プラズマコイです(^^)
SNS: PostPrim
今回は「極東開発工業」の財務分析をしていきます。
極東開発工業は国内トップクラスのシェアを持つ特装車メーカーです。
特装車とは「ダンプトラック・タンクローリー・ゴミ収集車」など、産業用の輸送車が代表例です。
極東開発工業 (7226)はダンプカーなど”特装車”を作るメーカー?
— プラズマコイ@財務分析が好き? (@purazumakoi) December 21, 2021
業績はジリ貧ですが大規模投資を発表しています⤴
あと個人的に決算説明資料がわかりやすい!
デザインは今風ではないですが?
見やすくて好きです??
⇛決算説明資料はこちらhttps://t.co/F5Xcsu7xkz
この銘柄は今買うべき「おすすめ銘柄」の仲間入りを出来るのでしょうか!?
地味だが業績が安定している優良銘柄です。
- 「極東開発工業」は特装車の製作がメイン。高いシェア率が強み
- 「極東開発工業」のPER推移を見る
- 「極東開発工業」の配当利回りを見る
- 「極東開発工業」の売上(上昇トレンドであるか?)
- 「極東開発工業」の営業利益率(10%以上は欲しい)
- 「極東開発工業」のEPS(一株当たり当期純利益)
- 「極東開発工業」の自己資本比率:高いほど良い(最低40%)
- 「極東開発工業」の配当金(高いほど良い)
- 「極東開発工業」の配当性向:配当金÷EPS(儲けの何割を配当に出す?)
- 「極東開発工業」の営業活動によるキャッシュフロー
- 「極東開発工業」の現金等はいくらあるか?(業績悪化の耐性は?)
- 「極東開発工業」の配当金の支払い額(今後も維持できるか?)
- 「極東開発工業」の当期純利益は上昇中か?
- 【まとめ】「極東開発工業」は安定度が抜群の成熟企業
- 【チャートは?割安?】「極東開発工業」の今後の株価は?今は買い時かを予想する
「極東開発工業」は特装車の製作がメイン。高いシェア率が強み
リースで安定的に収益を得て、
不動産で大きな上昇を狙えます。
「極東開発工業」の事業利益はおもに「特装車の販売」から生み出されています。
特別な装備をしたクルマだから「特装車」というわけですね。
特装車の用途は社会的なインフラに使われるものです。
各種輸送や、ゴミ収集などですね。
メイン事業以外にも「ごみ処理場」や「不動産賃貸など」を運営しています。
地味に特装車以外の2つの事業は営業利益率が15%を超えていて利益に貢献しています。
極東開発工業の事業セグメントは3つ
- 特装車(売上の85%)
建設用特装車、物流・環境向け特装車を、ディーラー・商社経由で販売 - 環境
ごみ処理施設・リサイクル施設の製造販売 - 不動産賃貸など
不動産賃貸、メガソーラー発電所、駐車場運営
時価総額は調査時点で「648億円」ということで小型株ですね。
PERは4.48倍と割安です
※特別利益で一時的要因
今回は「極東開発工業」について
- 今後は業績を伸ばせるのか?
- 配当金を出し続けられる企業なのか?
- 今は買いなのか?
分析していきたいと思います。
「極東開発工業」のPER推移を見る
今はかなり割安にみえますが。。。
「極東開発工業」の今のPERは4.5倍弱。
過去の推移から見ると、かなり割安に見えます。
しかしここは注意。
不動産売却の影響で前年の倍ほどの利益が特別にあがっています。
そのため特別要因を除くとPERは約9倍と判断できます。
「極東開発工業」の配当利回りを見る
近年の配当利回りは上昇傾向
「極東開発工業」の配当利回りは直近予想で2.9%。
2021年は増配で配当金が2倍になっているで配当利回りも上がっています年々増配を重ねていて利回りがあがってきています。
配当性向が20%弱なのも良いですね。
「極東開発工業」の売上(上昇トレンドであるか?)
売上は上昇中ですが、ここ2年がマイナス
株価が上昇したり、配当金を出し続けるためには、
「売上が少なくとも維持」できている事が1つの目安です。
「極東開発工業」の売上はここ10年は大きく上昇しました。
しかし直近2年は見込みも含め減少しています。
売上高としては下落トレンドにはいったと言えます。
そのため売上のカンフル剤を投入するため、IRで大規模な投資計画が発表されています。
「極東開発工業」の営業利益率(10%以上は欲しい)
営業利益率は下落傾向
業種ごとで異なりますが、日本全体の市場平均は7%ほどと言われています。
「極東開発工業」の営業利益率は7%ほど。
近年の推移を見てみると営業利益率は下落傾向と言えます。
近年は特装車の売上と利益率が悪化しています。
現在は特装車の需要があまり強くないことがわかります。
「極東開発工業」のEPS(一株当たり当期純利益)
EPSは横ばい
EPSはプラズマコイ的には「上昇中であるか、もしくは100円」が一つの目安です。
「極東開発工業」のEPSは、100円を超えていますが横ばいです。
2022年は特別利益が見込まれており300円を超えています。
ここは異常値として無視すべきでしょう。
今後はEPSの下落傾向がどこで下げ止まるかにも注目です。
「極東開発工業」の自己資本比率:高いほど良い(最低40%)
自己資本比率は上昇中
「極東開発工業」の自己資本比率は70%程度です。
有利子負債も減少しており財務的な安定度がましていることがわかります。
自己資本比率の推移からは、利益を出し続けられる優良企業であることがわかります。
財務的には問題ないです。
「極東開発工業」の配当金(高いほど良い)
配当は連続増配!
