株式投資・金融知識

【要約】”意思決定のための「分析の技術」”を読んで株の売買に活かす

プラズマコイ(@purazumakoi)です(^^)

あなたが仕事をしたり、株を売買するとき、大切だと思う能力はなにでしょうか?

色々ありますが「技術力」が重要なのは言うまでもありませんね。
以下の技術はプラズマコイも欲しいところです。

  • うまく利益を出すための株の売買技術
  • うまく仕事を進めるための仕事術

サラリーマン投資家のプラズマコイは株の売買に使える「分析の技術」を本書から学びたいと思います。

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▼ 興味を持ったら是非、実際に手にとってみてください ▼

本書は「分析の技術」にを体系化して教えてくれる本です。

近年は色々なデータがあふれています。
しかし実際にそれを”役に立つ情報”として使い「分析」をするのは困難です。

本書から分析力を学びましょう。

分析とはなにか

まず「分析」とはなにをすることでしょうか?
分析とは「物事の本質・実体を正しく理解するため」の作業です。
はかせ

いまの状態を正しく理解することが目的じゃ

現状を正しく理解できていないと、なにをしても空回りになってしまいます。

本書では「分析には9つの視点」があると書かれています。

本書より引用

9つ分析手法はさらに以下の3つのカテゴリにわけられます。

まずは基本の4つを押さえましょう。

プラズマコイ

この4つだけでまずはOK

分析の切り口の基本は大きく4つ

  1. 「大きさ」を考える
  2. 「分けて」考える
  3. 「比較して」考える
  4. 「変化/時系列」を考える

数字や論理を「可視化」して情報として使いやすくする3つの方法です。

プラズマコイ

具体的に図に落とし込む方法が3つあります

さらにバリエーションとして3つ

  1. 「バラツキ」を考える
  2. 「過程/プロセス」を考える
  3. 「ツリー」で考える

分析でもっとも難しいとも言える”数字化しにくいもの”を2つの方法で考えます。

プラズマコイ

最後に数字や論理にできないものを考えます

さらに人間の枠組みとして2つ

  1. 「不確定/あやふやなもの」を考える
  2. 「人の行動/ソフトの要素」を考える

「大きさ」を考える

企業の売上は、市場の大きさよりは伸びません

市場規模がどのくらい大きいのか?

例えば「左ハンドルの米国車」は日本においては「左ハンドルの需要(市場規模)が小さい」からあまり売れません。

そのため、日本に左ハンドル車が多くを輸入されることはなです。

株でも同じことが言えます。
いくら業績が成長していても、そのサービスを使いたいとの「規模が小さけれ」ばそれ以上に成長することはありません。

ラクスは高成長の企業ですが、IRで市場規模を記載してます。

「分けて」考える

分析はどんな時も「分ける」ことからはじまります

市場を分けて考えると、売上が上下している理由がわかる

企業の製品やサービスには様々な「セグメント」があります。
たとえば「高価格の製品、低価格の製品」や「自社サービス、受託サービス」などです。

業界シェアは安定的にとれていても、市場全体の需要が落ちていれば売上は落ちます。
とくに高価格の製品は、需要が落ちると売上のインパクトが大きいですね。

【分析手法】MECE(市場をもれなく切り分ける)で考えるのが基本

MECE(ミーシー)は市場を「分ける」ときに有効な手段です。
分ける際の切り口の軸を明確にして、漏れがないようにわけます。

例えば「クルマ市場」を例にしてこのように業界全体の分類が100%になるようにします。
※数字はイメージです。

例えばこんな分け方にします。

  1. 法人向け市場(全体の60%)
    さらに、高価格帯、低価格など分類をしていく
  2. 一般向け市場(全体の30%)
    さらに性別・年代別に分類をしていく
  3. その他市場(全体の10%)
    その他なので、さらなる分類はしない

「比較して」考える

「比較」は「分ける」とともに最も基本的な分析手法です。

財務諸表を見る時も、例えばトヨタとマツダでは営業利益率が大きく違います。

比較をする時の注意点は「意味のある比較ができるか?」

比較をする際には以下の3点に注意が必要です。

  1. できるだけ同じものを比較すること
  2. 異なるものを比較するときは、比較できる指標を探すこと
  3. 似たものを比較する場合も、同じ要素と異なる要素を正しくみわけ、異なる部分の影響を考えること

説得に使える「比較」のテクニックは「この株を買う理由」になる

株の場合どの銘柄を買うかを決定するには、他社に対してその会社が有望な理由が必要になります。

それはさながら会社員が「相見積もり」を行う理由に似ています。
他人を説得する時に「比較」をすることにより、この会社に決めた!と決定することができるのです。

よくある「雰囲気」で投資をしているようでは、ダメな理由はここです。
他の人に、この会社が有望な理由。このプランが優れている理由を説明できるようでないとダメということです。

