株式投資・金融知識

【配当利回り4%】「ダイダン(1980)」は建物の総合設備工事の会社。将来性は?投資すべき?【高配当株】

プラズマコイです(^^)
SNS: PostPrim

今回は「ダイダン」の業績・財務状況をチェックしていきたいと思います。

「ダイダン」は電気、空調、水道衛生工事の総合工事をする企業です。
建物の新設、リニューアル時に「電気設備・空調設備・給排水設備など」の工事を請け負っています。

業績は横ばいながら、配当利回りが高いバリュー株です。

プラズマコイ

高配当株としてチェックしていきましょう

ここ数年は業績を伸ばして行きている企業ですが、同時に成熟産業ですね。
こんごの堅調な需要は見込めつつ、空調システムの需要が高まってこれば増収になることも可能でしょう。

この銘柄は今買うべき「おすすめ銘柄」の仲間入りを出来るのでしょうか!?

「ダイダン」は建物の総合エンジニアリング企業

空調工事の構成比率が高い

受注高は毎年上昇していますね

「ダイダン」の事業利益は主に「建物の設備工事」から生み出されています。

病院・官公庁・法人向け施設で多数の実績がありますね。
AI,IoTというトレンドの技術を取り入れながら「快適に過ごすための設計設備」「省エネになるよう設備設計」も行います。

「ダイダン」は建物の総合エンジニアリング企業。
電気・空調・水環境の施工を幅広い建築物に提供する。

現在は国内での事業がほとんどですが、中期経営計画では海外事業を強化する意向が書かれています。

ダイダンの事業は3つのセグメント

  1. 電気工事
    電気設備、防災設備、情報通信設備
  2. 空調工事
    ビル空調設備、医療施設向け空調設備、産業施設向け空調設備
  3. 水道衛生工事
    給排水設備、消火設備、ユーティリティ設備

時価総額は調査時点で「486億円」ということで中型株ですね。
PERは9.1倍と割安水準です。

今回は「ダイダン」について

  • 今後は業績を伸ばせるのか?
  • 配当金を出し続けられる企業なのか?
  • 今は買いなのか?

分析していきたいと思います。
※プラズマコイの独自調査に基づく記事のため事実と異なる内容の場合があります。

「ダイダン」のPER推移を見る


過去のPERから見ると割安感はありません

この株の「割安度」の判断目安として過去のPER比較を行います。
過去のPERより低ければ割安になっている場合があります。

「ダイダン」の今のPERは9.1倍。
過去の推移をみても、今の水準は平均レベルです。

PER的には常に不人気株で、いまも割安で放置されている銘柄ということがわかります。

「ダイダン」の配当利回りをみる

利回りは概ね2、3%くらいですね

「ダイダン」の配当利回りは4.27%です。

直近では4%の利回りを超えており高配当株となっています。
地合いも悪く、直近決算で下方修正をしているところも効いていそうです。

決算が悪いと株価があがらないので、配当金目当ての場合は、短期では含み損を抱える場面を覚悟したほうがよいでしょう。

「ダイダン」の売上(上昇トレンドであるか?)

売上は横ばいです。

株価が上昇したり、配当金を出し続けるためには、
売上が少なくとも維持」できている事が1つの目安です。

「ダイダン」の売上は横ばいか若干右肩あがりの傾向でしょうか。
まずまずの売上推移かと思います。

「ダイダン」の営業利益率(業種によるが10%以上目安)

営業利益率は上昇中です

「売上-経費」の儲かり具合が「営業利益率」です。
「営業利益率が高い=儲かりやすい企業」と覚えておきましょう。

業種や年度で異なりますが、日本全体の市場平均は7%ほどと言われています。
「ダイダン」の営業利益率は5%です。

2022年は営業利益率が下がっていますね。ここは心配なポイントです。
直近の損益計算書を見ると「完成工事総利益が悪化しています」

需要があまりなく、割引キャンペーンを行ったことが予想できます。

「ダイダン」のEPS(一株当たり当期純利益)

EPSは上昇中です。

1株あたりの利益であるEPS。
「当期純利益÷発行済の株の総数」で計算します。

要はEPSが高いほうが稼ぐ力が高い企業ってことです。

EPSはプラズマコイ的には「上昇中であるか、もしくは100円」が一つの目安です。

「ダイダン」のEPSは2022年のEPSは233円と減少。
しかし近年は上昇傾向です。

概ね順調に推移していいると考えてよいでしょう。

「ダイダン」の自己資本比率:高いほど良い(最低40%)

自己資本比率は56%ほどです。

自己資本比率(株主資本比率)は、
要するに借金をしていないか?を見る指標です。

「ダイダン」の自己資本比率は56%程度です。
自己資本比率は上昇中ですね。

有利子負債も年々減少しており、財務状況は良好に推移しています。

財務的にはOKですし、事業の順調さも感じられます。

「ダイダン」の配当金(上昇傾向か?)

