株式投資・金融知識

【安定成長】「リクルートホールディングス(6098)」はリクナビ、スーモ、ゼクシィ、じゃらんなどを展開。株価は?今は買いなのか?

プラズマコイ(@purazumakoi)です(^^)

今回は「リクルートHD」の財務分析をしていきます。
リクルートHDは就職や住宅・結婚・旅行など「生活に関わる」サービスを展開するコングロマリット企業です。

私たちが普段何気なく使っているサービスも「それ実はリクルートHDのサービス」というのが沢山存在します。

この銘柄は今買うべき「おすすめ銘柄」の仲間入りを出来るのでしょうか!?

プラズマコイ

リクルートHDは積極的なM&Aで事業成長を続けています

「リクルートHD」の事業は人材派遣、メディア運営、HRテックが3本柱

※マネックスのサイトより引用

就職・住宅・飲食・結婚などライフイベントに寄り添うサービスを展開しています

「リクルートHD」の事業利益はおもに「人材派遣」から生み出されています。
リクルートエージェント、リクナビネクスト、インディードなどの就職関係のサービスはリクルートHDの代名詞です。

近年は人材関連のHRテックの事業が成長しています。
また海外でも人材派遣事業などを展開しており、今後の成長余地もあります。

事業の拡大戦略としては基本的にはM&A戦略です。
リクルートHDの強みを活かせる領域において海外を中心に積極的に買収を行っています。

海外進出のM&A戦略としては、まず小さめの企業を買収して、次に大きい企業を買収するという堅実なM&A戦略が特徴です。

「リクルートHD」は人材派遣事業がメインで住宅・住宅・飲食・結婚のほか宿泊予約サイトなど多数のサービスを展開している。

近年はトレンドのテーマであるHRテックの事業が成長しており、事業ポートフォリオとしての基盤が強固になってきています。

リクルートHDの事業セグメントは3つ

  1. 人材派遣
    リクナビ、リクナビNEXT、リクルートエージェント、タウンワークなど
  2. メディア&ソリューション
    スーモ、ゼクシィ、じゃらん、ホットペッパー、AirREGIなど
  3. HRテクノロジー
    インディード、Glassdoorなど

時価総額は調査時点で「12兆6247億円」ということで超大型株ですね。
PERは92.58倍と高水準です。非常に期待されている企業です。

今回は「リクルートHD」について

  • 今後は業績を伸ばせるのか?
  • 配当金を出し続けられる企業なのか?
  • 今は買いなのか?

分析していきたいと思います。

「リクルートHD」の配当利回りを見る


配当利回りはかなり低いです

「リクルートHD」の配当利回りは0%台です。
非常に人気の企業では当利回りは低い水準で推移しています。

配当金は増配傾向ですが株価の成長が著しいですね。
成長株として検討すべき銘柄です。

「リクルートHD」の売上(上昇トレンドであるか?)


売上は2兆円を突破していますが、いまだに右肩上がりの企業です

株価が上昇したり、配当金を出し続けるためには、
売上が少なくとも維持」できている事が1つの目安です。

リクルートHDは事業規模が大きいですが海外を中心に積極的に事業を拡大しています。
事業の多くが景気に左右されるため2021年は減収ですが2022年度は大きく増収の見込みです。

毎年大きく成長をしており文句の付け所のない売上成長を遂げています。

「リクルートHD」の営業利益率(10%以上は欲しい)


営業利益率は減少傾向で8〜9%ほどです

「売上-経費」の儲かり具合が「営業利益率」です。
「営業利益率が高い=儲かりやすい企業」と覚えておきましょう。

業種ごとで異なりますが、日本全体の市場平均は7%ほどと言われています。
「リクルートHD」の営業利益率は8〜9%ほど。概ね10%未満と言った所でしょう。

基本的には土地や建物が不要なサービスで営業利益率は高くなるビジネスモデルです。
その一方、展開ビジネスは競合がひしめく業界ばかりなので営業利益率は10%弱で落ち着いていますね。

「リクルートHD」のEPS(一株当たり当期純利益)


EPSは概ね上昇傾向です。

1株あたりの利益であるEPS。
「当期純利益÷発行済の株の総数」で計算します。

要はEPSが高いほうが稼ぐ力が高い企業ってことです。

EPSはプラズマコイ的には「上昇中であるか、もしくは100円」が一つの目安です。
「リクルートHD」のEPSは近年は横ばいですが概ね上昇傾向と言えるでしょう2022年度は150円は突破できそうな気配です。

近年のEPSの推移を見る限りはポジティブな評価をできると思います。

「リクルートHD」の自己資本比率:高いほど良い(最低40%)


