プラズマコイ(@purazumakoi)です(^^)
今回は「スタメン」の財務分析をしていきます。
スタメンは2つのサービス「TUNAG」と「FANTS」を展開している企業です。
- TUNAGU…社内コミュニケーションツール。従業員エンゲージメントの向上ができる。
- FANTS…自分のオンラインサロンを開設できるサービス。
主力サービスは「TUNAGU」です。
こちらは人財管理サービスなためプラズマコイはHRテック企業として位置づけています。
スタメン(4019)は名古屋のHRテック企業?
— プラズマコイ@財務分析が好き? (@purazumakoi) September 26, 2021
社員のエンゲージメント向上させるプラットフォーム「TUNAGU」をメインで展開しています。
従業員の「満足度」は企業の業績には寄与しない場合もありますが「エンゲージメント」が高まると社員が主体的に行動でき、業績向上につながると言われています? pic.twitter.com/kWKNCCIMC7
2020年のIPO組です。
この銘柄は今買うべき「おすすめ銘柄」の仲間入りを出来るのでしょうか!?
日本において「従業員エンゲージメント」を重要視する経営者がどのくらいいるのかが課題
- 「スタメン」は「社内向け」「著名人向け」の会員制プラットフォームを展開する企業
- 「スタメン」の配当利回りを見る
- 「スタメン」の売上(上昇トレンドであるか?)
- 「スタメン」の営業利益率(10%以上は欲しい)
- 「スタメン」のEPS(一株当たり当期純利益)
- 「スタメン」の自己資本比率:高いほど良い(最低40%)
- 「スタメン」の配当金(高いほど良い)
- 「スタメン」の営業活動によるキャッシュフロー
- 「スタメン」の現金等はいくらあるか?(業績悪化の耐性)
- 「スタメン」の当期純利益は上昇中か?
- 【まとめ】「スタメン」は「TUNAGU」「FANTS」を展開するプラットフォームビジネスを展開するSaaS企業
- 【チャートは?割安?】「スタメン」の今後の株価は?今は買い時かを予想する
「スタメン」は「社内向け」「著名人向け」の会員制プラットフォームを展開する企業
市場規模は小ぶりだが解約率が低そうなサービスです
「スタメン」の事業利益はおもに「TUNAGU」のサービスで生み出されています。
画像を見る限りインタフェースはFacebookのような配置ですね。
コロナ化においてテレワークが推進されるなか、
「TUNAGU」のような非対面のコミュニケーションの重要性が注目されています。
サービス事態は他社でも同様のサービスはあるので差別化ポイントとしては3つあります。
- 単なる共有のツールではなく「エンゲージメント向上」のためのツールである
- 自社の制度に合わせて設計・運用が自由にカスタマイズできる
- 売り切りではなく、導入後も伴走支援がある
プラズマコイ的にはツールの性能もそうですが、コンサル技術にも注目していきたいです。
この手のサービスは企業運営において必須のサービスではないので「上手く活用するためのノウハウ」が企業側にはありません。
上手く運用ができないと結果として解約に繋がってしまうため、上手に使うための導入サポートや導入後の改善支援は必須になるのです。
メイン事業「TUNAGU」の他には、会員制のオンラインサロン「FANTS」も提供しています。
スタメンのサービスは2つ
- TUNAGU
社内コミュニケーションツール。従業員エンゲージメントを向上させるためのツールとして魅力。 - FANTS
月額課金の会員制オンラインサロンを簡単に提供できるサービス
時価総額は調査時点で「84億円」と超小型株ですね。
PERは652.69倍です。黒字転換したばかりで高いPERとなっています。
今回は「スタメン」について
- 今後は業績を伸ばせるのか?
- 配当金を出せるようになる企業なのか?
- 今は買いなのか?
分析していきたいと思います。
「スタメン」の配当利回りを見る
無配の企業です。
「スタメン」は現状は配当をだしていません。
- 今後キャピタルゲインを狙えるか?
- 今後の配当を期待できるか?
チェックしていきましょう。
「スタメン」の売上(上昇トレンドであるか?)
