プラズマコイです(^^)
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今回は「日本たばこ産業」の業績・財務状況をチェックしていきたいと思います。
日本たばこ産業は「たばこ販売会社」です。
国内で唯一たばこ製造を行っている会社です。
たばこが主要事業ですが、ほかにも加工食品、医薬品の事業も行っています。
たばこ事業は、塩とならび国営事業だったという歴史があり、株主に日本国(財務大臣)が名前をつらねる企業です。
日本たばこ産業(2914)は世界3位のたばこ会社🏢🚬
— プラズマコイ@毎日ブログで日本株を分析🎏 (@purazumakoi) July 30, 2022
海外比率は約7割です🌏
日本を代表する高配当株ですね💰
世界的な健康意識の高まりから販売本数は減少していますが値上げによって利益をカバーしています。
■投資指標(7/29時点)
PER 11.7倍
PBR 1.15倍
配当利回り6.28%
売上より利益を重視する経営方針に注目です。
たばこ産業は日本国内では衰退産業ですが、同時に依存性がある製品のため値上げで利益確保をしているという現状があります。
脱タバコは世界的なトレンドですので今後は「販売数の減少➔値上げで補う」の流れが続きそうですね。
この企業は、いま買うべき銘柄なのか?見ていきましょう。
- 「日本たばこ産業」はたばこ販売企業
- 「日本たばこ産業」のPER推移を見る
- 「日本たばこ産業」の配当利回りを見る
- 「日本たばこ産業」の売上(上昇トレンドであるか?)
- 「日本たばこ産業」の営業利益率(10%以上が目安)
- 「日本たばこ産業」のEPS(一株当たり当期純利益)
- 「日本たばこ産業」の自己資本比率:高いほど良い(最低40%)
- 「日本たばこ産業」の配当金
- 「日本たばこ産業」の配当性向(儲けの何割を配当に出す?)
- 「日本たばこ産業」の営業活動によるキャッシュフロー
- 「日本たばこ産業」の現金等はいくらあるか?(業績悪化の耐性)
- 「日本たばこ産業」の当期純利益は上昇中か?
- 【まとめ】「日本たばこ産業」は超高配当で業績は横ばい
- 【チャートは?割安?】「日本たばこ産業」の今後の株価は?今は買い時かを予想する
「日本たばこ産業」はたばこ販売企業
日本たばこ産業の主な事業セグメントは3つ
- たばこ事業
国内外でたばこの製造・販売 - 医薬品事業
糖・脂質代謝、ウイルス、免疫・炎症領域 - 加工食品事業
冷凍食品、常温食品、調味料・スープ、ベーカリー
売上、利益の9割はたばこ事業で生み出されていますね。
「日本たばこ産業」の事業利益はおもに「たばこ事業」で生み出されています。
海外売上が7割ほどあり海外の依存率が高いですね。
そのため為替影響や地政学リスクが大きめの企業となります。
医薬品事業や加工食品事業も行っていますが、たばこ事業の衰退の前に多角化をする意図でしょう。
時価総額は22/7/29時点で「4兆7750億円」ということで超型株ですね。
PERは11.7倍と一般的にはやや割安水準です。
今回は「日本たばこ産業」について
- 今後は業績を伸ばせるのか?
- 配当金を出し続けられる企業なのか?
- 今は買いなのか?
分析していきたいと思います。
※各種指標の表はIRBANKより引用しています。
「日本たばこ産業」のPER推移を見る
PERは割安水準ですね。
「日本たばこ産業」のPERは11.7倍(22/7/29時点)。
過去の推移を見るとPER12倍以下は割安局面と言えそうです。
今は割安局面と言えそうです。
「日本たばこ産業」の配当利回りを見る
配当利回りは6%以上です
「日本たばこ産業」の22/7/29時点での予想配当利回りは6.28%です。
近年は株価が大きく下落して配当利回りが6%以上まで上がっています。
世界的なたばこ事業への逆風で株価は下落傾向にありますが、
2019年から下げ止まっている感じもあります。
「日本たばこ産業」の売上(上昇トレンドであるか?)
