【配当利回り8%？】「岩井コスモホールディングス (8707)」は証券会社を運営の高配当株。株価は？今は買いなのか？

プラズマコイ(@purazumakoi)です(^^)

今回は日本の中堅証券7社の1つ「岩井コスモHD」の財務分析をしていきます。

岩井コスモHD (8707)は配当利回りが8%を超えています
※減配の可能性も高いです

中堅証券7社の一角を担っており、大阪を中心に27店舗を展開している企業です??
— プラズマコイ@財務分析が好き? (@purazumakoi) November 25, 2021

この銘柄は今買うべき「おすすめ銘柄」の仲間入りを出来るのでしょうか！？

プラズマコイ

配当利回りが高く、魅力的に見える企業です。
この株を買う場合、注意が必要な銘柄でもあります。

「岩井コスモHD」は大阪を地盤にする証券会社
「岩井コスモHD」の配当利回りを見る
「岩井コスモHD」の売上（上昇トレンドであるか？）
「岩井コスモHD」の営業利益率（10%以上は欲しい）
「岩井コスモHD」のEPS（一株当たり当期純利益）
「岩井コスモHD」の自己資本比率：高いほど良い（最低40%）
「岩井コスモHD」の配当金（高いほど良い）
「岩井コスモHD」の配当性向：配当金÷EPS（儲けの何割を配当に出す？）
「岩井コスモHD」の営業活動によるキャッシュフロー
「岩井コスモHD」の現金等はいくらあるか？（業績悪化の耐性）　
「岩井コスモHD」の配当金の支払い額(今後も維持できるか？)
「岩井コスモHD」の当期純利益は上昇中か？
【まとめ】「岩井コスモHD」は売上は横ばいながら、配当金を生み出す力は十分は証券会社
【チャートは？割安？】「岩井コスモHD」の今後の株価は？今は買い時かを予想する
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「岩井コスモHD」は大阪を地盤にする証券会社

株や債券、FXの売買で収益を上げるのが証券会社です

「岩井コスモHD」の事業利益はおもに「手数料とトレード利益」から生み出されています。
経済状況に強く影響されるため、利益は一定のレンジ内に収まりつつもその年によって上下します。

一般的な企業と違い、業績が右肩あがりになるような企業ではないですね。
特に中堅の証券会社となると、成長性には期待できないと言っていいでしょう。

そのためPERは低めに据え置かれるのが特徴です。

「岩井コスモHD」は「証券会社を運営」する企業。
地域を限定して、顧客の株式売買などを対面や電話依頼にて行う。
自身でもトレードを行い利益も生み出す。

事業の柱は、手数料と、トレーディング損益になります。
毎年業績は不透明ながら、個人投資家の観点では高い配当金をアテにして投資すべきか検討する銘柄となります。

岩井コスモHDの収入源は３つ

受け入れ手数料
顧客から依頼された株などの商品を売買をする際の手数料
トレーティング損益
自社のトレーダーが売買して得た利益など
金融収益
自社が保有する金融資産から生み出される収益(配当金など)

時価総額は調査時点で「337億円」ということで小型株ですね。
PERは5.92倍と、市場からの注目度が低い企業です。

今回は「岩井コスモHD」について

今後は業績を伸ばせるのか？
配当金を出し続けられる企業なのか？
今は買いなのか？

分析していきたいと思います。

「岩井コスモHD」の配当利回りを見る

配当利回りは1%台です

「岩井コスモHD」の配当利回りは6、7%台です。
非常に高い配当利回りを誇っていますが少し高すぎます。

多くの投資家は今後の事業成長に懸念を持っているとういことがわかります。
現在はネット証券が人気になっており、今後どこまで業績を維持できるかを疑問視されてるためかと思います。

