こんにちはプラズマコイ(@purazumakoi)です(^^)
今回は企業のIR情報作成サポートを行う「TAKARA & COMPANY(旧名:宝印刷)」の財務分析をしていきます。
上場企業は「決算短信」などのIR資料を開示することが国から義務付けられています。しかし複雑な制度にも関わらず、情報の正確性が求められるIR資料を作るのには、
専門家である「TAKARA & COMPANY」のサポートが必要です。
この銘柄は今買うべき「おすすめ銘柄」の仲間入りを出来るのでしょうか!?
日本で上場企業があるかぎり、安泰の業績を誇ります。
- 「TAKARA & COMPANY」のビジネスは企業のIR資料作成の支援
- チェックは「IR BANK」で行う
- 「TAKARA & COMPANY」の配当利回りを見る
- 「TAKARA & COMPANY」の売上(上昇トレンドであるか?)
- 「TAKARA & COMPANY」の営業利益率(10%以上は欲しい)
- 「TAKARA & COMPANY」のEPS(一株当たり当期純利益)
- 「TAKARA & COMPANY」の自己資本比率:高いほど良い(最低40%)
- 「TAKARA & COMPANY」の配当金(高いほど良い)
- 「TAKARA & COMPANY」の配当性向:配当金÷EPS(儲けの何割を配当に出す?)
- 「TAKARA & COMPANY」の営業活動によるキャッシュフロー
- 「TAKARA & COMPANY」の現金等はいくらあるか?(業績悪化の耐性)
- 「TAKARA & COMPANY」の配当金の支払い額(現金などの何パーセントか?)
- 「TAKARA & COMPANY」の当期純利益は上昇中か?
- 【まとめ】「TAKARA & COMPANY」は安定業績、安定配当が魅力のIR資料作成支援の会社
- 【チャートは?割安?】「TAKARA & COMPANY」の今後の株価は?今は買い時かを予想する
「TAKARA & COMPANY」のビジネスは企業のIR資料作成の支援
日本の上場企業の半数とお付き合いがあります
「TAKARA & COMPANY」の事業利益は主にに「決算・開示のコンサルティング」業務で生み出されています。
日本の上場企業の半数と取引があり、専門領域であることから競合のプロネクサス(7893)と2社で寡占化の状態ですね。
売上的には「TAKARA & COMPANY」の方がプロネクサスよりは成長傾向にあります。
近年は翻訳事業や決算資料を簡単に作れるツール作成に力をいれています。
TAKARA & COMPANYのセグメントは主に2つ
- ディスクロージャー関連事業
開示書類の作成支援システム、株主総会招集通知および関連商材を販売 - 通訳・翻訳事業
ディスクロージャーを国内から海外向けに発信するための翻訳業務
時価総額は調査時点で「227億円」ということで小型株ですね。
PERは13倍と比較的割安な水準です。
今回は「TAKARA & COMPANY」について
- 今後は業績を伸ばせるのか?
- 配当金を出し続けられる企業なのか?
- 今は買いなのか?
分析していきたいと思います。
チェックは「IR BANK」で行う
今回紹介されている方法は、IR BANKの「決算まとめ」から確認ができます。
「TAKARA & COMPANY」の配当利回りを見る
配当利回りが徐々に上昇しているように見えます
「TAKARA & COMPANY」の配当利回りは3%台。高配当株とは言えませんが最近は2%台になることもあるので3.3%であれば魅力的です。
連続増配企業なので今買えば、増配により配当利回りが4%の高配当株になる可能性もありますね。
また、TAKARA & COMPANYは株主優待で「カタログ」も出していますので、総合利回りだともう少し旨味がでてきます。
そのため業績に問題がなければ「配当+優待利回りの総合利回り4%」を一つの目安として狙っていきたい銘柄です。
株主優待はカタログギフト
洗剤やタオルなど日用品などもあるので使い勝手に困らない魅力的なカタログギフトです。
対象株数 | 優待品 |
---|---|
100株 | 1,500円相当 ※3年以上保有で2,000円相当 |
2000株 | 3,000円相当 ※3年以上保有で3,500円相当 |
今後は株価成長、配当金の増加などで
- 今後キャピタルゲインを狙えるか?
- 今後の配当の伸びを期待できるか?
チェックしていきましょう。
「TAKARA & COMPANY」の売上(上昇トレンドであるか?)
