こんにちはプラズマコイ(@purazumakoi)です(^^)
今回はFA機器などの「制御機器」で有名な「オムロン」の財務分析をしていきます。
一般的には体温計などのヘルスケア用品も作っていますね。
この銘柄は今買うべき「おすすめ銘柄」の仲間入りを出来るのでしょうか!?
工場の自動化の需要が今後の業績を左右します。
- 「オムロン」は主に「制御機器」「電子部品」を製造・販売している会社
- チェックは「IR BANK」で行う
- 「オムロン」の配当利回りを見る
- 「オムロン」の売上(上昇トレンドであるか?)
- 「オムロン」の営業利益率(10%以上は欲しい)
- 「オムロン」のEPS(一株当たり当期純利益)
- 「オムロン」の自己資本比率:高いほど良い(最低40%)
- 「オムロン」の配当金(高いほど良い)
- 「オムロン」の配当性向:配当金÷EPS(儲けの何割を配当に出す?)
- 「オムロン」の営業活動によるキャッシュフロー
- 「オムロン」の現金等はいくらあるか?(業績悪化の耐性)
- 「オムロン」の配当金の支払い額(現金などの何パーセントか?)
- 「オムロン」の当期純利益は上昇中か?
- 【まとめ】「オムロン」は、FA機器など、ロボットや電子機器に強みを持つメーカー
- 【チャートは?割安?】「オムロン」の今後の株価は?今は買い時かを予想する
「オムロン」は主に「制御機器」「電子部品」を製造・販売している会社
主に産業用の「FA機器」がメイン
「オムロン」の事業利益は主に「制御機器」の事業で生み出されています。
売上の半分は制御機器事業ですね。
FA(ファクトリーオートメーション)など、近年は「自動でモノを作ってくれる」産業用ロボットに需要があります。
最近は「MEMS事業」事業譲渡する発表がされています。
シリコンウェハーなどの上に、電子回路やセンサ、機械的に動くアクチュエーターなどを作りこんだ部品だ。
MEMSとはなにか より引用
半導体集積回路の製作技術などを利用している。
「MEMS事業」の事業譲渡により、今後は細かい電子チップの製造は外部にまかせて自身は製品の組み立てに注力するとういことでしょう。
オムロンのセグメントは4つ
- 制御機器・FAシステム事業
センサ、スイッチ、セーフティ、リレー、コントロール、FAシステム機器、モーション/ドライブ、ロボティクス、省エネ支援/環境対策機器 - 電子部品事業
リレー、スイッチ、コネクタ、センサ - 社会システム事業
エネルギー、駅務機器、交通・道路、遠隔監視/モニタリング、決済/キャッシュレス、電源保護・データ保護、自動化/ロボット - 健康医療機器・サービス事業
血圧計、体温計、低周波治療器、体重体組成計、歩数計・活動量計、電動歯ブラシ、ネブライザ 補聴器、マッサージ機器、保湿機、検査薬、AED
時価総額は調査時点で「1兆9964億円」ということで中型株ですね。
PERは40倍と割高な数値です。
今回は「オムロン」について
- 今後は業績を伸ばせるのか?
- 配当金を出し続けられる企業なのか?
- 今は買いなのか?
分析していきたいと思います。
チェックは「IR BANK」で行う
今回調査に使う表は、IR BANKの「決算まとめ」から確認ができます。
「オムロン」の配当利回りを見る
配当利回りは低い。
「オムロン」の配当利回りは1%未満です。
現在は過去にないほどの低い配当利回りになっています。
株が人気化していますね。
理由はFAの将来性への期待と、事業をどんどんアウトソースしていき利益率が高い会社だからでしょうか。
少し割高感はあります。
今後は株価成長、配当金の増加などで
- 今後キャピタルゲインを狙えるか?
- 今後の配当の伸びを期待できるか?
チェックしていきましょう。
「オムロン」の売上(上昇トレンドであるか?)
