株式投資・金融知識

【配当+優待で利回り5%〜】「オリックス (8591)」は国内最大手の総合リース会社。高配当で個人投資家に人気。株価は?投資すべき?

プラズマコイです(^^)
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今回は「オリックス」の財務分析をしていきます。

オリックスはリース業界で売上高ランキングのリース会社です。
今は保険事業など経営は多角化しています。

プロ野球球団の経営もしていますね。

プラズマコイ

高配当株投資なら、
どこかのタイミングでは買いたい銘柄です

この銘柄は今買うべき「おすすめ銘柄」の仲間入りを出来るのでしょうか!?

リース業界企業の銘柄分析リストはこちら

「オリックス」の事業はおもに保険、法人リースを行う企業で合計10のセグメントを持つ

事業の柱は保険とリース
期待のテーマに積極的に投資も行っている ※2021年11月4日 決算資料より

リースで安定的に収益を得て、
不動産で大きな上昇を狙えます。

「オリックス」の事業利益はおもに「リース事業・保険事業」から生み出されています。
稼ぎ頭の2事業を軸に、不動産や海外の金融業を展開しています。

今後はトレンドのテーマである環境エネルギーに多額の投資をしていますね。

今後は◯◯発電の事業が今後伸びてきそうです。

事業ポートフォリオとしては儲かる事業を多数展開しており安心感があります。

「オリックス」は「保険、リースがメインの企業。
10のセグメントを持ち未来への投資も積極的に実施。

祖業はリース事業ですが、近年はよりお金に直接関わる事業(保険・金融)の割合が多くなっていますね。

また、オリックス不動産投資法人(8954)でREITも展開しています。

オリックスの事業セグメントは10つ

  1. 法人営業・メンテナンスリース
    金融ビジネス、自動車、電子計測器、ICT関連機器などのリース
  2. 不動産
    不動産開発・賃貸・管理、施設運営、不動産のアセットマネジメント
  3. 事業投資・コンセッション
    各企業への投資、空港など公共施設運営
  4. 環境エネルギー
    発電所など再生可能エネルギー、電力小売、ソーラーパネル・蓄電池販売、廃棄物処理も
  5. 保険
    生命保険(オリックス生命)など
  6. 銀行・クレジット
    オリックス銀行、カードローンなど
  7. 輸送機器
    航空機のリース、船舶関連への投資・融資
  8. ORIX Europe
    グローバル株式・債券の資産運用
  9. ORIX USA
    米国での金融・投資・資産運用
  10. アジア・豪州
    アジア・豪州における金融、投資事業

時価総額は調査時点で「2兆9507億円」ということで超大型株ですね。
PERは8.91倍と割安です。

今回は「オリックス」について

  • 今後は業績を伸ばせるのか?
  • 配当金を出し続けられる企業なのか?
  • 今は買いなのか?

分析していきたいと思います。

「オリックス」のPER推移を見る


ここ2年は人気化しています

この株が「割安」かの判断目安として過去のPER比較を行います。
過去のPERより低ければ割安になっている場合があります。

「オリックス」の今のPERは8.91倍。
過去の推移から見ると、そこまで割安感はないですね。

「オリックス」の配当利回りを見る


配当利回りはここ3年では低い水準です

「オリックス」の配当利回りは直近予想で3.4%
2020年3月(コロナショック時)は5.84%と買い場でした。

4.5%を超えたらマストバイと言える優良銘柄でしょう。
過去比較をすると3%前半だと少し物足りないですね。

株主優待は「カタログギフト」

「オリックス」は利回りがそこまで高くないので、高配当株として見るならクオカードの存在が重要です。

対象株数優待品
100株カタログギフト(Aコース)
※3年保有でグレードアップの(Bコース)になる
Aコースで5000円相当、Bコースで1万円相当
プラズマコイ

カタログ優待が個人投資家にとって注目なのです!

個人投資家にオリックスが人気の理由に強力なカタログギフトの存在があります。

カタログギフトの分を入れると一気に総合利回りが5〜6%以上になりますね。

「オリックス」の売上(上昇トレンドであるか?)


近年の売上は横ばいです

株価が上昇したり、配当金を出し続けるためには、
売上が少なくとも維持」できている事が1つの目安です。

「オリックス」の売上は横ばい。
売上は2兆円を超えたあたりで伸び悩んでいることがわかります。

10個の事業セグメントを積み上げて2兆円規模の売上まで到達しています。

今後の成長余地は測りかねますが、現在でも十分な売上をあげている巨大企業ですね。

「オリックス」の営業利益率(10%以上は欲しい)


営業利益率は高い水準です

「売上-経費」の儲かり具合が「営業利益率」です。
「営業利益率が高い=儲かりやすい企業」と覚えておきましょう。

業種ごとで異なりますが、日本全体の市場平均は7%ほどと言われています。
「オリックス」の営業利益率は11%ほど。

少しずつ下落しているのが気になりますが、それでも10%を堅持していますね。
成長企業とはいえませんが、高利益率の企業と言えます。

「オリックス」のEPS(一株当たり当期純利益)


EPSも右肩さがり

1株あたりの利益であるEPS。
「当期純利益÷発行済の株の総数」で計算します。

要はEPSが高いほうが稼ぐ力が高い企業ってことです。

EPSはプラズマコイ的には「上昇中であるか、もしくは100円」が一つの目安です。
「オリックス」のEPSは上昇傾向です。

近年は自社株買いを熱心に行っいます。
自社株買いは、配当総額の減少にもつながるので積極的に実施してほしいですね。

「オリックス」の自己資本比率:高いほど良い(最低40%)


