連続増配の株

【10年連続増配】「ヤマダコーポレーション(6392)」は産業機器メーカー。将来性は?投資すべき?【配当利回り4.2%】

プラズマコイです(^^)
SNS: PostPrim

今回は「ヤマダコーポレーション」の財務状況をチェックしていきたいと思います。

「ヤマダコーポレーション」は産業用ポンプなど「産業用機械メーカー」です。
事業領域は3つで、産業用ポンプ、自動車整備用機器、作業環境改善機器です。

海外売上比率が50%と円安の恩恵を受けられる企業としても注目です。

プラズマコイ

利益水準は横ばい傾向ですが高配当株として安定してます。

この銘柄は今買うべき「おすすめ銘柄」の仲間入りを出来るのでしょうか!?

「ヤマダコーポレーション」は産業ポンプを中心とした機械メーカー

3つの事業セグメントで事業を展開 ※画像は公式サイトより引用
ポンプの事業が収益源

ポンプを中心とした産業製品を世界各国に展開しています。

「ヤマダコーポレーション」の事業利益は主に「インダストリアル部門(ポンプ)」から生み出されています。
ポンプが事業の半分以上をしめており主力の製品であることがわかります。

次いでオートモーティブ部門の構成比率も30%ほどあります。
自動車関連のメンテナンス機器も重要な割合を占めています。

ヤマダコーポレーションの事業領域は2つ

  1. インダストリアル部門
    ポンプ製品
  2. オートモーティブ部門
    カーメンテナンス製品、作業環境改善機器
  3. その他
    製品の修理など

「ヤマダコーポレーション」は産業機器メーカー。

エアポンプなどのポンプ製品を中心に、カーメンテナンス、作業環境改善機器を製造・販売している
製品例はこちら

業績は堅調で10年連続増配を継続中。

売上は日本が5割で、次いで米国が多い

時価総額は調査時点で「57億円」ということで超小型株ですね。
PERは6.3倍と一般的には割安水準です。

今回は「ヤマダコーポレーション」について

  • 今後は業績を伸ばせるのか?
  • 配当金を出し続けられる企業なのか?
  • 今は買いなのか?

分析していきたいと思います。
※プラズマコイの独自調査に基づく記事のため事実と異なる内容の場合があります。

「ヤマダコーポレーション」のPER推移を見る


PER的には過去と比較すると割安感はありません。

この株の「割安度」の判断目安として過去のPER比較を行います。
過去のPERより低ければ割安になっている場合があります。

「ヤマダコーポレーション」の今のPERは6.3倍。

今のPERは過去水準と同等と言えます。
特に割安感は感じません。

また、1日の出来高も少なく、流動性(思ったタイミングで買ったり売ったりできる)にも懸念があります。
出来高が少ないので、買うにしても100株 or 200株程度の保有にとどめたほうが良い銘柄でしょう。

「ヤマダコーポレーション」の配当利回りをみる

配当利回りは4%を超えています。

「ヤマダコーポレーション」の配当利回りは22/6/10時点で4.26%です。

概ね高配当の水準で、タイミング次第で4%を超えていますね。
配当利回り的には4%もあれば十分魅力的な水準です。

「ヤマダコーポレーション」の売上(上昇トレンドであるか?)

売上は上昇中です。

株価が上昇したり、配当金を出し続けるためには、
売上が少なくとも維持」できている事が1つの目安です。

「ヤマダコーポレーション」の売上は上昇中です。
緩やかにではありますが売上はあがっています。

また、2023年の業績見通しの前提となる為替レートは、1米ドル=120円、1ユーロ=130円とのことで、円安効果で業績の上振れが狙えそうです。

「ヤマダコーポレーション」の営業利益率(10%以上は欲しい)

営業利益率は12%程度です

「売上-経費」の儲かり具合が「営業利益率」です。
「営業利益率が高い=儲かりやすい企業」と覚えておきましょう。

業種ごとで異なりますが、営業利益は4%〜7%を目安としています。
「ヤマダコーポレーション」の営業利益率は約12%前後。

営業利益率は高いといえるでしょう。
ニッチ産業の製品を扱っており、競争力が高い製品を展開できていると言えそうです。

「ヤマダコーポレーション」のEPS(一株当たり当期純利益)

EPSは横ばい推移です。

1株あたりの利益であるEPS。
「当期純利益÷発行済の株の総数」で計算します。

要はEPSが高いほうが稼ぐ力が高い企業ってことです。

EPSはプラズマコイ的には「上昇中であるか、もしくは100円」が一つの目安です。

「ヤマダコーポレーション」のEPSは横ばい推移です。
EPSはここ5年は常に300円を超えており、安定して利益を出せていることがわかります。

「ヤマダコーポレーション」の自己資本比率:高いほど良い(最低40%)

自己資本比率は70%前後です。

自己資本比率(株主資本比率)は、
要するに借金をしていないか?を見る指標です。

「ヤマダコーポレーション」の自己資本比率は70%程度です。
近年は有利子負債が増えてきてはいますが自己資本比率は相変わらず高く問題ないでしょう。

財務状況も盤石な水準です。

「ヤマダコーポレーション」の配当金(上昇傾向か?)

