連続増配の株

村田製作所(6981)は大手電子部品メーカー【9年連続増配】

プラズマコイです(^^)
SNS: PostPrim

今回は「村田製作所(ムラタ)」の業績・財務状況をチェックしていきたいと思います。

村田製作所は国内大手の「電子部品メーカー」です。
代表例ではiPhone用の部品を幅広く提供していますね。

高い信頼性が求められる精密部品を作ることができる高い技術力が魅力の企業です。
超小型で精密さが必要な電子部品は、スマートフォンや自動車など様々な製品に必要とされています。

一言でいうと村田製作所は何を作っているの?という疑問に回答するため、公式サイトの一文を引用します。

テレビ、PC、スマートフォンなど、ムラタの電子部品は身の回りのあらゆる電子機器に使われ、豊かな暮らしの実現に貢献してきました。
通信、モビリティ、環境、ウェルネスなど、拡大するエレクトロニクス領域においてもInnovatorとして今後も新しい価値を提供していきます。

公式サイトより引用

電子部品メーカーでは国内トップクラスの事業規模を誇り「モノ作り日本」を体現する代表的な企業と言えるでしょう。

プラズマコイ

時代が精密な電子部品が求めており業績は好調です。

村田製作所の売上、利益、配当は右肩あがりです。
絶好調と言って良いでしょう。
その背景は、ハイテク機器が求められる時代背景にあります。

すっかりおなじみになったスマートフォンなど、ハイテク機器は生活になくてはなりません。
世界中のあらゆる産業で高度で精密な電子部品が数多く使われています。
その流れは今後も続いていくものと見られています。

いま、この会社の株を買うべきでしょうか?見ていきましょう。

「村田製作所」は精密な電子部品を大量に作ることが出来るメーカー

村田製作所で使われる部品の主な用途↓

出典:決算説明資料

村田製作所のセグメントはおもに5つ

  • コンデンサ
    5G通信インフラ向け、自動車の電動・自動運転関連に使われる部品
  • インダクタ・EMIフィルタ
    スマートフォンなどに使われる小型の部品。
  • 高周波・通信
    IoT化に伴い使われる無線通信などに使われる部品。
  • エナジー・パワー
    リチウムイオン二次電池。自動車・メディカル・ウェアラブル・IoT向けの小型電池向け。
  • 機能デバイス
    ジャイロセンサや加速度センサなど。自動の追突防止などに使われる。

なくてはならない、精密機器に使われる部品を作っています。

「村田製作所」の事業利益はおもに「電子部品の製造販売」で生み出されています。
通信インフラ・自動車・メディカル・ウェアラブル・IoT向けなど、様々な産業機器、医療機器に使われています。

チップ積層セラミックコンデンサ、表面波フィルタ、EMI除去フィルタなどのシェアは世界一の企業ですね。

既に巨大な企業ですが、今後ますます業績を伸ばせる可能性を秘めた企業です。
5G、自動運転、ゲーム、電子端末など次世代産業の関連テーマも多いですね。

海外売上比率は9割 出典:マネックス証券

「村田製作所」は電子部品メーカー
主要製品はチップ積層セラミックコンデンサ。
スマートフォン・タブレット、5G基地局向け、カーエレクトロニクス等に使用される。

スマートフォンや5G基地局など、高度な電子機器の需要は高く小型で精密な電子部品を作ることができる同社の存在感が高まっている。

海外売上比率は9割で、円安時には大きな利益恩恵がある。

配当金は9年連続増配。好調な業績を背景に配当金も増加している。

時価総額は22/9/6時点で「4兆9,841億円」ということで超大型株ですね。
PERは14.5倍と一般的には、標準水準です。

今回は「村田製作所」について

  • 今後は業績を伸ばせるのか?
  • 配当金を出し続けられる企業なのか?
  • 今は買いなのか?

分析していきたいと思います。
※各種指標の表はIRBANKより引用しています。

「村田製作所」のPER推移を見る


PERは過去比較でまだ割安感があります。

この株の「割安度」の判断目安として過去のPER比較を行います。
過去のPERより低ければ「今は割安かも?」と検討します。

「村田製作所」のPERは14.5倍(22/9/6時点)。
過去の推移を見ると割安水準ですね

近年のPERはさがってきているとは言え、14.5倍は割安感があります。
今のPERを正解とみるなら需要が一服していると言えますが、今後も電子部品の需要がある程度堅調なことを考えると十分割安と見てもよいでしょう。

「村田製作所」の配当利回りを見る

配当利回りは上昇中です。

「村田製作所」の配当利回りは9/6時点で2.04%です。
過去と比較すると利回りは上昇傾向です。

好調な業績&増配に株価が追いつけてないですね。
配当利回りが2%を超えることは珍しい企業なので今は割安感があると考えられます。

「村田製作所」の売上(上昇トレンドであるか?)

