プラズマコイです(^^)
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今回は「クボタ」の財務状況をチェックしていきたいと思います。
クボタは「農業機械・建設機械メーカー」です。
水環境プラント、鉄管・パイプ等のインフラ関連部材も扱っています。
機械は中小型の農業機械が主力です。トラクターや田植え機、コンバインなどですね。
農業機械の世界シェアは3位で世界的な大手企業です。
世界シェア1位の「ディア・アンド・カンパニー」は大型機が主力なため追従すべく、買収や投資を積極的に行っており、水田稲作、畑作機械の両方で成長を目指しています。
クボタ (6326)は農業・建機メーカー👷🏾
— プラズマコイ@毎日ブログで日本株を分析🎏 (@purazumakoi) July 16, 2022
世界シェア3位の大型企業です🏢
配当利回りは2%程度と高くはないですが
12年連続非減配の安定増配が魅力の企業です💰
世界で事業を展開するグローバル企業で売上は海外が7割です🌏
今後の展開は米国のほか、インド、アフリカといった新興国の成長次第でしょうか。
一方、需要の一服や資材価格の上昇による住宅価格の上昇から今後は業績悪化が見込まれる業界でもあります。
この企業は、いま買うべき銘柄なのか?見ていきましょう。
- 「クボタ」は海外中心で「農業機械・建設機械」を展開するメーカー
- 「クボタ」のPER推移を見る
- 「クボタ」の配当利回りを見る
- 「クボタ」の売上(上昇トレンドであるか?)
- 「クボタ」の営業利益率(10%以上が目安)
- 「クボタ」のEPS(一株当たり当期純利益)
- 「クボタ」の自己資本比率:高いほど良い(最低40%)
- 「クボタ」の配当金
- 「クボタ」の配当性向(儲けの何割を配当に出す?)
- 「クボタ」の営業活動によるキャッシュフロー
- 「クボタ」の現金等はいくらあるか?(業績悪化の耐性)
- 「クボタ」の当期純利益は上昇中か?
- 【まとめ】「クボタ」は安定成長の農機・建機メーカー
- 【チャートは?割安?】「クボタ」の今後の株価は?今は買い時かを予想する
「クボタ」は海外中心で「農業機械・建設機械」を展開するメーカー
クボタの主な事業セグメントは2つ
- 機械
農業機械・建設機械 - 水・環境
環境プラントや鉄管、パイプ等のインフラ用資材
半導体の高性能化、高需要化で業績は絶好調です
「クボタ」の事業利益は「農機・建機」で生み出されています。
トラクタ、田植え機、ミニショベルカーなどですね。
国土が小さい日本のメーカーということで、小型・中型の機械が強みになっています。
日本の人口は年々減少していますが、世界規模では人口は増加していっています。
そうなると食料不足が懸念され、農機の需要は人口と連動して拡大すると考えられます。
農機はイノベーション分野として自動化にも注力されています。
時価総額は22/7/15時点で「2兆5,277億円」ということで超大型株ですね。
PERは14.2倍と一般的にはやや割安水準です。
今回は「クボタ」について
- 今後は業績を伸ばせるのか?
- 配当金を出し続けられる企業なのか?
- 今は買いなのか?
分析していきたいと思います。
※各種指標の表はIRBANKより引用しています。
「クボタ」のPER推移を見る
PERは過去比較で割安です。
「クボタ」のPERは14.2倍(22/7/15時点)。
過去は15倍〜20倍が目安で少し割安な水準に見えます。
PERが12倍台であったら積極的に買いの検討をしていきたいですね。
「クボタ」の配当利回りを見る
配当利回りは2%以下です。
「クボタ」配当利回りは2%以下が目安ですね。
高配当とは言えない銘柄ですね。
高配当を狙う銘柄というよりは、ワイドモート(競争優位性が高い企業)の連続増配(非減配)企業として、長期投資として検討する企業でしょう。
「クボタ」の売上(上昇トレンドであるか?)
