株式投資・金融知識

【好決算】「フロンテオ(2158)」はリーガルテックを軸にAI解析を展開。株価は?投資すべき?

プラズマコイ(@purazumakoi)です(^^)

今回は「フロンテオ」の財務分析をしていきます。

フロンテオは人工知能 を活用したデータ解析事業(ライフサイエンスAI・ビジネスインテリジェンス・リーガルテックAI・経済安全保障)を行っています。

主要顧客は「企業・医療機関・官公庁(警察・防衛省・海上保安庁・金融庁等)・法律事務所」で、
今は主に法律関係の売上が多い「AI事業」の企業です。

この銘柄は今買うべき「おすすめ銘柄」の仲間入りを出来るのでしょうか!?

プラズマコイ

今は裁判用途メインで使われていますが、どんな産業にも応用できるポテンシャルが魅力です

「フロンテオ」はAI解析により「今まで気がつくことが出来なかった」ことを見つけ出す会社

ステージ4(2025年)には売上高を約3倍の300億円となる計画を立てている

今後3年で売上高を3倍にする計画です

「フロンテオ」の事業利益はおもに「リーガルテックAI事業」から生み出されています。
AI解析技術を、訴訟に使われる証拠を膨大なメール文章やデジタル端末から見つけ出す事業です。

微妙な違いも高いテクノロジーで見分ける事ができるのが特徴

「フロンテオ」は「リーガルテックAI事業」がメイン。
裁判の証拠になるようなデータを膨大なデータからAI技術によって見つけ出す。

単なるキーワード検出ではなく、条件を組み合わせた微妙なニュアンスまで判定することができる技術が強み。

事業はリーガルテックの他、医療関係(ライフサイエンス)や特許調査、メール監視(ビジネス・インテリジェンス)などの事業も行っています。

また、経済の安全保障関連事業が将来の主軸事業になると想定されています。

フロンテオの事業セグメントは3つ

  1. リーガルテックAI事業
    人工知能(AI)とデジタルフォレンジック技術を活用したeディスカバリ(電子証拠開示)、不正調査支援
  2. ビジネスインテリジェンス事業
    人工知能(AI)を活用したソリューションで、業務の生産性向上やビジネスの成功につながる経営判断をサポート
  3. ライフサイエンスAI事業
    医療・介護の現場に存在する様々な構造化・非構造化データの横断的解析と、それに向けた人工知能(AI)の研究開発

公式サイトより

現在は、リーガルテックAI事業が売上の大半を占める

時価総額は調査時点で「2079億円」ということで中型株ですね。
PERは189倍と割安水準です。期待が高い企業ですね。

今回は「フロンテオ」について

  • 今後は業績を伸ばせるのか?
  • 配当金を出し続けられる企業なのか?
  • 今は買いなのか?

分析していきたいと思います。

「フロンテオ」の配当利回りを見る


配当利回りはかなり低いです

「フロンテオ」の配当利回りは0%台です。
配当はだしたり出さなかったりの企業です。

配当金狙いで購入する株ではないですね。
しかし利益が出ているときは配当をだすという株主還元の意識が高い企業ですね。

「フロンテオ」の売上(上昇トレンドであるか?)


売上は横ばいをつづけています

株価が上昇したり、配当金を出し続けるためには、
売上が少なくとも維持」できている事が1つの目安です。

フロンテオの売上は横ばいです。
AIの技術は素晴らしいのですがなかなかビジネスに結びついてないことがわかります。

「フロンテオ」の営業利益率(10%以上は欲しい)


営業利益率は上昇傾向です

「売上-経費」の儲かり具合が「営業利益率」です。
「営業利益率が高い=儲かりやすい企業」と覚えておきましょう。

業種ごとで異なりますが、日本全体の市場平均は7%ほどと言われています。
「フロンテオ」の営業利益率は直近の予想では16%ほど。

売上こそ横ばい傾向ですが、直近では利益率は高まっています。
しかし過去も高い営業利益率だった事があるので高止まりしてくれないと安心はできませんね。

「フロンテオ」のEPS(一株当たり当期純利益)


赤字と黒字で一進一退です

1株あたりの利益であるEPS。
「当期純利益÷発行済の株の総数」で計算します。

要はEPSが高いほうが稼ぐ力が高い企業ってことです。

EPSはプラズマコイ的には「上昇中であるか、もしくは100円」が一つの目安です。
「フロンテオ」のEPSは安定しませんね。

赤字のことも多く、今のところビジネスとしては安定しません。
現在は期待値が先行している状況と言えます。

「フロンテオ」の自己資本比率:高いほど良い(最低40%)