右肩あがり。2021年度の売上は最高の伸びでした
株価が上昇したり、配当金を出し続けるためには、
「売上が少なくとも維持」できている事が1つの目安です。
「TAKARA & COMPANY」の売上は毎年上昇中です。。
2021年も世の中の不況はどこ吹く風・・・というより追い風にして業績を伸ばしてきました。
2021年度は本来はもっと売上があがるよていでしたが、顧客の決算が遅れたという理由でそこは2022年度に持ち越しということでこちらも2022年の業績としてはプラス要因ですね。
改めて、安定で盤石な事業基盤を感じました。
「TAKARA & COMPANY」の営業利益率(10%以上は欲しい)
10%を安定して超えられている
業種ごとで異なりますが、日本全体の市場平均は7%です。
「TAKARA & COMPANY」の営業利益率は10%超えと高い水準です。
長期で見ると営業利益率は上昇傾向にありますね。
効率的に稼ぐちからも年々上昇していることがわかります。
「TAKARA & COMPANY」のEPS(一株当たり当期純利益)
EPSは下がり気味だが高い水準を保っている
EPSは個人的に「上昇中であるか、もしくは100円」が一つの目安です。
「TAKARA & COMPANY」のEPSは100円を超えておりその後も多少さがってはいますが、その位置で維持できています。
問題なしですね。
「TAKARA & COMPANY」の自己資本比率:高いほど良い(最低40%)
自己資本比率はかなり高い
「TAKARA & COMPANY」の自己資本比率は70%を超えています。
2020年は一時的に有利子負債が増加しましたが2021年には返済をしており70%を回復してきました。
無借金経営ではないですが、財務的な余力が非常に大きい企業ですね。
近年は時代に合わせて投資にお金をつかっているので、このあたりは事業継続に関して必要な費用といったところでしょうか。
「TAKARA & COMPANY」の配当金(高いほど良い)
近年は高い安定配当を誇る企業
「TAKARA & COMPANY」は安定業績から生み出される安定配当が魅力ですね。
2022年は創業70周年ということで記念配当こみの58円と増配を発表しました。
記念配当という位置づけですが、業績をみると翌年以降も配当維持をできるだけの推移をしています。
「TAKARA & COMPANY」の配当性向:配当金÷EPS(儲けの何割を配当に出す?)
40%〜50%を目安と公言している企業
「TAKARA & COMPANY」の配当性向はIR資料に40%〜50%と記載がありました。
配当性向は市場平均を超えていますし50%であれば高すぎるということもないバランスの良い水準です。
近年は公言通りの配当性向を実施できており、株主還元が強い安定業績の企業という点はポジティブ材料です。
「TAKARA & COMPANY」の営業活動によるキャッシュフロー
平常時であれば毎年30億くらいにあがってきました。
「TAKARA & COMPANY」の営業CFは毎年プラスです。さらに近年は1段階水準があがってきました。
営業CFとしては10億円台から20億円台のステージに移っています。
売上の推移と共に営業CFもあがってきており、現金を稼ぐ力が高いのも良い評価ポイントです。
「TAKARA & COMPANY」の現金等はいくらあるか?(業績悪化の耐性)
2021年は自己株式の処分により大幅増
「TAKARA & COMPANY」の現金は2021年は大幅増です。
時価総額が228億円なのを見ると、かなり現金を持てていることがわかります。
増加の主な理由は「財務活動によるキャッシュフロー」で具体的には自己株式の処分(銀行や社員に売却)ですね。
現預金が増えたので運転資金や配当原資に強みがでています。
「TAKARA & COMPANY」の配当金の支払い額(現金などの何パーセントか?)
今の財務状況での配当金の支払い状況はどうでしょうか?
7億くらいが配当総額のターゲット
「TAKARA & COMPANY」は直近では配当金は6.5億円くらい。
増配もあるので次の期は7億円くらいでしょうか。
配当性向が40〜50%なのを考えると当期純利益は15億くらいでOKですね。
そうなると余ったお金は事業の投資か・・・自社株買いでしょうか。
期待はできると思います。
「TAKARA & COMPANY」の当期純利益は上昇中か?