売上は上昇中です。
株価が上昇したり、配当金を出し続けるためには、
「売上が少なくとも維持」できている事が1つの目安です。
「クボタ」の売上は上昇傾向です。
特に近年はコロナショックの2020年を除けば常にプラスで着地しています。
売上はしっかり上昇しており好調な企業ということがわかります。
「クボタ」の営業利益率(10%以上が目安)
営業利益率は10%ほどです。
業種ごとで異なりますが、営業利益は4%〜7%を目安としています。
「クボタ」の営業利益率は10%ほどです。
営業利益率は10%を超えており高い水準です。
競合もそこまで多くなく、技術力的にも高めの利益率をだせているように見えます。
しかし近年は10%を割る場面もあり少しずつ下落傾向なのは懸念点です。
原材料やサプライチェーンの影響によるコスト増が感じられます。
「クボタ」のEPS(一株当たり当期純利益)
EPSは過去最高を更新
EPSは個人的に「上昇中であるか、もしくは100円以上」が一つの目安です。
「クボタ」のEPSは上昇傾向です。
2021年と、2022年の予想ベースでは過去最高を記録しています。
EPSの観点からは事業は好調に推移しているようです。
自社株買いも毎年200億円ほど実施しています。
「クボタ」の自己資本比率:高いほど良い(最低40%)
自己資本比率は45%前後です
「クボタ」の自己資本比率は45%程度です。
有利子負債は1兆円を超えており、年々上昇しています。
その一方で、自己資本比率は45%をキープするように長年コントロールされています。
今のところ財務的には問題はなさそうです。
「クボタ」の配当金
配当は12年連続非減配中です。
「クボタ」の配当は12年連続非減配を継続中です。
安定的に配当を出し続けている企業ですね。
近年も配当は順調に増加しています。
「クボタ」の配当性向(儲けの何割を配当に出す?)
配当性向は40%程度が目安
「クボタ」の配当性向は30%を目安としています。
配当性向は標準並みの企業です。
配当性向は今後も大きく増加することは期待薄で、配当金の増加は業績に連動する形になりそうです。
その意味では農機・建機に強みがある企業ですので、配当維持はつづけてくれそうです。
「クボタ」の営業活動によるキャッシュフロー
営業CFは1000億あたりが目安
「クボタ」の営業CFは安定プラスです。
安定して1000億程度は営業CFが見込める企業ですね。
しかし営業CFは横ばい傾向です。
売上の伸びは右肩あがりですが、現金を稼ぎ出す力は横ばいで推移していると言えます。
営業CFはもう少し伸びを見せて欲しいところです。
「クボタ」の現金等はいくらあるか?(業績悪化の耐性)
現金は増加傾向です。
「クボタ」の現金は2021年で2586億円程度。
総資産は3.77兆円ほど。総資産に占める現金の比率は6.8%程度です(30%以上は余裕あり)。
現金比率は低く、手元の現金は少なめの印象です。
手元現金は事業運営に最低限を持つ形で、ほかは金融債権(特定の金融機関が発行できる債権)を1兆円ほど持っていたりしますね。
「クボタ」の当期純利益は上昇中か?
当期純利益は最高水準で推移です。
「クボタ」の当期純利益は2021年は過去最高を記録しました。
2022年も過去最高を更新予定です。
2022年は1Qの進捗率からは過去最高の更新は厳しいそうです。
原材料の高騰が重しになっています。
値上げ分がどこまで利益に貢献できるかというところもポイントでしょう。
【まとめ】「クボタ」は安定成長の農機・建機メーカー
売上は良いですが、利益がどこまで残せるかですね
クボタの財務分析のまとめです。
項目 | 評価 | コメント |
---|---|---|
配当利回り | △ | 1.6% |
売上高 | ◯ | 上昇傾向 |
営業利益率 | ◯ | 10% |
EPS(1株利益) | ◯ | 過去最高 |
自己資本比率 | ▲ | 45% |
1株配当 | ◯ | 12年連続非減配 |
配当性向 | ▲ | 30% |
営業キャッシュフロー | ▲ | 横ばい |
現金など | ◯ | 安定増加 |
総評としては、事業内容に強さがある企業です。
足元では原材料の高騰など利益が圧迫される局面はありそうですが、
売上は増加しており、長期で見た時にディフェンシブな動きを見せてくれそうです。
今後は米国や新興国といった成長が期待できる国での事業への投資も増やしていくようで、業績成長に期待です。
【チャートは?割安?】「クボタ」の今後の株価は?今は買い時かを予想する
最後に、記事投稿時点でのプラズマコイの投資判断です。
【中立】上昇傾向なので落ちてきたら積極的に狙いたい
この記事の現時点(22/7/15)では株価は2,106円。
長期でみるとちょうどいいペースで上昇トレンドを継続しているように見えます。
今買ってもよいでしょうが今は割安感はないのが正直なところです。
株価としては1500円〜1600円のあたりが下値のサポートラインになりそうなのでそのラインまで下がってきたら積極的にねらいたい企業です。
※本記事は固有の金融商品の購入を推奨する意図はありません。
※投資は自己責任でお願いします。
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