10連続増配の企業です。

配当金は「株を持っているだけで、その企業からもらえるお金」です。

「ヤマダコーポレーション」は10年連続増配の企業です。
毎年少しずつ増配を続けている企業です。

2023年の1株配当は101円と配当は維持予想です。

連続増配を更新できるかに注目です。

「ヤマダコーポレーション」の配当性向:配当金÷EPS(儲けの何割を配当に出す?)


配当性向は20%あたりです。

配当性向は「稼いだ利益のうち、何割くらい配当金に使っている?」という指標です。
※市場平均は30%くらいです。

「ヤマダコーポレーション」の配当性向は20〜30%が目安です。
配当性向は高くなく、少しずつ増配を重ねている今でも30%を下回っています。

配当性向も毎年少しずつ増加していく「連続増配スタイル」をとっているように感じますね。
一方、配当性向は市場平均より抑えめの企業で、30%を超えるのは避けたいと言ったスタンスのようです。

「ヤマダコーポレーション」の営業活動によるキャッシュフロー


営業CFは安定プラスです。

「営業活動によるキャッシュフロー」は簡単に言うと
「商売によって入金されたお金がいくらになったか?」の数字です。

基本的には毎年プラスが理想です。

「ヤマダコーポレーション」の営業CFはプラスです。
年によって多少差があるとは言え、期ズレ(入金が翌年にずれ込むこと)を考慮すると概ね横ばいであると言えます。

営業CFは安定している企業といえるでしょう。

「ヤマダコーポレーション」の現金等はいくらあるか?(業績悪化の耐性)


現金は増加傾向です。

現金は業績悪化に対する備えや、事業活動の原資になります。
基本的に“現金など”は多い方が良いです。

しかしお金は「使ってこそ意味がある」ので貯めすぎも良くありません。

「ヤマダコーポレーション」の現金は2022年終了時は35億円程度です。

総資産(170億)に占める現金の比率は20%と現金比率も問題ないでしょう。

過去の現金保有額絡みても30億円程度あれば事業運営には問題なさそうです。
今後は売上、利益と共に自己資本比率と現金保有額を照らし合わせて財務力が盤石かをチェックしていくのがよいでしょう。

「ヤマダコーポレーション」の当期純利益は上昇中か?


当期純利益はレンジの中に収まっています

「ヤマダコーポレーション」の当期純利益は横ばい傾向です。
近年は大体10億円前後ですね。

当期純利益の観点からは停滞感がありますが、安定感も感じます。
少しで良いので利益も上昇傾向であると長期投資向きの銘柄になりますね。

【まとめ】「ヤマダコーポレーション」は10連続増配の増配株。事業は安定推移

プラズマコイ

連続増配株で安定業績の企業です。

ヤマダコーポレーションの財務分析のまとめです。

項目評価コメント
配当利回り4.2%
売上高上昇中
EPS(1株利益)横ばい
営業利益率約12%
自己資本比率約70%
1株配当10年連続増配
配当性向20%
営業CF安定プラス
現金など問題なし

総評としては、連続増配&高配当の優良企業です。

今後の増配力には疑問符がつく部分もあり、買いタイミングには注意が必要でしょう。

「ヤマダコーポレーション」の今後の株価は?買い時かを予想する

最後に、記事投稿時点でのプラズマコイの投資判断です。

プラズマコイ

【中立】今の株価は中途半端な位置

この記事の執筆時点(6/10)では株価は2,369円。

コロナショックのときの1,700円ほどまで落ちてきたときは買い場でしょうが、今はレンジ相場です。上昇することを予想した場合は2000円〜2300円の間なら買ってもよいでしょう。

大きい画像

テクニカル分析でいくならば、月足で見たときに底値で大きな下ヒゲをつけたあと、上昇をする場合があるのでこのあたりのタイミングを待って狙っても良いかもしれません。

※本記事は金融商品の購入を推奨する意図はありません。
※投資は自己責任でお願いします。

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