銀行株など金融系は大枠としては同じ状況ですね。

それでも配当利回り6％は魅力的に映ります。

「岩井コスモHD」の売上（上昇トレンドであるか？）

収益は横ばいのなかで推移

株価が上昇したり、配当金を出し続けるためには、
「売上が少なくとも維持」できている事が１つの目安です。

ここ10年の推移で見ると、よくも悪くもレンジ内に収まっている事がわかります。

売上は維持できればOKな銘柄です。

2021年のように230億円もの収益をあげられているのは好調な年だけですね。

「岩井コスモHD」の営業利益率（10%以上は欲しい）

営業利益率は30%と高い水準

「売上-経費」の儲かり具合が「営業利益率」です。
「営業利益率が高い＝儲かりやすい企業」と覚えておきましょう。

業種ごとで異なりますが、日本全体の市場平均は7%ほどと言われています。
「岩井コスモHD」の営業利益率は20〜30%ほど。

顧客からの売買手数料やトレーディング収益の調子によりますが、20%以上は高いですね。
近年は手残りが多く好調にビジネスを展開できていることがわかります。

証券会社は歩合制の部分が高く、過去の推移から見ても今後の営業利益率は高水準が維持できそうですね。

「岩井コスモHD」のEPS（一株当たり当期純利益）

EPSはもレンジ内に収まっています。

1株あたりの利益であるEPS。
「当期純利益÷発行済の株の総数」で計算します。

要はEPSが高いほうが稼ぐ力が高い企業ってことです。

EPSは個人的に「上昇中であるか、もしくは100円」が一つの目安です。
「岩井コスモHD」のEPSは概ね100円〜200円が目安でしょうか。

高配当株としては範囲内に収まっているので合格と言えるでしょう。

「岩井コスモHD」の自己資本比率：高いほど良い（最低40%）

自己資本比率は高い水準です

自己資本比率（株主資本比率）は、
要するに借金をしていないか？を見る指標です。

「岩井コスモHD」の自己資本比率は30%程度です。
有利子負債もありますが、金融業のため、顧客からの預り金などが多く自己資本比率は低くなりますね。

証券会社なので銀行ほどは低くないのが特徴です。

自己資本比率は低いですが財務的には問題なしです。

「岩井コスモHD」の配当金（高いほど良い）

長期で配当金が安定しているのが魅力の企業

配当金は「株を持っているだけで、その企業からもらえるお金」です。

「岩井コスモHD」は概ね増配傾向の銘柄です。
減配をしていても配当利回りが高く、安定的にキャッシュフローを得たいなら魅力的に映ります。

2021年度は一気に増配して117円です。
2022年度の配当予想は非開示ですが、配当を維持できるかが最も注目される所です。

「岩井コスモHD」の配当性向：配当金÷EPS（儲けの何割を配当に出す？）

配当性向は30%目安です

配当性向は「稼いだ利益のうち、何割くらい配当金に使っている？」という指標です。
※市場平均は30%くらいです。

「岩井コスモHD」の配当性向は30%が目安です。
しかしなるべく減配をしないという方針があるようで2020年は配当性向を65％まで上げて配当を維持しています。

株主還元意識は高く、減配をしにくい銘柄なので、多少のリスクを覚悟しながら買い向かうという選択はありかと思います。

「岩井コスモHD」の営業活動によるキャッシュフロー

営業CFは近年は安定しています

「営業活動によるキャッシュフロー」は簡単に言うと
「商売によって入金されたお金がいくらになったか？」の数字です。

基本的には毎年プラスが理想です。

「岩井コスモHD」の営業CFは近年は安定しています。
2017年までは赤字のこともありましたが最近は安定してプラスで着地できています。

近年は利益も高くできており、ビジネスが好調に推移していることがわかります。

「岩井コスモHD」の現金等はいくらあるか？（業績悪化の耐性）　

現金は増加しています。

基本的に保有する”現金など”は多い方が良いです。
現金の重要性は「個人の家計でも企業の財務でも同じ」です。

しかしお金は「使ってこそ意味がある」ので貯めすぎは良くありません。

「岩井コスモHD」の現金はここ数年で順調に増加しています。
顧客からの預り金による増減もありますが、どちらかというと利益が積み重なっている側面のほうが強そうです。

現金保有額が増加傾向なのは投資家にとってはポジティブな材料かと思います。

「岩井コスモHD」の配当金の支払い額(今後も維持できるか？)

今の財務状況での配当金の支払い状況はどうでしょうか？

配当総額は17億円くらい。

投資家としては、業績が悪化しても配当を維持して欲しいものです。

業績が悪化しても配当の支払いが負担にならなければ減配のリスクは下がります。
そのため、配当金の総支払額を見ることがポイントになります。

「岩井コスモHD」の配当金は2021年の実績では17億。
増配をしているので翌年は増加しそうです。

現金の保有額も増えているので、少しくらいなら業績が悪化しても配当は維持できそうです。

「岩井コスモHD」の当期純利益は上昇中か？

安定して利益を出せています

「岩井コスモHD」は安定的に利益をだせています。
高配当株とみるなら十分な成績かと思います。

今後も配当を出し続けるため、一定の利益を出してくれればOKですね。

【まとめ】「岩井コスモHD」は売上は横ばいながら、配当金を生み出す力は十分は証券会社

高配当銘柄としてチェックしたい銘柄です

岩井コスモHDの財務分析のまとめです。

項目	評価	コメント
配当利回り	◎	6〜7%
売上高	◯	レンジ内
営業利益率	◎	20〜30%ほど
EPS（1株利益）	▲	レンジ内
自己資本比率	▲	30%
1株配当	◯	高い配当金
配当性向	◯	30%目安
営業キャッシュフロー	◯	増加傾向
現金など	◯	増加傾向