プラズマコイ(@purazumakoi)です(^^)
今回は「ビジョナル」の財務分析をしていきます。
ビジョナルのメイン事業はハイエンド人材の転職エージェント「ビズリーチ」です。
2021年のIPO組ですね。
ビジョナル(4194)はビズリーチがメインのHRテック企業??
— プラズマコイ@財務分析が好き? (@purazumakoi) September 18, 2021
売上成長率は30%を予想されてます?
今はほぼビズリーチに依存しているビジネスで、
3年計画では年に15%〜20%の成長の見込み。
ビズリーチはCMをバンバン打っていたので覚えている人も多そうです?
時価総額が2500億円程度まで増えています?
この銘柄は今買うべき「おすすめ銘柄」の仲間入りを出来るのでしょうか!?
積極的に事業投資を行っており、
今後どこまで事業規模を伸ばし続けられるかがポイントです。
- 「ビジョナル」は「ビズリーチ」を中心とした人材系のサービスを展開する会社
- 「ビジョナル」の配当利回りを見る
- 「ビジョナル」の売上(上昇トレンドであるか?)
- 「ビジョナル」の営業利益率(10%以上は欲しい)
- 「ビジョナル」のEPS(一株当たり当期純利益)
- 「ビジョナル」の自己資本比率:高いほど良い(最低40%)
- 「ビジョナル」の配当金(高いほど良い)
- 「ビジョナル」の営業活動によるキャッシュフロー
- 「ビジョナル」の現金等はいくらあるか?(業績悪化の耐性)
- 「ビジョナル」の当期純利益は上昇中か?
- 【まとめ】「ビジョナル」は「ビズリーチ」を主力として今後の投資も旺盛なHRテック企業
- 【チャートは?割安?】「ビジョナル」の今後の株価は?今は買い時かを予想する
「ビジョナル」は「ビズリーチ」を中心とした人材系のサービスを展開する会社
即戦力の経営者クラスの人材を探すのは困難
「ビジョナル」の事業利益はおもに「ビズリーチ」のサービスで生み出されています。
ハイエンド特化の人材エージェントの筆頭がビズリーチです。
ビズリーチは日本におけるダイレクトリクルーティングの草分け的なサービスです。
ダイレクトリクルーティングとは、従来と逆の採用方法
- 従来型:「企業が求人をだす」→「求職者」が応募する
- ダイレクト:「求職者」が登録しておく → 「企業側」がヘッドハントする
今の日本企業には昔より「高度な人材」が求められています。
時代の変化が速く、時代にあわせて成果をだせる優秀な人材は希少化しています。
その結果、高度な人材の獲得合戦がはじまっているということです。
ビズリーチだけでは近いうちに業績が頭打ちになることが懸念されます。
そのためにビズリーチで稼いだ利益を、新規事業に投資して事業ポートフォリオの拡大戦略をとっています。
ビジョナルのセグメントは2つ
- HR Tech事業
・即戦力人材の転職サイト「BizReach」
・人財活用クラウド「HRMOS」
・20代の転職サイト「キャリトレ」
・OB訪問ネットワーク「ビズリーチ・キャンパス」
・ハイクラス ITエンジニア転職「BINAR」 - Incubation事業
・事業承継 M&A 「ビズリーチ・サクシード」
・物流DXプラットフォーム「トラボックス」
・B2B リードジェネレーション「ビズヒント」
・脆弱性管理クラウド「yamory(ヤモリ―)」
時価総額は調査時点で「2427億円」ということで中型株ですね。
PERは137.93倍と超割高です。業績成長の強い期待が見込まれています。
今回は「ビジョナル」について
- 今後は業績を伸ばせるのか?
- 配当金を出せるようになる企業なのか?
- 今は買いなのか?
分析していきたいと思います。
「ビジョナル」の配当利回りを見る
無配の企業です。
「ビジョナル」は事業投資に注力するため現状は配当をだしていません。
- 今後キャピタルゲインを狙えるか?
- 今後の配当を期待できるか?
チェックしていきましょう。
「ビジョナル」の売上(上昇トレンドであるか?)