売上は徐々に上昇中
株価が上昇したり、配当金を出し続けるためには、
「売上が少なくとも維持」できている事が1つの目安です。
「スタメン」は売上成長率が高いのが特徴です2021年度も40%の売上成長が予想されています。
成長率は年々鈍化してくるのが創業期の会社の特徴です。
まずは2021年度のガイダンス達成と、2022年度のガイダンスが株価の上下に大きく関わってきそうです。
SaaS企業のため、売上は安定的に上昇しています。
今後も新規導入をすすめ、既存企業に解約されないよう魅力的な機能や導入支援を行っていけるかが重要になります。
「スタメン」の営業利益率(10%以上は欲しい)
プラ転したが営業利益率は伸び悩み
業種ごとで異なりますが、日本全体の市場平均は7%です。
「スタメン」の営業利益率は3%ほど。
SaaS型サービスなら営業利益率は高くなるポテンシャルはあります。
もしかすると「TUNAGU」よりも「FANTS」のほうが手間がかからないのでグロースしたら営業利益率には貢献してくれるかもしれませんね。
「FANTS」は他のブランドのオンラインサロンプラットフォームとしてOEMで提供すれば一気に伸びそうです。
「スタメン」のEPS(一株当たり当期純利益)
EPSは上昇中
EPSは個人的に「上昇中であるか、もしくは100円」が一つの目安です。
「スタメン」のEPSは低いですが上昇中です。
現状では評価はできませんが、毎年伸ばしていけるかに注目していきたいです。
「スタメン」の自己資本比率:高いほど良い(最低40%)
自己資本比率は高い
「スタメン」の自己資本比率は2020年度終了時点では63%程度です。
2020年に自己資本比率があがっていますがIPOをして現金が増えたからですね
有利子負債もありますが問題の無い水準です。
IPOで調達した現金でどこまで売上を伸ばせるかが注目ポイントです。
「スタメン」の配当金(高いほど良い)
無配の企業です。
まだまだグロース期の企業ですので配当は出していませんね。
「スタメン」の営業活動によるキャッシュフロー
営業CFは減少中
「スタメン」の営業CFはプラスです。
営業CFは1億円にも満たないのでこれからですね。
プラ転はしていますが投資フェーズには変わりがないので、
そのなかで今後は営業CFをどこまで伸ばせるかが注目です。
「スタメン」の現金等はいくらあるか?(業績悪化の耐性)
現金は12億円ほど
「スタメン」の現金は2020年は12億円ほど。
IPOで事業資金を調達した格好です。
広告宣伝費や人件費など事業投資が活発な企業なので現金の増減にも注目していきたいです。
「スタメン」の当期純利益は上昇中か?
今は赤字、今後に期待
「スタメン」の当期純利益は2020年に黒字転換しました。
2021年も3倍ほどに増加する見込みです。
利益は今後2億、3億くらいが当面のターゲットでしょうか。
事業規模が小さすぎると投資家の注目も集まりにくいので2億円くらいには伸ばして欲しい所です。
【まとめ】「スタメン」は「TUNAGU」「FANTS」を展開するプラットフォームビジネスを展開するSaaS企業
ストック型の収益モデルからの継続的なキャッシュフローが魅力
スタメンの財務分析のまとめです。
項目 | 評価 | コメント |
---|---|---|
配当利回り | ー | ー |
売上高 | ◯ | 上昇中 |
営業利益率 | △ | 3% |
EPS(1株利益) | ◯ | 上昇中 |
自己資本比率 | ◯ | 63%くらい |
1株配当 | ー | ー |
配当性向 | ー | ー |
営業キャッシュフロー | △ | プラス |
現金など | ◯ | 問題なし |
総評として、今後は少しずつですが成長してくるかと思います。
1番の注目項目は「売上高成長率」でしょう。
市場のポテンシャルとしては提供サービスが急激に拡大するかは不透明かと思いますのでサプライズ決算や材料ができたときを見逃さないようにしたいですね。
【チャートは?割安?】「スタメン」の今後の株価は?今は買い時かを予想する
最後に、記事投稿時点でのプラズマコイの投資判断です。
【中立】一旦底値をつけたかたちに見える
この記事の執筆時点(21/09/26)では株価は1,007円。
上場からギャーとは下落傾向ですが短期では一旦底をつけているように見えます。
2021年の業績は2Qまでしか進捗していませんが、多少下振れしてもこの推移でいくかと思います。
最も注目したいのは2022年のガイダンスでしょう。それ次第で株価のレンジが決定するかと思います。
※投資は自己責任でお願いします。
株を毎月コツコツ買っていくなら「SBIネオモバイル証券」がおすすめ
スタメンは魅力的ですが、まとまった投資資金がない場合は1株から買える「SBIネオモバイル証券」がおすすめです。
スタメン自体の1単元(100株)を買おうとするとまとまった金額が必要になります。
そういった場合は「SBIネオモバイル証券」で少しずつ買っていくのもおすすめです。
【分析ツール】個別株の分析をしたい方におすすめの記事
この記事をご覧のかたで、個別株の分析に興味がある方におすすめのツールがあります。
マネックス証券の「銘柄スカウター」を使った株の分析方法を解説しています。
#PR マネックス証券なら「企業の分析」が簡単にできる
上の記事でも解説していますが、プラズマコイが分析用に使っているツールは
マネックス証券の「銘柄スカウター」です。
以下が気に入ってるところです。
- 企業の業務内容・サービスの概要がわかる
- 企業がどんな事業セグメントを持っているかがわかる
- 直近の決算短信などのIR情報にすぐにアクセスできる
- 各年度ごとや四半期ごとの業績推移が見やすい
銘柄スカウターはマネックス証券の口座を持つことで使えます。
そして口座開設は無料。無料なのでノーリスクです。
口座開設がまだの方はとりあえず開設しておいても損はないので開設しましょう。
この記事が為になったと思ったら応援クリックをお願いします(^^)↓
本ブログは株式投資から経済を学ぶブログです。応援クリックをお願いします!
関連コンテンツです。
10倍株の候補を発掘しました。
高成長を続ける日本株を集めました。
地味であまり話題にならない高配当株をピックアップしました。
営業利益が高く、業績も好調な「プレスリリース」が集まる企業です。
こちらは堅調さがある企業ですね。