株式投資・金融知識

【配当+優待で4%】「九州リースサービス (8596)」は総合リース会社。株価は?投資すべき?

プラズマコイです(^^)
SNS: PostPrim

今回は「九州リースサービス」の財務分析をしていきます。

九州リースサービスは九州トップのリース会社。
おもにオフィス機器、産業用製品を法人向けにリースしています。

プラズマコイ

「配当+優待」の総合利回りをみて買いたい銘柄です

この銘柄は今買うべき「おすすめ銘柄」の仲間入りを出来るのでしょうか!?

リース業界企業の銘柄分析リストはこちら

「九州リースサービス」の事業はおもに法人向けにリースを行う企業。不動産も主軸

経営計画では今後も着実に成長を宣言している
売上はリースメインだが、不動産の利益も大きい

リースで安定的に収益を得て、
不動産で大きな上昇を狙えます。

「九州リースサービス」の事業利益はおもに「リース事業」から生み出されています。
産業製品やファイナンス・リースを企業向けに行っています。

不動産売買も活発で、利益額では業績を牽引しています。
成長余地としてはリースよりも不動産業を事業の軸と見てもよさそうです。

「九州リースサービス」は「法人向けリースがメインの事業。
不動産関連も展開。こちらの成績も業績影響が強い。

近年は太陽光発電などの「環境ソリューション」事業もスタートさせています。
リース企業という目線だけではなく不動産の企業という視点でも着目していきたいです。

九州リースサービスの事業セグメントは5つ

  1. リース・割賦
    情報・通信機器、事務用機器、産業・工作機械、土木建設機械、輸送用機器、医療機器、商業用設備、建物
  2. ファイナンス
    法人向け融資、プロジェクト融資
  3. 不動産
    不動産売買、不動産向け融資など
  4. 環境ソリューション
    メガソーラー、LED照明レンタル、屋根置ソーラー
  5. フィービジネス
    カーリース、生命保険、損害保険

時価総額は調査時点で「152億円」ということで小型株ですね。
PERは7倍と割安です。

今回は「九州リースサービス」について

  • 今後は業績を伸ばせるのか?
  • 配当金を出し続けられる企業なのか?
  • 今は買いなのか?

分析していきたいと思います。

「九州リースサービス」のPER推移を見る


今はそこそこ割安です。

この株が「割安」かの判断目安として過去のPER比較を行います。
過去のPERより低ければ割安になっている場合があります。

「九州リースサービス」の今のPERは7倍弱。
過去の推移から見ると、ほどほどの水準です。

「九州リースサービス」の配当利回りを見る


近年の配当利回りは上昇傾向

「九州リースサービス」の配当利回りは直近予想で2.7%
2021年は増配で配当金が2倍になっているで配当利回りも上がっています年々増配を重ねていて利回りがあがってきています。

配当性向が20%弱なのも良いですね。

株主優待は「クオカード」

「九州リースサービス」は利回りがそこまで高くないので、高配当株として見るならクオカードの存在が重要です。

※2023年3月末分を最後に優待は廃止になりました。

対象株数優待品
100株1000円相当のクオカード

利回りを1.5%〜2%ほど底上げしてくれます。

「九州リースサービス」の売上(上昇トレンドであるか?)


売上は上昇しています

株価が上昇したり、配当金を出し続けるためには、
売上が少なくとも維持」できている事が1つの目安です。

「九州リースサービス」の売上は右肩あがり。
ここ10年では増収傾向です。

成熟企業であることを考えると少しずつの売上上昇はいいペースだと思います・

売上成長は問題なしですね。

「九州リースサービス」の営業利益率(10%以上は欲しい)


営業利益率は下落傾向

「売上-経費」の儲かり具合が「営業利益率」です。
「営業利益率が高い=儲かりやすい企業」と覚えておきましょう。

業種ごとで異なりますが、日本全体の市場平均は7%ほどと言われています。
「九州リースサービス」の営業利益率は10%ほど。

営業利益率は下落傾向なのが気になります。

下落傾向の直近要因は以下のようです。

  • リースでは航空機リースでダメージを受けています。
  • 不動産販売の成否でも営業利益率は大きく変わってきます。

事業としては「九州リースサービス」の強みが減ってきていると言えます。

「九州リースサービス」のEPS(一株当たり当期純利益)


