株式投資・金融知識

【配当金が魅力】「ENEOS ホールディングス(5020) 」は国内最大の石油会社。近年はクリーンエネルギー投資が活発。株価は?投資すべき?

プラズマコイです(^^)
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今回は「ENEOS ホールディングス」の財務分析をしていきます。

ENEOS ホールディングスは国内燃料油販売量において
国内トップの50%ものシェアを持つ石油会社です。

この銘柄は今買うべき「おすすめ銘柄」の仲間入りを出来るのでしょうか!?

プラズマコイ

減配をしないのが強みの高配当株です

「ENEOS ホールディングス」は石油販売がメイン事業のエネルギー会社

石油精製販売が今はメインだが、事業転換を進めている ※2021年2Q決算説明資料より引用

今は石油事業が中心で将来が不安視されています。
今後はクリーンエネルギー事業がカギになります。

「ENEOS ホールディングス」の事業利益はおもに「石油精製販売」から生み出されています。
一般向けにはガソリンスタンドの「エネオス」でおなじみですね。

国内1位のシェアを持ち、石油などの化石燃料の需要はまだまだ旺盛です。
そのため「ENEOS ホールディングス」は堅調に推移しています。

「ENEOS ホールディングス」は石油精製販売がメイン事業。
脱炭素社会に向けクリーンエネルギーへの事業転換を模索している。

「ENEOS ホールディングス」は今のビジネスでは株価が上がりにくいのが特徴です。
理由は機関投資家の投資マネーが集まりにくいビジネスを行っているためです。

地球温暖化の原因と言われる二酸化炭素。
それを排出する化石燃料(石炭、石油、天然ガスなど)の事業には投資がされにくいのが今の時代ですね。

その意味もあり、今後はクリーンエネルギー事業を主軸にすべく投資をしています。

ENEOS ホールディングスの事業セグメントは3つ

  • エネルギー
    主に国内向け(日本が8割)に石油を精製・販売する
  • 環境石油・天然ガス開発
    原油及び天然ガスの生産
  • 金属
    金属の精算・製錬・リサイクル事業

時価総額は調査時点で「1兆3857億円」ということで大型株ですね。
PERは4.92倍と割安です。

今回は「ENEOS ホールディングス」について

  • 今後は業績を伸ばせるのか?
  • 配当金を出し続けられる企業なのか?
  • 今は買いなのか?

分析していきたいと思います。

「ENEOS ホールディングス」のPER推移を見る


今は割安にみえますが。

この株が「割安」かの判断目安として過去のPER比較を行います。
過去のPERより低ければ割安になっている場合があります。

「ENEOS ホールディングス」の今のPERは4.9倍。
過去の推移から見ると、かなり割安に見えます。

「ENEOS ホールディングス」の配当利回りを見る


近年の配当利回りは上昇傾向

「ENEOS ホールディングス」の配当利回りは直近予想で5.13%
ここ数年は高配当株の言葉が似合う高い配当利回りを維持しています。

逆にいうとここ数年で不人気化が進んだとも言えますね。

「ENEOS ホールディングス」の売上(上昇トレンドであるか?)


上下差は激しいですが横ばい気味です

株価が上昇したり、配当金を出し続けるためには、
売上が少なくとも維持」できている事が1つの目安です。

「ENEOS ホールディングス」の売上は概ね横ばい。
成熟企業のため売上規模はなんとか横ばいを保てるかといった状態です。

売上は原油価格や市場の需要によって大きく左右されるので、そこまで安定しない印象です。

「ENEOS ホールディングス」の営業利益率(10%以上は欲しい)


営業利益率は下落傾向

「売上-経費」の儲かり具合が「営業利益率」です。
「営業利益率が高い=儲かりやすい企業」と覚えておきましょう。

業種ごとで異なりますが、日本全体の市場平均は7%ほどと言われています。
「ENEOS ホールディングス」の営業利益率は4%ほど。

メイン事業のエネルギーセグメントは薄利多売のビジネスモデルのため営業利益率は低めです。

「ENEOS ホールディングス」のEPS(一株当たり当期純利益)


EPSは横ばい

1株あたりの利益であるEPS。
「当期純利益÷発行済の株の総数」で計算します。

要はEPSが高いほうが稼ぐ力が高い企業ってことです。

EPSはプラズマコイ的には「上昇中であるか、もしくは100円」が一つの目安です。
「ENEOS ホールディングス」のEPSは、減少傾向です。

利益は安定しないですが、たまにポーンと業績が跳ねる年がありますね。

また、時価総額からみると微々たるものですが、自社株買いも近年は活発に行っています。

「ENEOS ホールディングス」の自己資本比率:高いほど良い(最低40%)


自己資本比率は横ばい

自己資本比率(株主資本比率)は、
要するに借金をしていないか?を見る指標です。

「ENEOS ホールディングス」の自己資本比率は28%程度です。

有利子負債も2兆円ほど保有されており、かなり低い水準です。
しかしこの水準を長年続けているので経営上の問題はなさそうです。

総資産に至っては上昇傾向にありますね。

「ENEOS ホールディングス」の配当金 推移


配当は連続増配で安定傾向!

