こんにちはプラズマコイ(@purazumakoi)です(^^)
今回は、高配当株への投資時に候補銘柄としたい
「アルプス技研」の財務状況をチェックしていきたいと思います。
この銘柄は今買うべき「おすすめ銘柄」の仲間入りを出来るのでしょうか!?
「アルプス技研」はエンジニア派遣の事業を行っています
「アルプス技研」の事業内容は、主に「メーカーへの人材派遣」を作っています。
日本のモノづくりの「設計・試作・製造・評価」の製造工程の全ての過程を担う人材を、スポットや長期での期間で派遣します。
アルプス技研はどのような業界に派遣をしているのでしょうか?見ていきましょう。
アルプス技研の主なエンジニア業務トップ5
※2020年12月期 会社説明資料より
- 自動車関連・・・34%
- 半導体関連・・・17.7%
- 精密機器関連・・・10.7%
- 電機関連・・・7.7%
- 医療系・・・6.7%
日本のお家芸である自動車関連が多いですね
自動車、半導体、精密機器など次世代の「5GやEV自動車」のエンジニア需要が今後は多くなってきそうです。
今後は次世代のエンジニア需要を積極的に取り込んで、競合他社からの優位性を獲得できるかがポイントになりそうです。
時価総額は調査時点で「502億円」ということで型株ですね。
今回は「アルプス技研」が、
- 今後も業績を伸ばせるのか?
- 配当金を出し続けられる企業なのか?
- 今は買いなのか?
分析していきたいと思います。
チェックは「IR BANK」で行う
今回紹介されている方法は、IR BANKの「決算まとめ」から確認ができます。
まずは配当利回りを見る
基本的に高配当の銘柄
「アルプス技研」の配当利回りは常に高いです。
人材派遣なので「産業構造の変化や不況に弱いのが特徴」なので、
ある程度リスクが高いビジネスと思われているのかもしれません。
配当利回り的にはいつ買っても良さそうです4%くらいになったら、特に狙い目ですね。
それでは今は買いか?実際の業績を見ていきましょう。
売上(上昇トレンドであるか?)
毎年10%の成長をしてきました。
順調に成長しています。
配当金をいままで通り出し続けるためには、
「売上が少なくとも維持」できている事が1つの目安です。
「アルプス技研」の業績は基本的には右肩上がり。
2015年、2020年を比べると57%の売上上昇です。
営業利益率(10%以上は欲しい)
安定的に10%を超えられています
業種ごとで異なりますが、日本全体の市場平均は7%です。
「アルプス技研」の営業利益率は10%くらいで合格といえます。
目安の10%を下回って減少トレンドになると、
業績や株価にも響いてきそうなので、営業利益率には注意したい所です。
しかしここ5年は高い営業利益を保てているので、ある程度儲ける仕組みは軌道に乗った感もあります。
EPS(一株当たり当期純利益)
上昇中というところがGOOD
個人的には100円くらいが一つの目安です。
「アルプス技研」のEPSは100円を超えているので問題ないですね。
特に毎年EPSの最高値を更新しているところが好評価ですね。
自己資本比率:高いほど良い(最低40%)
自己資本比率は最低40%〜かをチェックしましょう。
個人的には自己資本比率60%以上が1つの目安です
「アルプス技研」は自己資本率は、2020年12月期は60%くらいです。
少し減少傾向ですが、当面は問題なさそうですね。
配当金(高いほど良い)
増配に次ぐ増配
配当的には連続で増配を行っている優良企業です。
2020年も、2021年の予想も75円です。
今後も少なくとの維持をできれば良いと思います。
業績拡大したらさらなる増配を期待できますね
割と2021年の売上予想も強気なので、予想通りにいけば増配も期待できます。
配当性向:配当金÷EPS(儲けの何割を配当に出す?)
配当性向は50%が目安
配当政策はIR資料にて実際に見ることができます。
株主還元の意識が高い企業
配当性向は50%と株主還元意識が高い会社と言えます。
このあたりは嬉しいですね!
営業活動によるキャッシュフロー
安定的にプラスで成長している!
「アルプス技研」の営業CFは増加傾向です。
業績が好調で現金収入も毎年増えていますのでここも好材料ですね。
稼ぐ力は毎年上昇中です。
世の中の需要に適切に応えられていますね。
現金等はいくらあるか?(業績悪化の耐性)
どんどん積み上げています
次に見ていきたい項目は企業が保有する「現金」です。
「アルプス技研」の現金は全体的には増加傾向です。
事業規模が大きくなってくると、動かす金額も徐々に上昇してきます。
少し借入も入れていますが、基本的には事業で稼いだ現金を積み上げていますね。
配当金の支払い額(現金などの何パーセントか?)
今の財務状況での配当金の支払い能力はどうでしょうか?
だいたい15億円くらいの配当の支払いですね
高配当株を探している僕たちにとっては、
業績が悪化しても、配当を維持して欲しいものです。
そのため、短期的に利益が悪化しても、耐えられる現金あればよいということになります。
そのため、配当金の総支払額を見ることがポイントになります。
「アルプス技研」は現金の保有額や、直近の業績を考えると、
減配リスクは低いかな?と思います。
この辺りは業績次第ですが、
業績が悪化しても数年は減配をせずに行けるだけの財務力はあります。
【まとめ】アルプス技研は業績が拡大中のエンジニア派遣会社
結局は何を作るのにも「人が必要」なのは間違いない
アルプス技研の財務分析のまとめです。
項目 | 評価 | コメント |
---|---|---|
配当利回り | ○ | 3〜4%台 |
売上高 | ○ | 上長中 |
EPS(1株利益) | ○ | 140円くらいで上昇中 |
営業利益率 | ▲ | 10%と高い。今後注視 |
自己資本比率 | ○ | 60%くらい |
1株配当 | ○ | 75円で安定 |
配当性向 | ○ | 50% |
営業CF | ○ | 金額が上昇中 |
現金など | ○ | 問題なし |
総合的には、景気次第で「業績悪化のリスク」が高めな企業ですが、
事業自体は順調に推移しています。
「アルプス技研」の今後の株価は?今は買い時かを予想する
最後に、記事投稿時点でのプラズマコイの投資判断です。
【中立】買ってもいいけど割安感はもう無い
この記事の執筆時点では株価は2030円。
個人的には1500円〜1700円くらいならバリュー株投資として買いたい銘柄かなと思いますが、
今でも高配当の水準なので、業績期待で少しずつ買っても良いかなとも思います。
※投資は自己責任でお願いします。
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