EPSも右肩さがり

1株あたりの利益であるEPS。
「当期純利益÷発行済の株の総数」で計算します。

要はEPSが高いほうが稼ぐ力が高い企業ってことです。

EPSはプラズマコイ的には「上昇中であるか、もしくは100円」が一つの目安です。
「九州リースサービス」のEPSは、減少中です。

一時期は100円を突破していましたが近年は割っています。

今後はEPSの下落傾向がどこで下げ止まるかにも注目です。

「九州リースサービス」の自己資本比率:高いほど良い(最低40%)


自己資本比率は低いが上昇中

自己資本比率(株主資本比率)は、
要するに借金をしていないか?を見る指標です。

「九州リースサービス」の自己資本比率は20%程度です。

リース会社で不動産業も行っている会社なので有利子負債が多くなるのが特徴です。
しかし近年は有利子負債を減らしており、自己資本比率は上昇しています。

有利子負債が減少しているのは一見良いと見えますが、
事業規模を縮小しているという側面もあります。

ほかには、リース債権(貸し出している金額)など「貸している金額」が増えています。
こちらも自己資本比率の上昇につながっています。

「九州リースサービス」の配当金(高いほど良い)


配当は安定増配!

配当金は「株を持っているだけで、その企業からもらえるお金」です。

「九州リースサービス」は10年以上の連続増配企業です。
2016年から増配を開始していますね。

2022年度の一株配当は16.5円と据え置き予想です。
配当金の成長力がこの銘柄のキモになる部分ですので配当金には注目していきたいです。

「九州リースサービスの配当性向:配当金÷EPS(儲けの何割を配当に出す?)


配当性向は20%です

配当性向は「稼いだ利益のうち、何割くらい配当金に使っている?」という指標です。
※市場平均は30%くらいです。

「九州リースサービス」の配当性向は20%が目安です。
配当性向は過去は15%ほどでしたが増やしてきていますね。

まだ配当性向はあげられますね。
将来的に、配当性向は30%ほどになるかもと期待しています。

「九州リースサービス」の営業活動によるキャッシュフロー


営業CFはマイナス期です。

「営業活動によるキャッシュフロー」は簡単に言うと
「商売によって入金されたお金がいくらになったか?」の数字です。

基本的には毎年プラスが理想です。

「九州リースサービス」の営業CFはマイナスです。
リース企業、不動産企業の特徴としては先にキャッシュアウトが発生します。

売上、利益の伸びが素直に営業CFに反映されています。

長期ではどこかで回収フェーズがくるはずですが、
業績が悪く見えてしまうので、低PER化しやすい要因といえますね。

「九州リースサービスの現金等はいくらあるか?(業績悪化の耐性は?) 


現金は減少傾向です。

基本的に保有する”現金など”は多い方が良いです。
現金の重要性は「個人の家計でも企業の財務でも同じ」です。

しかしお金は「使ってこそ意味がある」ので貯めすぎは良くありません。

「九州リースサービス」の現金は減少傾向にあります。

先程の営業CFのマイナスがそのまま現金保有額に響いていますね。

事業的には何らかの方法で現金を追加するフェーズに入ってきました

「九州リースサービス」の配当金の支払い額(今後も維持できるか?)

「九州リースサービス」の配当金の支払い推移はどうでしょうか?


3億円くらいが目安でしょうか。

投資家は、業績が悪化しても配当を維持して欲しいものです。

業績が悪化しても配当の支払いが負担にならなければ減配のリスクは下がります。
そのため、配当金の支払額を見ることがポイントになります。

「九州リースサービス」の配当総額は概ね上昇傾向です。
増配傾向のため配当総額も増加しています。

現金や営業CFは減っていますが、当期純利益の数字が良ければ減配リスクは少いと見ています。

「九州リースサービス」の当期純利益は上昇中か?