売上は横ばいか減少傾向
株価が上昇したり、配当金を出し続けるためには、
「売上が少なくとも維持」できている事が1つの目安です。
「オムロン」の売上は減少トレンドですね。
2022年度は7000億円は突破してきそうではありますが過去の8000億円には届かなさそうです。
売上はあがってはいないのに株価だけが先行であがっているように見えますね。
「オムロン」の営業利益率(10%以上は欲しい)
営業利益率は10%と高め
業種ごとで異なりますが、日本全体の市場平均は7%です。
「オムロン」の営業利益率は10%ほど。
過去の水準からいっても10%前後が目安ですね。
部品系の事業をアウトソースすることにより、営業利益はどんどん高くなっていくことが予想されます。
営業利益率は10%あれば合格ですね。
「オムロン」のEPS(一株当たり当期純利益)
横ばいを推移
EPSは個人的に「上昇中であるか、もしくは100円」が一つの目安です。
「オムロン」のEPSは230円と高い水準です。しかし成長はしていません。
大型株で成長力は実績ベースではそこまで高くはないですね。
「オムロン」の自己資本比率:高いほど良い(最低40%)
自己資本比率はどんどん上がっている
「オムロン」の自己資本比率は74%程度です。
無借金で財務的には盤石ですね。
自己資本比率はどんどん上がっており、財務的な心配はなさそうです。
「オムロン」の配当金(高いほど良い)
配当金は84円を維持
「オムロン」は2016年に一度減配をしてからは増配傾向。
安定業績のため、減配はあまりありませんが、業績が悪化したら減配をする企業とも言えます。
近年は利益水準が横ばいのためか配当金も横ばいですね。
その中、2022年度は1株86円と増配の予想です。
「オムロン」の配当性向:配当金÷EPS(儲けの何割を配当に出す?)
配当性向は40%が目安
「オムロン」の配当性向は30%〜40%を目安としているようです。
はっきりと配当維持をするわけでもなく、柔軟に配当を出す企業ですね。
まだまだ配当よりも事業成長に資金を投下するといった経営方針に見えます。
「オムロン」の営業活動によるキャッシュフロー
営業CFが伸びているのが心強い
「オムロン」の営業CFは増加傾向です。
営業活動での現金収支が毎年増加しているのは強いポジティブ材料です。
今後は少し下がってくることが予想されますが現金を稼ぐ力は強い企業ですね。
「オムロン」の現金等はいくらあるか?(業績悪化の耐性)
どんどん増加している
「オムロン」の現金は増加の一途をたどっています。
毎年多額の現金を稼ぐことができて、使う金額もそれほど多くないためどんどん現金が積み上がっていくビジネスモデルです。
現状では非常に経営が上手くいっていると言う評価ができますね。
今後どこかで業績が傾いてきてもこの大きな現金で事業を立て直すことができるでしょう。
配当性向もそれほど高くないのも現金を積み上げやすい1つの要因ですね。
「オムロン」の配当金の支払い額(現金などの何パーセントか?)
今の財務状況での配当金の支払い状況はどうでしょうか?
170億円くらいが配当総額のターゲット
「オムロン」の配当総額は170億円程度。
配当性向が40%くらいなのでまだまだ経営状態には余裕があります。
利益が伸びてこれば増配もねらえますね。
「オムロン」の当期純利益は上昇中か?
まだ利益は回復途上
「オムロン」の当期純利益は近年は減収気味ですね。
しかし2022年度はどうでしょうか、経済回復が進めば500億円を突破することはそれほど難しいことではありません昨今の経済動向からは600億円もねらえますね。
景気に左右されるのでなんとも言えませんが2022年のQ1決算からは業績予想は上振れしそうです。
【まとめ】「オムロン」は、FA機器など、ロボットや電子機器に強みを持つメーカー
産業用ロボットは今後の産業トレンドで需要が高い
オムロンの財務分析のまとめです。
項目 | 評価 | コメント |
---|---|---|
配当利回り | ✕ | 0%台 |
売上高 | △ | 減少傾向 |
営業利益率 | ◯ | 10% |
EPS(1株利益) | ◯ | 230円台 |
自己資本比率 | ◎ | 70%台で上昇中 |
1株配当 | ▲ | 業績連動 |
配当性向 | ▲ | 40%目安 |
営業キャッシュフロー | ◯ | 上昇中 |
現金など | ◎ | 上昇の一途 |
総評としては、安定業績でキャッシュを稼ぐ力も強いです。
株価は割高な水準です。
ちょっとマーケットの期待が高い企業ですね。
【チャートは?割安?】「オムロン」の今後の株価は?今は買い時かを予想する
最後に、記事投稿時点でのプラズマコイの投資判断です。
【売り】PER40%はさすがに高い
この記事の執筆時点(21/08/23)では株価は10,070円。年高値をとってきました。
非常に強気のチャートを形成しています。
直近決算はよかったのですが、ここまで強いチャートになる理由が
オムロンは年高値をとってきました?
— プラズマコイ@財務分析が好き? (@purazumakoi) August 23, 2021
5年チャートでみると2019年のボトムから2.5倍になりました。
しかし利益率は上がっていますがここまで上がるほど利益は増えていないためあがりすぎな気がします。
PERも40倍とかなり高いですね? pic.twitter.com/pvO7BdnnnL
決算をミスると高いバリエーションから一気に株価が落ちる可能性をはらんでいます。
※投資は自己責任でお願いします。
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