こんにちはプラズマコイ(@purazumakoi)です(^^)
今回は、高配当株への投資時に候補銘柄としたい
「昭和真空」の財務状況をチェックしていきたいと思います。
この銘柄は今買うべき「おすすめ銘柄」の仲間入りを出来るのでしょうか!?
「昭和真空」は真空技術を使った装置のメーカー
「昭和真空」の事業内容は、スマートフォンやカメラのレンズなどIoT、5Gのデバイスに必要な「電子部品を作るために必要な装置」を作っています。
昭和真空の主な収入源
- 水晶デバイス装置・・・スマートフォン、パソコン、時計、自動車、家庭用ゲーム機に使われる部品を作るための装置
- 光学装置・・・カメラや眼鏡レンズのコーティング、液晶ディスプレイの多層膜フィルターなどに使われる装置
- 電子部品装置・・・IC、LSI、MPU、メモリなど、パソコンの部品を作るための装置
- サービス事業・・・製品のパーツや部品の保守サービス
マイクロチップとか作るための装置を作っている会社
時代はデジタル化が進んでおり半導体など電子部品の製造はどんどん必要になってきます。
そんな「電子部品を作るための装置」を作っているので、
今後の業績拡大が予想できますね。
時価総額は調査時点で「108億円」ということで小型株ですね。
今回は今後も配当金を出し続けられる企業なのか?
今は買いなのか?を分析していきたいと思います。
チェックは「IR BANK」で行う
今回紹介されている方法は、IR BANKの「決算まとめ」から確認ができます。
まずは配当利回りを見る
基本的に高配当の銘柄
「昭和真空」の配当利回りは最近になって5G関連銘柄として人気なるなど、少しさがっていますが、それでも高配当の株と言えそうです。
ここ5年ですと配当利回りが4%を超える事も珍しくありませんでしたね。
それでは今は買いか?実際の業績を見ていきましょう。
売上(上昇トレンドであるか?)
ほぼ100億円くらいを推移している企業
配当金をいままで通り出し続けるためには、
「売上が少なくとも維持」できている事が1つの目安です。
「昭和真空」の業績は多少ブレはありますがほぼ横ばい。
気持ち、売上の増減が大きめな気もしますね。
営業利益率(10%以上は欲しい)
安定的に10%を超えられています
業種ごとで異なりますが、日本全体の市場平均は7%です。
「昭和真空」の営業利益率は10%くらいで合格といえます。
今後も現状くらいの業績を維持できると良いと思いますが、
過去には赤字に転落した事もあるので、時代のトレンドに業績は左右されそうです。
とは言っても、電子部品はデジタル社会で不要になるとは考えづらいので、
予想できる範囲では大丈夫かと思います。
EPS(一株当たり当期純利益)
130円くらいで横ばい
個人的には100円くらいが一つの目安です。
「昭和真空」のEPSは100円を超えているので問題ないですね。
EPSは成長してはいないので、概ねこのくらいを保てればOKと言った所でしょうか。
自己資本比率:高いほど良い(最低40%)
自己資本比率は最低40%〜かをチェックしましょう。
個人的には自己資本比率60%以上が1つの目安です
「昭和真空」は自己資本率は、2020年3月期は60%くらいです。
財務的にも問題なさそうですね。
2021年2月5日の直近決算では70%近くまで回復しています。
自己資本比率は問題ないですね。
配当金(高いほど良い)
配当維持で推移
配当的には連続で増配を行っている超優良企業です。
10円→0円→20円→40円→60円と増やしていますね。
基本的には今後も60円を維持できれば良いと思います。
現状の業績維持を期待したい
増配を狙うには売上が上がってこないと厳しいので、
個人的な感触としては増配は期待できなさそうです。
配当性向:配当金÷EPS(儲けの何割を配当に出す?)
配当性向は高めですね
そろそろ限界かな。
配当性向は概ね50%くらいまでが目安です。
安定的に稼いで、半分は株主に還元する という形ですね。
営業活動によるキャッシュフロー
年によってはマイナス
「昭和真空」の営業CFはそこまで安定していないですね。
ビジネスモデル的に、売掛金などで期中に回収できていないものが発生する場合、営業CFがマイナスになることもありそうです。
現金等はいくらあるか?(業績悪化の耐性)
徐々に積み上げ中
次に見ていきたい項目は企業が保有する「現金」です。
「昭和真空」の現金は全体的には増加傾向です。
定期的に営業CFがマイナスになるので、
少なくとも20億、30億は保持しておきたい所です。
配当金の支払い額(現金などの何パーセントか?)
今の財務状況での配当金の支払い能力はどうでしょうか?
だいたい3.6億円くらいの配当の支払いですね
高配当株を探している僕たちにとっては、
業績が悪化しても、配当を維持して欲しいものです。
そのため、短期的に利益が悪化しても、耐えられる現金あればよいということになります。
そのため、配当金の総支払額を見ることがポイントになります。
「昭和真空」は現金の保有額や、直近の業績を考えると、
減配リスクは低いかな?と思います。
業績が悪化したら減配はありそうです。
小型の企業なのでこのあたりは宿命ですね。
【まとめ】昭和真空は5G、IoT時代で輝く真空技術を使った装置を作るメーカー
高配当銘柄なので、業績に注意しつつ保有したい
昭和真空の財務分析のまとめです。
項目 | 評価 | コメント |
---|---|---|
配当利回り | ○ | 優待も合わせて3〜5%台 |
売上高 | ○ | 近年は横ばい |
EPS(1株利益) | ○ | 130円くらい |
営業利益率 | ○ | 10%と高い |
自己資本比率 | ○ | 60%くらい |
1株配当 | ○ | 60円で安定 |
配当性向 | ▲ | 50%目安 |
営業CF | △ | たまにマイナス |
現金など | ○ | 問題なし |
総合的には、今後の「業績悪化のリスク」がある企業ですが、
配当利回りが上がってきた時に少し買ってもいいかなと思います。
「昭和真空」の今後の株価は?今は買い時かを予想する
最後に、記事投稿時点でのプラズマコイの投資判断です。
【売り】もう少し利回りが上がってきてから
この記事の執筆時点では株価は1673円。
もう少し株価が下がっているときに買いたい銘柄かなと思います。
※投資は自己責任でお願いします。
関連コンテンツです。
IT系の企業です。こちらは業績が堅いですね。
こちらも似たような堅調さがある企業ですね。
総合商社7社の中で”買い”の高配当株を探しました。
化学メーカー7社の中で”買い”の高配当株を探しました。
安定企業、三井住友ファイナンシャルGの財務分析です。
https://manabinomado.com/money_investment/%e3%80%90%e9%ab%98%e9%85%8d%e5%bd%93%e3%80%91%e3%80%8c%e4%b8%89%e4%ba%95%e4%bd%8f%e5%8f%8b%e3%83%95%e3%82%a1%e3%82%a4%e3%83%8a%e3%83%b3%e3%82%b7%e3%83%a3%e3%83%ab%e3%82%b0%e3%83%ab%e3%83%bc%e3%83%978ドコモとKDDIの財務分析です。
高配当株の代名詞、JT(日本たばこ産業)へ投資する際の注意点です。