概ね横ばいで推移しています

「九州リースサービス」の当期純利益は横ばい推移。
近年は若干減少傾向です。

コロナ影響と不動産売買の成果によってダウンしている部分ですので、今後はこれらの事業が回復すれば利益はあがります。

当面は安定しているリース業界なので一気に業績が悪化するリスクは低いと見ています。

【まとめ】「九州リースサービス」は総合利回り4%が魅力の総合リース会社


総合利回りの魅力度を重視して、売買検討をしましょう。

九州リースサービスの財務分析のまとめです。

項目評価コメント
配当利回り2.7%弱
※総合利回り4%超え
売上高上昇中
営業利益率10%
※下落中
EPS(1株利益)下落中
自己資本比率20%
1株配当上昇中
配当性向20%目安
営業キャッシュフローマイナス続く
現金など減少傾向
数字は記事投稿当時のものです。評価は筆者の主観です。

総評としては、総合利回りの水準によって購入を検討する銘柄です。

総合利回りが5%まで行けばかなり旨味を感じる水準かと思います。

業績としては多少下がってきても安定している地盤があるのでそこも安心材料ですね。

【チャートは?割安?】「九州リースサービス」の今後の株価は?今は買い時かを予想する

直近の株価は下落傾向になっている

最後に、記事投稿時点でのプラズマコイの投資判断です。


【中立】買ってもいいがそこまででもないタイミング

この記事の執筆時点(21/12/16)では株価は594円。

業績が下がっていることもありチャートは減少傾向です。
そのため今買うなら長期保有を前提とした保有になります。

6万円くらいで100株を買えるのでその意味では買いやすい株ですね。

※投資は自己責任でお願いします。

株を毎月コツコツ買っていくなら「SBIネオモバイル証券」がおすすめ

九州リースサービスは魅力的ですが、まとまった投資資金がない場合は1株から買える「SBIネオモバイル証券」がおすすめです。

九州リースサービス自体の1単元(100株)を買おうとするとまとまった金額が必要になります。
そういった場合は「SBIネオモバイル証券」で少しずつ買っていくのもおすすめです。

【分析ツール】個別株の分析をしたい方におすすめの記事

この記事をご覧のかたで、個別株の分析に興味がある方におすすめのツールがあります。
マネックス証券の「銘柄スカウター」を使った株の分析方法を解説しています。

【高配当株の調べ方】買うべき企業かは「マネックス証券 銘柄スカウター」でチェック 株式投資歴7年のプラズマコイです(^^) SNS: コイは年間100万円の配当金を目標に高配当株投資をしています。 年...

#PR マネックス証券なら「企業の分析」が簡単にできる

上の記事でも解説していますが、プラズマコイが分析用に使っているツールは
マネックス証券の「銘柄スカウター」です。

以下が気に入ってるところです。

  1. 企業の業務内容・サービスの概要がわかる
  2. 企業がどんな事業セグメントを持っているかがわかる
  3. 直近の決算短信などのIR情報にすぐにアクセスできる
  4. 各年度ごとや四半期ごとの業績推移が見やすい

銘柄スカウターはマネックス証券の口座を持つことで使えます。
そして口座開設は無料。無料なのでノーリスクです。
口座開設がまだの方はとりあえず開設しておいても損はないので開設しましょう。

この記事が為になったと思ったら応援クリックをお願いします(^^)↓

本ブログは株式投資から経済を学ぶブログです。応援クリックをお願いします!

にほんブログ村 株ブログ 成長株へ にほんブログ村 株ブログ 高配当株へ ← ポチッと応援

関連コンテンツです。

10倍になる株候補を発掘しました。

【2021年8月版】10倍株を見つける!ここ3年の売上成長率が50%高成長を続けるテンバガー候補38銘柄 プラズマコイです(^^) SNS: PostPrim 今回は「ここ3年の売上高成長率が50%以上」の成長株を日本株でスクリ...

高成長を続ける日本株を集めました。

【2021年6月版】10倍株を見つける!高成長を続けるテンバガー候補銘柄28選 プラズマコイ(@purazumakoi)です(^^)今回は、将来株価が2倍、3倍にあがりそうな成長企業をピックアップしました。 ...

地味であまり話題にならない高配当株をピックアップしました。

【高配当株12選】地味で知られていないが、おすすめな高配当銘柄2021年6月版 こんにちはプラズマコイ(@purazumakoi)です(^^) 今回は、2020年5月下旬の株価、配当利回りを基に「あまり有名で...

関連記事はこちら