こんにちはプラズマコイ(@purazumakoi)です(^^)
今回は、高配当株として注目のクイックの財務状況をチェックしていきたいと思います。
クイックの事業内容を見てみましょう。
人材紹介サービス会社です。
クイックの事業・サービス
「人材」と「情報」2つの事業を展開『人材紹介事業』では、採用企業と求職者を直接結びつけることによって最適なマッチングを実現。これらが、事業の柱となります。
さらに人材領域の創業事業となる『リクルーティング事業』では、人材採用広告で人材と企業のマッチングをサポートしています。情報領域では人材ビジネスを支えるWeb上での情報提供をはじめ、現在では人事関連のWebサイトおよびイベントの運営、さらに北陸地域での出版・Web事業などを展開。
公式サイトより
このように、情報関連事業は、クイックグループ全体で推進する事業となっています。
「クイック(証券コード 4318)」は、配当金を出し続けられる企業なのか!?要チェックや!
チェックは「IR BANK」で行う
今回紹介されている方法は、IR BANKの「決算まとめ」から確認ができます。
今回は「クイック」の財務を見ていきます(^^)
まずは配当利回りを見る
3.5〜4%台になったら狙い目
クイックの業績は右肩あがりのトレンド。
直近で高配当化しました。
業績をチェックしていきましょう。
売上(上昇トレンドであるか?)
何気にこの5年の成長率がすごい
配当金をいままで通り出し続けるためには、
「売上が少なくとも維持」できている事が1つの目安です。
クイックは売上が右肩あがりです。
2021年は減収の見込みですが、景気が回復すれば再成長してきそうです。
営業利益率(10%以上は欲しい)
売上から経費を引いたのが「営業利益率」です。
「営業利益率が高い=儲かりやすい」と覚えて置きましょう。
業種ごとで異なりますが、市場平均は7%なので、
基本は営業利益率が10%を超えているのは合格点といえます。
2021年はダメージを受けていて10%を割ることが予想できますが、
長期で考えるなら、一時的な要因と考えてよいでしょう。
基本的に高い営業利益率で優秀です。
EPS(一株当たり当期純利益)
EPSもまぁまぁといった水準
1株あたりの利益であるEPS。
「当期純利益÷発行済の株の総数」で計算します。
要はEPSが高いほうが稼ぐ力が高い企業ってことですね。
個人的には100円くらいが目安ですが、50円〜100円のレンジに収まります。
人材エージェントなら100円くらいでOK
何よりEPSの伸びが良く、
効率的に稼ぐ力も評価できます。
自己資本比率:高いほど良い(最低40%)
自己資本比率は60%台で更に増加中
自己資本比率(株主資本比率)は、
要するに借金をしていないか?を見る指標です。
自己資本比率は最低40%〜をチェックしましょう。
個人的には自己資本比率60%以上が1つの目安です
クイックは自己資本率が最新の決算ですと70%を超え上昇中。
利益を毎年積み上げている財務安定企業と言えます。
配当金(高いほど良い)
配当金は「株を持っていると貰えるお金」です。
配当金も上昇中
2021年12月期はも年間配当は40円と配当は減配予定です。
今後の成長次第ですが、40円〜50円くらいで落ち着きそうな感じでしょうか。
配当性向:配当金÷EPS(儲けの何割を配当に出す?)
「稼いだ利益のうち、何割くらい配当金に使っている?」という指標が配当性向です。
配当性向:儲けたお金を株主に還元する割合じゃな。
配当性向からみると増配力は疑問
配当性向は、市場平均の30%より少し高い40%です。
これは公式サイトに記載されています。
当期純利益の40%を配当性向の目処とすることを基本方針としています。
公式サイトより引用
配当金の増加を行うには、利益を向上していく必要がありますね。
営業活動によるキャッシュフロー
基本的に伸び続けている企業
「営業活動によるキャッシュフロー」は簡単に言うと
「商売によって儲けたお金がいくらになったか?」の数字です。
本業で「儲ける力」を調べる項目ですね。
クイックは確実に利益が積み上げられますね。
現金等はいくらあるか?(業績悪化の耐性)
現金がどんどん積み上がっている
基本的には現金は多い方がいいです。
現金の重要性は「個人の家計でも企業の財務でも同じ」です。
現金は徐々に積み上がっていっていますね。
収入から、投資や借金返済に使っても、現金が残りまくっているということです。
好材料ですね。
総還元額(現金などの何パーセントか?)
総還元額は「配当金総額 + 自社株買い」で行った
株主還元の総額です。
クイックは自社株買いは小額なので、ほぼ配当金のみの支払いです。
8億円くらいの配当支払いですね
高配当株を探している僕たちにとっては、
業績が悪化しても、配当を維持して欲しいものです。
そのため、短期的に利益が悪化しても、
現金などの内部留保で配当が賄えれば、配当維持が期待できるということです。
現状の財務状況であれば、短期的に業績が悪化しても、配当金は十分支払えそうです。
現状の業績なら、大幅な減配リスクは低いといえます。
【まとめ】クイックは成長力もある、収益力、財務力がある評判の人材・情報サービス企業
人材紹介を軸に、さまざまな事業を行っている財務優良企業
クイックの財務分析のまとめです。
項目 | 評価 | コメント |
---|---|---|
配当利回り | ○ | 3〜4%台 |
売上高 | ○ | 成長中 |
EPS(1株利益) | ▲ | 50〜100円 |
営業利益率 | ○ | 10%を超える |
自己資本比率 | ○ | 60%以上で上昇中 |
1株配当 | ○ | 高配当の部類 |
配当性向 | ▲ | 40%目安 |
営業CF | ○ | 基本的にプラス |
現金など | ◎ | 増加中 |
非常に盤石な基盤があるので、業績悪化の可能性を折り込みつつ、
配当利回りが3.5〜4%くらいならポートフォリオの1部に入れても良いかもしれません。
※投資は自己責任でお願いします。
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