プラズマコイです(^^)
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今回は「パルグループHD」の財務状況をチェックしていきたいと思います。
パルグループHDは「アパレル・雑貨店」をチェーン展開する企業です。
主力の店舗は「3COINS」です。300円の商品を中心とする雑貨店ですね。
100円ショップではダイソーやセリアなどもありますが、価格帯が1段階高めのお店です。
アパレルは主に女性をターゲットとしたブランドで多数展開しています。
パルグループホールディングス(2726)はアパレル・雑貨店をチェーン展開する企業です🏢
— プラズマコイ@毎日ブログで日本株を分析🎏 (@purazumakoi) July 17, 2022
アパレルはチャオパニックなど約50ブランドを展開👚
雑貨は3COINSがメインですね🍀
業績は長期で右肩あがりで成長しています📈
ここ数年は3COINSが業績を牽引しています。
株価も好調で高値を伺う勢いですね💹
なにげに配当が安定しているところも注目です
アパレル企業は業績が安定せず、配当も安定しない傾向にありますが、
同社はコロナショック時は配当が半分になりましたが翌年から戻しており、減配は一時的でした。
この企業は、いま買うべき銘柄なのか?見ていきましょう。
- 「パルグループHD」はアパレル・雑貨店を多数展開
- 「パルグループHD」のPER推移を見る
- 「パルグループHD」の配当利回りを見る
- 「パルグループHD」の売上(上昇トレンドであるか?)
- 「パルグループHD」の営業利益率(10%以上が目安)
- 「パルグループHD」のEPS(一株当たり当期純利益)
- 「パルグループHD」の自己資本比率:高いほど良い(最低40%)
- 「パルグループHD」の配当金
- 「パルグループHD」の配当性向(儲けの何割を配当に出す?)
- 「パルグループHD」の営業活動によるキャッシュフロー
- 「パルグループHD」の現金等はいくらあるか?(業績悪化の耐性)
- 「パルグループHD」の当期純利益は上昇中か?
- 【まとめ】「パルグループHD」は安定成長・安定配当の企業
- 【チャートは?割安?】「パルグループHD」の今後の株価は?今は買い時かを予想する
「パルグループHD」はアパレル・雑貨店を多数展開
パルグループHDの主な事業セグメントは2つ
- 衣料
「NICE CLAUP」「GALLARDAGALANTE」「オリーブ・デ・オリーブ」、「カスタネ」「LUIS」「CIAOPANIC」など - 雑貨
300円ショップ「3COINS」、ギフト雑貨「BIRTHDAY BAR」
コロナショック時は3COINSが業績を支えました
「パルグループHD」の事業利益は「アパレル(衣料品)の事業」で生み出されています。
平常時であればアパレルが稼ぎ頭です。アパレルは近年はオンライン化が進んでおりECでの売上が上昇しています。
近年は3COINSなどの雑貨が成長していており、安定収入の事業として成長しているため安定感も増しています。
時価総額は22/7/15時点で「1,003億円」ということで中型株ですね。
PERは14.4倍と一般的にはやや割安水準です。
今回は「パルグループHD」について
- 今後は業績を伸ばせるのか?
- 配当金を出し続けられる企業なのか?
- 今は買いなのか?
分析していきたいと思います。
※各種指標の表はIRBANKより引用しています。
また同社と合わせて確認したいのはアダストリアですね。
「パルグループHD」のPER推移を見る
PERは過去比較で割安です。
「パルグループHD」のPERは14.2倍(22/7/15時点)。
過去の推移を見ると17倍前後が目安。いまは少し割安な水準に見えます。
コロナショックで2020、2021年はPERが大きく動いていますね。
PERは10倍を切ったら割安かもという見かたができそうです。
「パルグループHD」の配当利回りを見る
配当利回りは2%〜3%が目安です。
「パルグループHD」の22/7/15時点での予想配当利回りは2.31%ですね。
近年の推移からいくと利回りはさがってきています。
配当利回りは3%ほどあると割安感が見られます。
株主優待は自社ECサイトや施設利用の割引券
優待は以下2つから選ぶ形になります。
- 商品割引15%off券:ECサイト「PAL CLOSET」、自社ブランド店舗で利用可能
- 宿泊50%off券:HOTEL フリーゲート白浜、料理旅館 浜木綿くろしお山荘、鬼怒川温泉ホテル
対象株数 | 優待品 |
---|---|
100株 | 2枚 |
200株 | 4枚 |
500株 | 6枚 |
100株 | 10枚 |
ホテル宿泊は場所を選びますが、商品購入15%OFFは3COINSやチャオパニックなど、同社の商品を購入する場合は嬉しいですね。
「パルグループHD」の売上(上昇トレンドであるか?)
