株式投資・金融知識

【配当利回り5%】「高島 (8007)」は建材・産業資材商社。自社で「建設工事の請負」も実施。株価は?投資すべき?

プラズマコイです(^^)
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今回は「高島」の財務分析をしていきます。
高島は「建設資材、産業資材、電子デバイス」の商社です

先日紹介した、小野建 (7414)も、建設業界向けの商社で、こちらも業績好調でしたね。

プラズマコイ

PERは過去と比べて高い水準にあります。
株主還元を強めており、今後はこの水準を維持するかもですね。

「高島」は建設資材がメインの商社。産業資材、電子デバイスなども取り扱う

主に3セグメントで展開。建材セグメントが5割ほどを占める

建材セグメント次第な所がありますね。

「高島」の事業利益はおもに「建材(建設・建築の資材)」の卸売から生み出されています。
住宅やビル、太陽光発電などの不動産関連の動向と連動しそうです。

その他、樹脂などの産業用資材や、半導体などの電子デバイスなど、3つのセグメントを展開しています

「高島」は建材の資材がメインの商社。
建設系に強みを持つが、他にも産業用資材や電子デバイスも取り扱う。

高島のセグメントは4つ

  1. 建設資材
    商業施設の建物の材料、住宅用の建物の材料などを販売。工事施工も行う。
  2. 産業資材
    プラスチック素材、テキスタイル素材、物流用資材などを販売
  3. 電子・デバイス
    電子部品、電子機器の販売 
  4. 賃貸不動産(おまけ程度)

時価総額は調査時点で「110億円」ということで小型株ですね。
PERは9.1倍と割安ですね。

今回は「高島」について

  • 今後は業績を伸ばせるのか?
  • 配当金を出し続けられる企業なのか?
  • 今は買いなのか?

分析していきたいと思います。
※内容はプラズマコイの独自調査に基づきますので事実と異なる場合があります。

「高島」のPER推移を見る


過去と比較すると今は割高でしょうか??

この株の「割安度」の判断目安として過去のPER比較を行います。
過去のPERより低ければ割安になっている場合があります。

「高島」の今のPERは9.1倍。
過去と比較すると割高気味に見ます。

この点は考えどころだと思っています。

直近の決算説明資料を見ると、
高島は「プライム市場に残るため」株式市場で存在感を出したいようです。

そのため株主還元を強めています。
その結果、人気化してPERをが高くなっています。

いまは過去と状況がかわっているのでこの9倍程度のPERも割高とは言いきれませんね。

「高島」の配当利回りを見る

※2017年以前は株式分割の影響があるので10倍にして見る

配当利回りは高めの企業です。

「高島」の配当利回りは5%ほど。
徐々に高配当化してきましたね。

特にここ3年は胸を張って高配当と言える企業になっています。

「高島」の売上(上昇トレンドであるか?)

2022年は会計基準の変更で減少しているように見えています

減少気味でしょうか。

株価が上昇したり、配当金を出し続けるためには、
売上が少なくとも維持」できている事が1つの目安です。

「高島」の売上は減少傾向です。
時価総額も近年は100億円を割っていました。

時価総額も近年は下がり気味でした。

※22/1/4時点では時価総額は110億円程度と戻してきていますね。

「高島」の営業利益率(10%以上は欲しい)


営業利益率は2%が目安です。

「売上-経費」の儲かり具合が「営業利益率」です。
「営業利益率が高い=儲かりやすい企業」と覚えておきましょう。

業種や年度で異なりますが、日本全体の市場平均は7%ほどと言われています。
「高島」の営業利益率は2%ほど。

商社とはいえ営業利益率はかなり低いですね。
推移を見ていると、昔から低い水準です。

2022年は2%台を突破して上昇している所は良い所ですがそれでも儲かりにくい企業だと言えそうです。

ここまで低い営業利益率の企業は珍しいですね。
経営改革で営業利益率の上昇が期待されます。

「高島」のEPS(一株当たり当期純利益)


EPSは横ばいで推移しています

1株あたりの利益であるEPS。
「当期純利益÷発行済の株の総数」で計算します。

要はEPSが高いほうが稼ぐ力が高い企業ってことです。

EPSはプラズマコイ的には「上昇中であるか、もしくは100円」が一つの目安です。
「高島」のEPSは200円を超えていますね。

10年推移で見ると横ばいで安定的に推移しています

自社株買いも少なく安定的に利益をだしていますね。

「高島」の自己資本比率:高いほど良い(最低40%)


