こんにちはプラズマコイ(@purazumakoi)です(^^)
今回は専業投資家として有名な人気投資家「かぶ1000」さんの著書を要約していきます。
本書には、中学生から投資を始め、40万円から4億まで増やした「バリュー株投資」の具体的方法が紹介されています。
- 少数派になることが成功の秘訣
- 成長株よりバリュー株投資がおすすめな理由
- バリュー株投資の2つの種類
- 資産バリュー株の具体的な方法
▼ 興味を持ったら是非、実際に手にとってみてください ▼
経済も株式も「少数派」のほうがリターンが大きい
みんながやっていない手法にこそチャンスがある
まず株式投資ではかぶ1000さんが実践している「バリュー株投資」の他に「成長株(グロース株)投資」という手法があります。
株の投資手法には主に2つに分けられる
- 成長株投資・・・売上など企業の業績が成長している株に投資する
- バリュー株投資・・・企業が本来の価値に比べて「割安」に位置付けられている株に投資する
Twitterを見ていると今は成長株投資の方が個人投資家にとっては人気だと言えます。
今は「成長株投資」のブームが来ている
成長株投資が人気なのは「IT系のハイテク企業が時代を引っ張っている」からです。
更にその背景としては、成長株投資は「短期間で資産を大きく増やすための手法」であり、短期で売買するのでやっていて面白いという特徴もあります。
個人投資家は成長株投資に行きやすいのが今ですね。
そもそも成長株投資は「派手で目につきやすい」手法でもあり、現在ではブームが来ている投資手法です。
少数派の「バリュー株投資」で年20%を目標とする
リスクを抑えて、年利20%を目指す手法
かぶ1000さんは、バリュー株投資家として「年20%の利益」を目標としています。
株式投資をしている人なら、
平均のリターンが「年率20%」がかなりの好成績ということはわかるかもしれません。
しかし20%という利率は「10万→12万」や「100万→120万」くらいしか増えません。
それでも「リスクを抑える毎年安定的に出せるのであれば」十分魅力的な投資方法ですね。
バリュー株投資とは、地味で不人気ですが、
方法によって「低リスクで運用できる手法」であるところが成長株投資には無い魅力なわけです。
バリュー株投資の2つの種類(収益か?資産か?)
ここまでで、少数派のバリュー株投資が「かぶ1000」さんの得意とする手法ということがわかりました。
更に付け加えるのであれば、かぶ1000さんは「資産バリュー株」を最も得意としています。
まずバリュー株の2つの種類について見てみましょう。
バリュー株投資には2つある
- 資産バリュー株投資・・・その企業が保有する資産価値(PBR)に対して割安
- 収益バリュー株投資・・・その企業の収益力(PER)に対して割安
収益バリュー株投資はリスクが高い
収益バリュー株投資の場合は、その企業の収益を軸に割安度を見ることになります。
しかし、企業の収益力は、変動が激しいのでリスクが高いのです。
不祥事など企業固有の理由によって、企業の収益力にダメージがでる場合もありますし、
リーマンショック、東日本大震災、新型コロナウィルス感染拡大のように、
企業に問題がなくても景気動向で収益が悪化することもあります。
資産バリュー株投資の方がリスクが少ない
株式投資で「最も大切なことは生き残る事」ですからね。
安全性は重要です。
多少時間がかかっても、より安全に、低リスクで資産を増やしたいのであれば、収益よりも資産を目安に割安度を計算する方が安全性が高いです。
資産は、企業が長い間をかけて培ってきたものなので、
収益のように、1年単位で簡単に半減したり消失したりしないからです。
主な「資産」の種類
- 現金
- 有価証券(保有する株や債権)
- 土地・建物(不動産)
そのため、収益よりも資産をベースに考えた方が
見通しが立てやすいので確実性が高い投資手法となるのです。
本書内では、リスクの低い銘柄としてオリックスが紹介されていました。
かぶ1000の「資産バリュー株投資」の方法
【最重要】株主資本の成長
本書ではもっとも重視する項目として「株主資本の成長」が挙げられています。
前期より「株主資本の増加が大きいほど、資産バリュー株の対象になる」ということです。
ここでプラズマコイは思いました。
僕がよく見る財務安定の目安「自己資本比率」との違いは?
項目 | 内訳 |
---|---|
株主資本 | 資本金+資本剰余金+利益剰余金 |
自己資本 | 株主資本+その他包括利益累計額 |
純資産 | 自己資本+新株予約権+少数株主持分 |
書籍にかかれている「株主資本」の計算式
- 株主資本(純資産) ≒ 資本金+資本剰余金+利益剰余金
有価証券や、不動産の評価額も「株主資本成長」に組み込んで評価する
資産バリュー株を見る時は、株主資本以外にも、
その企業が保有する「有価証券」「不動産」の2つの増減もチェックします。
「株主資本成長」の計算式は以下を全て足した合計
- 株主資本…上記計算式の株主資本
- 純利益…今年の利益
- その他有価証券評価差額金増減額…有価証券の評価額
- 賃貸用不動産含み損益増減額…不動産の評価額
資産バリュー株投資の3つの視点
資産バリュー株を探すときには以下の3つの資産に注目して調査をします。
資産バリュー株投資でみるべきの3つの項目
- 現金及び預金・・・貸借対照表
- 有価証券・・・貸借対照表
- 賃貸用不動産・・・ 有価証券報告書
不動産の欄は一等地の「土地」もあればそれも含む場合があります。
割安度の指標、かぶ1000の「ネットネット株」とは?
購入を検討するかどうかの指標として本書では「ネットネット指数」という割安度を調べる指標が紹介されています。
かぶ1000流、ネットネット株の条件
- 「換金性が高い流動資産 – 総負債」 > 時価総額
- 上記計算式の結果が1未満のがネットネット株
「換金性の高い流動資産」の項目
- 現金及び預金
- 受取手形および売掛金
- 投資有価証券
- 貸し倒れ引当金(これは計算のときは引く)
更に「ネットネット指数」はその数字によって「割安度」を分類しています
ネットネット指数 = 時価総額 ÷ (換金性の高い流動資産 – 総負債)の結果が・・・
- ネットネット指数・・・0.66未満 = 超割安
- ネットネット指数・・・0.5未満 = 激安
本書で紹介されていた具体的な割安株
保有「有価証券」で自身の時価総額以上
- 昭栄薬品(3537)
- 岩塚製菓(2221)
「現金及び預金」で自身の時価総額以上
- 丸八ホールディングス(3504)
「不動産」の資産価値で自身の時価総額以上
- JR東日本(9020)
- 三菱地所(8802)
- 宇野澤組(6396)
※上記銘柄は、本書内に記載されている、調査日時点での評価です。
【まとめ】投資界隈で大評判の本書は「資産バリュー株」投資をしたい方におすすめの書籍
この記事のまとめです。
安全に時間をかけて「なるべく損をしにくい投資手法」の「資産バリュー株投資」について学べる1冊です。
資産バリュー株投資とは?
- 収益ではなく、長年企業が培ってきた「保有資産」から割安銘柄を探す投資手法
- 他の人がやっていない少数派の手法なので、儲かりやすい
- 損をしにくい投資手法である。
- 「現金および預金」「売掛金、受取手形」「有価証券」という「換金性の高い純資産」を時価総額以上に保持する企業を探して投資しよう
▼ 興味を持ったら是非、実際に手にとってみてください ▼
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