こんにちはプラズマコイ(@purazumakoi)です(^^)
今回はテプラなどの文房具・オフィス機器がメインの「キングジム」の財務分析をしていきます。
最近は家具も「巣ごもり需要」を捉えて業績が伸びていますね。
この銘柄は今買うべき「おすすめ銘柄」の仲間入りを出来るのでしょうか!?
国内の年収ランキングも1位をとるキングジム!
- 「キングジム」は文具、事務用品がメインのメーカー
- チェックは「IR BANK」で行う
- 「キングジム」の配当利回りを見る
- 「キングジム」の売上(上昇トレンドであるか?)
- 「キングジム」の営業利益率(10%以上は欲しい)
- 「キングジム」のEPS(一株当たり当期純利益)
- 「キングジム」の自己資本比率:高いほど良い(最低40%)
- 「キングジム」の配当金(高いほど良い)
- 「キングジム」の配当性向:配当金÷EPS(儲けの何割を配当に出す?)
- 「キングジム」の営業活動によるキャッシュフロー
- 「キングジム」の現金等はいくらあるか?(業績悪化の耐性)
- 「キングジム」の配当金の支払い額(現金などの何パーセントか?)
- 「キングジム」の当期純利益は上昇中か?
- 【まとめ】「キングジム」は時代に合わせた製品をつくり続ける文具、ライフスタイル製品カンパニー
- 「キングジム」の今後の株価は?今は買い時かを予想する
「キングジム」は文具、事務用品がメインのメーカー
テプラが有名ですね。
「キングジム」の事業利益は主に「文具・インテリア用品の販売」で生み出されています。
特に文具やオフィス機器は、安定的に需要がある安定産業です。
気になる点はペーパーレス化によって、売上がジリ貧になっている所です。
そのため、デジタル関連製品を強化したり、インテリア用品のセグメントを強化しています。
キングジムのセグメントは2つ
- 文具事務用品事業
テプラ、ファイルバインダー、ノート、付箋などといった文具用品 - インテリアライフスタイル事業
家具やオフィス環境に関連する、身の回りのライフスタイル用品を展開
時価総額は調査時点で「280億円」ということで小型株ですね。
PERは13倍と普通ですね。
今回は「キングジム」について
- 今後は業績を伸ばせるのか?
- 配当金を出し続けられる企業なのか?
- 今は買いなのか?
分析していきたいと思います。
チェックは「IR BANK」で行う
今回紹介されている方法は、IR BANKの「決算まとめ」から確認ができます。
「キングジム」の配当利回りを見る
ずーっと2%弱だったが、
足元では3%になっている。
「キングジム」の配当利回りは1〜2%台と、低いですね。
しかし、この記事を書いている21/6/25時点では、配当利回りは3%を超えていて、検討をしてみても良いフェーズに入ってきました。
配当利回りがあがっているのは一時的なのか?
ここが主な検証ポイントになってきます。
株主優待は自社製品
対象株数 | 優待品 |
---|---|
500株以上、1,000株未満 | 3,000円相当の当社またはグループ会社の商品 |
1000株以上 | 6,000円相当の当社またはグループ会社の商品 |
今後は株価成長、配当金の増加などで
- 今後キャピタルゲインを狙えるか?
- 今後の配当の伸びを期待できるか?
チェックしていきましょう。
「キングジム」の売上(上昇トレンドであるか?)
時代に合わせた製品を販売で売上増加!
株価が上昇したり、配当金を出し続けるためには、
「売上が少なくとも維持」できている事が1つの目安です。
「キングジム」の売上は、近年は横ばいでしたが、直近決算では成長を見せています。
巣ごもり消費やテレワーク需要に即した商品が好調なのと、
アルコール消毒が自動で出来る「消毒器」の販売が好調のようです。
アルコール消毒、巣ごもり消費、テレワーク需要などの需要は
向こう5年は続くとプラズマコイは見ています。
そのため、業績も一定数底上げされると思います。
既存の紙文化時代のファイル・バインダーなど、減少するものとの総合でどう業績が動くかが注目ですね。
「キングジム」の営業利益率(10%以上は欲しい)
営業利益率は4%と低め
業種ごとで異なりますが、日本全体の市場平均は7%です。
「キングジム」の営業利益率は平常時は4%くらいと、低い水準です。
特需があっても7%ということでは、あまり儲かりやすいビジネスとは言えません。
そのため、一気に株価が高騰するような銘柄ではなさそうです。
「キングジム」のEPS(一株当たり当期純利益)
EPSは概ね増加傾向だがまだまだ。
EPSは個人的に「上昇中であるか、もしくは100円」が一つの目安です。
「キングジム」は増加傾向とは言え、まだまだ物足りない水準です。
今は巣ごもり特需とされているものを、平常運転にすると、業績的にも魅力度があがってきます。
「キングジム」の自己資本比率:高いほど良い(最低40%)
自己資本比率は順調に増加中
「キングジム」の自己資本比率は70%を超えています。
古くからある小型の事務用品ビジネスということで借入金もあまりないですね。
資産も日々増加しており、財務的には問題のない水準です。
「キングジム」の配当金(高いほど良い)
安定配当の企業です
「キングジム」の配当は近年増加中。
配当は概ね安定していますが、業績によって変動しますね。
2019年度は減配をしていますし、2021年度は逆に27円に増配予定です。
配当利回りが3%になっているのは増配のためですね。
逆に翌年の2022年度は業績が悪化すると配当金も下がる可能性が高いため、配当利回りが下がるリスクがあります。
「キングジム」の配当性向:配当金÷EPS(儲けの何割を配当に出す?)