ジリジリ順調に伸びている
「TAKARA & COMPANY」の当期純利益は近年は17億円予想まで成長しました。
当期純利益が右肩あがりな事ほど分かりやすい安心材料はありませんね。
素晴らしい経営ができていると言えます。
ビジネス基盤も盤石ですね。
【まとめ】「TAKARA & COMPANY」は安定業績、安定配当が魅力のIR資料作成支援の会社
今後も安定的に事業を成長させていきます。
TAKARA & COMPANYの財務分析のまとめです。
項目 | 評価 | コメント |
---|---|---|
配当利回り | ◯ | 3%くらい |
売上高(営業収益) | ◯ | 上昇中 |
営業利益率 | ◯ | 10%を超えてきた |
EPS(1株利益) | ◯ | 130円くらい |
自己資本比率 | ◯ | 70% |
1株配当 | ◯ | 安定配当 |
配当性向 | ◯ | 40〜50%目安 |
営業キャッシュフロー | ◯ | 高い現金創出力 |
現金など | ◯ | 増加。かなり積み上がっている |
総評としては、評価テーブルが全て◯の企業は初めてかもしれません。
少しおまけで◯にしている項目もありますが、それでも全ての業績、財務指標に成長力がみられました。
7/8の直近決算も好調で、株価も跳ね上がりましたね。
【チャートは?割安?】「TAKARA & COMPANY」の今後の株価は?今は買い時かを予想する
最後に、記事投稿時点でのプラズマコイの投資判断です。
【買い】好決算で下値は限定的
この記事の執筆時点(21/07/9)では株価は1800円。
5年チャートからみると1700円くらいが一つの支持線に見えます。
下落余地も少なく、短期でも上昇を期待できますし、近年の業績を考えると長期での増配により利回り上昇も期待できます。
購入は決算を見てからがセオリー
プラズマコイは決算前日に以下のツイートをしました。
TAKARA & COMPAN(7921)は明日決算です。
— プラズマコイ@財務分析が好き? (@purazumakoi) July 7, 2021
ものすごく買いたいけど決算発表まで待とうと思います。
基本的には決算前に買うのは「決算ガチャ」という一つのギャンブルなので決算をみて、その後上昇トレンドになったらトレンドフォローで売買するのが基本になります。
(ちょっと後悔はしますけど仕方なしです)
※投資は自己責任でお願いします。
株を毎月コツコツ買っていくなら「SBIネオモバイル証券」がおすすめ
TAKARA & COMPANYは魅力的ですが、まとまった投資資金がない場合、1株から買える「SBIネオモバイル証券」がおすすめです。
TAKARA & COMPANY自体は1単元(100株)買おうとすると記事執筆時点の株価では18万円ほど必要です。
特に初心者は少額で経験を積むのも良いと思いますので、そういった意味でも「SBIネオモバイル証券」はおすすめです。
【分析ツール】個別株の分析をしたい方におすすめの記事
この記事をご覧のかたで、個別株の分析に興味がある方におすすめのツールがあります。
マネックス証券の「銘柄スカウター」を使った株の分析方法を解説しています。
#PR マネックス証券なら「企業の分析」が簡単にできる
上の記事でも解説していますが、プラズマコイが分析用に使っているツールは
マネックス証券の「銘柄スカウター」です。
以下が気に入ってるところです。
- 企業の業務内容・サービスの概要がわかる
- 企業がどんな事業セグメントを持っているかがわかる
- 直近の決算短信などのIR情報にすぐにアクセスできる
- 各年度ごとや四半期ごとの業績推移が見やすい
銘柄スカウターはマネックス証券の口座を持つことで使えます。
そして口座開設は無料。無料なのでノーリスクです。
口座開設がまだの方はとりあえず開設しておいても損はないので開設しましょう。
この記事が為になったと思ったら応援クリックをお願いします(^^)↓
本ブログは株式投資から経済を学ぶブログです。応援クリックをお願いします!
関連コンテンツです。
高成長を続ける日本株を集めました。
キャッシュレス時代の急成長企業「GMOペイメントゲートウェイ」です。
IT系の企業です。こちらは業績が堅いですね。
こちらも似たような堅調さがある企業ですね。
安定企業、三井住友ファイナンシャルGの財務分析です。
https://manabinomado.com/money_investment/%e3%80%90%e9%ab%98%e9%85%8d%e5%bd%93%e3%80%91%e3%80%8c%e4%b8%89%e4%ba%95%e4%bd%8f%e5%8f%8b%e3%83%95%e3%82%a1%e3%82%a4%e3%83%8a%e3%83%b3%e3%82%b7%e3%83%a3%e3%83%ab%e3%82%b0%e3%83%ab%e3%83%bc%e3%83%978