自己資本比率の低下は攻めの証

自己資本比率(株主資本比率)は、
要するに借金をしていないか?を見る指標です。

「リクルートHD」の自己資本比率は50%程度です。
積極的にM&Aをしている企業であることを考えると好水準で推移しているかと思います。

財務的には問題なさそうです。

「リクルートHD」の配当金(高いほど良い)


長くに渡り増配を続けています

配当金は「株を持っているだけで、その企業からもらえるお金」です。

「リクルートHD」は増配を続けています。
2021年度は減配をしていますが2022年度は1株21円と増配予想。
今の雰囲気なら、さらなる増配してくる可能性は高いと思います。

「リクルートHD」の配当性向:配当金÷EPS(儲けの何割を配当に出す?)


配当性向は30%目安です

配当性向は「稼いだ利益のうち、何割くらい配当金に使っている?」という指標です。
※市場平均は30%くらいです。

「リクルートHD」の配当性向は25%〜30%が目安です。
市場平均に沿った配当性向です。

近年はどちらかというと配当性向は上昇気味で今後も少しずつあがってくるかもしれませんね。

「リクルートHD」の営業活動によるキャッシュフロー


営業CFは3000億円あたりを推移しています

「営業活動によるキャッシュフロー」は簡単に言うと
「商売によって入金されたお金がいくらになったか?」の数字です。

基本的には毎年プラスが理想です。

「リクルートHD」の営業CFは長期では上昇傾向。
ここ3年は3000億円前後となっています。

ここまでの推移は上昇傾向です。
今後も業績拡大でさらなる成長が期待できそうです。

「リクルートHD」の現金等はいくらあるか?(業績悪化の耐性は?) 


現金は増加傾向です

基本的に保有する”現金など”は多い方が良いです。
現金の重要性は「個人の家計でも企業の財務でも同じ」です。

しかしお金は「使ってこそ意味がある」ので貯めすぎは良くありません。

「リクルートHD」の現金は増加傾向です。
フリーキャッシュフローが潤沢でその結果として現金が増加しています。

現金の推移からは業績の好調が伺えます。

事業運営の資金としては問題なく保有できていると見ていいでしょう。

「リクルートHD」の配当金の支払い額(今後も維持できるか?)

今の財務状況での配当金の支払い状況はどうでしょうか?


配当総額は減少気味です。

投資家としては、業績が悪化しても配当を維持して欲しいものです。

業績が悪化しても配当の支払いが負担にならなければ減配のリスクは下がります。
そのため、配当金の総支払額を見ることがポイントになります。

「リクルートHD」の配当金はここ2年は自社株買いの影響で配当総額が減っています。
今後は業績連動ではありますが、増配を続けていくことになるかと思います。

今後も自社株買いと増配のバランスで、トータルとしては少しずつ配当総額が増えて行くのが王道のシナリオになります。

「リクルートHD」の当期純利益は上昇中か?


利益は1000億円を安定的に突破しています。

「リクルートHD」の当期純利益は右肩あがりです。
業績好調ですね。

2022年は2580億円と最高益を大きく更新する見込みです。
株価も強さは業績見通しの裏付けがありますね。

右肩あがりの当期純利益はポジティブ材料です。

【まとめ】「リクルートHD」は業績好調で売上、利益などほぼ多くの指標が右肩上がりの企業


高配当銘柄としてチェックしたい商社です

リクルートHDの財務分析のまとめです。

項目評価コメント
配当利回り0%台
売上高上昇傾向
営業利益率8~9%ほど
EPS(1株利益)上昇傾向
自己資本比率約50%
1株配当業績連動
配当性向25-30%目安
営業キャッシュフロー増加傾向
現金など増加傾向
数字は記事投稿当時のものです。評価は筆者の主観です。

総評としては、売上規模が大きい企業ながら、強い成長力を持つ珍しい企業です。

今後はHRテクノロジー領域の推移と、M&Aの動きがポイントになるでしょう。
足元では景気回復があり既存事業が強気で回復する見通しができると思います。

【チャートは?割安?】「リクルートHD」の今後の株価は?今は買い時かを予想する

最後に、記事投稿時点でのプラズマコイの投資判断です。


【中立】強い伸びで個人投資家では手が出ないか。

この記事の執筆時点(21/11/18)では株価は7,550円。

少し前までは4000円ほどだった株価もいつのまにか2倍近くまであがってきました。
今は非常に高いPERなため個人投資家は今は手出しが難しい銘柄かと思います。

※投資は自己責任でお願いします。

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