配当性向は35%〜50%を目安で設定
「キングジム」の配当性向は推移をみると35%〜50%で設定されているようにみえます。
配当性向としては高く、利益は積極的に株主に還元するという配当政策ですね。
安定業績の企業なので、配当も安定していますが、
業績連動型なので、利益水準により配当金が増減する可能性が高い企業です。
「キングジム」の営業活動によるキャッシュフロー
毎年安定していて盤石なCF
「キングジム」の営業CFは安定してプラスです。
10億以上は毎年安定してCFが出ているので、
非常に堅いビジネスということがこの営業CFの推移からも見て取れます。
逆に言うとアップサイドも想定できるので、
安心安全な企業といった印象ですね。
「キングジム」の現金等はいくらあるか?(業績悪化の耐性)
現金は積み上がっている
「キングジム」の現金は増加中!
毎年順調に黒字を重ねているのでそのぶん内部留保が溜まっていっていますね。
自己資本比率も高く保たれており、現金保有額も当面の運営資金としては十分かと思います。
「キングジム」の配当金の支払い額(現金などの何パーセントか?)
今の財務状況での配当金の支払い状況はどうでしょうか?
4〜5億くらいの配当総額がターゲット
投資家としては、業績が悪化しても配当を維持して欲しいものです。
配当を維持するためには「短期的に利益が多少悪化しても配当を支払える現金」があればよいということになります。
そのため、配当金の総支払額を見ることがポイントになります。
「キングジム」は直近では配当金は4億円くらい。
自社株買いも最近ではあまりしていないので、業績連動の配当政策を考えると、配当総額も業績連動になります。
つまり、業績のアップサイドもある程度限定的とみるならば、
株価が下がったときに買うというバリュー投資の観点で見るのが良い銘柄かなとおもいます。
「キングジム」の当期純利益は上昇中か?
利益は堅調に増加中
「キングジム」の当期純利益は近年は10億円くらいをコンスタントに稼ぎ出しています。
事業としては問題なく順調に経営できていると見えます。
文具、事務用品の企業ですが、結構デジタルシフトや巣ごもり需要などの時代に合わせた製品を作っているので、オワコン企業といった印象はないですね。
利益からも企業のちからが現れています。
【まとめ】「キングジム」は時代に合わせた製品をつくり続ける文具、ライフスタイル製品カンパニー
需要に答える製品を作り続ける企業
キングジムの財務分析のまとめです。
項目 | 評価 | コメント |
---|---|---|
配当利回り | ◯ | 3%台 |
売上高(営業収益) | ◯ | 横ばい |
営業利益率 | △ | 4%とか |
EPS(1株利益) | △ | 40円とか |
自己資本比率 | ◯ | 70%は超えている |
1株配当 | ◯ | 増配だが一時的か? |
配当性向 | ◯ | 35〜50%目安 |
営業キャッシュフロー | ◯ | 安定プラス |
現金など | ◯ | 問題なし |
総評としては、はっきり言って地味な企業です。
しかし「巣ごもり需要・デジタル時代・高齢化社会」など時代に合わせた新製品も続々投入されていて息の長いビジネスを展開できている企業です。
「キングジム」の今後の株価は?今は買い時かを予想する
最後に、記事投稿時点でのプラズマコイの投資判断です。
【中立】今の株価は、直近高値・安値の中間点くらい
この記事の執筆時点(21/06/25)では株価は887円。
配当金を増配しているので配当利回りは3%を超えています。
そのため買っても良いかなと思いますが、今後の業績次第かと思います。
キングジム(7962)は4/27の決算で上方修正をしたが材料出尽くしのためか、そこから下落トレンド⏬
— プラズマコイ@財務分析が好き? (@purazumakoi) June 25, 2021
日足のチャートは最悪も、配当利回り3%の今は逆張り的には仕込み時かもしれないので、エントリーしてみます。
サポートラインの845円でナンピン、
その下の800円まで行ったら損切り予定? pic.twitter.com/ho8re0vMqH
個人的には直近決算が良かったにも関わらず、売り込まれているので買ってしてみようと思います。
(来期の見通しで、そこまで強気になれる材料もないので売られてるのかなと)
※投資は自己責任でお願いします。
株を毎月コツコツ買っていくなら「SBIネオモバイル証券」がおすすめ
キングジムは魅力的ですが、まとまった投資資金がない場合、1株から買える「SBIネオモバイル証券」がおすすめです。
キングジム自体はそこまで高い株ではないですが、それでも1単元(100株)買おうとすると8万円以上必要です。
特に初心者は少額で経験を積むのも良いと思いますので、そういった意味ではおすすめです。
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