「極東開発工業」は10年以上の連続増配企業です。
表の中でも2010年から毎年必ず増配しています。
2022年度の1株配当も44円予想と毎年2円の増配を続けています。
連続増配企業なので、ある程度安心して長期保有ができる銘柄かと思います。
「極東開発工業」の配当性向:配当金÷EPS(儲けの何割を配当に出す?)
配当性向は20%です
「極東開発工業」の配当性向は30%が目安です。
業績は横ばいということもあり、今後も配当性向が30%になるまでは2円の増配になると予想しています。
まだ配当性向的には増配余力が十分ですね。
「極東開発工業」の営業活動によるキャッシュフロー
営業CFは安定的にプラスです。
「極東開発工業」の営業CFはプラスで推移しています。
近年は毎年上下はありますが大きくプラスで推移できていますね。
ビジネスは安定していて毎年プラスにできている企業です。
近年は営業CFもピーク付近で推移しています。
事業の成長結果が伺えます。
「極東開発工業」の現金等はいくらあるか?(業績悪化の耐性は?)
現金は200億円程度で推移。
「極東開発工業」の現金は200億円あたりで横ばいです。
近年は利益を有利子負債の返済にあててきていて、現金は増やしていないようです。
現金保有額としては問題ないですね。
「極東開発工業」の配当金の支払い額(今後も維持できるか?)
「極東開発工業」の配当金の支払い推移はどうでしょうか?
15億円くらいが目安でしょうか。
「極東開発工業」の配当総額は連続増配をしているため概ね上昇傾向です。
増配を続けた結果、毎年の配当総額もかなり膨らんできました。
現在の配当性向から見ると、当面の減配リスクはなさそうですね。
「極東開発工業」の当期純利益は上昇中か?
安定的に推移できています
「極東開発工業」の当期純利益は横ばい推移。
2022年は特別利益で異常値です。
本業での利益も概ね年間60億以上は維持できており、事業の安定性を感じます。
安定感のある企業ですね。
【まとめ】「極東開発工業」は安定度が抜群の成熟企業
地味ですがPER、PBRが低く割安な銘柄です
極東開発工業の財務分析のまとめです。
項目 | 評価 | コメント |
---|---|---|
配当利回り | ▲ | 2.9% |
売上高 | ▲ | 近年は下落傾向 |
営業利益率 | ▲ | 7% |
EPS(1株利益) | ▲ | 下落中 |
自己資本比率 | ◯ | 70% |
1株配当 | ◯ | 連続増配 |
配当性向 | ◯ | 30%目安 |
営業キャッシュフロー | ◯ | 毎年プラス |
現金など | ◯ | 問題なし |
総評としては、割安になったら購入を検討する銘柄です。
配当利回り2.9%、(実質の)PERが9倍ほどではそこまで割安感がないですね。
マーケットリスクによって下がってきたら買いたい銘柄です。
近年は売上が減少傾向で、こちらもリスク要因かとは思います。
【チャートは?割安?】「極東開発工業」の今後の株価は?今は買い時かを予想する
最後に、記事投稿時点でのプラズマコイの投資判断です。
【売り】個人投資家は見送りですね
この記事の執筆時点(21/12/22)では株価は1,513円。
そこまで魅力的な水準ではないので、現在の株価なら見送りでOKかと思います。
配当利回りが3.5%を超えてくれば検討しても面白いかと思います。
※投資は自己責任でお願いします。
株を毎月コツコツ買っていくなら「SBIネオモバイル証券」がおすすめ
極東開発工業は魅力的ですが、まとまった投資資金がない場合は1株から買える「SBIネオモバイル証券」がおすすめです。
極東開発工業自体の1単元(100株)を買おうとするとまとまった金額が必要になります。
そういった場合は「SBIネオモバイル証券」で少しずつ買っていくのもおすすめです。
【分析ツール】個別株の分析をしたい方におすすめの記事
この記事をご覧のかたで、個別株の分析に興味がある方におすすめのツールがあります。
マネックス証券の「銘柄スカウター」を使った株の分析方法を解説しています。
#PR マネックス証券なら「企業の分析」が簡単にできる
上の記事でも解説していますが、プラズマコイが分析用に使っているツールは
マネックス証券の「銘柄スカウター」です。
以下が気に入ってるところです。
- 企業の業務内容・サービスの概要がわかる
- 企業がどんな事業セグメントを持っているかがわかる
- 直近の決算短信などのIR情報にすぐにアクセスできる
- 各年度ごとや四半期ごとの業績推移が見やすい
銘柄スカウターはマネックス証券の口座を持つことで使えます。
そして口座開設は無料。無料なのでノーリスクです。
口座開設がまだの方はとりあえず開設しておいても損はないので開設しましょう。
この記事が為になったと思ったら応援クリックをお願いします(^^)↓
本ブログは株式投資から経済を学ぶブログです。応援クリックをお願いします!
関連コンテンツです。
10倍になる株候補を発掘しました。
高成長を続ける日本株を集めました。
地味であまり話題にならない高配当株をピックアップしました。