「変化/時系列」を考える

過去から現在の「変化」から、今後の可能性を考えましょう

株というものは「チャート、決算、市場の温度感」で値動きが行われます。

そのため「企業の過去の戦略、今後の戦略」「今後トレンドになるテーマ」を扱っているか「実際に業績は好調か」を見る必要があります。

「バラツキ」を考える

どこに多くのユーザーがいるのかを考える

「市場シェアを拡大」をねらう場合、どこに多くのユーザーがいるかが大切になります。

たとえば一般家庭向けの製品を作る会社の場合「いくらの値段の商品を作るか?」が大切になります。
その時、全体の5割以下の世帯年収が437万円を意識する必要があります。

この図からは以下の事がわかります。

  • 半数の世帯は低価格にした方がよさそう
  • 高価格に手が届くのは限られた世帯数のみ
比較Plusより引用

兼業の投資家であれば、まずは世帯年収から分析することを身につけるとよいでしょう。

「過程/プロセス」を考える

流通経路を実際に考えてビジネスを把握しましょう

先日「物流銘柄おすすめ17選」という記事を公開しています。
これは今後オンラインでの注文が増えて、物流産業が活発化するという見込みで注目しています。

ほかにもマーケティングでは「カスタマージャーニーマップ」というお客さんの遷移動向をイメージしてコンテンツを考えます。

このように「どのような経路でサービスが行われるか」を可視化すると全体感がつかめるので分析に役立ちますね。

「ツリー」で考える

分析は木の枝で考えるのが一般的です。

本書より引用

世の中の事象は「多くの要素が複合して」できています。
それは木と枝の関係に似ていることから「ツリー構造」で考えるのが一般的です。

本書では4つのツリー(手法)が書かれています。

  • ロジック・ツリー
  • イシュー・ツリー
  • 業務ツリー/テーマ・ツリー
  • デシジョンツリー

日本人は「同質性」を好み、言わなくても「空気を読むのが美しい」文化です。
そのため論理的なものを好まない国民性があります。

しかし「論理」は問題を正しく発見し、その解決に必要な事実を導き出す共通言語になります。
物事を考えて、実行に移す時に「なぜそれを実行すべきか」が重要です。

論理的に説明できない限り、やっていることはるギャンブルや好みになってしまうからです。

論理的に説明できないことはギャンブルである。

「不確定/あやふやなもの」を考える

実際は「分析しきれないものを加味して」判断する必要があります

論理は「科学」と密接なかかわりがあります。
科学的に証明されるためには「不確定」な要素をなくさなければいけないからです。

そのため何かを判断するためには「直感」に頼らざる負えないのが実情です。

本書では4つの方法により不確定なもを効果的にするための方法

  1. 信頼性のレベル
    データの信頼性の高いものを優先する
  2. ロジックとフレームワークを活用
    論理的に辻褄が合うものを優先する
  3. プロセスを活用
    「裁判」のように有識者の第三者に決定をしてもらう。
  4. 多数決によって決める
    集合知によって最適に親しいものを決める

「人の行動/ソフトの要素」を考える

人の感情によって購買行動は起こります

人の購買行動はその時の「気分」や「感情」によって決まります。

本書では人間の課題を解決するための分析手法を4つ紹介されていますが、
人間の問題がもっとも「厄介で処理が難しい」と書かれています。

まったく同じ人はいませんし、状況によってどのような決定をするかを分析しつくすことは無理と言ってもいいでしょう。

その中で本書で有効とされている手法の1つが「先人の知恵」を学ぶことです。
孫氏や松下幸之助さんの書を読むと不確定なものを扱う時の大前提の要点が書かれています。

こういった先人の知恵を活用して以下のことに参考にするのが良いでしょう。

  1. 現実の問題を解決するヒントとして使う
  2. 分析のツール、思考の枠組みのヒントに使う

【まとめ】意思決定をするために様々な視点で「分析」をする

プラズマコイ

前半4つが特に大切です。

この記事のまとめです。

意思決定のための9つの「分析の視点」

  1. 「大きさ」を考える
  2. 「分けて」考える
  3. 「比較して」考える
  4. 「変化/時系列」を考える
  5. 「バラツキ」を考える
  6. 「過程/プロセス」を考える
  7. 「ツリー」で考える
  8. 「不確定/あやふやなもの」を考える
  9. 「人の行動/ソフトの要素」を考える

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