自己資本比率は上昇中です

自己資本比率(株主資本比率)は、
要するに借金をしていないか?を見る指標です。

「フロンテオ」の自己資本比率は40%程度です。

有利子負債は少し前まで増加傾向でしたが、近年は減少しています。
そのため自己資本比率は上昇傾向にありますね。

財務的には改善しています。

「フロンテオ」の配当金(高いほど良い)


長くに渡り増配を続けています

配当金は「株を持っているだけで、その企業からもらえるお金」です。

「フロンテオ」は配当金を出したり出さなかったりする企業です。
赤字のときは流石に無配にしています。

2022年は業績好調で1株7円の予想です。

「フロンテオ」の配当性向:配当金÷EPS(儲けの何割を配当に出す?)


配当性向は30%目安です

配当性向は「稼いだ利益のうち、何割くらい配当金に使っている?」という指標です。
※市場平均は30%くらいです。

「フロンテオ」の配当性向は30%が目安です。
利益がでなければ無配にしています。

「フロンテオ」の営業活動によるキャッシュフロー


営業CFは安定しませんが概ねプラスです

「営業活動によるキャッシュフロー」は簡単に言うと
「商売によって入金されたお金がいくらになったか?」の数字です。

基本的には毎年プラスが理想です。

「フロンテオ」の営業CFは20億円あたりを最高に概ねプラス。
キャッシュフローが赤字の年があることから、業績はあまり安定しないということがわかります。

今後は安定的に営業CFの黒字化が望まれるところです。
そのためには市場開拓が必要でしょう。

「フロンテオ」の現金等はいくらあるか?(業績悪化の耐性は?) 


現金保有額の上下が激しいです

基本的に保有する”現金など”は多い方が良いです。
現金の重要性は「個人の家計でも企業の財務でも同じ」です。

しかしお金は「使ってこそ意味がある」ので貯めすぎは良くありません。

「フロンテオ」の現金は安定しませんね。
2020年度は外部の人間からみるとハラハラする減少でした。

現金保有額や増減が多くなってきており、事業規模が大きくなってきていることがわかりますね。

「フロンテオ」の配当金の支払い額(今後も維持できるか?)

今の財務状況での配当金の支払い状況はどうでしょうか?


配当総額は1億〜2億円程度が目安

投資家としては、業績が悪化しても配当を維持して欲しいものです。

業績が悪化しても配当の支払いが負担にならなければ減配のリスクは下がります。
そのため、配当金の総支払額を見ることがポイントになります。

「フロンテオ」の配当総額は1、2億円が当面の目安です。
配当金は出せたり出せなかったりの企業です。

今後は安定的に配当を出せるようになる事が望まれます。

「フロンテオ」の当期純利益は上昇中か?


当期純利益は安定しません

「フロンテオ」の当期純利益は赤字が多いです。
2021年度と2022年度の予想は黒字で、今後は毎年黒字化で着地できるかがポイントです。

ポテンシャルは認めますが、ここまでの利益推移だけ見るとリスキーな企業ですね。

【まとめ】「フロンテオ」は法曹業界向けを中心にAI解析を行う企業


今後AIの解析技術をどのようにビジネスに繋げられるか?

フロンテオの財務分析のまとめです。

項目評価コメント
配当利回り0%台
売上高概ね横ばい
営業利益率10%ほど
EPS(1株利益)イマイチ
自己資本比率約40%
1株配当安定しない
配当性向30%目安
営業キャッシュフロー概ね黒字
現金など上下が激しい
数字は記事投稿当時のものです。評価は筆者の主観です。

総評としては、時価総額が高く期待されている企業ですが、ここまでの業績は安定していません。

株価の上下も決算によるトレード需給が大きいのでトレード要員として売買タイミングが重要な企業です。

【チャートは?割安?】「フロンテオ」の今後の株価は?今は買い時かを予想する

最後に、記事投稿時点でのプラズマコイの投資判断です。


【売り】直近は高すぎるので相場師のための銘柄です。

この記事の執筆時点(21/11/26)では株価は5,300円。

好決算のAI関連銘柄ということで相当株価ががっています。
半年で7倍にもなった気合の入った銘柄ですが、素人は手出し無用の銘柄です。

【12/6追記】マーケットが崩れて2,200円にまで落ちています。
【12/28追記】売買代金が高く3,370円になっています。

※投資は自己責任でお願いします。

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