プラズマコイです(^^)
SNS: PostPrim
今回は、高配当株への投資時に候補銘柄としたい
「エックスネット」の財務状況をチェックしていきたいと思います。
この銘柄は今買うべき「おすすめ銘柄」の仲間入りを出来るのでしょうか!?
「エクスネット」は「銀行・保険会社」で使うシステムを提供
「エックスネット」の事業収益は、主に「銀行、保険会社のインフラ提供」からもたらされています。
銀行や保険は個人の資産を預かったりするので、
ミスの許されない厳格なシステムが求められます。
そのシステムは導入先の銀行・保険会社で個別に調整を求められたりします。
そのような超重要なシステムは、ノウハウがない企業だと構築までに数億円がかかったりします。
しかも1度入れてしまうと、各社は乗り換えが難しく、
対応できる企業も限られるため、基本的には業績が安定しますね。
エックスネットの主な3つの収入源
- システム利用料
有価証券管理システムを中心とした「XNETシステム」の月額利用料を収益源とするアプリケーションサービス - 導入・保守
XNETシステムに関する導入や保守、会計制度変更対応等の業務を請負うAMOサービス - 実務代行
XNETシステムを利用して、機関投資家の経理事務等の実務を受託し、効率的に集約、処理することで収益を獲得するSOサービス
※2021年3月期 第3四半期決算短信 より引用
「XNETシステム」の利用料や運用保守を行う会社ですね
近年のIR情報も、各銀行に対するシステム提供のお知らせが見られます。
- 2020/10/20 三菱UFJ信託銀行株式会社に対する個人向け信託商品 「利回りの賢人」 管理システム提供開始について
- 2020/08/17 株式会社阿波銀行に対するスプレッド貸システム提供開始について
また、エックスネットは「NTTデータの子会社」ということで、
大企業パワーで様々な銀行や保険会社とのつながりが今後も保たれそうです。
時価総額は調査時点で「85億円」ということで小型株ですね。
今回は「エックスネット」について
- 今後は業績を伸ばせるのか?
- 配当金を出し続けられる企業なのか?
- 今は買いなのか?
分析していきたいと思います。
まずは配当利回りを見る
めちゃめちゃ高い!
「エックスネット」の配当利回りは近年高騰しています。
これは高配当銘柄として魅力的・・・というより少し高すぎる気がします。
直近では4%台になりましたが、それでも5%を超えているのには訳がありそうです。
市場は「株価が高すぎると評価」していると言えそうです。
株主優待もありますが、それほど魅力的ではないです。
これは罠銘柄といえる水準かもしれません。
業績をチェックしていきましょう。
売上(上昇トレンドであるか?)
少しずつ上昇している
配当金をいままで通り出し続けるためには、
「売上が少なくとも維持」できている事が1つの目安です。
「エクスネット」の売上は安定しながらも上昇中。
少しずつ新規サービスで増やすことができているようです。
営業利益率(10%以上は欲しい)
10%は超えているが減少傾向なのが気になる
業種ごとで異なりますが、日本全体の市場平均は7%です。
「エックスネット」の営業利益率は10%を超えています。
営業利益率は下降トレンドで、儲かる体質からは遠のいていますが、
IRに記載がありました。15%の回復に意欲が見られます。
目標である15%を下回りましたが、増収幅拡大に
2021年3月期 第3四半期決算短信 より
伴い利益額も拡大し、前年同期比微減まで回復しております。
原価率を下げ、営業利益率の改善になる事が今後は見込めそうです。
EPS(一株当たり当期純利益)
高い水準だがこちらも減少中
個人的には上昇中であるか、もしくは100円くらいが一つの目安です。
「エックスネット」のEPSは安定的に横ばいですね。
100円には満たないですが、超安定企業なので問題ないですね。
直近は減少していますが、
EPSも営業利益率の改善とともに改善してきそうです。
自己資本比率:高いほど良い(最低40%)
自己資本比率は最低40%〜かをチェックしましょう。
まったく心配なし
「エックスネット」の自己資本率は盤石の一言!