売上は上昇傾向です。

株価が上昇したり、配当金を出し続けるためには、
売上が少なくとも維持」できている事が1つの目安です。

「村田製作所」の売上は上昇傾向です。
毎年順調に売上を伸ばしていっています。

特に2008年以降は右肩あがりのトレンドが続いており売上は力強く成長しています。

「村田製作所」の営業利益率(10%以上が理想)

営業利益率は上昇傾向です。

「売上-経費」の儲かり具合が「営業利益率」です。
「営業利益率が高い=儲かりやすい企業」と覚えておきましょう。

営業利益は4%〜7%を一般水準の目安としています。
「村田製作所」の営業利益率は22%程度です。

営業利益率は高いですね。製造業で20%を超えるとなると、非常に高い強みをもっていると思われます。

この企業の場合は、他社が真似できない精密な部品を大量生産できるところでしょう。

ニッチな商材であれば営業利益率20%も十分狙えるということですね。

「村田製作所」のEPS(一株当たり当期純利益)

EPSは上昇中です。

1株あたりの利益であるEPS。
「当期純利益÷発行済の株の総数」で計算します。

要はEPSが高いほうが稼ぐ力が高い企業ってことです。

EPSは個人的に「上昇中であるか、もしくは100円以上」が一つの目安です。

「村田製作所」のEPSは非常に高いですね。
EPSは上昇傾向で好印象です。
ここ10年でEPSは10倍になっており、利益成長が著しいですね。

「村田製作所」の自己資本比率:高いほど良い(最低40%)

自己資本比率は盤石です。

自己資本比率(株主資本比率)は、
要するに借金をしていないか?を見る指標です。

「村田製作所」の自己資本比率は80%ほどです。
有利子負債も少なく、ほぼ無借金企業と言えます。

自己資本比率80%以上なので盤石な財務状況と言えるでしょう。

「村田製作所」の配当金

配当は増配傾向です。

配当金は「株を持っているだけで、その企業からもらえるお金」です。

「村田製作所」の配当金は安定増配です。
9年連続増配を継続中です。

2023年は1株150円と増配の予想で10年連続を達成できる見込みです。
増配傾向を維持しています。

好調な業績に裏打ちされた増配が続いていますね。

「村田製作所」の配当性向(儲けの何割を配当に出す?)

配当性向は30%ほどです。

配当性向は「稼いだ利益のうち、何割くらい配当金に使っている?」という指標です。
※市場平均は30%くらいです。

「村田製作所」の配当性向は30%程度です。
配当性向は市場平均並みで、増配も利益増加により行われていることがわかります。

減配リスクは利益次第といえるでしょう。
このまま利益が伸びれば増配傾向でしょうが、業績が悪化することがあれば減配になることが見込まれます。

「村田製作所」の営業活動によるキャッシュフロー

営業CFは増加中です。

「営業活動によるキャッシュフロー」は簡単に言うと
「商売によって入金されたお金はいくらか?」の数字です。

毎年プラスが理想です。

「村田製作所」の営業CFは増加中です。
営業CFは右肩あがりで増加しており素晴らしいです。
年々、現金を稼ぐ力が上昇しています。

売上、営業利益率が上昇傾向で、儲かりやすい企業体質になっていることがわかりますね。

「村田製作所」の現金等はいくらあるか?(業績悪化の耐性)

現金保有額は増加中です。

現金は業績悪化に対する備えや、事業活動の原資になります。
基本的に“現金など”は多い方が良いです。

しかしお金は「使ってこそ意味がある」ので事業投資に使うことも重要です。

「村田製作所」の現金は5120億円ほどです。
総資産は2.81億円で現金比率は18%ほど。
現金比率はそこそこです。

2021年、2022年は営業CFが伸びるなか、投資に大きな金額を投下しておらず、現金がつみあがりました。

現金保有額も増加傾向で経営的には問題ないと言えるでしょう。

「村田製作所」の当期純利益は上昇中か?

当期純利益は上昇傾向です。

「村田製作所」の当期純利益は上昇傾向です。
2022年に3000億円を突破して過去最高を達成しました。
2023年も過去最高を更新する予想です。

円安効果もあり、利益の押し上げも期待されます。

【まとめ】「村田製作所」は安定成長の超大型企業

精密な電子部品の需要は続きそうです。

村田製作所の財務分析のまとめです。

項目評価コメント
配当利回り2%
売上高上昇傾向
営業利益率20%
EPS(1株利益)上昇傾向
自己資本比率80%
1株配当9年連続増配
配当性向30%
営業キャッシュフロー増加傾向
現金など上昇傾向
当期純利益上昇傾向
数字は記事投稿当時のものです。評価は筆者の主観です。

総評としては「業績成長中の大型企業です」です。

製造業でありながら営業利益率20%は特筆すべき高利益率で、
今後も電子部品の需要を取り続けていく企業でしょう。

リスク要因は、競合会社の台頭でしょうか。
世界的な不況など、世界経済に不安感がある場合も業績は落ちそうです。

【チャートは?割安?】「村田製作所」の今後の株価は?今は買い時かを予想する

最後に、記事投稿時点でのプラズマコイの投資判断です。

プラズマコイ

【中立】割安感はあるがチャートは下落中

調査時点(22/9/6)では株価は7,350円。

業績はそこまで悪くないので、ちょうど良い押し目と見ることができます。
チャート的には7000円付近にサポートラインがあるので、買ってもよさそうです。

注意したい点は、今は株価が下落傾向だいうことです。
1株7000円を下回ると一気に株価が下がるかもしれません。
ある程度チャートが落ち着いてきたら買っていきたいですね。

もしくは、「値がさ株」として1株ずつ買う形をおすすめします。

※本記事は固有の金融商品の購入を推奨する意図はありません。
※投資は自己責任でお願いします。

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