2021年に大きく減配

配当金は「株を持っているだけで、その企業からもらえるお金」です。

「ダイダン」は連続増配の企業ですね。
2014年は減配していますがそれ以外は配当維持か増配ができています。

2022年も減収予定ですが、1株90円と配当は維持の予定です。

配当はなるべく維持をするという配当政策に見えます。

「ダイダン」の配当性向:配当金÷EPS(儲けの何割を配当に出す?)


配当性向は30%以上が目安です。

配当性向は「稼いだ利益のうち、何割くらい配当金に使っている?」という指標です。
※市場平均は30%くらいです。

「ダイダン」の配当性向は30%以上が目安です。
2022年は配当を維持するために、少し配当性向がたかまっていますね。

しかし無理をしているという水準ではなく、今後も配当を維持してくれそうな気配です。

減配リスクは比較的すくなめの銘柄といえるでしょう。

「ダイダン」の営業活動によるキャッシュフロー


営業CFはたまにマイナス

「営業活動によるキャッシュフロー」は簡単に言うと
「商売によって入金されたお金がいくらになったか?」の数字です。

基本的には毎年プラスが理想です。

「ダイダン」の営業CFは概ねプラスです。
たまに営業CFが赤字になるのは、工期が長く、入金までに時間がかかるためでしょう。

そのためIRでも「受注高」での記載が見られます。

つまり営業CFがたまに赤字になっていても問題なく、3年〜5年のスパンでどのように推移しているかが評価ポイントになります。

現在の推移であれば好調であると判断しています。

「ダイダン」の現金等はいくらあるか?(業績悪化の耐性)


現金は増加中です。

基本的に保有する”現金など”は多い方が良いです。
現金の重要性は「個人の家計でも企業の財務でも同じ」です。

しかしお金は「使ってこそ意味がある」もの。
貯めすぎは良くありません。

「ダイダン」の現金は2021年終了時は317億円程度です。

2019年に127億ほどになっており、心配なので300億ほどは保有しておきたいといった心境が見られます。

当面の事業運営には200億円あればよく、余裕をもって300億の保有が目安とされていることがわかります。

「ダイダン」の配当金の支払い額(現金などの何パーセントか?)


配当総額は右肩あがり

投資家は、業績が悪化しても配当を維持して欲しいものです。

業績が悪化しても配当の支払いが負担にならなければ減配のリスクは下がります。
そのため、配当金の支払額を見ることがポイントになります。

「ダイダン」の配当総額は概ね右肩あがりですね。
連続増配企業でここまで配当総額は順調に伸びていっています。

業績と連動して株主還元の額も増加しています。

「ダイダン」の当期純利益は上昇中か?


2022年は減益予想

「ダイダン」の当期純利益は順調に上昇していきていました。
しかし2021年、2022年とマイナスです。

心配な材料ですね。

今後は中期経営計画で、DX化や新規事業などの積極的な取り組みを宣言しており再成長に向けた意気込みが示されています。

【まとめ】「ダイダン」は安定成長の割安銘柄

プラズマコイ

安定的に成長している企業です

ダイダンの財務分析のまとめです。

項目評価コメント
配当利回り4.2%
売上高横ばい
EPS(1株利益)233円
営業利益率4.3%と下落
自己資本比率上昇中
1株配当連続増配
配当性向30%以上
営業CF概ねプラスで推移
現金など問題なし

総評としては、高配当株として検討したい優良銘柄です。

建物の各種設備の需要は一気になくなることは考えづらく、コロナの影響で空調システムの需要は高まることが予想され、収益力の改善が見込めます。

「ダイダン」の今後の株価は?買い時かを予想する

最後に、記事投稿時点でのプラズマコイの投資判断です。

プラズマコイ

【買い】2000円で反発してきた歴史です

この記事の執筆時点では株価は2,171円。

いまは下落トレンドなので心配な水準です。
歴史的には2000円あたりで反発をしてきたので、2000円あたりで買うのは有りだと思います。

マーケットが今は悪いので1900円まで落ちてしまったら損切りするか、長期保有ならそのまま持ち続けてもよいかと思います。

※本記事は金融商品の購入を推奨する意図はありません。
※投資は自己責任でお願いします。

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