自己資本比率は22%ほど

自己資本比率(株主資本比率)は、
要するに借金をしていないか?を見る指標です。

「オリックス」の自己資本比率は22%程度。

銀行業、リース業で不動産業あたりを行っているとどうしても有利子負債が増加して自己資本比率は下がってしまいます。

これは事業特性なので問題ないですね。
※銀行はもっと自己資本比率が低いです。

自己資本比率は20%くらいであれば問題ないです。

「オリックス」の配当金(高いほど良い)


配当は増加中です。

配当金は「株を持っているだけで、その企業からもらえるお金」です。

「オリックス」は10年以上の連続増配企業です。
減配はしないという企業姿勢を感じます。

2022年度の一株配当も78円と据え置き予想です。

増配余力はなくなってきています。
当面は現状の水準をを維持するかたちになるでしょう。

「オリックスの配当性向:配当金÷EPS(儲けの何割を配当に出す?)


配当性向は30%目安です

配当性向は「稼いだ利益のうち、何割くらい配当金に使っている?」という指標です。
※市場平均は30%くらいです。

「オリックス」の配当性向は30%が目安です。
しかし2021年は配当を維持するためにに50%まで引き上げていますね。

オリックスは減配をしないという配当方針ということがわかります。

「オリックス」の営業活動によるキャッシュフロー


営業CFは成長しています。

「営業活動によるキャッシュフロー」は簡単に言うと
「商売によって入金されたお金がいくらになったか?」の数字です。

基本的には毎年プラスが理想です。

「オリックス」の営業CFは成長中です。
近年は1兆円を超えてきています。

しかしここ2年で2倍になっていますね。

営業CFの増加は基本的にポジティブな材料になります。

「オリックスの現金等はいくらあるか?(業績悪化の耐性は?) 


現金は増加中です。

基本的に保有する”現金など”は多い方が良いです。
現金の重要性は「個人の家計でも企業の財務でも同じ」です。

しかしお金は「使ってこそ意味がある」ので貯めすぎは良くありません。

「オリックス」の現金は増加傾向にあります。

営業CFの増加分は毎年、投資につかっているようですね。

現在は事業運営のために1兆円ほど現金を保有する方針のようです。

「オリックス」の配当金の支払い額(今後も維持できるか?)

「オリックス」の配当金の支払い推移はどうでしょうか?


1000億円くらいが目安。

投資家は、業績が悪化しても配当を維持して欲しいものです。

業績が悪化しても配当の支払いが負担にならなければ減配のリスクは下がります。
そのため、配当金の支払額を見ることがポイントになります。

「オリックス」の配当総額は上昇傾向です。
増配をしていますので配当総額も増えていますね。

減配は困りますが、自社株買いなどをしてあまり配当が利益を圧迫しないようにしてほしいと思います。

「オリックス」の当期純利益は上昇中か?


近年は少し厳し目ですが回復中です

「オリックス」の当期純利益は回復途中です。
2022年は子会社の売却が効いて3000億円に達していますが本業だけでは3000億円には届かない見込みです。

航空機リースのダメージが特に目立ちます。
その他も全体的にはジリ貧感があります。

【まとめ】「オリックス」は個人投資家に人気の高配当銘柄。金融・リースメインの会社


高配当株として魅力的な銘柄です

オリックスの財務分析のまとめです。

項目評価コメント
配当利回り3.4%
カタログ優待も魅力
売上高横ばい
営業利益率11%
※下落中
EPS(1株利益)200円声
自己資本比率20%
1株配当連続増配
配当性向30%目安
※上がっても減配しない
営業キャッシュフロープラス
現金など横ばい
数字は記事投稿当時のものです。評価は筆者の主観です。

総評としては、配当利回りがあがってきたら買いたい銘柄です。

過去の推移を見ると買い場は配当利回り4.5〜6%の間でした。

いつ買っても高利回りなので、まず100株買って、あとでタイミングを見てによって買い増す形でも良いかと思います。

【チャートは?割安?】「オリックス」の今後の株価は?今は買い時かを予想する

直近の株価は下落傾向になっている

最後に、記事投稿時点でのプラズマコイの投資判断です。


【中立】積極的に買うタイミングではない

この記事の執筆時点(21/12/17)では株価は2.294円。

ここ5年では高値の水準であり、業績が良いわけでもないのにこの株高は買い時とはいいづらいです。

今の配当水準であれば1200円〜1800円くらいなら買ってもいいかな?といった感じです。

※投資は自己責任でお願いします。

株を毎月コツコツ買っていくなら「SBIネオモバイル証券」がおすすめ

オリックスは魅力的ですが、まとまった投資資金がない場合は1株から買える「SBIネオモバイル証券」がおすすめです。

オリックス自体の1単元(100株)を買おうとするとまとまった金額が必要になります。
そういった場合は「SBIネオモバイル証券」で少しずつ買っていくのもおすすめです。

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  2. 企業がどんな事業セグメントを持っているかがわかる
  3. 直近の決算短信などのIR情報にすぐにアクセスできる
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銘柄スカウターはマネックス証券の口座を持つことで使えます。
そして口座開設は無料。無料なのでノーリスクです。
口座開設がまだの方はとりあえず開設しておいても損はないので開設しましょう。

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