自己資本比率は40%ほど

自己資本比率(株主資本比率)は、
要するに借金をしていないか?を見る指標です。

「高島」の自己資本比率は40%程度です。

有利子負債を毎年少しずつ減らしていっています。
堅実に利益をだしており、財務が少しずつ健全化していることがわかります。

「高島」の配当金(高いほど良い)


配当は増配傾向です

配当金は「株を持っているだけで、その企業からもらえるお金」です。

「高島」の配当は2021年に減配しましたがそれ以外は連続増配でした。
配当金としては安心感がある企業です。

2022年度は1株配当が120円と倍増の予想です。
この増配はビッグサプライズですね。

「高島」の配当性向:配当金÷EPS(儲けの何割を配当に出す?)


配当性向を40%に引き上げました。

配当性向は「稼いだ利益のうち、何割くらい配当金に使っている?」という指標です。
※市場平均は30%くらいです。

「高島」の配当性向は過去の推移では30%弱でした。
2022年度から40%〜50%に上昇させるようです。

1株配当の増加は、株主還元の強化によるところが大きいですね。
プライム市場を維持するため「増配をして投資家の注目を引きたい」ということですね。

今後はいままでよりも人気化することが予想されます。
今のPER9%の水準が割高か割安かは今後の結果から判断することになりそうです。

「高島」の営業活動によるキャッシュフロー


安定感はありませんがここ2年はプラスです

「営業活動によるキャッシュフロー」は簡単に言うと
「商売によって入金されたお金がいくらになったか?」の数字です。

基本的には毎年プラスが理想です。

「高島」の営業CFはここ2年は増加でした

30億円の営業CFを2年続けられたのは初めてですね。
たまにマイナスに落ちますが基本はプラスに推移できる企業です。

しかしあまり安定的にプラスという感じではないですね。

「高島」の現金等はいくらあるか?(業績悪化の耐性は?) 


現金は上昇傾向です

基本的に保有する”現金など”は多い方が良いです。
現金の重要性は「個人の家計でも企業の財務でも同じ」です。

しかしお金は「使ってこそ意味がある」ので貯めすぎは良くありません。

「高島」の現金は増加しています。
ここ2年は営業CFが出ていますので現金も積み上がっていますね。

ここ2年は好調に事業が推移していることがわかります。

現金保有額からも業績は好調と見ていいでしょう。

「高島」の配当金の支払い額(今後も維持できるか?)

「高島」の配当金の支払い推移はどうでしょうか?


増配傾向が見て取れます

投資家は、業績が悪化しても配当を維持して欲しいものです。

業績が悪化しても配当の支払いが負担にならなければ減配のリスクは下がります。
そのため、配当金の支払額を見ることがポイントになります。

「高島」の配当総額は増加傾向です。
直近の配当推移をみても増配傾向は続きそうです。

2022年の1株配当は120円で配当総額は5.4億円ほどでしょうか。
その後の増加は期待薄かと思います。

「高島」の当期純利益は上昇中か?


当期純利益は横ばいです。

「高島」の当期純利益は横ばいです。
安定的な事業とも言えますし低成長の企業とも言えますね。

高配当株としてのポジションなので利益を維持してくれればOKな企業でしょう。

【まとめ】「高島」は建設資材がメインの商社。業績は安定推移の企業


業績を維持できれば高配当株として魅力的です

高島の財務分析のまとめです。

項目評価コメント
配当利回り5%
売上高横ばい
営業利益率2%
EPS(1株利益)200円超え
自己資本比率40%
1株配当増加傾向
配当性向40%以上
営業キャッシュフロー増加中
現金など増加中
数字は記事投稿当時のものです。評価は筆者の主観です。

総評としては、建設業界の景気に左右される企業です。
不動産関連の企業は好調で、目先の業績は強気です。

景気敏感株であることは覚えておきたいところです。

【チャートは?割安?】「高島」の今後の株価は?今は買い時かを予想する

最後に、記事投稿時点でのプラズマコイの投資判断です。


【中立】直近高値を突破しています

この記事の執筆時点(22/1/4)では株価は2,384円。
チャート的には2018年の直近高値を超えており強気トレンドに入っています。

高配当株で直近高値ということで難しい局面だと思います。
上値は軽いですしバリュー株の立ち位置なので、株価の予想は難しい局面ですが面白い銘柄だと思います。

※投資は自己責任でお願いします。

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