配当金は「株を持っているだけで、その企業からもらえるお金」です。

「ENEOS ホールディングス」は10年もの間、増配 or 配当維持をしていますです。
減配をしない所が魅力の企業です。

2022年度の1株配当も22円予想です。
基本的には減配をしないように決められていましたね。

宣言を最低水準でクリアした形です。

「ENEOS ホールディングス」の配当性向:配当金÷EPS(儲けの何割を配当に出す?)


配当性向は50%です

配当性向は「稼いだ利益のうち、何割くらい配当金に使っている?」という指標です。
※市場平均は30%くらいです。

「ENEOS ホールディングス」の配当性向は50%が目安です。

たまに赤字のこともありますが、配当金は減配していないです。
利益がでたときは配当性向が50%ほどで配当をだしています。

配当性向的には増配余力は乏しいと見ていいでしょう。

「ENEOS ホールディングス」の営業活動によるキャッシュフロー


営業CFは安定的にプラスです。

「営業活動によるキャッシュフロー」は簡単に言うと
「商売によって入金されたお金がいくらになったか?」の数字です。

基本的には毎年プラスが理想です。

「ENEOS ホールディングス」の営業CFはプラスで推移しています
売上、利益は悪化するときも営業CFはプラスで着地していますね。

特に近年は、営業CF的には高めの水準ですね。

多少、赤字になってもキャッシュが回っていれば企業運営としては問題ないと言えます。

「ENEOS ホールディングス」の現金等はいくらあるか?(業績悪化の耐性は?) 


現金は4000億円程度で推移。

基本的に保有する”現金など”は多い方が良いです。
現金の重要性は「個人の家計でも企業の財務でも同じ」です。

しかしお金は「使ってこそ意味がある」ので貯めすぎは良くありません。

「ENEOS ホールディングス」の現金は4000億円あたりで横ばいです。

現金保有額はここ5年は安定推移で、10年間でみると成長しているとも言えます。

現金保有額としては問題ないですね。

「ENEOS ホールディングス」の配当金の支払い額(今後も維持できるか?)

「ENEOS ホールディングス」の配当金の支払い推移はどうでしょうか?


700億円くらいが目安でしょうか。

投資家は、業績が悪化しても配当を維持して欲しいものです。

業績が悪化しても配当の支払いが負担にならなければ減配のリスクは下がります。
そのため、配当金の支払額を見ることがポイントになります。

「ENEOS ホールディングス」の配当総額は概ね上昇傾向です。
営業CFが大きくプラスで、減配懸念は少ないと見ていいでしょう。

この企業は、営業CFが大きく出ているのが魅力的の企業ですね。

「ENEOS ホールディングス」の当期純利益は上昇中か?


安定感は乏しいですね

「ENEOS ホールディングス」の当期純利益は上下が激しいです。
利益額は「原油の仕入価格」や「為替の影響」によるものも多く利益の数字は上下が激しいですね。

利益額だけみるとあまり良い印象はないですが、
それとは別に潤沢なキャッシュ・フローがあるので問題ないと言えそうです。

【まとめ】「ENEOS ホールディングス」は安定配当が魅力の成熟企業


高配当株としては魅力的な銘柄です

ENEOS ホールディングスの財務分析のまとめです。

項目評価コメント
配当利回り5%
売上高横ばい
営業利益率4%
EPS(1株利益)上下がある
自己資本比率28%
1株配当連続増配
配当性向50%目安
営業キャッシュフロー比較的安定
現金など問題なし
数字は記事投稿当時のものです。評価は筆者の主観です。

総評としては、高配当株として検討したい銘柄です。

配当利回りが5%以上であれば、旨味が見られる水準と言えるでしょう。

一方で株価の上昇はそこまで見込めない銘柄だと思います。

【チャートは?割安?】「ENEOS ホールディングス」の今後の株価は?今は買い時かを予想する

5年間チャートではレンジ内に収まっている

最後に、記事投稿時点でのプラズマコイの投資判断です。


【買い】配当利回り5%は魅力

この記事の執筆時点(21/12/22)では株価は429円。

4万円程度からと買いやすい水準で高配当株デビューや買いましができるので、高配当株としては検討しやすい銘柄だと思います。

※投資は自己責任でお願いします。

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