売上は上昇中です。
株価が上昇したり、配当金を出し続けるためには、
「売上が少なくとも維持」できている事が1つの目安です。
「パルグループHD」の売上は右肩あがりで上昇中です
2022年は過去最高を更新しており、2023年も二桁成長と強気の予想です。
3COINSの業績は好調で、さらに経済再開によりアパレル事業も売上を押し上げる見込みです。
「パルグループHD」の営業利益率(10%以上が目安)
営業利益率は6%ほどです。
業種ごとで異なりますが、営業利益は4%〜7%を目安としています。
「パルグループHD」の営業利益率は6%ほどです。
営業利益率はそこそこ高いですね。
雑貨は値引き販売をするような業態ではなく、営業利益率の上昇に寄与していると考えら得れます。
アパレルは一般的には在庫管理が難しく、セールで売るといった商売が常態化しています。
しかし同社の営業利益率を見ると、それほど値下げを行わずに商品が売れていそうです。
2023年の営業利益率は7%と予想されており、これぐらいであれば業界水準を考えればOKでしょう。
「パルグループHD」のEPS(一株当たり当期純利益)
EPSはレンジを突破できるか注目
EPSは個人的に「上昇中であるか、もしくは100円以上」が一つの目安です。
「パルグループHD」のEPSは2020年の159円が過去最高です。
2021年と、2022年で下落からの復活ロードがあり、
2023年は再び過去最高水準まで上がってくるという予想です。
自社株買いはそこまで頻繁にはおこなっておらず、利益的にそこまでの余裕は無いというところでしょうか。
「パルグループHD」の自己資本比率:高いほど良い(最低40%)
自己資本比率は50%前後です
「パルグループHD」の自己資本比率は50%前後です。
有利子負債も年々減少が進んでいますね。
自己資本比率は上昇傾向で、財務的な問題はなさそうです。
「パルグループHD」の配当金
配当は増配傾向で推移しています。
「パルグループHD」の配当は2010年以降で2021年の1度しか減配していません。
減配後も翌年にすぐ配当額をもどしており、株主還元意識を感じます。
2023年の配当金も1株50円予想と配当額は維持の予定です。
「パルグループHD」の配当性向(儲けの何割を配当に出す?)
配当性向は40%程度が目安
「パルグループHD」の配当性向は40%を目安としています。
配当性向は標準並みの企業です。
2022年の配当性向が55%ほどのところから、
配当は最高額を維持し、安定配当とすることを意識していることがわかります。
「パルグループHD」の営業活動によるキャッシュフロー
営業CFは概ね安定プラスです。
「パルグループHD」の営業CFは安定プラスです。
2021年は大幅に減少していますがそれでもプラスで着地しました。
特徴としては大きく営業CFが伸びた年は翌年に反動がくるという所でしょう。
2016年、2020年は営業CFが大きく下がっていますが、前年の反動が影響している部分もありそうです。
「パルグループHD」の現金等はいくらあるか?(業績悪化の耐性)
現金は増加傾向です。
「パルグループHD」の現金は2021年で522億円程度。
総資産は937億円ほど。総資産に占める現金の比率は55%程度です(30%以上は余裕あり)。
現金比率は高く、手元の現金は厚めですね。
資産の半分は現金というキャッシュリッチ企業です。
今後の用途次第ですが、少し手元現金が多すぎるような気もしています。
「パルグループHD」の当期純利益は上昇中か?
2023年の当期純利益は最高水準に復活予定です。
「パルグループHD」の当期純利益は急回復の局面です。
2023年は過去最高に迫る66億円で予想されています。
2023年は経済再開が進んでおりアパレル需要が高くなっていますが、
2024年にその反動がくることも想定されます。
今後の業績にも視野にいれていきたい企業です。
【まとめ】「パルグループHD」は安定成長・安定配当の企業
アパレル企業で配当が安定しているのは魅力です
パルグループHDの財務分析のまとめです。
項目 | 評価 | コメント |
---|---|---|
配当利回り | ▲ | 12.3% |
売上高 | ◯ | 上昇傾向 |
営業利益率 | ◯ | 6%ほど |
EPS(1株利益) | ◯ | 最高水準 |
自己資本比率 | ▲ | 50% |
1株配当 | ◯ | 安定性を重視 |
配当性向 | ◯ | 40%目安 |
営業キャッシュフロー | ▲ | 概ね安定 |
現金など | ◯ | 増加傾向 |
総評としては、業績が右肩あがりのアパレル・雑貨企業です。
値段的に買いやすいアパレル企業で配当が安定しているの企業はめずらしいですね。
ポイントになるのは3COINSの展開状況でしょう。
近年はブームがきており好業績を牽引している業態になります。
デフレの中、100円より1段階上の価格帯の商品が求められる未来は想像できるので、今後の成長にも期待できる企業だと思います。
【チャートは?割安?】「パルグループHD」の今後の株価は?今は買い時かを予想する
最後に、記事投稿時点でのプラズマコイの投資判断です。
【中立】株価は高値で判断が分かれるところ
この記事の現時点(22/7/15)では株価は2,167円。
トレードをするつもりなら高値を突破したあたりで行うのも良さそうです。
一方、長期投資や配当金を目当てにするなら、高値付近は手を出しづらい状況です。
売上は成長を続けているので、長期投資なら下がった所(株価1100円あたり)をねらいたい企業ですね。
※本記事は固有の金融商品の購入を推奨する意図はありません。
※投資は自己責任でお願いします。
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