プラズマコイ(@purazumakoi)です(^^)
今回は人気タイトルを多数制作しているゲーム会社「コーエーテクモHD」の財務分析をしていきます。
コーエーテクモH (3635)の2Q決算は好決算でしたね
— プラズマコイ@財務分析が好き? (@purazumakoi) October 25, 2021
売上高:YoY 60%成長
営業利益率:YoY 94%成長
通期ガイダンスの進捗率も50%を超えています。
事前に上方修正は出していたので株価の影響はそれほど無いかなと思います。
この銘柄は今買うべき「おすすめ銘柄」の仲間入りを出来るのでしょうか!?
ゲーム好きなら一度はコーエーテクモもゲームをやったことがあるでしょう。
それくらい有名なゲームを制作している企業です。
- 「コーエーテクモHD」は主に三国志、信長の野望などのゲームを制作する企業
- 「コーエーテクモHD」の配当利回りを見る
- 「コーエーテクモHD」の売上(上昇トレンドであるか?)
- 「コーエーテクモHD」の営業利益率(10%以上は欲しい)
- 「コーエーテクモHD」のEPS(一株当たり当期純利益)
- 「コーエーテクモHD」の自己資本比率:高いほど良い(最低40%)
- 「コーエーテクモHD」の配当金(高いほど良い)
- 「コーエーテクモHD」の配当性向:配当金÷EPS(儲けの何割を配当に出す?)
- 「コーエーテクモHD」の営業活動によるキャッシュフロー
- 「コーエーテクモHD」の現金等はいくらあるか?(業績悪化の耐性)
- 「コーエーテクモHD」の配当金の支払い額(今後も維持できるか?)
- 「コーエーテクモHD」の当期純利益は上昇中か?
- 【まとめ】「コーエーテクモHD」は営業利益率が高く、利益が残り安いゲーム会社。
- 【チャートは?割安?】「コーエーテクモHD」の今後の株価は?今は買い時かを予想する
「コーエーテクモHD」は主に三国志、信長の野望などのゲームを制作する企業
様々な人気タイトルをリリースする人気の企業です。
「コーエーテクモHD」の事業利益は「ゲームの売上」から生み出されています。
信長の野望、三国志、アトリエシリーズなどビッグタイトルを多数リリースしています。
ここ数年はスマホアプリのゲーム人気にも火がついており好決算を続けている企業です。
基本的にはゲームの売上で業績が大きく左右される企業となっておりますが
根強い固定客を持つ、日本を代表するゲーム企業です。
コーエーテクモHDの事業セグメントは3つ
- エンタテインメント
主要事業。各種ゲームタイトルの制作・販売 - アミューズメント
パチンコ店のムービー作成やアミューズメント施設 - 不動産
ライブ会場運営や、賃貸物件を保有
売上・利益はほとんどがゲーム(エンタテインメント)の売上です↓
時価総額は調査時点で「8923億円」ということで大型株ですね。
PERは33.34倍と少し割高です。好決算銘柄なので妥当な水準でしょうか。
今回は「コーエーテクモHD」について
- 今後は業績を伸ばせるのか?
- 配当金を出し続けられる企業なのか?
- 今は買いなのか?
分析していきたいと思います。
「コーエーテクモHD」の配当利回りを見る
配当利回りは下がっています
「コーエーテクモHD」の配当利回りは1.5%です。
過去は3%以上のこともある高配当株でしたが近年では株価の上昇に伴い利回りも落ちています。
この2年で時価総額は3倍になっていますね。
株主優待は、“自社商品の割引販売(40%割引)”
コーエーテクモHDの株主優待はゲームの割引販売です。
ご所有株式数 | コーエーテクモが選定した新作商品 | コーエーテクモが選定した発売済み商品 |
---|---|---|
100株~499株 | 1本 | 3本 |
500株~999株 | 2本 | 4本 |
1,000株~4,999株 | 3本 | 5本 |
5,000株以上 | 4本 | 10本 |
ゲーム好きなら嬉しいとは思いますが、期待したゲームは発売日に買いたいと思うのでそこまで魅力的でもなさそうです。
今後は株価成長、配当金の増加などで
- キャピタルゲインを狙えるか?
- 配当の伸びを期待できるか?
チェックしていきましょう。
「コーエーテクモHD」の売上(上昇トレンドであるか?)
売上は一気に上昇しています
株価が上昇したり、配当金を出し続けるためには、
「売上が少なくとも維持」できている事が1つの目安です。
2021年度に売上が600億円規模と一気に伸びました。
理由を見ていきましょう。
2022年も国内外の合計で力強い成長を見込んでいます。
「コーエーテクモHD」の営業利益率(10%以上は欲しい)
利益率は非常に高い水準です
業種ごとで異なりますが、日本全体の市場平均は7%ほどと言われています。
「コーエーテクモHD」の営業利益率は40%ほど。
営業利益率は40%程度とおそらくこの辺りがピークだと思われる水準まであがっています。
この営業利益率の上昇もゲーム業界の魅力ですね。
ゲームが売れたり、スマホゲームで沢山課金されたりすれば、コストはほぼ変わらず利益が積み上がっていくことになります。
「コーエーテクモHD」のEPS(一株当たり当期純利益)
EPSは一気に100円を突破してきました。
EPSは個人的に「上昇中であるか、もしくは100円」が一つの目安です。
「コーエーテクモHD」のEPSは上昇傾向です。
2022年は減少で予想されていますがこの水準は超えて着地する可能性も十分です。
非常に好調な業績で推移していますね。
「コーエーテクモHD」の自己資本比率:高いほど良い(最低40%)
自己資本比率は高い水準です
「コーエーテクモHD」の自己資本比率は86%程度です。
無借金企業で財務的には全く問題ないです。
「コーエーテクモHD」の配当金(高いほど良い)
長くに渡り増配を続けています
「コーエーテクモHD」は連続増配企業です。
特に2021年は2倍ほど増配しています。
2022年は1株81円の配当と減配予想ですが業績次第で増配してくる可能性は十分ですね。
「コーエーテクモHD」の配当性向:配当金÷EPS(儲けの何割を配当に出す?)