無借金経営で、財務面の心配はまったくありません。
財務面の言及では企業の公式サイトの開示情報に言及があります。
配当金(高いほど良い)
28円で維持。ずっと維持。
エックスネットはずっと28円です(笑)
増配は期待できないですが、
逆に減配のリスクも低いですね。
盤石の業績なので今後も28円がしばらくは継続されそうです。
配当性向:配当金÷EPS(儲けの何割を配当に出す?)
配当性向は50%が目安
配当性向は概ね40〜50%を目安とされているようです。
現状でも配当性向としてはギリギリかなという所ですね。
少し配当性向がさがってきていますので、
「もしも利益体質が1段階上がれば増配」できますね。
営業活動によるキャッシュフロー
現金を稼ぐ力は増加中
「エックスネット」の営業CFは安定の黒字で、近年は増加中。
まったく問題ありませんね。
他に書くことが無いくらい営業CFは順調です。
現金等はいくらあるか?(業績悪化の耐性)
慌てるような水準ではない
次に見ていきたい項目は企業が保有する「現金」です。
「エックスネット」の現金は調査日時点で13億くらい持っています。
当面の運営資金としては問題なさそうです。
配当金の支払い額(現金などの何パーセントか?)
今の財務状況での配当金の支払い能力はどうでしょうか?
まったくの横ばい!
2.3億円の配当支払
高配当株を探している僕たちにとっては、
業績が悪化しても、配当を維持して欲しいものです。
そのため、短期的に利益が悪化しても、耐えられる現金あればよいということになります。
そのため、配当金の総支払額を見ることがポイントになります。
毎年2.3億円の配当支払いのため、利益が5億円以上出ていれば減配の心配はあまりないと言えそうです。
(自社株買いしてくれないかな・・・)
【まとめ】エックスネットは超安定の「基幹業務システム」のベンダー
良くも悪くも安定企業ですね
エックスネットの財務分析のまとめです。
項目 | 評価 | コメント |
---|---|---|
配当利回り | △ | 2%台 |
売上高 | ○ | 上昇中 |
EPS(1株利益) | △ | 60円くらい |
営業利益率 | ○ | 10%は超えている |
自己資本比率 | ◎ | 80%超え |
1株配当 | ○ | ずっと28円 |
配当性向 | ▲ | 40〜50%目安 |
営業CF | ◎ | プラス。優秀 |
現金など | ○ | 問題なし |
NTTデータの子会社という商流を持ちながら、今後も粛々と企業運営がされそうな企業ですね。
「エックスネット」の今後の株価は?今は買い時かを予想する
最後に、記事投稿時点でのプラズマコイの投資判断です。
【中立】配当利回りが上がったら検討
この記事の執筆時点では株価は1,022円。
近年の水準でいくと、800円台以下が買い場だったと言えます。
配当金や業績は超盤石なので、市場不安で業績に関係なく株価が下がってきたときに買いたい銘柄です。
※投資は自己責任でお願いします。
関連コンテンツです。
IT系の企業です。こちらは業績が堅いですね。
こちらも似たような堅調さがある企業ですね。
総合商社7社の中で”買い”の高配当株を探しました。
化学メーカー7社の中で”買い”の高配当株を探しました。
安定企業、三井住友ファイナンシャルGの財務分析です。
https://manabinomado.com/money_investment/%e3%80%90%e9%ab%98%e9%85%8d%e5%bd%93%e3%80%91%e3%80%8c%e4%b8%89%e4%ba%95%e4%bd%8f%e5%8f%8b%e3%83%95%e3%82%a1%e3%82%a4%e3%83%8a%e3%83%b3%e3%82%b7%e3%83%a3%e3%83%ab%e3%82%b0%e3%83%ab%e3%83%bc%e3%83%978ドコモとKDDIの財務分析です。
高配当株の代名詞、JT(日本たばこ産業)へ投資する際の注意点です。