売上は横ばい傾向です。
株価が上昇したり、配当金を出し続けるためには、
「売上が少なくとも維持」できている事が1つの目安です。
「日本たばこ産業」の売上は横ばい傾向です。
国内の販売本数は減少傾向で、海外の売上は一進一退です。
販売本数の減少を値上げで補っていますが、
今後は消費者のおサイフが耐えられなくなるリスクがありますね。
「日本たばこ産業」の営業利益率(10%以上が目安)
営業利益率は20%を超えています。
業種ごとで異なりますが、営業利益は4%〜7%を目安としています。
「日本たばこ産業」の営業利益率は20%ほどです。
営業利益率は下落傾向ですがそれでも20%を超えています。
たばこは原価がかからず値段のほとんどは「たばこ税」です。
それでも利益率が高く儲かりやすいビジネスといえますね。
「日本たばこ産業」のEPS(一株当たり当期純利益)
EPSは横ばい傾向です。
EPSは個人的に「上昇中であるか、もしくは100円以上」が一つの目安です。
「日本たばこ産業」のEPSは横ばい傾向です。
2022年度は203円の予想です。
EPSは横ばいから下落傾向でギリギリ感があります。
「日本たばこ産業」の自己資本比率:高いほど良い(最低40%)
自己資本比率は減少傾向です。
「日本たばこ産業」の自己資本比率はやや下落中です。
有利子負債もありますが長期にわたり自己資本は50%前後で推移していますね。
財務状況としては盤石とは言いづらいですが安定推移ですね。
「日本たばこ産業」の配当金
配当はなんとか維持をしている状況です
「日本たばこ産業」の配当金は横ばい傾向です。
2021年に減配をしていますが2022年は150円と一転増配予想です。
配当は限界気味で今後の増配余地は乏しいですね。
今後の配当金は維持・下落をしていくフェーズでしょう。
「日本たばこ産業」の配当性向(儲けの何割を配当に出す?)
配当性向は75%が目安です。
「日本たばこ産業」の配当性向は2021年から75%を目安としています。
配当性向は高く利益のほとんどを配当として出しています。
株主還元意識は高めの企業といえるでしょう。
国が大株主ということもあり配当金は減らしづらいという事情もありそうです
「日本たばこ産業」の営業活動によるキャッシュフロー
営業CFは横ばい傾向です。
「日本たばこ産業」の営業CFは毎年安定プラスです。
営業CFは2019年〜2021年は毎年5000億円以上と高い水準を維持できています。
今後の営業CFも維持できているうちはよいでしょうが、
下落傾向になったときは赤信号ですね。
「日本たばこ産業」の現金等はいくらあるか?(業績悪化の耐性)
現金は増加傾向です。
「日本たばこ産業」の現金は7217億円ほどです。
総資産は5兆7000億円ほどで、総資産に占める現金の比率は12%程度です。
2020年、2021年は営業CFも毎年2000億円ほど現金も大きく積み上がっています。
現金保有額は高くポジティブ要因ですね。
直近の経営状況は好調に推移していることが伺えます。
「日本たばこ産業」の当期純利益は上昇中か?
利益の減少は下げ止まったかたちです。
「日本たばこ産業」の当期純利益は毎年下落していましたが2021年に下げ止まりました。
2022年はプラス予想で、株価も下げ止まりましたね。
株価下落は業績と連動しており、当期純利益の増減には毎回注意しておきたい銘柄になります。
【まとめ】「日本たばこ産業」は超高配当で業績は横ばい
高配当が魅力ですがリスクの高い企業でもあります
日本たばこ産業の財務分析のまとめです。
項目 | 評価 | コメント |
---|---|---|
配当利回り | ◯ | 6.3% |
売上高 | ▲ | 下げ止まり |
営業利益率 | ◯ | 20%程度 |
EPS(1株利益) | ▲ | 横ばい傾向 |
自己資本比率 | ▲ | 50%前後 |
1株配当 | ◎ | 超高配当 |
配当性向 | △ | 75%目安 |
営業キャッシュフロー | ◯ | 近年は高水準 |
現金など | ◯ | 上昇傾向 |
当期純利益 | ◯ | 下げ止まり |
総評としては「高配当が魅力の企業」です。
今後は利益が維持できれば高配当株としての恩恵を受け続けることができますが、
利益が減少する場合は株価が下落しワナ銘柄化するリスクがある企業でしょう。
【チャートは?割安?】「日本たばこ産業」の今後の株価は?今は買い時かを予想する
最後に、記事投稿時点でのプラズマコイの投資判断です。
【中立】チャートは下げ止まりました。
この記事の現時点(22/7/29)では株価は2,388円。
株価の傾向を見ると1,900円あたりでさげどまってそこから上昇局面を迎えています。
業績がさげどまり、高配当株としての魅力度が相対的に高まった結果と言えるでしょう。
配当利回り6%〜7%と非常に魅力的な高配当株ですが株価下落のリスクも大きく、
買う場合はポートフォリオの一角にとどめる程度にしておいた方が良いでしょう。
※本記事は固有の金融商品の購入を推奨する意図はありません。
※投資は自己責任でお願いします。
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