売上は徐々に上昇中
株価が上昇したり、配当金を出し続けるためには、
「売上が少なくとも維持」できている事が1つの目安です。
「ビジョナル」は2022年は30%の成長が予想されています。
これは強い数字ですが2021年の景気悪化の反動かと思われます。
現段階ではビズリーチがほとんどの売上を占めるので、ガイダンス通りなら今後3年は20%成長がで推移します。
今後も売上成長30%以上を達成するためには、他の新規事業が軌道にのってくることが必要ですが、現状だと目立って伸びてきそうな事業は見当たりませんね。
「ビジョナル」の営業利益率(10%以上は欲しい)
営業利益率は下がり気味
投資フェーズが続きます。
業種ごとで異なりますが、日本全体の市場平均は7%です。
「ビジョナル」の営業利益率は8%ほど。
2021年では売上拡大のために7%台まで下がることが予想されています。
投資先行にも関わらず利益が残っているのがですが実際の営業利益率はどのくらいなのでしょうか?。
ビズリーチ単体では非常に高い営業利益率を達成しています。
ハイクラスに集中しているため、他の転職エージェントよりも高い営業利益率ですね。
ビズリーチから生み出された原資で、ビズリーチや他の事業を成長させる経営戦略をとっています。
「ビジョナル」のEPS(一株当たり当期純利益)
EPSは低めだが問題ない
EPSは個人的に「上昇中であるか、もしくは100円」が一つの目安です。
「ビジョナル」のEPSは49円です。
投資フェーズなので現時点でのEPSは問題ないですね。
「ビジョナル」の自己資本比率:高いほど良い(最低40%)
自己資本比率は高い
「ビジョナル」の自己資本比率は64%程度です。
有利子負債も8億円ほどしかないですが「持分法適用に伴う負債」の分だけ数字が悪化しています。
「持分法適用に伴う負債」の詳細は20年Q3のFAQで説明されています。
のれんもあり、少し複雑な財務構成ですが、自己資本比率は高めで推移しています。
現段階では問題ないでしょう。
「ビジョナル」の配当金(高いほど良い)
無配の企業です。
まだまだグロース期の企業ですので配当は出していませんね。
「ビジョナル」の営業活動によるキャッシュフロー
営業CFは減少中
「ビジョナル」の営業CFはプラスですです。
高い現金創出力をもっているのでOKですね。
今後の動向にも注目です。
「ビジョナル」の現金等はいくらあるか?(業績悪化の耐性)
現金は250億円ほど
「ビジョナル」の現金は毎年増加中です。
2021年は上場した分だけ現金が増えています。
この現金をつかってM&Aや事業投資をしていくことになります。
今後の成長に期待ですね。
「ビジョナル」の当期純利益は上昇中か?
大きく黒字の企業
「ビジョナル」の当期純利益は15億円ほど。
ここ2年は減益です。
事業投資に使う金額が多いためかと思います。
それでも黒字経営をされており、黒字のグロース株なので企業の評価がしやすいですね。
PERが高いのは、すぐに40億以上の当期純利益をだす実力があるところも考慮されているためかと思います。
【まとめ】「ビジョナル」は「ビズリーチ」を主力として今後の投資も旺盛なHRテック企業
積極的に事業拡大をすすめています。
ビジョナルの財務分析のまとめです。
項目 | 評価 | コメント |
---|---|---|
配当利回り | ー | ー |
売上高 | ◯ | 成長中 |
営業利益率 | ▲ | 投資フェーズ |
EPS(1株利益) | ▲ | 49円予想 |
自己資本比率 | ◯ | 64% |
1株配当 | ー | ー |
配当性向 | ー | ー |
営業キャッシュフロー | ◯ | プラス |
現金など | ◯ | 問題なし |
総評としては、黒字企業ながら今後の成長性も高い企業です。
ハイテクのグロース企業なので決算ごとの数字はチェックが必要です。
時価総額が高く人気の株なので取扱い注意な銘柄でもあります。
【チャートは?割安?】「ビジョナル」の今後の株価は?今は買い時かを予想する
最後に、記事投稿時点でのプラズマコイの投資判断です。
【中立】初心者は手出し無用
この記事の執筆時点(21/09/18)では株価は7,050円。
9/13決算が好感され、上場来高値をとってきました。
値がさ株であり、ボラティリティが高くなりがちな銘柄なので初心者はスルーしたほうが良い銘柄でしょう。
※投資は自己責任でお願いします。
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ビジョナルは魅力的ですが、まとまった投資資金がない場合は1株から買える「SBIネオモバイル証券」がおすすめです。
ビジョナル自体の1単元(100株)を買おうとするとまとまった金額が必要になります。
そういった場合は「SBIネオモバイル証券」で少しずつ買っていくのもおすすめです。
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