配当性向は50%目安です
「コーエーテクモHD」の配当性向は概ね40%で推移しています。
2022年は配当性向が50%まであがっています。
減配予想の所から、業績連動で配当を出すといった企業ですね。
「コーエーテクモHD」の営業活動によるキャッシュフロー
営業CFは安定的にプラスです
「コーエーテクモHD」の営業CFは増加傾向です。
2021年は売上も大きく伸びて営業CFも大きく上昇しています。
その他の年も毎年プラスで安定しており企業の強さを感じます。
ゲーム会社は業績に安定性がないのが特徴ですが、コーエーテクモHDは例外ですね。
日本を代表する老舗のゲーム会社で業績も堅調です。
「コーエーテクモHD」の現金等はいくらあるか?(業績悪化の耐性)
現金は100億円程度を保っています
「コーエーテクモHD」の現金は100億円程度を目安に保有されています。
長きにわたり100億円を目安で保有されており、事業運営用の資金はこのくらいが目安といったことでしょう。
100億円をこえると事業投資などに使ってしまうようです。
「コーエーテクモHD」の配当金の支払い額(今後も維持できるか?)
今の財務状況での配当金の支払い状況はどうでしょうか?
80億円くらいに増えてきました
「コーエーテクモHD」の配当金は増配に増配を重ねて80億円程度まで伸びてきました。
古くからのホルダーは配当金だけでもにっこりですね。
ゲーム会社なので今後業績が悪化する場合も想定されます。
その時は大きく減配が予想されます。
「コーエーテクモHD」の当期純利益は上昇中か?
利益は300億円規模になりました。
「コーエーテクモHD」は近年利益が大きく伸びました。
売上が600億円程度にも関わらず利益も300億円程度と半分くらいの金額です。
以下の図で分かる通り、経常利益がかなり高くなっています。
営業利益から経常利益になるタイミングで毎年利益が足されていることがわかります。
利益が残る収益構造の企業だということです。
【まとめ】「コーエーテクモHD」は営業利益率が高く、利益が残り安いゲーム会社。
高い成長力で盤石な企業です
コーエーテクモHDの財務分析のまとめです。
項目 | 評価 | コメント |
---|---|---|
配当利回り | ▲ | 1.5% |
売上高 | ◯ | 増加中 |
営業利益率 | ◎ | 40% |
EPS(1株利益) | ◎ | 170円くらい |
自己資本比率 | ◎ | 80%台 |
1株配当 | ◎ | 増配中 |
配当性向 | ◯ | 50%目安 |
営業キャッシュフロー | ◯ | 増収傾向 |
現金など | ◯ | 問題なし |
総評としては、業績は絶好調な企業です。
決算も良く、海外展開もうまくいっていることから今後も売上の成長が見込めます。
海外が伸びているのが特にポジティブですね。
【チャートは?割安?】「コーエーテクモHD」の今後の株価は?今は買い時かを予想する
最後に、記事投稿時点でのプラズマコイの投資判断です。
【買い】まだまだ上昇トレンド
この記事の執筆時点(21/10/26)では株価は5,330円。
ここ2年で大化けした銘柄ですね。
しかしまだまだ決算は強いです。ここからもまだ上値を更新できる力はあると思います。
※投資は自己責任でお願いします。
株を毎月コツコツ買っていくなら「SBIネオモバイル証券」がおすすめ
コーエーテクモHDは魅力的ですが、まとまった投資資金がない場合は1株から買える「SBIネオモバイル証券」がおすすめです。
コーエーテクモHD自体の1単元(100株)を買おうとするとまとまった金額が必要になります。
そういった場合は「SBIネオモバイル証券」で少しずつ買っていくのもおすすめです。
【分析ツール】個別株の分析をしたい方におすすめの記事
この記事をご覧のかたで、個別株の分析に興味がある方におすすめのツールがあります。
マネックス証券の「銘柄スカウター」を使った株の分析方法を解説しています。
#PR マネックス証券なら「企業の分析」が簡単にできる
上の記事でも解説していますが、プラズマコイが分析用に使っているツールは
マネックス証券の「銘柄スカウター」です。
以下が気に入ってるところです。
- 企業の業務内容・サービスの概要がわかる
- 企業がどんな事業セグメントを持っているかがわかる
- 直近の決算短信などのIR情報にすぐにアクセスできる
- 各年度ごとや四半期ごとの業績推移が見やすい
銘柄スカウターはマネックス証券の口座を持つことで使えます。
そして口座開設は無料。無料なのでノーリスクです。
口座開設がまだの方はとりあえず開設しておいても損はないので開設しましょう。
この記事が為になったと思ったら応援クリックをお願いします(^^)↓
本ブログは株式投資から経済を学ぶブログです。応援クリックをお願いします!
関連コンテンツです。
10倍になる株候補を発掘しました。
高成長を続ける日本株を集めました。
地味であまり話題にならない高配当株をピックアップしました。