・収益不動産事業
    リノベーション、賃貸収入

時価総額は調査時点で「62億円」と超小型株ですね。
PERは8.94倍で低い水準となっています。

今回は「アールプランナー」について

  • 今後は業績を伸ばせるのか?
  • 配当金を出せるようになる企業なのか?
  • 今は買いなのか?

分析していきたいと思います。

「アールプランナー」の配当利回りを見る

無配の企業です。

アールプランナー」は現状は配当をだしていません。
成長企業なのでいまは業績拡大に資金を向けています。

  • 今後キャピタルゲインを狙えるか?
  • 今後の配当を期待できるか?

チェックしていきましょう。

「アールプランナー」の売上(上昇トレンドであるか?)

売上は再成長をしています

株価が上昇したり、配当金を出し続けるためには、
売上が少なくとも維持」できている事が1つの目安です。

「アールプランナー」は成長企業で、ここ数年は毎年二桁成長をしています。

成長力を維持して経営ができています。

まだ時価総額が小さい企業なので業績が伸びれば株価のインパクトも大きいですね。

「アールプランナー」の営業利益率(10%以上は欲しい)

営業利益率は低めといえます

「売上-経費」の儲かり具合が「営業利益率」です。
「営業利益率が高い=儲かりやすい企業」と覚えておきましょう。

業種ごとで異なりますが、日本全体の市場平均は7%です。
「アールプランナー」の営業利益率は4%ほど。

積極的に人財も増やしていますね。
プラズマコイ的には従業員数が伸びているか?の点も成長企業の一つのチェックポイントです。

「アールプランナー」のEPS(一株当たり当期純利益)

EPSは非常に高い水準です

1株あたりの利益であるEPS。
「当期純利益÷発行済の株の総数」で計算します。

要はEPSが高いほうが稼ぐ力が高い企業ということです。

EPSは個人的に「上昇中であるか、もしくは100円」が一つの目安です。
「アールプランナー」のEPSは非常に高く上昇中です。

アールプランナーの住宅は、安すぎず高すぎずの料金体系で、
デザイン性を保ちながらもなるべく安い価格で家を建てたいという需要を満たしています。

ポジション的に、大手のハウスメーカーと競合しないという所も業績を伸ばしやすいと言えそうです。

「アールプランナー」の自己資本比率:高いほど良い(最低40%)

自己資本比率は低めです

自己資本比率(株主資本比率)は、
要するに借金をしていないか?を見る指標です。

「アールプランナー」の自己資本比率は10%台です。
不動産会社は有利子負債を使って住宅を立てたり、仕入れたりするのでどうしても自己資本比率は低くなります。

これは業界の常なので企業的に危ないということではありません。
それでも10%は少し低い気もしますが、自己資本比率は問題なしと思ってよいでしょう。

アールプランナー」の配当金(高いほど良い)

無配の企業です。

まだまだグロース期の企業ですので配当は出していませんね。

「アールプランナー」の営業活動によるキャッシュフロー

営業CFはプラス転換しました。

「営業活動によるキャッシュフロー」は簡単に言うと
「商売によって入金されたお金がいくらになったか?」の数字です。

基本的には毎年プラスが理想です。

「アールプランナー」の営業CFはプラスです。
今後もプラスを維持することは不動産業界だと難しい面もありそうです。

営業CFは基本的にはマイナスにはなりますが、たまに大きくプラスになる年がくるのが不動産業界の特徴です。

「アールプランナー」の現金等はいくらあるか?(業績悪化の耐性) 

現金は24億円ほどです。

基本的に保有する”現金など”は多い方が良いです。
現金の重要性は「個人の家計でも企業の財務でも同じ」です。

しかしお金は「使ってこそ意味がある」ので貯めすぎは良くありません。

「アールプランナー」の現金は2021年度終了時は24億円です。
2022年度の2Q終了時点では有利子負債を追加して48億円ほどまで現金を増やしています。

積極的に住宅を取得するために現金を追加していっています。

「アールプランナー」の当期純利益は上昇中か?

利益も少しずつ伸びていっています。

「アールプランナー」の当期純利益は毎年同じくらいの推移です。
2022年度は2倍になるようで上方修正で株価が一気にはねあがりました。

今後も成長力の維持を期待しましょう。

【まとめ】「アールプランナー」は「TUNAGU」「FANTS」を展開するプラットフォームビジネスを展開するSaaS企業

ストック型の収益モデルからの継続的なキャッシュフローが魅力

アールプランナーの財務分析のまとめです。

項目評価コメント
配当利回り
売上高上昇中
営業利益率4%
EPS(1株利益)高い
自己資本比率15%くらい
1株配当
配当性向
営業キャッシュフロー基本はマイナス
現金など問題なし

総評として、業績は成長中で期待できる企業です。
PERとしてはもっと割安な不動産企業もありますし、不動産会社には珍しく無配企業でもあります。

1番の注目点は2021年のIPO銘柄として上昇余地があることかと思います。

ケイアイスター不動産と見ると現段階では見劣りするので成長力をどうみるかがポイントになります。

【チャートは?割安?】「アールプランナー」の今後の株価は?今は買い時かを予想する

最後に、記事投稿時点でのプラズマコイの投資判断です。

プラズマコイ

【中立】PERはまだ低いが成長性を強気に見るかがポイント

この記事の執筆時点(21/10/18)では株価は4,660円。
上場時の高値は突破しているのでここから株価の上昇フェーズに入るかと思います。

業績は順調に成長していますので、今後も好決算であれば徐々に株価もあがっていくでしょう。

※投資は自己責任でお願いします。

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